ゴメンなさい…アタシのせいで
ブランド名 WINTERS ジャンル 嗜虐心充足アドベンチャーゲーム
発売日 2001.12.20 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(162x229x39mm) マニュアル A4用紙2つ折り
DISC容量 414.7MB、CD-DAなし
初回特典フリートーク&起動音特集 : CD-DA=50.9MB、CD-DA17トラック
原画 岩崎考司兼清みわ シナリオ 平井次郎
音声 女性のみフルボイス、成瀬未亜彩世ゆう、喜多見千里
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 16箇所 なし
おまけ CGの部屋、行為の部屋、BGMの部屋
対象属性 泣き、鬼畜、学園物、黒髪、リボン、オーバーニーソックス、緑髪、ストレートロング、
幼なじみ、ポニーテール、ボンテージ
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 5

レビュー
概要
自分に対して全く自信のない主人公。そんな主人公の前に、自分のことを
好きだと言ってくれる女の子が現れる。自分が女の子に空かれるはずが
ないと思っている主人公は、その女の子の気持ちを信じることが出来ず、
気持ちを確認するために酷い仕打ちを始める…という、ヘタレ主人公
ひねくれモードまっしぐらの嗜虐心充足アドベンチャーゲームです。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
ただ、キーを長押しすると幾つかのメッセージがまとめて送られてしまうので、
マウスでプレイする方が無難ですね…。

メッセージスキップ・バックログ搭載。ただし、メッセージスキップは
既読/未読の判別はないようです。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は若干重め。
描画を高速にしてもナニも変わっていないような気がします(^^;
それと、メッセージスキップをしても画面が切り替わるところで引っかかる
ような感じで、ややストレスを感じます。

セーブ箇所は16箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
数としてはまあ可もなく不可もなく。それほどセーブ/ロードが必要な作品
とも思えませんので、まあなんとかなるでしょう。

システムはオーソドックスな2択選択肢決定型のアドベンチャー。
特筆すべき点、全くなし(笑)
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

哀沢涙。凄い泣き虫。滅茶苦茶泣き虫。徹底的に泣き虫(笑)
でも、やさしくてとってもいい子。でもよく泣く(笑)

千島領子。主人公のクラスメイト。
清楚でおしとやかな印象を受けるが、実は…。

間宮渚。主人公の幼なじみ。
明るく元気で活発。ただし気分屋。


絵の方は、ややたれ目の幼い感じの絵ですが、めっちゃくちゃ萌え(爆)
すみません、私、この絵すっごい好きなので…。

やっぱ哀沢涙萌え。人によってはかなりウザく感じるかも知れませんが、
私は結構お気に入りです。領子も結構好きなんですけどね。

絵の方で問題なのは、その枚数。イベントの数に比べて全然足りてません。
そしてひたすら立ち絵のまま進行するHシーン。
トドメは「昨日、俺は哀沢を抱いた」…絵もなしにそれですませるんかいっ(^^;
なんか、ちょっとゲームの主旨から外れる気がします…これは…。


声の方は、見事にキャラクターとぴったり。特に涙は、そのおどおどと
した泣き虫な雰囲気が非常に良く出ていました。

演技の方も文句なし。キャラクターが活き活きしています。
泣きの演技もばっちりですし、感情移入度は抜群です。


音楽の方は、基本的に静かな曲ばかりであまり印象には残りません。
一番印象に残ったのはエンディングで、曲が全然聞こえません(笑)
録音レベルの差が激しすぎ…。ちなみに、歌はありません。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、自分に自信のない主人公が、涙に告白されるところから
始まります。自分に自信のない主人公は「どうして自分なんかを好きに
なったんだろう」と疑いの気持ちを抱き、そして涙の気持ちが本当か
どうかを確かめるため、涙にどんどん酷いことをしていきます…。

まずこのゲームの凄いところは、ヒロインの哀沢涙。泣く。すぐ泣く。
速攻で泣く。マッハで泣く。光速で泣く(笑)
出てきたシーンでは必ず1回は泣いているのではなかろーか(^^;

