21-Two One- | |||
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ブランド名 | BasiL | ジャンル | AVG |
発売日 | 2001.05.25 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(259x149x31mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | DEAD SIDE(INSTALL DISC) : 474.1MB、CD-DAなし ALIVE SIDE(GAME DISC) : 75.1MB+CD-DA=565.2MB、CD-DA21トラック |
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原画 | 西又葵、こつえー、里海ひなこ | シナリオ | あごバリア、王雀孫 |
音声 | なし | ||
インタフェース | ほぼフルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 10箇所+クイックセーブ1箇所+フリーセーブ | 歌 | あり(2曲、OP・ED) |
おまけ | GRAPHIC、MEMORY、MUSIC、ANOTHER | ||
対象属性 | 病院物、謎解き、ミステリー、看護婦、ボクっ娘、紫髪、セミロング、幼なじみ、黒髪、 ツインテール、オーバーニーソックス、ストレートロング、病弱、お兄ちゃん、ボブカット、 女医、白衣、ストッキング、赤髪、ロリ、金髪、リボン、パンチラ、ウエイトレス、猫耳 |
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1プレイ時間 | 2〜3時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
幼い頃に母親を失った主人公。みんなを救えるスーパーマンになることを 夢みて医師を志す。そして実際に医師となった主人公は、現実と理想の ギャップに苦しみながら毎日を過ごしている。そんなある日、ある事件が きっかけで主人公を取り巻く人達の運命の歯車が動き出す…という、 ちょっとミステリータッチの謎解きアドベンチャー。 パッケージは外箱の中に中箱があってその中にブックタイプのCDパッケージと ミニポップが入っているという、ちょっと凝ったパッケージですね。 ブックタイプのCDケースにはSpecial Visual Bookが付属していて、中にはゲスト 作家さんの絵がいっぱい入ってます。なかなか豪華ですね。 # 作家さんの7割ぐらいはリンク張ってる気がする(笑) インタフェースはフルキーボードサポート。 キーカスタマイズも出来て、言うことなしですね。 マウスでの操作も、クイックバーにメニューが集約されています。 あ、信頼図だけはキーボード操作不可か。 既読/未読判別メッセージスキップやバックログも完備。 インタフェース面はほぼ文句なしですね。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。 セーブ箇所は10箇所+クイックセーブ1箇所+フリーセーブ。 キャラクターは以下の通り。 主人公と幼稚園からの付き合いの看護婦、榊芹。 幼なじみでボクっ娘。という、なかなかに凶悪なキャラです(笑) 「お前、俺にトドメを刺したいのか立ち直らせたいのかどっちだ」(笑) 元入院患者で原因不明の重病人、二見美魚。 原因不明の重い病気にも関わらず、明るく可愛い健気な女の子。 美魚の姉、二見真魚。 無口で一見しっかり者に見えるが、実は数々の伝説を持つ(笑) お気楽極楽のーてんき女医、汽京紅葉。 「一方的に押しつけを強要される友情なんて、俺はいらん」(笑) # 誰か教えてやるべきだろうか。お前の感性は暴走しているよ、と(笑) ##全自動手伝い奴隷(笑) 芹の先輩で立木医師とただならぬ関係の看護婦、橘唯奈。 謎のにゃんこ(笑)、一ノ瀬木葉。 その正体は、すーぱーにゃんだばあ(笑) # 「にゃん☆」(笑) 元気いっぱい突撃娘、三原香澄。 