研究日誌
ブランド名 RED ZONE ジャンル 感情育成SLG
発売日 2001.07.06 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x230x42mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 560.3MB、CD-DAなし
原画 岩崎考司 シナリオ 大塚(A級戦犯)
音声 女性のみフルボイス
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 10箇所 なし
おまけ CG鑑賞、EVENT鑑賞、BGM鑑賞
対象属性 ギャグ、眼鏡っ娘、おだんご、赤髪、触角、白衣、ポニーテール、リボン、パンチラ、
ブルマ、ストレートロング、ストッキング、ガーターベルト、オーバーニーソックス、レズ
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 6

レビュー
大学で講師をするかたわら、研究室で性心理学および、夢と心理の
研究を行っている主人公。
夢が性心理に与える影響を研究するため、夢の中に様々なイメージを
送り込む実験を行う。
被験者は知り合いの女性2人。実験の中で主人公は、その被験者に
対してどのような感情を抱くのか、そして実験の結果は…という、
一風変わった夢世界操作シミュレーションゲーム。
# 「博士のスケベ心大爆発って感じですね。尊敬しちゃいます」(笑)
##「人の夢の中で、凄い事するって事ですね」(笑)


インストーラはMicrosoft標準のインストーラ。
もっと遊び心のあるインストーラを期待してたんですけどね…。


インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は若干重め。
描画のエフェクトを切る設定があれば良かったんですけどね。
まあ、気になるほどの重さではありませんが。

セーブ箇所は10箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
ちょっとセーブ箇所は少な目かな? とも思いましたが、まあそれほど
セーブ/ロードを多用するゲームでもないと思うので、これだけあれば
まあ問題ないとは思います。


システム的にはメニュー選択型のシミュレーションゲーム…かな。

基本的に、誰にどんな夢を見させて、その中で自分はどう接するかを
選択するだけです。

与える夢のイメージは「友人として」「恋愛対象として」「性対象として」の
3つから選び、接し方をを「はげしく」「やさしく」「つめたく」の3つから選ぶ、
合計9の組み合わせが存在します。

その組み合わせによってパラメータが増減していくという仕組みです。
パラメータは「性欲度」「サディズム度」「マゾヒスト度」「愛情度」「モラル度」
「信頼度」の6つがあり、このバランスによってエンディングが決定します。
ただ、このパラメータの増減がなかなか解りづらく、パラメータ調整は
ちょっと難しかったです。


キャラクターは、研究の助手・清水のぞみ。おだんご眼鏡っ娘。
主人公を尊敬し、主人公のすることには最後までついていく優秀な助手。
可愛い顔して暴言を吐きまくる、正体不明の謎の女(笑)
毛深い人・足が器用な人が好みだそうです(笑)
# 好みのタイプはアンドレ・ザ・ジャイア○トだそーで(笑)
##文字で「アンドレ・ザ・ジャイア○ト」と出して、セリフでは「人間山脈」
##と言うあたりに、拘りを感じました(笑)

研究対象の寿ヒカリ。ポニーテールの元気っ娘。
本人は男っぽいだの女らしくないだの言ってますが、私にはそうは
見えませんでした。むしろ可愛らしいぞ(^^)
ちなみに、初期パラメータはS度がみょーに高いです(笑)
# 「ヒカリさん…これから大変な目に遭うとも知らずに…」(笑)
##「人聞き悪いぞ」(笑)

研究対象の赤山小枝。ストレートロングの大人しい娘。
引っ込み思案で人と上手く話せないとのことですが、かなり流暢に
喋っていたような気がします(笑)
初期パラメータでは、M度が高いです(笑)
# 「清楚ですね。博士の毒牙にかかるとも知らずに…」(笑)


絵の方は可愛らしくていいですねぇ。
のぞみ萌え☆(爆) ←ヒロインの2人じゃないんだ(^^;

ただ、パッケージやマニュアルの絵では、印刷の加減もあるので
しょうか、瞳が見えずに死んだお魚さんの目に見える絵もあります。
本編ではそんなことはないのですが、ちょっと損してるかも。
瞳の塗りとかが繊細で、印刷で再現出来なかったのでしょうか。

あと、この際だから言っておきますが、このゲームの原画家さんのお名前は
「岩崎考司」さんです。決して「岩崎孝司」さんではありません。
雑誌とか流通系のWebサイトでも、これを正しく書いているのってほとんど
見たことがありません…。試しに両方のお名前で検索をかけてみましょう。
きっと後者の方がたくさんヒットすると思います(^^;
かくいう私も、最初は間違えてました(爆)
# ホンマすんません(^^;


声の方は、演技もばっちりでいい感じです。
キャストは公開されていないのですが、声を聴けばわかるぐらいの
有名声優さんですね。

最初、小枝の声はちょっとどーだろと思っていたのですが、プレイ
していると全然気になりませんでした。
というか、私の声優さんに対するイメージの偏りが原因だと思います(笑)
# 女王様系イベントではみょーに納得したり(笑)


ゲームの方は、夜に誰にどんな夢を送るかを決めて、次の日の昼に
その結果を調査する…という作業の繰り返し。

夜のパートはどんな夢を送るかでイベントが変わりますし、同じ
設定でも3つのバリエーションがありますからそれなりに楽しめるの
ですが、問題は昼のパート。

昼のパートは基本的に昨晩行った実験の結果を調査しに行くわけですが、
夢の中でやさしく接しても、酷いことをしても、ほとんど反応が同じです。
はっきり言って、これでは全然実験の結果調査という気がしません。

