かまいたち 〜緋色の裂け目〜
ブランド名 BELL-DA ジャンル 超伝奇アドベンチャー
発売日 2001.03.30 定価 \7,800
パッケージ 紙製パッケージ(216x151x30mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 361.2NB、CD-DAなし
原画 穂積貴志 シナリオ 那真絵、葉奈唯
音声 女性のみフルボイス、沢口亜梨子、如月来夢、桜みりん
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 20箇所 なし
おまけ CG鑑賞モード、Hシーン鑑賞モード、エンディング鑑賞モード、音楽鑑賞モード、
新作案内
対象属性 巫女さん、赤髪、リボン、ボクっ娘、妹、ショートカット、お下げ、眼鏡っ娘、ロリ、
ボブカット、お嬢様、ストレートロング、カチューシャ、レズ
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 5

レビュー
ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れ
ます。歌はなく、絵も基本的にキャラクター紹介がメインですね。

インタフェースはフルキーボードサポート。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。

セーブ箇所は20箇所。セーブ/ロードは戦闘シーン以外は随時可能。
セーブ箇所、こんなにいらないかも(^^;


ゲームの方は、古い家柄に生まれ神社で暮らしてはいるが、平凡な
大学生である主人公。20歳の誕生日を目前にして、突然身の回りに
おかしな現象が起こり始める。他の人には見えない不思議な裂け目。
そして、主人公を中心とする大きな陰謀が動き出す…という話。


システム的には選択肢決定型のアドベンチャー。
途中に戦闘シーンがありますが、それもどういう行動を取るかを
選択肢の中から選ぶようなシステムになっています。

このゲームのシステム的な売りは2つ。

1つはヒーリング・エコーズシステム。
パッケージの説明によると、「かまいたちの世界に入り込み、
あなたの行動をこの世界のキャラに反映させるシステムのこと。
優しく接すると癒しモード、酷い仕打ちをすると凌辱モード。
あなたの対応によってストーリーが変化していく新感覚マルチ
ストーリー!」…とのことですが…私にはごく普通の行動選択型の
イベント分岐マルチストーリーに思えるのですが…(^^;
てゆーか、ヒーリング・エコーズって、何?(^^;

そしてもう1つはバトル・システム。
攻撃の種類をうまく組み合わせることによってコンボ攻撃が
発生し、敵に大ダメージを与えることが出来るというシステム
なのですが…すみません、私、最初はこれを知らずに実力で
クリアしてしまいました(笑)

てゆーか、最後の敵以外には負けることはないので(笑)、
こんなの使う必要もありませんし。
それに、別に育成要素があるわけではないので攻撃力が
変わるわけでもなく、攻撃の組み立てさえ間違えなければ
コンボを使わなくても勝ててしまうんですよね。

しかも、攻撃の種類って、大・中・小攻撃の3種類だけですし(^^;
とりあえず、「ストーリーを盛り上げる迫力のバトル・システム!」
というのは言い過ぎだと思います(^^;
てゆーか、この戦闘シーンが著しくゲームのテンポを悪くしている
ような気がしてならないのですが…。


話としては、ごく普通の学生生活を送っていた主人公が、突然
身の回りに不思議な現象が起こるようになり、自分の中に秘め
られた力に気付く。襲いかかってくる敵をその力で退けつつ、
一体何が起こっているのか真相を突き止める…という感じ。

こう書くと主人公が積極的に事態の解決に向かって行動している
ように思えますが、実際は周りの人が勝手に話を進めます(笑)
主人公はただそれに流されているだけ。

そして、最後まで流され続けて、最後の最後で今までどれだけ
流されまくったかによってストーリーが分岐するという、
なかなかスゴい展開です(笑)

選択肢は先述の通りワンプレイでは両手で数えられる程度。
そのほとんどが欲望に身を任せるかどうかという、非常に
わかりやすいものです(笑)


キャラクターは、主人公の姉(血は繋がっていない)で主人公が住んで
いる神社の主である御櫻刹那。
人の話を聞かない典型的おっとりお姉さん(笑)

同じく神社に住んでいる御櫻憐。血の繋がっていない妹。
薙刀を得意とする典型的お転婆妹(笑)
朝の挨拶に長刀で殴りかかってくるお茶目さん(笑)
# 女と生まれたからには地上最強を目指す物なのか?(^^;
##グラップラーか、お前わ(^^;

主人公のクラスメイトで他の人には冷たいが何故か主人公と
だけは親しい相馬美雨。控えめで大人しい、典型的ヒロイン(笑)

主人公の後輩で眼鏡っ娘の三原雪。典型的私好み(笑) ←をい(^^;

他にも何人かキャラはいますが、ネタバレも含むので割愛(笑)


絵の方はなかなかいいですね。雪ちゃん萌え(爆)
眼鏡っ娘だしね(笑)
# でも、ホントは柳瀬真里萌え(笑) ←ちょい役(^^;


ゲーム期間は主人公の誕生日までの5日間。ワンプレイは1〜2時間。
ちなみにエンディングは4つで、うち1つはGAME OVERだったりします。
しかも、やたらメッセージスキップがよく効くので、メッセージ
スキップを使えばコンプリートは3時間ぐらいで出来ます(爆)
もはやお手軽とかそーいうレベルではなく、ボリューム不足でしょう。


お奨め度は、お手軽に伝奇物を楽しみたい人にはお奨め。
ただし、パッケージの売り文句を信じて買わないように(^^;
パッケージに書いてあることが嘘とは言いませんが、わざわざ
たいそうに取り上げて売りにするほどのものでもないと思います。

特に、バトル・システムに対する期待はしてはいけません。
最後の敵以外は絶対負けないようになっていて緊迫感なんて
かけらもありませんし、コンボシステムに関してもあったら
便利という程度でわざわざ探すほどでもありません。
そもそも育成要素がありませんから、攻撃の組み合わせだけで
勝てることは分かり切ってますしね(^^;

それと、キャラ萌えにもあまり期待してはいけません。
確かにキャラはなかなか可愛いとは思うのですが、ほとんどの
キャラは設定もほとんど活用されずに、大したイベントもない
ままあっさり流されてしまいます(^^;
# 特に最後の方の展開は圧巻(笑)
##怒濤の4人斬り(笑)

システムはなかなか快適でプレイストレスがないことが救いです。
繰り返しプレイは全く苦になりません。
もっとも、苦になるほどのボリュームもないのですが(笑)

キャラはなかなかいいですし、設定もなかなか面白い、システムも
たいそうに宣伝するほどではないにしろ、プレイは快適ですし
なかなかいいと思います。

なのに、これらを全てボリュームのなさが台無しにしているような
気がして仕方ありません。もうちょっと各キャラクターを描いて、
主人公を取り巻く環境を明示して、戦闘シーンにももうちょっと
緊迫感を持たせるようなシステムにすれば、かなり面白くなったと
思うんですけどねぇ。

なんか、面白いところを全部端折ったような感じ(^^;
キャラ個別エンドを作れとはいいませんが、いくらなんでも人間
関係がドライすぎるような気がします(^^;

いい素材を全部鍋に放り込んで煮詰めてしまったような感じで、
非常に残念です。


最後に。ハッピーエンド、その終わり方はありなのか?(^^;
# 一番混沌としたエンディングのような気がするぞ…。



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