ドリル少女スパイラル・なみ
ブランド名 evolution ジャンル ドリルシミュレーション
発売日 2000.07.19 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 423.3MB、CD-DAなし
主題歌収録CD : CD-DA=55.5MB、CD-DA2トラック
原画 村上水軍 シナリオ 林保成
音声 あり、空野星子、南雲涼、神無月ほのか、深井晴花、芹園みや、AYA
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 30箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ MUSIC(音楽鑑賞モード)、GRAPHIC(CG鑑賞モード)、
RECOLLECTION(イベント回想モード)
対象属性 ドリル、メイド、ロボット、純愛、ストレートロング、エプロンドレス、カチューシャ、
眼鏡っ娘、緑髪、ショートパンツ、金髪、タカビー、お嬢様、中華娘、黒髪、ロリ、
お団子、リボン、触角娘、赤髪、ツインテール、セーラー服、パンチラ、体操着、
ブルマ、オーバーニーソックス
1プレイ時間 3〜6時間 お奨め度 5

レビュー
概要
アルバイトをして暮らす主人公。人間そっくりのお手伝いロボット「DOLL」の
新型「なみ」型を気に入った主人公。しかし、あまりに高価すぎて手が出ない。
そして街を歩いているとジャンク屋で新古品の「なみ」型が格安で売られている
のを発見する。その「なみ」型は右腕のない欠陥品だったが、店主はサービスで
右腕にドリルを付けてくれる。主人公はちゃんとした右腕を付けてあげるため、
賞金をかけてDOLL同志を戦わせる「DOLL・FIGHT」で資金を稼ぐことを決める。
はたして、なみに右腕を付けてあげられるのか、それともそのままドリルの道を
突き進むのか…という、ドリルシミュレーションです。
…てゆーか、ドリルシミュレーションってなんスか?(笑)

「緊迫のバトルモード!!敵のDOLLも手強いぞ!!」…弱いのもいます(笑)

あと、初回特典で主題歌シングルCDが入っているのですが、これのケースが
凄い。紙に丸いスポンジを張り付けてそこにCDの穴を突っ込んでるだけ。
滅茶苦茶簡易包装…(^^;
システム
インタフェースはメッセージ送りや選択肢決定などはキーボードで可能ですが、
スケジュール選択などはマウスでしかできないようですね。ちょっと残念。

メッセージスキップは搭載されていますが、未読/既読の判別なし。
あと、メッセージ速度を速いにしてもメッセージが一瞬では表示されないのと、
若干重めなのが残念ですね。
メッセージ表示中にキーを押せば最後まで一気に表示はしてくれるのですが。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。

セーブ箇所は30箇所。それほどセーブ/ロードの必要なゲームとも思えないので、
数としてはまあ足りるのではないでしょうか。

セーブは毎週日曜の終わりにしかできません。まあ、あーんまり途中セーブの
必要もないゲームかも知れませんけど(^^;

基本システムはMEGUが使用されていますね。メッセージ周りにもう少し手を
入れればかなり快適なシステムだと思うのですが。

ゲームシステムは育成シミュレーション。週の頭に1週間のメニューを選択し、
そのメニューによってなみの能力が上がります。メニューは5つだけと非常に
シンプルな作りですね。育成に手間取ることもないでしょう。

そして土日はジャンク屋でなみの整備をしたり、パーツを買ったり、なみと
愛を深め合ったり(笑)、DOLL・FIGHTに参加したりします。

パーツはかなりの種類があって、それぞれ能力が異なります。まあ、基本的
には高いパーツを付けるいけばいいんでしょうけど。

戦闘の方は、コマンド選択で行われます。まあ、選べるコマンドは「攻撃」
「防御」「必殺技」だけですけど(^^;

戦闘に勝てば賞金が手に入ります。負けても少しだけ入りますが。
そのお金でパーツを買ったり、メンテナンスを行ったりします。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

なみ。主人公がジャンク屋から買ってきたDOLL。
従順かつ控えめな理想のメイドロボット。
ただし、右腕がドリルのため、メイドとしての能力は低い。
# というか、あれで家事が出来るというのは驚異的(^^;

桜子。ジャンク屋の店主。極度のメカフェチ&ドリルフェチ(笑)
メカとドリルにしか興味がないらしい(笑)

恵。何故かセーラー服を着ているDOLL。
なみをライバル視し、後半ではパワーアップして帰ってくる。
# ライバルのお約束ですね(笑)

レイコ。レースクイーン用DOLL。
レースチームのDOLLのため、驚異的な速度を誇る。

紅娘。中国製の競技用DOLL。
格闘能力ではトップクラスの性能を誇る。ただし、知能はお子様(笑)

サファイア。ヨーロッパ製の戦闘用DOLL。
ずば抜けた戦闘力を誇る。何故かタカピーである(笑)


絵の方はなかなか良いですね。原画は村上水軍さん。やっぱメイド描かせりゃ
天下一品です(笑)

まあなみに萌えるのは基本でしょう。
さりげなく恵もけっこー好きなんですが。


音声の方は、なかなかキャラクターイメージと合っていていい感じです。
演技の方もほとんど問題ないのですが、戦闘シーンで必殺技を叫ぶシーンは
やや迫力に欠ける気がします。


