盛夏の杜
ブランド名 Guts! ジャンル インタラクティブ・ノベル
発売日 2001.03.16 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 530.1MB+CD-DA=584.6MB、CD-DA1トラック
原画 ぢたま某 シナリオ 羽室奏一
音声 女性のみフルボイス、深井晴花、井村屋さくら、みる、神無月ほのか
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 100箇所 あり(1曲、ED)
おまけ グラフィック回想、音楽試聴、イベント回想
対象属性 幼なじみ、浴衣、ストレートロング、ショートカット、ピンク髪、眼鏡っ娘、ロリ、
妹、お兄ちゃん、放尿
1プレイ時間 約2時間 お奨め度 5

レビュー
「ぢたまキャラ乱舞!!」…そんなにアクティブな作品には見えないのですが(^^;
「ほとばしる! 放尿アニメ」…えっと、これは放尿がほとばしるのでしょうか(^^;


インタフェースはフルキーボードサポート。ファンクションキーに主要な
機能が割り当てられていてなかなかいい感じ(^^)

描画はWindow・フルスクリーン両対応で、動作の方は若干重め。
メッセージ表示を最速にしても一瞬では表示されないのはちょっとマイナスかな。
あと、描画のエフェクトを切れれば良かったんですけどね。特に花火はウザい(^^;

特筆すべき点は、このゲームは800x600の解像度で絵が作られているので、
Windowモードでも画面がデカいこと(^^)

既読メッセージスキップ・メッセージ履歴機能は完備。

セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは随時可能。
…さすがにノベルタイプのゲームで100箇所はいらないと思うけど…(笑)
全ての選択肢でセーブしても、使い切れないんじゃないですか?(^^;
# まあ、別にあって困る物でもないですが。


ゲームを起動すると、オープニング…というか、キャラクター紹介が流れます。
歌はなくて、とても落ち着いた雰囲気の曲が流れています。


ゲームの方は、夏休みを利用して田舎に帰る主人公。
田舎では成人式が催され、懐かしい友人たちと出会う。
そこで主人公たちの人生が動き始める…という話。


システム的にはメッセージ全画面表示のビジュアルノベルタイプで、
選択肢決定型。ルートマップも搭載されているので、どこでシナリオが
分岐するかは一目でわかります。…まあ、そもそも選択肢はそんなに
多くないので、別に必要ないかも知れませんが(^^;


キャラクターは、現在主人公と友達以上恋人未満なあゆみ。露出狂(笑)

主人公の妹、美由紀。当然のように血は繋がっていません(笑)

主人公の初恋の人、恵。元眼鏡っ娘。…ああっ、何故眼鏡っ娘をやめて
しまったんだっ(笑)

主人公の同級生でイケイケ風の綾子。唯一ロリっぽくない(笑)


絵の方は…なんか独特のタッチですね(^^;
ぢたま某さんってけっこー人気あるみたいなんですけど、私はどうも
この絵では萌えられませんでした。なんか、やたらキャラが丸っこくて
ロリロリしてますし、何より色使いがちょっとくすんだような感じで
どうもパッとしないんですよね。私はもっときらきらした絵が好きなので(笑)

とりあえず綾子萌え? でも、妹属性的には美由紀も外せない(笑)
あ、眼鏡っ娘属性的には恵も外せないのかしら(笑)


話の方は、久しぶりに田舎に帰った主人公が、成人式と祭りの中で
ある女性と惹かれあっていくという典型的な恋愛ノベル。

ただ、ちょっと特殊なのは、主人公には最初から友達以上恋人未満の
あゆみがいるということでしょうか。最初はあゆみとの関係をどう
するかで悩むという展開になります。

そして、成人式や祭りで他の女の子と仲良くなった場合、そちらの
女の子と親交を深めていくという話になります。

まあ、それぞれのシナリオは特に言うこともなく、恋愛物の王道と
いう感じのシナリオなんですが、あゆみ以外の女の子と仲良くなった
場合、あまりにもあっけなくその関係を清算してしまうのはちょっと
拍子抜けでした。もっと修羅場になると思ってたのに…。

恋愛関係のもつれとか、そーいうのには期待しない方がいいでしょう。


あと、この作品の売りとしては放尿アニメーションがあるわけですが…
だから何? という感じでした(^^;
まあ予想通りの使い方というか、イベントの中で発生した放尿シーンが、
突然アニメーションになるだけでした(^^;
放尿アニメーションで様々なバリエーションを出す方が難しいとは
思いますけどね(笑)
# すっごい意外な放尿シーンとかあったら見てみたい(笑)


あと、エンディングに歌が流れるんですが…なんというか、凄い歌ですね(^^;
音域合ってないのでわ? 声が全然出てないし…。

ただこの歌、完全インストールした状態で、ゲームCDがCD-ROMドライブの
先頭ドライブに入っていないと鳴らないようですね。
ドライブレターが後のドライブに入れてプレイしたら、鳴らなくてちょっと
寂しかったです(^^;
# せめてオーディオのプロパティを参照して欲しいところですが。


ワンプレイは約2時間。お手軽ですね。
難易度も低く、繰り返しプレイも考慮されたシステムになっていますので、
プレイはしやすいと思います。

ただ、既読スキップ機能には若干の問題がありました。全く同じイベントでも
違うルートからそのイベントに入った場合、そのイベントは別のイベントと
認識されるようで、メッセージスキップが効きません。
「どこか違うに違いない」と思って真面目に読んでいて、最後まで同じだった
時は脱力しました(^^;
このあたりはもう少し工夫が欲しかったですね。

それと、フルキーボードサポートと書きましたが、実は1箇所キーボードで操作
出来ない場所がありました。それはルートマップ。ルートマップは1画面に収まり
切らないのでスクロールさせるわけですが、そのスクロールがマウスでの
ドラッグにしか対応していません。詰めが甘かったですね(笑)


お奨め度ですが…ぢたま某さんのファンには何も言わずお奨め(笑)
てゆーか、元々この作品ってターゲットをそこに絞っている気がしますし(^^;
逆に、この絵に萌えない人はあまりプレイする意味はないかも。

ストーリーはよくある恋愛物で、それほど感動があったり複雑な人間関係が
あったり深い設定があったりするわけじゃないので。
まあ、プレイはしやすいですから、お手軽に恋愛ノベルを楽しみたい人にも
お奨めは出来るかな。

ただ、快適なシステムを謳っておきながら、細かいところの詰めがちょっと
甘いような気がするのは残念ですね。
もう少し工夫すればもっと快適にプレイできるようになったと思うんですけど。

あ、あと、放尿好きはいっとけ(笑)
各キャラ最低1回は放尿シーンが用意されていますので(笑)
…これがなければ純愛と言えたかも知れないんですけどね…(^^;
# どんどんアブノーマルになっていく主人公が素敵です(笑)


ぢたま某さんの絵が大好きという人はお奨め度に+1しておいて下さい。
放尿上等! と言う人はさらに+1しておいて下さい。そーいうゲームです(笑)



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