木葉とまぶでぽっぷでびゅーてほーなお友達(笑) お兄ちゃんらぶらぶな女の子(笑) # 「お名前、聞いていいですか? 外科にお世話になる時には指名しますから」(笑) 病院内の喫茶店のウエイトレス、狭川翠。 「本当にこれでいいんだろうか」と心の中で思ってしまうコスチューム(笑) # 「先生、ひとでなしです」(笑) 絵の方はいいですね。綺麗というか丁寧というか。 なんしかとりあえず翠萌え〜。猫耳ですし(笑) 猫耳繋がりで木葉も萌え(笑) でも、美魚も芹もみーんな好きかも(爆) みんな可愛いの〜。 音楽の方はなかなか印象深い曲が多いですね。 ちょっと印象が強すぎて内容を喰ってる気もしますけど。 紅葉なんかのお気楽極楽なテーマがとっても印象に残ってます(笑) 音楽単体で聞いた場合、それぞれかなりのレベルですね。 あとはゲームとのマッチング、かな。 システムは選択肢決定型&移動場所選択型のアドベンチャー。 移動場所選択といっても、移動できる場所が一覧表示されてその中から どこに移動するかを選ぶだけなので、実質選択肢と変わりません。 システム的に特筆すべき点は2点。 1つは信頼図。各キャラクターをどれだけ信頼するかを設定することが出来、 その設定によって同じ選択肢を選んでも結果が変わってくるという仕組みに なっています。試みとしてはなかかなか面白いと思うのですが、私にはあまり 意味のない機能に思えました(^^; だって、基本的にシナリオを進める女の子の信頼度を高くしておけばそれ だけでクリアできてしまうんですから(^^; 状況に応じて変えないといけないとか、他のキャラクターの信頼度によって ストーリーが変化するとか、もっとバリエーションが欲しかったです。 そもそもこの信頼図、ゲーム中では全く存在感がありません。 プロローグで強制的に変更させられる以外は、メニューから信頼図を 選ばない限り出てきませんので、よっぽどのことがない限り変更しようと 思いません。どうせなら、重要な選択肢を選ぶ前とかに強制的に信頼図を だして、どの程度信頼するかを選ばせるとかすれば良かったのに。 あと、あまりにも存在感がないためにプロローグをスキップして始めると 信頼度を変更せずに進めてしまって、バッドエンドになってしまうことが しばしばありました。ちょっと寂しかったです…。 信頼度を変えておけば、全く同じ選択肢でクリアできた…(T_T) もう少し、信頼度による影響を表に出して欲しかったです。 あと、プロローグで強制的に芹の信頼度を変更させられるのですが、私は 芹のことを疑う気になれず、「信頼」と「平常」を繰り返し選んでいたのですが、 いっこうに先に進まないので「バグ?」と思って一度プレイをやめました(爆) まさか疑わないといけなかったとは…(^^; システム的な特徴のもう1つはフローチャート。 これはまあ今まで通ってきたシナリオルートを表示してくれるだけなのですが、 達成度なんかも表示されますし、自分が今どのくらいの進度なのかもわかり ますので、なかなか便利です。 どこでシナリオが分岐するのかもわかるのですが、それまでの条件次第で 分岐しないことも多いので、攻略の役にはあまり立たないかも知れませんが(^^; ゲームの方は、まずプロローグがあって(2回目のプレイからはスキップ可)、 そのまま1日目に突入します。そして、1日目が終わるとオープニングアニ メーションが流れます。 歌は格好いい系の歌ですね。ちょーっと1日目の雰囲気とは合わない気も しますが、ゲーム全体の雰囲気としてはなかなか合ってるかな。 絵の方も歌のテンポに合わせて速いペースでぱたぱたと切り替わっていくの ですが、これはちょっと急ぎすぎというか、落ち着いて楽しめない感じでちょっと 勿体ないかも。絵の方はなかなか綺麗ですね。 ストーリーは、自分の無力感に打ちひしがれている主人公の周りで事件が起こり、 主人公はそれに否応なく巻き込まれていき、様々な人達と接することによって ことの真相を知っていく…という、謎解き要素を持ったシナリオになっています。 ただ、事件が起こるんですが、基本的に登場キャラクターはみんな明るく愉快な ヤツが多いので、コミカルな雰囲気で進みます。 主人公の務めている病院で殺人事件が起こる。それを発見してしまった主人公。 「わーい、第一発見者だぜー、一番だぜぇ。