音楽の方はアツめの曲が多くてなかなか盛り上げてくれます。
特筆すべきはやっぱりオープニングソングでしょうな。熱すぎ(笑)
ただ、サビの手前がいまいち盛り上がらないのと、歌の後のナレーションが
完全に曲が終わってから流れるのが、ちょっと「わかってないなぁ」って感じ。
これでサビ前が盛り上がってナレーションが曲に被ってれば、最高にアツい
曲になったと思うんですけどねぇ。

あと、オープニングの絵の方は320x240の絵を拡大もせずにそのまんま
流してます。ちょっと寂しいです(^^;
シナリオ・プレイ感
最初のシーン、主人公が夜のバイトが終わって家に帰ってくる所から
始まります。「家に帰ってくる頃には日付が変わっていた」…あのー、既に
めっちゃ明るいんですけど…(^^;
# 日付変わってかなり経ってねーか?(^^;
##ちなみに、テレビに表示されてる時間は2:28です。…昼か?(笑)

そして、CMで見かけたナミ型DOLLに一目惚れし、早速全財産をおろして
買いに行くも、あまりの高額に挫折。その帰り、ドリル堂なる怪しげな店で
無造作に置かれているナミ型DOLLを発見。「ツヤツヤした黒髪も、まるで
人間と変わらない」…あのー、めっちゃ茶髪なんですけど…(^^;

てなわけで、初っ端から描写の不一致に若干不安を感じながらも(笑)、右腕が
欠損した新古品のナミを手に入れる。ドリル堂の店主はとても優しかった。
ちゃんと替わりの腕を取り付けてくれた。そう、巨大なドリルを…。
…って、そんな手で料理が作れるのか? 家事が出来るのか?
………ちゃんとやってるよ………(^^;


ゲームの方は、平日はバイトや訓練で能力を上げたりお金を稼いだりして、
土日にはDOLL FIGHTに参加したりドリル堂でパーツを買ったりメンテナンスを
したり、Hしたり(笑)します。

ちなみにHはパーツを買っていないと出来ません。Hの種類は装着している
パーツに依存します。パーツの種類はそんなに多くないので、全てのパターンを
見るのはそんなに難しくないです。ただ、腕がドリルかノーマルかで絵が違ったり
することはありますけど。

そーいう状態なので、Hシーンは酷く単調で、もはや作業です。
いや、別にしなくてもいいんですけどね(^^;

DOLL FIGHTの方も、どういう行動を取るのかを指示するわけですが、どんなに
楽勝な相手でもいちいち指示しないといけないのでかったるいです。
特に必殺技を出すときいちいち喋るんですが、それがスキップできないのが
鬱陶しいですね。


ストーリーの方は、なみの右腕に普通の腕を付けるために闇競技DOLL・FIGHT
に参加してお金を稼ぐ話…なんですが、ノールアームを買うだけなら4週間ぐらい
あれば簡単に達成できてしまいます(笑) 任務完了って感じ?(笑)
# 始まってすぐにサブフレームを買って、恵とばかり戦ってりゃOK(笑)

で、あとはラブラブ一直線な展開…なんですが、前述のようにHシーンの
パターンは基本的にパーツの数しかありません。たまにイベントの中で
Hシーンがあることもありますが、そんなに数は多くない。
なので、すさまじく淡泊で単調なゲームでした(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は365日。あと何日かが常に表示されてます。
なんか、地球滅亡まで後何日って感じです(笑)

1プレイは3〜6時間。キャラによってあっと言う間に終わったりもします。
ゲーム期間は365日ですが、フルに使いきることってほとんどないかも。

難易度としては比較的低め。普通にまんべんなくバイトして無茶な相手と戦わず
賞金を稼いでパーツを増強していけば、問題なく勝ち進めると思います。
ただ、コンプリートしようと思うと腕がドリルかノーマルかでCGが違ったり
しますので、若干面倒かも知れません。まあ、難しくはないですけど。
総評
お奨め度ですが、ドリルふぇちな人や、メイドロボ萌えな人にはお奨め。
迷わずいっとけ。これはいい物だ(笑)

ただ、最初メイド服を着て右手に巨大なドリルを装着しているなみを見て、
「このゲームはバカゲーに違いない」と思ったのですが、実はけっこー真面目に
作ってあったりします(^^; なので、いまいち面白味に欠けるんですよねぇ。

あと、平日の育成パートが激しく単調なのと、DOLL FIGHTがどうやったって
負けない相手ともきっちりと戦わないといけないために作業化し、どんどん
辛くなってくるのと、なみとのHシーンもパーツの数しかバリエーションがなく、
前半でほぼ全ての組み合わせを見ることが出来てしまうため、これも後半は
作業になってしまうという、とてつもなく辛い展開でした(^^;

それに、そもそもの目的はなみにノーマルアームを付けることのハズですが、
この目標時短は本気になれば1ヶ月で達成することが出来てしまうため、
ゲームの意図もいまいち見えてこない感じです。達成感がないんですよね。

なので、やや不完全燃焼の感じでした。
とりあえずドリルとメイドロボットを愛でるゲームなのでしょうか(笑)


最後に。ドリルは男の浪漫です!(爆)
# 恵イベントで、「私のどこがなみに負けているというの」という問いに
# 「ドリルだからさ!」と答えて酷い目にあったのは私だけではあるまい(笑)
##恵、いきなりごっついパワーアップしてるし(^^;



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