最後の方になって、ようやくパラメータによって反応が変わってくるの
ですが、この変化も唐突で、ちょっと感情移入出来ませんでした。
# 昨日まで普通に話してたのに、いきなり奴隷かい(笑)

はっきり言って、昼のパートと夜のパートの繋がりが非常に薄いです。
特に最初は何をやっても同じ反応を返してくるので、最初のプレイでは
進行度が全く解らずかなり辛かったです。

やさしく接したときはフレンドリーに、つめたく接したときは避ける、
やらしく接したときは照れる、はげしく接した時はご主人様と呼ぶ(笑)
などのバリエーションが最初の方から欲しかったですね。


ただ、昼のパートもつまらないという訳ではないです。
主人公とのぞみの会話はすっげー面白いです。イケてます。さいこーです(笑)
のぞみの暴言の数々(笑)はかなり笑えました。

「私の知ってる博士はそんな人間的な感情は持ち合わせていませんよ」
「非道なところが、博士のチャーミングポイントじゃないですか」
「尊敬する博士の酷い面が見られて嬉しいです」
「私、博士に着いていきます。例え博士がどんなに変態だとしても」

…のぞみは本当に主人公のことを尊敬しているのだろーか…(笑)

「いきなり博士が襲いかかって、警察呼ばれるとか」
「訴えられても、博士の味方です」
「刑務所には差し入れに行きますから」
「ああ、血の雨が見られるかも。楽しみ☆」(笑)

…楽しんでる…コイツ絶対楽しんでる…(笑)


あと、主人公はパソコンを使ってデータを整理したりするのですが、
そのシーンもなかなかきわどいネタで面白いです(笑)

「金返せージョ○ズ! ゲ○ツに乗り換えるぞー」(笑)
…いや、ゲ○ツの方が不安定だと思うぞ…(笑)

「不格好でシャレの効いてない、どこから見てもパソコンにしか見えない
コイツを使うことに決めたのだ」(笑)
…いや、中にはシャレの効いたケースもありますよ。やりすぎなぐらい(笑)

「Go! ゲ○ツ!」「例外エラー」(笑)
この例外エラーの時の音声、なかなか心臓に悪いです(^^;
実際の音とは違うんですけどね…。


こんな感じのふざけたイベント満載です(笑)
惜しむらくは、これらのイベントは全て固定で、繰り返しプレイをする時は
毎回同じイベントを見ることになる、というところでしょうか。
このイベントもパラメータによって変化するとか、なんらかのバリエーションが
欲しかったですね。


エンディングは3*4通りなのかな。バッドエンドも含めるともうちょっと
あるかも。…いや、エンディングの達成度というのがわからないので、
CGモードの埋まり具合で判断するしか…(^^;

エンディングは凄いあっさり。バッドだろーがハッピーだろーが奴隷だろーが(笑)、
さらっと数行のメッセージが流れて終わります。
もうちょっとラストの方は丁寧に描いてもいいんじゃないかなーと思いました。
純愛エンド(?)直前の、実験で酷いことをすることと、人としての倫理観、そして
被験者に対する愛情の葛藤なんかはなかなか上手く描かれていたと思いますが。

しかし、のぞみっていったい…(笑)


ゲーム期間は約1ヶ月…ですが、どちらかのキャラの実験回数が12回に
なると終了です。3回連続して同じ人に実験を行うと4回目は強制的に
もう片方の人で実験を行うことになりますし、日曜は実験はお休み
なので、最短で17日ですね。

ワンプレイは1〜2時間程度でしょうか。結構短めです。

難易度としては、パラメータの増減を掴んでしまえば、あとは調整だけ
なのでさほど難しくはないですが、全てのイベントを見ようと思うと
多少の労力になります。

まあ、イベントは基本的に夢の中の3*3のバリエーションが各3回、
2人分ですから54のイベントがあることになりますね。
# それ以外にも現実世界のイベントがありますけど。

ただ、同じイベントを見ることが多いのですが、既読メッセージ自動
スキップがないので、というか、既読/未読判別のスキップがないので、
なかなかメッセージスキップは使いづらいですね。
このあたり、もう少し工夫が欲しいところです。
# あと、メッセージ履歴表示も欲しいところですねぇ。

ちなみに、同時攻略はほぼ可能です。最後の数回の実験だけでどちらの
ヒロインのエンディングに行くかを変更できます。
ただ、各ヒロインに複数のエンディングがありますから、その回数は
ほぼ最初からやり直す必要がありますが。


お奨め度ですが…簡単お手軽エッチを楽しみたい人にはお奨め。
夢の世界なので好き放題です(笑)
ただ、内容はほとんどがいたってノーマルで、各イベントの長さも
短めのため、ちょっと物足りないかも。

深い設定だの、壮大なストーリーだの、感動のラストシーンだのを
求める人は、違うゲームやってて下さい(笑)
このゲームに求める物は「笑い」「エッチ」「萌え」です。
中でも「笑い」はなかなかイケてました。


あと、コンセプトがコンセプトなだけに、当然絵を気に入っている必要は
あると思いますが、まあこの絵を嫌いという人はいないので(断定(笑))、
特に問題はないでしょう。
ヒロインが2人+1人とちょっと物足りなさは感じるかも知れませんが。

ただ、パッケージやマニュアルの絵はちょっと損してると思うので、
その点は割り引いて考えてください。
サイトなんかに掲載されているサンプルCGの方が実際に近いです。


全体的に見て、それなりに面白いんですけど、ボリューム不足というか、
昼パートのバリエーション不足が残念です。
コンセプトがいいだけに、ちょっと勿体ないかな、という気がします。

最後に。「よ! このサド野郎! 憎いよ!」(笑)
# のぞみ、君って一体…(^^;



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