もはや可愛いを通り越してウザいを通り越してまた可愛いに戻ってきた
ような感じです(笑)
# いや、実際に萌え(爆)

そしてゲームを進めていく。涙らぶらぶな私はひたすら涙に好かれるような
選択肢を選び続け、他のキャラからの誘いは断り一途に涙を思い続ける。
そして………どうして涙が出てこなくなりますか?
領子さん、なんであなたが私の横にいるですか?(^^;

どうも、涙をいじめないと涙のエンディングには行けないみたいですね…。

主人公がヘタレなため、ハッピーエンドを迎えるためにはひたすらヘタレな
選択肢を選ばないといけないというのはちょっと辛いです。
純愛を貫こうとしたら別のキャラのエンディングに行っちゃうし…。
涙とのエンディングに行こうと思ったら、1度は見捨てないといけないのは…。

純愛っぽい選択肢を選んで純愛っぽいエンディングに行くことは出来るの
ですが、スタッフロールが流れないのでハッピーエンドじゃないんでしょうし。

ただ、あまりに鬼畜菜選択肢を選んでしまうと、一発でバッドエンドになります。
主人公は最弱男だけど人でなしじゃないという、そのバランスを知っていないと
ちゃんとクリアするのは難しいかも。

で、エンディングですが…なんか、ほとんど「いいのか? それで」という感じ(^^;
納得できたエンディングは1つだけでした…。
まあ、そもそもスタッフロールの流れるちゃんとしたエンディングは数個なの
ですが…。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。いきなり一ヶ月後に飛んだりとか平然とします(^^;

ワンプレイ1〜2時間ほど。かなりお手軽です。
メッセージスキップを利用すれば、5時間程度でコンプリート出来るのでは。

難易度は、普通にエンディングを見るだけなら選択肢総当たりですむので簡単
です。ただし、あるエンディングはそれまでの選択肢によって、フラグが立って
いた時のみ入れるので、そのエンディングを見るのだけは若干難しいかも。
まあ、主人公がどんな奴かを把握すれば何とかなると思います。
総評
お奨め度ですが、なかなかに難しいですね。まあ、鬼畜好きな人にはいいの
かも知れませんが、主人公があまりにヘタレなので、なかなか感情移入して
プレイし辛いです。
それに、鬼畜と言ってもそーんなに激しいことをするわけでもありません。
ただ、ちょっとしたことでも涙がすぐに泣くのでヒドいように見えますが。

まあ、喫茶店で頭から水をぶっかける、裸で木に吊すなんてのもありますが、
それをやった瞬間バッドエンドに直行です(笑)

なので、涙をちょっと虐めてみたいという人にはお奨め。
元々嗜虐心充足アドベンチャーゲームですしね(^^)
あ、もちろん涙のことをある程度気に入っている必要がありますが、この絵を
気に入らない人はあまりいないと思うので大丈夫です(笑)
# 根拠レスな自信(笑)

あと、純愛好きな人は避けた方がいいかも知れませんが、涙の思いは基本的に
純愛だと思いますので、プレイしても問題はないと思います。
ただし、純愛寄りの選択をすると、涙のエンディングは見られませんが(^^;

涙はすぐに泣くけど守ってあげたくなるような感じで可愛らしく、声優さんの
演技もあって非常に気に入りました。
ただ、主人公があまりにヘタレなため感情移入し辛いのと、イベントの数に
比して絵の枚数が圧倒的に足りていないため、ちょっと冷めてしまうところが
あるのが残念ですね。
あと、個人的には純愛寄りの選択肢を選べば純愛系のエンディングに行って
欲しかったのですが、これはゲームの主旨から外れるでしょうか(^^;

ちなみに、「すぐ泣く女は大嫌い」と言う人は、悪いことは言わん。やめとけ(笑)
ヒロインの涙はすっごい勢いで泣きますから(^^;


最後に。涙、結局お前は主人公のどこが好きになったんだ?(^^;



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