Handle with Care.. | |||
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ブランド名 | ETOILE | ジャンル | AVG |
発売日 | 2001.04.06 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 642.7MB、CD-DAなし 修正CD : 3.9MB、CD-DAなし |
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原画 | 雨音颯 | シナリオ | 眼鏡友の会/E.C |
音声 | フルボイス | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 10箇所+オートセーブ1箇所+自由セーブ | 歌 | あり(5曲、OP・ED・挿入歌) |
おまけ | 公園(CGを見る)、ミュージックスクール(音楽を聴く)、Mellow(スタッフの戯言を見る)、 廃車場(声優さんのトーク) |
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対象属性 | バンド物、ポニーテール、リボン、オーバーニーソックス、ストレートロング、お嬢様、 金髪、ボブカット、眼鏡っ娘、お兄ちゃん、ピンク髪、ロリ |
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1プレイ時間 | 5〜6時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
伝説のボーカリストと言われた主人公・黒澤玲司。 しかしある事件をきっかけに歌をやめ、ギタリストとなる。 そしてある日、心に響く歌を歌う少女・詩音と出会い、彼女の歌に 負けない演奏の出来るメンバを集めてロックバンドC/Onを結成し、 ライブハウスの頂点・ムーランルージュのステージに立つことを 目指す…という、ロックバンドサクセスストーリーです。 マニュアルはA5サイズのブックタイプ。 ゲームシステムはActiveのシステムを利用していますね。 私はけっこーこのシステムは好きです。 インタフェースはフルキーボードサポート。 ほとんどの操作はファンクションキーに割り当てられています。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽め。 CAPSロックで既読メッセージの自動スキップも可能で、 メッセージスキップもそこそこ高速。 セーブ箇所は10箇所+オートセーブ1箇所+フリーセーブ。 それほど難易度は高くないと思いますので、数としては充分でしょう。 足りなければフリーセーブを使えばいいわけですし。 ゲームを開始するとまずプロローグがあり、その後にオープニングが 流れます。歌はゲームの雰囲気に合わせたロックで、絵の方も渋い 感じなのですが…。どうも歌にパワーが感じられない。これ、一応 ヒロインの詩音が歌っているという設定なんですよね? このボーカルの どこに主人公は惹かれたのでしょうか…。 キャラクターの方は、主人公、黒澤玲司。伝説のロックバンドBloody Rosesの ヴォーカルで、伝説のヴォーカリストと呼ばれるが、ある事件をきっかけに 歌うことをやめギタリストに転向。そこでも天性の才能を発揮する。 クールで渋いナイスガイ…なのですが、滅茶苦茶クセのあるキャラクターです(^^; やたら自信家・皮肉家で、素直じゃないこと甚だしい(^^; しかも結構いい歳こいていて、周りのみんなからは「おっさん」と呼ばれます(笑) # こんな呼ばれ方の主人公って一体…(^^; 主人公が見初めたヴォーカリスト、佐原詩音。 彼女と出会ったことで主人公は再びバンド活動をする気になる。 小さい頃の記憶がないが、健気に強く生きる女の子。ポニーテール(笑) 詩音のライバルにして天才ヴォーカリスト、明神樹沙羅。 とてもバンドやってるとは思えない大人しそうな外見ですが、実はけっこー 芯が強くて、ある目的のためにひたすら歌い続ける女の子。 主人公の昔の仲間、橘亜理紗。