浪漫珠〜ろまんす〜
ブランド名 AngelSmile ジャンル モダンアンティーク・ノベルミックス
アドベンチャーゲーム
発売日 2000.10.13 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 505.6MB+CD-DA=651.3MB、CD-DA5トラック
原画 ますやまけい シナリオ JUN
音声 女性のみフルボイス
インタフェース キーボード操作不可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 27箇所 あり(3曲、OP・ED・挿入歌)
おまけ CGモード、回想モード、MUSICモード、小説閲覧モード
対象属性 純愛、萌え、ウエイトレス、ロボット、看護婦、メイド、眼鏡っこ、幼馴染み、ロリ
1プレイ時間 約5時間 お奨め度 8

レビュー
AngelSmileのデビュー作、モダンアンティーク・ノベルミックスアドベンチャー
ゲーム 浪漫珠〜ろまんす〜。…ジャンル、長いわっ(笑)


「アドベンチャーパートの展開をノベルにして読むことが出来るSSS(小説執
 筆システム)を搭載! 桜の舞う季節の中で、あなたと、彼女だけの浪漫を語
 り合いませんか?」…小説執筆システムってのも凄いですが、それを略して
SSSなどと言い放ってしまうセンスには脱帽です(笑)
# ちなみに、ゲーム期間は5月、7月、9月。…いつ、どこで桜が舞うんだ?(^^;


インストーラ、どこかで見たことあるなーと思ったら、D.O.系のシステムですね。
で、このインストーラ、インストール形式の選択が出来るんですが…出てくる
選択肢は「完全インストール」だけなんですけど…(^^; 選択させるな(^^;

システム的にも完全にD.O.系のシステムで、インタフェースはフルマウス。
描画はWindow・フルスクリーン両対応ですが、動作は若干重め。
画面切り替え時にエフェクトがかかるんですが、これが遅くていらいらします。
そして、D.O.系のシステムらしく、ずっと遊んでいるとどんどん重くなるという
おまけつき(笑) メモリがぐんぐん減っていく様は壮観です(笑)
# 修正ファイルを入れると若干マシになるらしい。


ゲームの方は小説家を目指す主人公が恋愛小説を書くことになる。
しかし主人公は今まで恋愛をしたことがない。そこで主人公は考えた。実際に
恋愛をしながら、それを題材に小説を書こう! と。
そして、恋愛と執筆の平行作業が始まる…といった感じ。

時代設定は明次30年ということで、明治時代によく似ています(笑)
まあその割には高性能なオートマータとかがいますけど気にしない(笑)
# 残念ながら鋼鉄天使はいませんでした(笑)

ゲームシステム的にはマップ移動場所指定型+選択肢決定型のアドベンチャー。
どこに誰がいるかはだいたい固定で、何も起こらず寂しい思いをすることは
あまりないのですが、1つ問題が。
このゲーム、イベントの発生がランダムです。…いや、これは表現が悪いですね。
イベントは起こるんですけど、どのイベントが起こるかはランダム、という感じ。
よーするに、一度ある場所を訪れてイベントを見て、直前のデータをロードして
同じ場所に行くと違うイベントが起こる…という感じ。
# 夜の宴会イベントは発生自体がランダムのようですが。

まあ日数に余裕があるのでイベントは全て見ることは出来るとは思いますが、
夜の宴会イベントが連発すると執筆に差し支えるのでちょっと辛い。
# ロードし直しゃいいだけの話ですが(笑)


そしてその執筆の方ですが、1冊の本を書き上げるのに10回執筆を行う必要が
あります。1回の執筆は半日で出来ますから、5日あれば小説は書けることに
なります。ただ、小説は実体験を題材に書きますから、実際の恋愛がある程度
進んでいないと小説は書けません。

小説の締め切りまでは20日。その中で恋愛をしつつ小説を書く、という作業が
必要になります。小説を書きつつイベントを進める、この振り分けがちょっと
難しいです。まあ、イベントはある程度ランダムで発生しますから、見損ねる
ということはないでしょうけど。てゆーか、ランダムで発生するイベントは
必須イベントというのはないように思えますし。


ゲームは3部に分かれていて、5月、7月、9月のそれぞれ1日〜20日まで。
まあ、小説ができあがればそこで終わるんですけど。

私はまず当然のごとくプラム狙いでゲームを進めるも、そもそもプラムが
どこで出てくるかわからずあっちこっちをうろうろし、結局小説は1ページも
書けないままゲームオーバー(^^;

