ぱちもそ
ブランド名 創美研究所 ジャンル アドベンチャーゲーム
発売日 2001.01.26 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル ブックレット
DISC容量 189.1MB、CD-DAなし、CD-ROM XA
原画 カワギシケイタロウ シナリオ 夜多寝会
音声 なし
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 20箇所 なし
おまけ CGモード、シーン再生
対象属性 バカゲー、学園物、鬼畜、陵辱物、純愛、眼鏡っ娘、獣、犬耳、ロボット、
忍者、ドラ○もん(笑)
1プレイ時間 1〜2時間 お奨め度 8

レビュー
小さめの薄いパッケージがいい感じです。

マニュアルはブックレット。


インタフェースは基本的にマウスのみ。メッセージ送りはキーボードでも可能
ですが、メッセージウインドウ内にマウスカーソルが入っていなければなりません。
タイトルメニューなんかは完全にキーボードに対応しているのに、どうして
ゲーム中では対応してないんでしょうね? ちょっと不可解です。

描画の方はWindow・フルスクリーン両対応。

セーブ箇所は20箇所。セーブ/ロードは随時可能です。


ゲームの方は、ある女の子に頭の上がらない主人公。そこに未来から謎の犬型
ロボット「パチ公」が現れる。パチ公は未来の主人公が現代に送り込んだ物で、
一生チェリボーイで終わる人生を変えるために使わされたのだった。
そして、パチ公の出す秘密道具であ〜んなことやこ〜んなことをする主人公
であった…という話。

主人公は門司もじ太。宗本みるかの下僕です。
ちなみにみるかは頭に羽の生えた変な女の子(笑)

名前からも分かるとおり、某猫型ロボットのパクりです(笑)
このゲーム、開発名は「エロえもん」と言うらしく、「ぱちもそ」も
その名の通りパチモンから来てるわけで、あからさまですね(笑)
# 開き直り方が素敵です(笑)


絵の方ですが、ちょっとぼやけたような淡い色彩で、独特の雰囲気を醸し
出してますね。私は基本的に原色をべったり塗ったようなコントラストの
強いきらきら系の絵が好きなのですが、これはこれで味があっていいかな。

キャラクターの方は、主人公の幼馴染みでご主人様(笑)のみるか、
学級委員長でレズ疑惑のある珠緒、謎の転校生外人忍者(笑)ベニー、
そして、犬型ロボットパチ公の中に入っている犬耳ロボットぱち。

最初メインヒロインはみるかだと思ったのですが、どうもプレイして
いると珠緒がヒロインのように思えてならない(^^;
話の発端も主人公が珠緒をアイテムを使って無理矢理襲ったところから
発展しますし、珠緒の話を進めないとみるかやベニーとのハッピーエンドは
見られないっぽいですし…。まあ、みるかと珠緒の両ヒロインというのが
正解なんでしょうけどね。
# とりあえず、ぱちやベニーはかなりおまけっぽい(^^;

まあ、とりあえずベニー萌え(笑)
明るくてはっきりしててアバウトで(笑)、見ていて楽しいです。
# 何故か関西弁だし(笑)

ただ、珠緒も後半すげーいい感じなんですよね…。


システム的には選択肢決定型のアドベンチャー。基本的に誰と話すか、
誰を襲うか(笑)を選択するだけなので、オンリープレイに徹すれば
エンディングを見るのは簡単…と思いきや、いきなりベニーのバッド系
エンドになってちょっとブルー(^^;


ストーリーは、バチ公に貰ったアイテムを使って珠緒を襲ってしまう
主人公。その後は、珠緒にひたすら謝るか、さらっと無視してみるかとの
関係を清算するか、ベニーの正体を暴くか、ぱちと平和に暮らすか、それは
プレイヤー次第…という展開。

私は最初、このゲームはバカゲーだと思っていたのですが、確かに
至る所でおバカな会話やパロディなんかも出てきます。
一番のヒットは語尾に指定した言葉を付けて喋る空間を作るアイテムを
使うシーン。どんな語尾をつけるか、実際にプレイヤーが自由に指定
出来るようになっているので、かなり楽しめるにょ(笑)

しかし、このゲームはそれだけじゃなくて、特に珠緒のシナリオなんか、
かなりイタくて途中は本気でぐっと来てしまいました。

最初はムカつく女だった珠緒ですが、何故そうなったのかを知った時は
衝撃的でしたし、なんとかうち解けることが出来た後の珠緒の仕草は
滅茶苦茶萌えるものがありました。破壊力デカすぎです(^^;

本来情けない奴という設定のハズの主人公が、このシナリオでは非常に
格好いい奴に見えたりして、かなり感情移入が出来ました。

さらにみるかシナリオでは、何故主人公がみるかの下僕になったかという
あたりで本気でうるうる来てしまいました。このシナリオでも主人公は
無茶苦茶格好良かったです。やっぱり、主人公に共感できるとゲームへの
感情移入度は段違いですね。


ワンプレイは1時間ちょい。なかなかお手軽です。
しかし、この短い中にもちゃんとシナリオはメリハリがあって、充分
楽しめると思います。


お奨め度ですが…かなりお奨め。
私は最初ただのバカゲーだろうとタカをくくっていたのですが、いざ
プレイしてみるとメリハリの利いたストーリーや、ヒロインの心の動きが
上手く表現されていたりと、のめり込んでプレイしてしまいました。
おかしい、こんなハズじゃなかったのに(^^;

油断していた分、かなりダメージがデカかったので(^^;、お奨め度は
高くなっています。バカゲーだと侮ってはいけません(笑)

バカあり、シリアスあり、涙あり、鬼畜あり、純愛ありと、いろんな
要素の詰まったゲームですので、幅広い人にお奨め出来ると思います。

とりあえず、珠緒シナリオはイタかったです(T_T)

あと、結局最後までみるかの羽の謎(笑)は説明されませんでした…(^^;


なお、創美研究所のWebサイトで修正ファイルが配布されており、これを
入れることによっておまけでシーン再生が使えるようになったり、システム
メニューの階層が減ったりと、かなりバージョンアップします。
ただし、それまでのセーブデータは使えなくなるため、プレイする前に
入れておくことをお奨めします。
# 私はコンプリート後にこの存在を知ったので、全てやり直しました…(^^;



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