現在は自らはバンド活動をせずに プロデューサーとして活動している。 眼鏡っ娘ドラマー、霧生瑠歌。 細身の身体にも関わらずツーバスのドラムを長時間叩き続けるパワーと 天性のリズム感を持つ。苦学生。 死神という異名をとるベーシスト、琴吹椎名。 ベース1本で弾き語りをする暗い男(笑) 無口で無愛想だが情に厚く、妹を非常に大事にしている。 椎名の妹、琴吹映美。 学校に通いながら家業の喫茶店も手伝う女の子。 他にも魅力的なキャラクターが何人か出てきますが、割愛(^^; # マスターとかマリーとか、とってもいいキャラクターなんですけど。 絵の方は、サンプルやパッケージを見たときは、正直私には合わないと思い ました。なんか、みんなキツい顔してて、どうも好きになれなかったんです。 ただ、ゲーム中で見ると、各キャラクターがみんな輝いて見えました。 とっても活き活きしてるんですね。 しかも、絵もサンプルで見たときよりよっぽど綺麗に見えて、かなり 気に入りました。絵も丁寧に描かれていると思いますし。 サンプルやパッケージだけで絵を判断しない方がいいです。 で、お気に入りキャラクターですが…やっぱりみんなキツい顔をして いるので、萌えという要素では弱いです。 そんな中で、メインキャラクターでは唯一柔らかい感じの顔立ちを している樹沙羅萌え〜。 # でも、ホントは映美萌え〜(爆) あと、特筆すべき点はこのゲームはフルボイスで、男性キャラはもちろん、 主人公にも音声が付いています。 どのキャラクターもほとんどイメージとぴったりで、演技の方もかなり良く、 全くキャラクターのイメージを損なっていないのは素晴らしいと思います。 ただ1人、主人公を除いては…(^^; 主人公の声、無茶苦茶低くてしかもぼそぼそと喋ります。 まあ雰囲気は出ていてイメージ的にも悪くはないと思うのですが、 とても伝説のヴォーカリストとは思えません(^^; しかも、他のキャラに比べて明らかに聞き取りづらいので、ちょっと バランスとして悪かったんじゃないかな、と思いました。 ただ、途中1度だけ主人公が怒鳴るシーンがあるのですが、その時は かなり痺れました。さすがヴォーカリスト(笑) ゲームの方は、まず主人公が詩音と出会うところから始まって、なんとか 詩音に一緒にバンドを組むように頼み込みます。 そしてその後、他のメンバーを集めてなんとかバンドを結成し、どんどん 実力を付けていって、壁にぶつかったりトラブルに巻き込まれながらも、 当面の目標であるライブハウスの最高峰、ムーランルージュのステージに 立つまでを描いたバンドサクセスストーリーです。 # 立たないエンディングもありますが(^^; ゲームの最終的な目的はバンドを成功させることですから、恋愛要素は かなり薄いです。ホンのおまけ程度に感じました。ちょっと唐突ですし。 そして、ストーリー展開も基本的にシリアス。元々主人公がクールで渋い ナイスガイで、あんまり茶目っ気のあるヤツではありませんから…。 ただ、やたら自信家で、他のキャラとの会話は皮肉・軽口・暴言の応酬(笑) 特に詩音との会話は、真面目なんですけど漫才に聞こえます(笑) ちなみに主人公・玲司は既にかなり歳食ってます。 ヒロインと親娘ほど歳の離れてる主人公ってのは…(^^; まずはゲームの目的通り、バンドを成功させるつもりでプレイ。 順調に話は進んで無事に詩音エンドに。 # ふぅ、生きてるっていいね(笑) ストーリーはまあお約束な展開ではあるのですが、キャラクターみんなが 活き活きとしていて格好良かったです。特に最後の詩音の行動にはちょっと びっくりしましたし、しびれました。詩音、最高な奴ですね(^^) ただ、ちょっとラストはあっけなかったかな? という感じ。 ところで………あのー、お当番なかったんスけど…(^^; 気を取り直して2ndプレイ。今度は好きなキャラクター寄りの選択をして 進めていくことにする。 私の萌えキャラは…もちろん映美! ←サブキャラです(^^; …さすがにサブキャラ狙いで進めるのはアレなので(^^;、瑠歌も狙いつつ 進めてみる。