やり直すと変な記者が出てきた直後に同じ場所に行けばプラムに逢えることに
気付く。うーん、カモフラージュだったのか(笑)
で、そのままその場所に通い続け…いつの間にかイベントが進まなくなっていて、
結局また1ページも書けずに終わり(^^; …もしかして、難易度高い?(^^;


気を取り直して第2候補の双葉ちゃんを題材に小説を書くことにする。
足繁く秋桜に通うと、いきなり告白される(^^;
え? もう恋人になっちゃうの? 早っ(^^;

そしてそのまま小説を書き上げ季節は夏、秋と過ぎていく。
その間に初な二人がどんどん成長していき、いつの間にか主人公は変態に、
双葉ちゃんは淫乱になっている(笑)
# ちょっと言い過ぎ(^^;


ストーリーの方は、萌え萌え一直線な展開。1部の時点で恋人になって、
2部ではらぶらぶな所を見せつけ、3部でちょっともめるけど最後はハッピー
エンドという感じのとても安心できる展開です(笑)

基本的に淡々とした雰囲気で進むのですが、コミカルなシーンもけっこー
あったりして、双葉ちゃん壊れた顔なんかはかなりらぶりーでした(笑)

雰囲気的にはとらいあんぐるハートに似たような感じの萌え萌えな展開で、
しかも1部で恋人になってしまうので、それ以後ずっと萌え萌えな展開が
続きますからして、とらいあんぐるハートよりも萌え期間が長いです(笑)

まあ、とらいあんぐるハートみたいに破壊力はデカくないですが、それでも
充分転がれることでしょう(笑) 私的には5MIPSぐらいでした。
# 注) MIPSとはMOE IMAGE PER SECONDの略で、1秒間に何回萌えなシーンを
# 思い浮かべて転がることが出来るかを表す単位です(笑)
##ちなみに、とらいあんぐるハートは10MIPSでした(笑)

あと、主人公が書いているのは恋愛浪漫小説なのですが…私には恋愛浪漫
ポルノに思えるのですが…(笑)
つーか、普通の恋愛小説にお当番シーンの挿し絵を入れるか?(^^;


ワンプレイは5時間ぐらいでしょうか。最初はちょっとかったるく感じましたが、
軌道に乗ってくるとサクサク進んであまり長くは感じませんでした。
ただ、夜の宴会イベントが起こる度にロードし直したりとかすると、もーちょい
時間かかるかも知れませんけどね。
# 私はオンリープレイだったので時間的に余裕ありましたし。


このゲームは新ブランドのデビュー作ということで、私はぜーんぜん期待して
いなかっただけに、けっこー拾い物な気がしました。
システム的に若干問題があるものの(D.O.系のシステムなこと。ランダム要素が
若干強いこと)、萌えな展開はそれを補って余りあると思います。

初々しい二人が徐々に慣れていって恋人らしくなっていくあたりは、なかなか
上手く描けていると思います。
現実の恋愛と小説の中の恋愛もなかなか上手くリンクしていて、もう少し最後を
練り込めば、かなりいい作品になっていたと思います。
# まあ、現状でも充分並み以上ですけど。
##美少女ゲームでは普段は大人しい主人公がお当番シーンになるといきなり
##百戦錬磨のエロ親父になるのはよくあることですが、このゲームでは最初は
##初な主人公が、エロ親父になっていく過程が上手く描かれてます(笑)


ということで、お奨め度としてはけっこーお奨め。

萌え萌え一直線な展開もさることながら、主人公が書いた小説もそれ単体で
けっこー面白く、1粒で2度美味しい状態。

日常と小説を上手くリンクさせ、恋愛に不慣れな主人公の心理描写なんかも
なかなか的確で、最初は小説の題材にと思っていたのが徐々に惹かれていって
らぶらぶになるあたりの過程も非常にい丁寧に描かれていると思います。

これでシステムが良くて、ラストがもうちょっと盛り上がれば絶賛できる
ぐらいの作品になったと思えるだけに、ちょっと残念かな。


ちなみに、初回特典としてネジマキ型キーチェーンが入っているのですが…
これをどーしろと?(^^; プラムのネジを巻け、と?(^^;
# むしろ、プラムを付けてくれ(笑)



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