まもってあげたい。〜Dear My Master〜 | |||
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ブランド名 | アトリエかぐや | ジャンル | ドキドキ共同生活AVG |
発売日 | 2001.02.23 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(225x153x50mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 554.8MB、CD-DAなし | ||
原画 | 桐生タツヒコ | シナリオ | 深海アルマジロ |
音声 | Hシーン音声あり、しまだかおり、稲垣ゆうき、桜井薔子、篁瑞帆 | ||
インタフェース | キーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 30箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | CGモード | ||
対象属性 | 学園物、純愛、鬼畜、凌辱、ロボット、幼なじみ、メイド、セーラー服、天使、猫耳、 ポニーテール、リボン、眼鏡っ娘、ショートパンツ、ブルマ、お兄ちゃん、ロリ、 オーバーニーソックス、触手、巨乳、貧乳、ストレートロング、ショートカット、レズ |
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1プレイ時間 | 4〜5時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
マニュアルはA5サイズのブックタイプ。 絵の方はまあそこそこ萌えなんですが…キャラクター設定がかなりアレですね(^^; なんせ、幼なじみの女の子以外はみんな人造人間だし(^^; まあとりあえずは春奈に萌えておくべきでしょう(笑) # メイドタイプだし(笑) ゲームを起動するとプロローグが流れ、その後にオープニングアニメーションが 流れます。このプロローグですが、ちょっとアレです(笑) # ダッチワイフってあんた(^^; それとオープニングアニメーションの方ですが、歌はちょっとしっとり目で まあなかなかいいんですが、絵の方がちょっと。 あからさまに320x240のムービーを640x480に引き延ばしているのがわかる、 にじみまくった絵でちょっと萎え萎え。 アニメーションの方は、まあごく普通のキャラクター紹介的ですな。 インタフェースはキーボード操作OK。…なのですが、マウスカーソルが Window内に入っているとマウスが優先されるようで。 つまり、フルスクリーンでプレイしていると、マウスカーソルのある 場所にフォーカスが当たるため、いくらキーボードで選択肢を選ぼうと してもすぐにフォーカスがワープしてしまう…(^^; キーボード操作可の意味ないぢゃん(^^; 描画はWindow・フルスクリーン両対応で、動作は若干重め。 メッセージはスキップ・巻き戻し機能も付いていていい感じなのですが、 スキップは未読・既読の判別なしのようです。実はこれがけっこー ネックになったりします。詳しくは後述。 ゲームの方は、主人公の家にある日突然4人の女の子がやってくる。 その女の子はみんな人造人間で、主人公のご先祖様が作ったらしい。 そして、その時に作られた残りの1体(ファースト)の封印が解け、 ご先祖の血を一番濃く受け継いだ主人公を狙って来るという。 4人の女の子は、主人公を守りつつ、主人公の中に眠る超能力を 引き出すため、主人公の家に住み込んで特訓を始める…という感じ。 ここで主人公のご先祖様が出てくるのですが、自分の生み出した 化け物の始末を子孫に押しつけて逃げます(笑) システム的にはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 訓練をすることによって超能力を身につけ、最後にファーストと 戦う時はその能力によって戦闘内容が左右されます。 当然、強い能力を身につけた方が楽に勝てるわけです。 あと、メッセージウインドウの右下にハートマークが表示されていて、 これが今会話をしているキャラクターの好感度を表します。 …もちろん表示されるのは攻略対象のキャラクターだけで、それ 以外のキャラクターの時は表示されませんけど。 