Rimlet
ブランド名 Tail ジャンル ハートフルアドベンチャー
発売日 2000.07.28 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 ゲームCD : 154.1MB+CD-DA=423.6MB、CD-DA15トラック・CD-ROM XA
SoundTrack : CD-DA=253.1MB、CD-DA14トラック
原画 秋月亮 シナリオ 紺野優希
音声 なし
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 20箇所 あり(1曲、OP)
おまけ Cg mode、Music mode
対象属性 切ない系、学園物、純愛、感動、ロリ
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 6

レビュー
マニュアルはB6サイズのブックタイプ。
基本操作の所に「キーボードは使用しません」と書かれているのが感じ
悪いです(笑)

絵の方は…なんか下膨れ(笑) 全体的にぽっちゃりロリロリした絵柄ですね。
私はまあ嫌いではないんですけど、けっこー好き嫌い分かれそう。
あーんまり萌えキャラはいないですな。そもそもヒロイン3人だけですし。


ゲームを起動すると、オープニングが流れます。…笑いました(笑)
演出や構図が某ゲームとそっくり。これは挑戦状ですか?(笑)
# デモからしてそうだったんですけど。

「ネオンの輝く夜の街で…雨の降りしきる街の中で…ひとりの少女と出会った…」
「ただ雨だけが降り続いていた…」
…ぴーんと来た人もいることでしょう。分からない人は、「雨」を「雪」に置き
換えてみましょう。そう、まんま「雪が降っていた」(笑)
# なんちゃってKanon(笑)
##決して血は降ってません(笑)

そして、ゲームを開始すると、一番最初のメッセージは「雨が降っている」(笑)
# そこまでするか(笑)

歌の方はなかなかいいですね。ただ、曲はちょっといまいちかも。
特にイントロの部分なんかは、ちょっとおどろおどろしすぎ(^^;
もうちょっと全体的に明るめというか、ポップにしても良かったのでは。
ただ、イントロ部分を除いてはかなり好きなので、歌全体として見れば、2000年に
出たゲームソングの中で5本の指に入るぐらい気に入ってたりします。


インタフェースは基本的にマウスのみ。ただ、メッセージ送りはリターンキーで
可能です。しかし、メッセージ速度の調節はなく、メッセージ表示中にキーを
押せば最後まで一気に表示するようになっています。
ただ、キーをずっと押しっぱなしにしていると、そのままずっとメッセージを
スキップし続けてしまうので注意が必要です。

システム的にはメッセージウインドウ表示のスクリプトノベルタイプ。
描画はウインドウ・フルスクリーン両対応で、フルスクリーンの場合は
色数を指定できるようになっています。

システム的に気になるのは、BGMをCD-DAで鳴らすのですが、曲が終わって
先頭にループするときにしばらく動作が止まること。To Heartなんかでも
あった現象ですが、短い曲だとこれがなかなかに気になる。
ゲームのテンポを崩しちゃうんですよね。
# まあ、CD-ROMドライブ的な原因もあるんでしょうけど。

動作の方も、メッセージ速度を調節できないのもあって若干重め。
描画のエフェクトを簡易に設定すればマシですけどね。


物語は、主人公が雨の日に一人の少女と出会うところから始まります。
決して少女をベンチで待ったりはしていませんが(笑)、傘を持っていないので
雨がやむのは待っていたりします(笑)

で、出逢う少女・玲奈ですが…性格がまんまんKanonの舞…(^^;
無口で無茶でお子様でマイペース。

そして玲奈を家まで送って着いたところが喫茶リムレット。
そこで出会った人たちや、転校してきた紗絵たちと日常を謳歌する。
そして突然訪れる玲奈の不調。その時主人公はマスターから玲奈の秘密を
聞かされる…って、なかなかいきなりな展開ですね(^^;

そしてその後は苦悩する主人公とおもーい展開。
…なんですけど、この盛り上がるであろう部分がすげー短くて、あんまり
感動とかする暇もなくエンディングに(^^;

シナリオの方は、素材はなかなかいいんですけど熟成がちょっと足りないと
いう感じ。展開がちょっと唐突すぎるかな。
後半をもう少し引っ張って、もっと主人公に感情移入させて欲しかったです。


絵の方は、ゲーム中で見るとけっこーいい味だしてるかも。
キャラの雰囲気に合ってるよね。紗絵萌え(爆)


ワンプレイは2〜3時間。システムがもうちょっと軽ければもう少しサクサクと
進められるんですけどねぇ。

難易度は低め。てゆーか、最初から最後までの選択肢、15個程度ですので(^^;
# セーブは20箇所ですが、選択肢全てでセーブしても使い切れない(笑)

ただ、玲奈シナリオは途中で2つに分岐するのですが、その分岐がちょっと
わかりにくいかも。たった1つの選択肢で決まっているのかな。
それに気付かないと別のエンディングを見ようとする時にちょっと悩むかも。


お奨め度は…難しいところですね(^^; 雰囲気とか素材はなかなか好き
なんですけど、シナリオはちょっと練りが足りないような感じですし、
インタフェースが未熟でストレスが溜まる。そこにCD-DAのループ問題で
さらにストレスが蓄積されますから、我慢強い人向けです(笑)

まあワンプレイが短めで手軽に純愛ストーリーが楽しめますから、絵が
気に入った人なら買ってもいいのではないでしょうか。
パッケージに偽りなしなので、パッケージをくまなく見て、気に入ったなら
買ってしまいましょう(^^)


ちなみに、初回特典としてサントラCDが付いてます。曲はなかなかいい
ですね。あと、追加ディスクと称された修正FDが付いているのですが…
…えっと、これも初回特典ですか?(笑)

さらに、Webサイトで配布されている最新修正ファイルをいれると、今での
セーブデータが使えなくなるおまけ付き(笑)
なので、プレイするなら全ての修正ファイルを入れてからの方がいいです。



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