とりあえずEmmy's Dinerに通い詰める所から始める(笑) そして無事ライブも終了し、主人公を出迎える映美…って、まぢで 映美エンドあるし…(^^; まさかホントにあるとは思いませんでした(^^; でも………お当番なしかい(T_T) 「今はこのぐらいでまけておけ」…まけられるか〜(血涙) 2回連続お当番なしで多少ヘコみつつ(^^;、気を取り直して継続プレイ。 今度は本気で瑠歌狙いでプレイ。 瑠歌の設定にちょっとびっくりしつつ、まあ最後はお約束な感じで エンド。もーちょっと最後は引っ張っても良かった気もしますけど、 まああの終わり方でもすっきりしていていいかな。 # スーパーボウル(笑) ##主人公、こんなお茶目な奴だったのか…(^^; なんか王道というかお約束というか、安心して見られて良かったです。 最後、臣が今後どんな協力するのかちょっと気になりますが(^^; # ヤバそうな香りがぷんぷんとしたんですけど…。 あ、今回はちゃんとお当番ありました(笑) # 瑠歌が私の始めてのヒトです(笑) そのまま気をよくして亜理紗・樹沙羅を狙いつつプレイ。 なんとなく進めていくと亜理紗シナリオに突入したらしい。 しかし…主人公よ、亜理紗をいつ好きになったんだ? あれだけの仕打ちをされて、とても好きになれるとは思えないのですが…。 もしかして、主人公って、マゾ?(^^; ただ、亜理紗エンドは全エンドの中で一番好きかも。 みんなバカばっかりだ(^^) 最高の奴等だぜ! って感じ。 最高に気持ちいいラストでした。滅茶苦茶清々しかったです。 そして、メインディッシュ(笑)の樹沙羅。 亜理紗シナリオの最後の方であからさまに樹沙羅と分岐するような 選択肢があったので、試しにそこからプレイしてみると、すんなり 樹沙羅シナリオに入りました。助かった(笑) 樹沙羅はラストの演出が、お約束ではありますが良かったかな。 私は基本的にこういう演出は大好きなので。 ただ、あそこはもうちょっと引っ張っても良かったのでは…。 ちょっとあっけなかったかも。せめて樹沙羅も居合わせれば良かったのに。 さあ、これで全キャラクリアだ! …と思ったのですが、なんかCGモードが 全然埋まってないし(^^; てゆーか、詩音とはお当番がありませんでした からねぇ(^^; ということで、詩音ルートの途中からやり直してみる。 …なんか、今までと全然違うシナリオに突入する(^^; これが本来の詩音シナリオなんですね。主人公や詩音の過去にまつわる 話も絡めつつ展開していくストーリー。 …まあ、1回目のプレイの時点で詩音の設定にほとんど気付いてしまって いるので、目新しさもなく、なんかいまいちノリきれなかったかも…。 これが最後というのはちょっとアレだったかな。 でもまあ、結構意外な展開もあったりしてシビレましたけどね。 ただ、狼の存在は邪魔だったような気がしました。 主人公の過去を演出するには必要だったかも知れませんけど、現在には 不要な存在だったのではないでしょうか。 伝説の新しい形を強調したかったのかも知れませんが…。 ちなみにこのゲーム、キャラクター毎にエンディングに流れる曲が 違ったりするのですが、詩音トゥルーエンドの曲は、他の曲に比べて 極端に音量が小さかったのが気になりました。 最初、何も鳴ってないのかと思ったよ(^^; 全体的に、萌えとか感動という要素はあまりありませんでした。 あくまでバンドのサクセスストーリーですね。 ただ、キャラクターがみんな活き活きとしていて、プレイしていて とても清々しく感じました。みんな最高の奴等ですし(^^) おまけでクリアしたキャラクターとお話が出来るシステムも健在。 ここもちゃんとフルボイスなのは嬉しいですね。 ただ、気になったことが何点かありました。 まず1点は主人公の設定。主人公は結構年を食っていて(下手すると 40歳近いのでわ(^^;)、しかも個性が強烈で、さらにこのゲームは 主人公にも音声が付くために、激しく感情移入がし辛かったです。 どちらかというと、第三者の目から見ているような感じでした。 まあこれも悪くはないと思うのですが、私は基本的に感情移入型の プレイをしますので、ちょっと入り込みづらかったです。 次に気になったのはイベントの数。 このゲーム、エンディングは7つありますが、イベントの重複が非常に 多いです。