てゆーか、野郎にときめかれても困ってしまいます(笑) ゲームは7月1日の日曜日から始まります。 とりあえずファーストプレイでは春奈まっしぐら(笑) 順調に訓練を重ねていき、好感度もMAX状態。ついでに、何故か唯と 佐久弥の好感度もMAX状態(笑) そしてある日、目の前にファーストが現れる。 …あのー、殺されたんですけど…(^^; これなら勝てるって言ったぢゃん(^^; 気を取り直して再プレイ。今度は他のキャラにはわき目もふらず、 徹底的に春奈一直線。そして運命の日。…あのー、ファーストが 出てこなかったんですけど…(^^; うむ、どうも最初のプレイでは違うシナリオに入っていたらしい(^^; で、そのまますんなりラスト。うむ、まさかここに来て触手物に なるとは思わなかったぞ(笑) そしてエンディングを迎えたわけですが…えーっと、このゲームって 本来の目的は何でしたっけ? あ、ファーストを倒すことか。 あんまり弱くて記憶になかったわ(笑) # ゲームのジャンルはドキドキ共同生活AVG…ということは、共同生活が # メインなのか?(笑) ストーリー的には、共同生活&学園生活を送りつつ、超能力を使えるように なるための特訓をして、その中でヒロインとの間に次第に愛が 芽生えていく…というものなのですが、ヒロインはみんな最初から 主人公のことが好きです。そもそも人造人間4人は最初からマスターを 慕うようにプログラムされてますし、幼馴染みの唯も最初から ラブラブ光線出してますし(笑) しかも、唯以外の4人は最初っから訓練と称してお当番に突入出来 ますから、恋愛要素というのは実は乏しかったりします。 あと、ゲーム期間は1ヶ月なわけですが、主人公は訓練を始めた その日に超能力が使えるようになって、1週間後には立派に戦える ようになってたりします。なので、その後の展開は非常に冗長。 最後の戦いも緊迫感があまりなく、中だるみの感が強いです。 # つーか、ファースト弱すぎ(^^; 実はこのゲーム、各ヒロインのエンディングの他に隠し(?) エンディングとしてハーレムエンドがあります。 # 私が最初に入ったのもこのシナリオらしい(^^; このハーレムエンドを見ようと思ったら、1ヶ月まるまるかなり 細かいスケジュール調整をしながらプレイしないといけません。 おそらくゲーム期間はこれに合わせてのものなのでしょうけど、 オンリープレイに徹すると、単純に考えてイベントの数は1/5に なるわけで、中だるみするのも仕方ないという感じですね。 このあたりはもう少し上手く調整できなかったのかな、と思います。 キャラクターの方は、天使型で空戦を得意とする鳳 風美。 正式名称SSD-PR001。 普段家では何故かエプロンドレスである(笑) 猫耳&尻尾で陸戦タイプ、特殊能力でどんなものにでも自在に 化けられる黒崎 佐久弥。正式名称RSD-PR003。 普段は眼鏡っ娘なのですが、イベントが進むと以降眼鏡を外した 状態になります。私は眼鏡を外した方が好きかな。 # 眼鏡っ娘属性の人に怒られそう(^^; 妖精型で水中戦を得意とする、百万馬力の海堂 まりん。 正式名称MSD-PR002。お兄ちゃんキャラ(笑) # 「俺は1万馬力で起こされたのか」(笑) この3人を紹介したところで思うこと。 …ロプロス、ロデム、ポセイドン?(^^; 主人公は超能力少年ですしねぇ…(笑) そして、メイド型でピンク髪の桜木 春奈。正式名称PSD-PR004。 …もしかして、鋼鉄天使とか呼ばれて、「ご主人様ぁ」だの、 「ですぅ」だのと喋ったりするんですか?(笑) # 実際、「ご主人様」は言ったりするんですけど(笑) ##ちなみに、主人公のクラスメイトにくるみという名前のキャラが ##いるあたりがなかなか素敵です(笑) 狙いでしょうか?(^^; ちなみに、春奈だけは他の3人と違い、後から開発されたそうで。 そして最後に、主人公の幼馴染み、桂木 唯。 マトモな人間のハズなのに、超能力の使える主人公より強い(笑) # 「なぜ、唯様のパンチはよけられないのだろう」(笑) ##唯シナリオのラストはかなり反則である(笑) とりあえず、春奈に萌えておくのが当然でしょう。人として(笑) # け、決してメイドだからとか、ピンク髪だからとか、ご主人様 # だからとか、そーいうわけでわないぞっ。…と信じたい(笑) ただ、春奈って一見大人しそうに見えて実はけっこー言うことキツい(^^; もしかしたら性格的に一番難があるのはこの娘ではないだろーか(^^; それに引き替え、まりんは素直で可愛いね〜。