Pure
ブランド名 PSYCHO ジャンル スラップスティックアドベンチャー
発売日 2001.07.06 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(289x191x40mm) マニュアル B6ブックタイプ2冊
DISC容量 INSTALL CD1 : 115.2MB、CD-DAなし、CD-ROM XA
INSTALL CD2 : 334.3MB、CD-DAなし、CD-ROM XA
GAME CD : 20.1MB+CD-DA=518.3MB、CD-DA32トラック、CD-ROM XA、SafeDisc
OMAKE CD : 249.8MB+CD-DA=468.2MB、CD-DA6トラック
原画 船弥さ吉、モモ。 シナリオ 沙村武士
音声 フルヴォイス、猫野みるく、綾有蘭、秋吉美里、華咲凛子、鎌田千歳
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 30箇所 あり(6曲、OP・ED)
おまけ CGモード、音楽モード
対象属性 ギャグ、コメディ、パロディ、学園物、メイド、エプロンドレス、赤髪、ストレートロング、
オーバーニーソックス、眼鏡っ娘、お下げ、ボブカット、リボン、ロリ、未亡人、格闘娘、
カチューシャ
1プレイ時間 約2時間 お奨め度 3

レビュー
巨大な財閥を経営する両親を亡くした主人公。莫大な財産を手に、無気力で
怠惰な毎日を送っている。そんなある日、以前主人公の家で働いていたメイド、
真由美が戻ってきて、一緒に家を片付けている時に、偶然にも地下室で
女の子を発見する。そして、ドタバタな生活が始まる…という、まあありきたりな
ドタバタストーリーです(笑)

しかし…主人公の家って、大金持ちという割にはごくふつーの家に見えるの
ですが…(^^; メイドを雇うほどの家にはとても見えない(^^;


まず、クソでっかいパッケージを開けると、中からDVDタイプのパッケージが
2つ出てきました(^^; しかも、すっごい上げ底で(^^;

マニュアルはB6サイズのブックタイプ。
DVDパッケージそれぞれに1冊ずつ入っていて、それぞれゲーム説明と
キャラクター紹介になっています。


インストーラはMicrosoft標準のインストールウィザード。
インストールはCD2枚を使い、インストール容量の選択などはありません。
…なんか、壮絶な数のwavファイルを転送してるんですが…(^^;

そしてインストールをして早速起動。………起動………しないんですけど(^^;
DISC SAFEというロゴが出た状態で、ずっとアクセスランプが光ってる…。
5分ぐらいずっと待っていると、ようやく「正しいCD-ROMを挿入してください」
というメッセージが。………何故!?

このDISC SAFEというのはどうもコピープロテクトツールの類のようですが、
製品CDでこんなこと言われる筋合いはないと思います(^^;

実は、私のCD-ROMドライブはかなりデリケートなようで、このような
プロテクトのかかったCDは認識すら出来ないことがあるんですよね。
今回もその類かと思いつつ、とりあえずメーカのサイトに行ってみると、
起動できない場合の修正ファイルが配布されていたので早速インストール。
すると、問題なく起動できるようになりました。良かった良かった。

しかし、コピーを防止することも必要なのかも知れませんけど、ちゃんと
製品版でプレイしているユーザまでマトモに起動できなくするのはどうかと
思います。そこまでしてプロテクトをかけなきゃいけないんですか?
私のような環境のユーザを切り捨ててもですか?
最近こーいうゲームが増えてきて、ちょっと納得行きません。


話が逸れましたが、とりあえずなんとか起動出来るようになったので、
早速プレイ。

まずゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
歌の方は…出演声優さんがみんなで歌ってるんですかね?
なんかちょっとアレ(笑) いい歌というわけでもなければ洗脳ソング
でもない、ちゅーと半端な感じ(^^;

絵の方は基本的にキャラクター紹介で、静止画の移動や切り替えですね。
ムービーは640x480のサイズで作られている…ハズなのですが、なんか
線が粗かったりグラデーションの色が綺麗に出ていない気がする…。
まるで320x240の絵を引き延ばしたように見えますね(^^;
サイズを減らす為に画質を落としたのでしょうか? それならわざわざ
640x480にする必要もない気がするんですけど(^^;


インタフェースはフルキーボードサポート。
メッセージスキップはありますが、未読/既読の判別はありません。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快なのですが、
絵の切り替えがちょっともたつく感じ。
まあ、表示ウエイトを切ればいいんですけどね。

セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは移動場所選択時以外なら随時可能
です。…そう、移動場所選択時以外ならね…(T_T)


システム的には移動場所選択型&選択肢決定型のアドベンチャー。
移動場所に誰が居るかは表示されず、移動場所選択時にセーブ/ロードが
出来ないので、難易度としてはちょっと高めのいやらしい作りになってます。
せめてセーブぐらいさせてくれてもいいんじゃないかな…。
# しかも、ほとんどの場所ではイベントが発生しません(^^;