ほとんどのキャラはかなり序盤で分岐するような気がするの ですが、途中のイベントはほとんど共通で、最後の選択が終わってから それぞれのシナリオに分岐するような感じです。 ですので、メッセージスキップを使わないと何度も同じイベントを見ることに なります。もう少し途中のイベントも増やして欲しかったような気がします。 そして、このゲーム最大の弱点は、歌。 ロックバンドのサクセスストーリーで、歌がメインであるにも関わらず、 その歌がいまいち活きていない気がします。 まず第一にキャラクターと歌声のイメージギャップ。 通常の音声はキャラクターイメージにぴったり合っていると思うのですが、 歌になるといきなりイメージが崩れます。 # 曲はいいと思うんですけどね。 私のイメージでは詩音はもっとパンチの利いた尖った歌い方で、もっと パワー溢れる歌を期待していました。 樹沙羅の歌声は、逆にもっと透明感があると思ってました。 まあ、このあたりはなかなかイメージにぴったり合う人を見付けるのは 大変でしょうし、仕方がないところとは思いますけどね…。 # これ、歌ってるのSilver Moonの人? そして、歌がCD-DAで収録されていないこと。 折角音楽がテーマの話なんですから、せめて歌ぐらいはCD-DAで収録 して欲しかったな、と思いました。 容量の問題もあるのかも知れませんけど、付属している修正CDは データはホンのちょっとだけですから、空いたスペースに入れると いうことは出来なかったのでしょうか。 # そもそも修正CDなんかが付いている時点でどうかとは思いますけど(^^; ワンプレイは5〜6時間。ゲームのテンポがいいのでほとんど時間は 感じませんでした。 あと、先に書きましたがこのゲームは非常に重複するイベントが多いので、 メッセージスキップを使用すれば2回目以降のプレイはかなり時間を 短縮できると思います。メッセージスキップも高速ですし。 # CAPSロックすると、自動的に既読メッセージをスキップしてくれます。 お奨め度ですが、はっきり言ってこのゲームは好き嫌いが非常にはっきり 分かれると思います。 甘ったるい恋愛とか、萌えな展開とか感動を期待している人には全く 向きません。絵の方もちょっとつり目のキツめなキャラが多いですし、 シナリオも萌えな描写はほとんどありません。 恋愛要素もほとんど感じられず、いつの間に好きになったんだ? と 思うぐらい唐突にお当番シーンが出てきます(^^; # 最初の2回のプレイではお当番なかったけどねっ(T_T) 逆に、恋愛要素には特に拘らず、格好いいキャラクターや渋いセリフ、 キャラクターのやりとりを重視する人にならお奨め出来ると思います。 格好良さと渋さ、そして大人の展開が非常に目立つゲームでした。 皮肉・軽口・虚勢がこれだけ飛び出すゲームも珍しいと思います(笑) 最近では珍しいタイプのゲームですね。 シナリオは上記のように萌え路線ではなく、渋い・格好いい路線で 私はなかなか気に入りました。 ただ、イベントの数がちょっと少な目で、個別シナリオに入るまでは ほとんど共通のイベントで進みますので、このあたりはもう少し ボリュームが欲しかったな、と思います。 あと、先にも書きましたが、絵に関してはサンプルやパッケージの絵を 見て判断はしない方がいいです。サンプルで見るのとゲーム中で見るのと では全くイメージが違います。ゲーム中で見ると輝いて見えます。 なので、パッケージを見て「この絵はちょっと…」と思った人は、 そこで引き下がらずに突き進んでください(笑) 絵に関してはまず満足できると思います。 ということで、とりあえず硬派なゲームが好きな人には向いてるかな? ちょっとどういう人にお奨めとかなかなか言いづらいのですが。 ツボにハマればかなり楽しめると思います。 私も最後まで一気にプレイしてしまいましたから。 あと、初回特典で修正CDが入っています(笑) しかし、修正ファイルをCDにプレスして入れられるなら、最初から 修正した物をプレスしろよ、と思わなくもない(^^; # ゲームの方はマスタリングしちゃってたのかな。 それに、どうせ修正CDを入れるなら、空いたスペースに歌をCD-DAで 入れて欲しかったな、と思いました。 最後に。天使の鼻声(笑) ←イヤすぎ(^^; # 樹沙羅のイメージが…(^^; |