風美さんもお姉さん タイプでいい感じですし、佐久弥も実はけっこー可愛いところもあるし、 唯はポニーテールの幼馴染みで健気だし(笑) ←理由が意味不明(^^; あと、このゲームは音声ありなわけですが、フルボイスじゃありません。 基本的にHイベントのある所のみ音声があるわけですが、訓練の時、 「真面目に訓練」を選ぶと音声がないのですが、「楽しみながら訓練」を 選ぶといきなり喋りだすのはかなりアレです(笑) # 「あ、もうすぐお当番があるな」とまるわかりです(笑) で、そのお当番ですが、まりんはまあ人造人間だからいいとして、 まりんの友達である楓はどうだろう(^^; いきなり楓が喋りだしたときは、まさかと思いましたが(^^; # 喋る = お当番あり(笑) …えー、楓ちゃん萌え(爆) ←こら(^^; # モモちゃん先生やくるみもですけど、実はこのゲーム、サブキャラが # けっこーいい味出してるんですよね。 で、このゲーム、絵の方はそこそこ萌えなのですが、大きな問題が 1つあります。それは、CG枚数の少なさ。 CGモードを見ると結構な枚数があるように思えますが、そのほとんどが 同じ絵のバージョン違い(背景違い、色違い、眼鏡有無等)で、それを 1つにまとめてしまうと1キャラクターあたり10枚程度という。 # てゆーか、唯以外は9枚(^^; 絵の枚数がこれですから、当然イベントも同じイベントの繰り返し。 一番酷いのは居残り訓練のイベント。この居残り訓練で楽しみながら 訓練をするとお当番に突入するのですが、このイベントの絵は1種類 だけで、たまーにメッセージが変わりますけど、基本的にはほとんど 同じ。…はっきり言って、この時点で訓練は作業と化します(^^; ゲーム期間は1ヶ月なわけですが、1ヶ月間ずーっと同じイベントを 見続けないといけないわけで。前述の1週間で超能力をマスターして しまって、その後は冗長になるのと併せて、明らかにボリューム 不足な気がします。 あと、そのバージョン違いの絵というのがかなりの数あって、 それを全て揃えるのはかなりめんどくさいです。 クリアしてもCGモード全然埋まらないし(^^; ゲーム期間は前述の通り約1ヶ月。ワンプレイは4〜5時間。 ゲームの長さとしては標準的だと思うのですが、いかんせんイベントが 少ないのでかなり中だるみします。 お奨め度ですが、ほのぼのラブコメが好きな人にはお奨め? コメディタッチのほのぼのとした日常生活は、主人公のクラスメイト達の 濃さ(笑)もあって、なかなかに楽しいのですが、中盤は同じイベントの 繰り返しで完全に作業と化し、だれた状態のままラストに突入してしまう ために、いまいち盛り上がりきらない、という印象です。 最後の敵もなんか弱くて緊迫感ないですし…。 # これは私が効率よく訓練したから? そして、最大の問題がメッセージスキップ。これだけ同じイベントを 何度も何度も見せられるわけですから、さすがにメッセージスキップを 使おうという気になるのですが、このメッセージスキップが未読・既読を 判別してくれないので、それが本当に以前に見たイベントなのかどうかが はっきりとわからない。1シナリオ中でこんな状態ですから、全キャラ クリアのために繰り返しプレイをすることを考えると推して知るべし。 未読スキップがあるだけでもかなり違うと思うんですけどね。 ということで、残念ながらお奨め度は若干低め。 キャラクターはなかなかいいですし(特に脇キャラ(笑))、萌え要素も かなりありますし、さりげなく鬼畜いイベントもあったり、あまつさえ ソフ倫ギリギリなお当番もあったりして(笑)、雰囲気的にはかなりいい 感じなだけに、イベント数不足とCG枚数不足が残念です。 あと、話は基本的にコメディタッチで進み、基本的には純愛系の話が多いん ですが、一部シリアスなイベントや鬼畜奈イベントが中途半端に入っていて、 どうもそこが浮いて見えてしまいます。 どうせだったら開き直って全編ギャグにしてしまっても良かったんじゃないかな、 と思わなくもないです。ちょっと軸がしっかりしていない印象を受けました。 まあこの作品はアトリエかぐやのデビュー作ということで、それを考慮に 入れればゲームとしてはまあそこそこいい出来だとは思いますけど。 これでイベントとCGがあと3倍あったら、お奨め度は2点はプラスされて いたことでしょう(笑) それと、どうせだったらフルボイスにして欲しいよね(^^; # お当番シーンになったら突然音声ありになるのはちょっと…。 |