キャラクターは以下の通り。

以前館で家政婦をしていた浜崎真由美。
眼鏡を外すとドジになる(笑)

屋敷の地下室に眠っていた少女、ユリカ。
のーてんきお気楽極楽娘(笑)

同級生の城戸翔子。
ピンク色の傘を差して空き地の前に突っ立っている(笑)
# そりゃやばいだろ、いろんな意味で(笑)

叔父の娘、神崎梨花。失語症。
クマのジャン○ールをいつも胸に抱えている(笑)

学校の購買部でアルバイトをしている美咲沙弥。未亡人。子持ち(爆)

他にも何人か隠れキャラ(?)として存在しています。

キャラクターの名前もかなりパクってますね(^^;
# 隠れキャラで、河岸ひかりとかいうキャラも…。
##「浩之ちゃん」(笑)


絵の方は、ちょいとクセがありますけどなかなかいいですね。
てゆーか、エプロンドレスやリボンオンパレードなので、多少は許す(笑)
真由美萌え(爆)


声の方も、まあキャラクターにマッチしていていいのではないでしょうか。
演技の方も問題ないと思います。
ただ、キャラクター毎やシーン毎に音量がちょっとバラバラで、多少
気になりました。

あと、梨花は失語症なのですが、きっちりキャストが付いてます(笑)
# ユリカのキャスト、山本麻里安さんきぼー(笑)


ストーリーの方は、莫大な遺産を相続した主人公が、その遺産を狙って
近づいてくる叔父をあしらいつつ、日々を面白おかしく過ごす…という
感じで、両親が死んだ悲壮感とかそーいうものは全くありません(笑)
# 最初、ちょっとだけヘコんでるんですけどね。ホント最初だけ(^^;

基本的にギャグ・パロディの連続で話が進んでいきます。

で、このギャグ・パロディに関してですが、ゲーム中に出てくるセリフで
どんな内容か如実に表している物がありますので、引用します。
「寒死する」「あきれてすぎてものも言えない」「つまらないかこんなの」
「またくだらぬことを言ってしまった」…まさにこんな感じ。
確かにものすごい数のギャグで、パロディのジャンルも多岐に渡って
いるのですが…そのことごとくがツボを外していて、全然笑えない…。

タイミングを外したギャグを連発されるより、狙い澄ましたギャグ1発の
方がよっぽど笑えるな、ということを再認識しました…。

そして、パロディに関しても、マニアックすぎて解らないネタもかなり
ありました。これに全て反応できる人ってどのぐらいいるんだろう…。

ギャグ・パロディがほぼ全てなこのゲームで、そのギャグが笑えないと
なると、それがどういうことか、おわかりですね?(^^;


最後にちょっとだけ真面目な展開があるにはあるのですが、それも
中途半端に終わってしまったような感じ。

特に、地下室で見つかるという設定からして何かありそうなユリカですら、
その設定に絡む部分はさらっと流されて、全く感情移入できないというのは
いかがな物かと思うのですが(^^;


そして、こういうコミカルなゲームというのは手軽さとテンポが命だと
思うのですが、移動場所選択画面で誰がどこにいるのかわからないため
思った通りにゲームを進められず、テンポが崩れてしまっているように
感じます。もっと簡単にして思う存分ギャグを楽しめるようにした方が
良かったのではないかと思うのですが…。


ゲーム期間は約2週間。ワンプレイは2時間ちょい。

プレイ時間としては手頃なのですが、難易度のせいもあってかなりかったるく
感じました。いや、ストーリーにメリハリがないからかも(^^;


お奨め度ですが…箸が転げても笑う自信のある人にはお奨め(笑)
ギャグやパロディの数だけは揃っているので、思う存分笑い死んでください(笑)

ただし、パロディを理解するためにはかなりの知識が必要ですので、自分は
マニアだと豪語できる人のみにお奨めします(笑)


長大なストーリーとか、感動のシナリオとか、深い設定とか、そーいうのを
期待している人は、間違ってもやっちゃダメです(^^;


システム的には難易度の点も含めて若干問題がありますが、まあそれほど
プレイストレスになるほどではなく、絵もちょっとバラつきは気になりますが
まあそこそこ可愛いですし、声もイメージに合っていて演技も問題なし。

ここまでなら充分並のゲームなのですが、シナリオが全てを台無しにして
しまっているような気がします。もう少し、ツボを押さえた演出を持ってきて
欲しかったですね。

ただ、これは私の笑いのツボに入らなかっただけで、もしかしたら普通の
人にはすっごい面白いのかも知れません(^^;
ただ、いくらなんでもマニアックなネタ多すぎな気がしますけどね…。

ともかく、このゲームは笑えなければ話にならないってことで。
自分には合いそうだなー、と思った人はどうぞ。


最後に。梨花にもお当番を〜(T_T) ←犯罪です(^^;



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