二番目以降の連中ざまあみろー」(笑) # 緊迫感なんてあったもんじゃない(^^; シナリオは謎が徐々に明らかになっていく構成になっていて、「これはいったい どういうことなんだろう」「誰がこんな事をしたんだろう」と上手くストーリーに 引きずり込むような展開になっていて、なかなか面白かったです。 プレイしていて結構ドキドキしました。 全てのシナリオをクリアして初めて真相が全て分かるようになるという構成に なっていて、なかなか組み立ても上手いと思います。 エンディングの絵や歌もよくて、演出面でもばっちりだったと思います。 ただ、難点を言えば、あまりにもご都合主義過ぎ(^^; 本来なら最も気になる「どうやって助かったの?」とか「その後どうなったの?」 という部分をうやむやにしてすっ飛ばし、ハッピーエンドになっている感じ(^^; # 後の方で説明されたりもするんですけどね…。 あと、一見メインヒロインに見える芹ですが、このシナリオが一番どうでもいい 蛇足なシナリオだった気がします(^^; 私はこのシナリオが最後だったので、ちょっとアレでした…。 # いきなり新しい設定持ち出されてもね(^^; それと、システムに大きな問題が。それは…各シナリオのクリア順がほぼ固定に なっていること。 一番最初にあるシナリオをクリアすると、次にあるシナリオがクリアできる ようになり、それをクリアすると次のシナリオが…という感じで、ほとんど 一本道に近いプレイ順を要求されます。 はっきり言って、私はこの構成は嫌いです。ゲームをプレイさせられている ような気になりますから。一見自由度があるように見えて、実は順番に 読まされているだけのような気がして…。 ちなみに私は、最初に1人クリアするまでに3回バッドエンドを見ました。 そこでようやく「なんかおかしいなー」と思って、狙うキャラクターを 変えてみたら、あっさりクリアできました。 クリア順を固定にするなら、もう少しそれをわかりやすい形で見せるか、 どうプレイしてもそのシナリオに自然に入るような構成にするなど、 何か方法があると思います。「このシナリオに入らないとバッドエンド」と いうのはあまりにも酷いと思うのですが…。 # 私が気付かなかっただけでしょうか…。 いっそのこと、クリア順固定にするなら最初から最後までを1本道の シナリオにして完全なノベルにしてしまえ! と思わなくもないです(^^; ゲーム期間はシナリオによって違いますが約1週間。 ワンプレイは2〜3時間でしょうか。非常にプレイしやすく、テンポもいいので サクサクと進められる印象です。 お奨め度ですが、ミステリータッチのゲームが好きな人にはお奨め。 犯人が誰かとか、登場人物の間にどういう繋がりがあるのかとか、結構 設定や伏線が張り巡らされていて、なかなか楽しめると思います。 絵も音楽も質は高いですし、ストーリーもなかなか練られていると思いますし、 キャラも立っていて会話などのテンポも良く、非プレイしていて楽しいです。 ホントなら諸手をあげてお奨めしたいところなのですが…。 ただ、残念なことに攻略順があるせいで、難易度は格段に上がっています。 折角のシナリオも、なかなかクリアできないために頭から抜けていき、 しかも何度も繰り返しプレイすることになるためにメッセージスキップを 多用し、より一層シナリオにのめり込めなくなるという悪循環。 シナリオ重視の作品にするなら、攻略はもっと簡単にしても良いのでは ないでしょうか。そして、シナリオ重視にするだけのクオリティは 充分満たしている内容だと思うのですが。 ということで、少々難しくても気にならないという人にならお奨め。 もしくは、プレイするときは最初からチャートなどを参照しながら、 純粋にストーリーを楽しみながらプレイすることをお奨めします。 折角のストーリーをシステムが邪魔している勿体ない作品だと思いました。 あ、あとこのゲームは音声がありませんので、音声至上主義の方は お奨め度から2点ほど引いておいてください(笑) # 私は音声なくても気にしない人なので。 最後に。 「もうゲームは終わったんだってば。みんなもう電源切って、今頃 は中古屋に走ってるって」………いいのか? それ(^^; でも、美魚ちゃんに売るなって言われたら売れないよね〜。 |