CAFE LA SUNSET
ブランド名 BeF ジャンル 喫茶店経営AVG
発売日 2001.12.14 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(150x216x40mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 392.4MB、CD-DAなし
原画 厘京太朗 シナリオ 河北流星
音声 あり、茶谷やすら、如月葵、桃花うさぎ、本上真琴、池上るい
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 25箇所+クイックセーブ1箇所 あり(1曲、ED)
おまけ ALBUM、REPLAY、MUSIC
対象属性 ウエイトレス、純愛、ボブカット、オーバーニーソックス、ストレートロング、ブルマ、
ショートカット、ウエディングドレス
1プレイ時間 約3時間 お奨め度 6

レビュー
概要
あるイタリア料理店でシェフとして働いていた主人公。その店が閉店してしまい
職を失った主人公の所に叔父から閉店間際の喫茶店の経営を頼まれる。
元店長であった叔母の命日までの1ヶ月、喫茶店でどんな出逢いがあるのか…
という、喫茶店経営・恋愛ACGです。ジャンル表記がどこにもないので勝手に
銘々しました(笑)
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。

メッセージ速度調節、未読/既読判別メッセージスキップ、バックログ完備。
インタフェース的には特に問題ないですね。…キーボードがあまり使えない
以外は…(笑)

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。

動作の方は比較的軽快。様々な細かい設定が可能で、特に不満はありません。

セーブ箇所は25箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
あまり選択肢の多いゲームではないですし、セーブ/ロードの必要もそれほど
ないと思いますので、数としては充分でしょう。

ただしクイックセーブはゲームを終了すると消えてしまうので、下手に使うと
セーブしたつもりになっていて実は残っていないということになりかねないので
注意が必要です。…残しておいてくれてもいいのにね…。

システム的には選択肢決定型のアドベンチャー+コマンド選択型喫茶店経営
シミュレーション点という感じでしょうか。

アドベンチャーパートは選択肢の選択によってどの女の子と仲良くなるかが
決まるという典型的な恋愛アドベンチャーです。
このゲームでは喫茶店にヒロインが訪れてきた場合、そちらに注意を払うか
無視するかを選択でき、狙ったキャラ以外はイベントを発生させないことが
可能になっています。会話の中で出てくる選択肢もあるのですが、これは
どちらかというとイベントの分岐など補助的な物で、どのヒロインとの
エンディングになるかはどのヒロインのイベントを見るかで決まるようです。

喫茶店経営パートは、アルバイトの歩にどのように働くかを指示して、
お客さんに対応していく形になります。
あまり客を待たせると店の評判が落ちます。逆に接客を重視したり店内を
清掃すれば評判が上がり、来客数が増えるようになっています。
他にも店のメニューや価格もある程度変更できるようになっており、
シミュレーション的な要素も含まれています。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

高月歩。明るく元気でいい娘。喫茶店で働いてくれるウエイトレス。
世の中何があるか解らないので常に履歴書を持ち歩いている娘(笑)

守谷悠里。叔父の会社の受付嬢。
アンティーク好きで車マニア(笑)

川村橙子。学生でありながら連載を持つ漫画家。
恥ずかしがり屋でちょっとズレている(笑)

浜岡穂波。保母さん。
とってもマイペース。魚好き。


絵の方はもうお馴染みといった感のある絵で、そこそこ萌え。
解像度が800x600なかなか綺麗でいいですね。

どのキャラクターも魅力的でなかなかいいのですが、強いて言うなら橙子萌え。
…看護婦じゃないのが残念です。←関係ない(^^;
# ぎこちなく笑う歩もすっげー可愛い☆
##志織萌え(ぼそっ)


音声の方は、キャラクターにばっちり合っていて全く違和感なし。
演技の方も良質で、なかなか盛り上げてくれます。


音楽の方も柔らかい雰囲気を持つ包み込むような曲が多く、BGMとしては
ばっちりですね。ちなみに経営パートでの曲はオプションで変更する
ことが出来ます。なかなかいいですね。
シナリオ・プレイ感
ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
歌はなしの曲のみ。曲は非常に落ち着いた曲でいいですね。
絵の方も曲に合わせて静止画が静かに切り替わる程度のキャラクター
紹介的なもの。派手さはありませんが雰囲気が出ていて結構いいかも。


ゲームの方は、歩に指示を出して喫茶店を切り盛りしながら、店を訪れてくる
ヒロイン達と会話をしていく。とりあえず折角来てくれたんだからと来る人
みんなと話つつ話を進めると、どうやら橙子のシナリオに入ったらしい。

そしてそのまま進めていくと、喫茶店最終日に無事に橙子と結ばれハッピー
エンド。うーん良かった良かった。
………あのー、喫茶店を切り盛りした意味って?(^^;


エンディングですが、なんか凄く凝ってますね。
文字の出し方や画像のフェードのかけかたとか、雰囲気があって好きかも。
歌の方も落ち着いた歌で雰囲気出てますし。


ゲームをクリアするとその時の売上金額に応じてポイントが貰え、それを
使用して様々な機能を買うことが出来ます。
その中に光り輝く「サンセット経営放棄」(笑)
…おーい、経営しなくていいのかー(^^;

ということで、この機能を使うと経営パートをすっ飛ばしてプレイすることが
可能になります。このゲームのメインと思われるシステムを一切無かった
ことにしてしまう、凶悪な機能です(笑)

あとは「歩超元気モード」もなかなかスゴい。経営パートで、どんなに働いても
歩が疲れなくなるという優れもの。常にがんがん働かせても平気(笑)

…大胆ですねー(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は12月1日から約1ヶ月。

ワンプレイは3時間程度でしょうか。
経営パートをすっとばせば30分程度で終わりますけど(笑)

難易度ですが、狙ったキャラをクリアするだけなら簡単です。狙ったキャラと
だけ喋るようにすればいいだけですから。
ただ、喫茶店で利益を伸ばそうと思うと、メニューの選択や歩に対する指示を
マメにやらないといけないので、ちょっと難しいかも。
まあ、クリア後にペイントで貰える機能を使えば簡単でしょうけど(^^;
総評
お奨め度ですが、ちょっぴり初々しい純愛ストーリーが好きな人はお奨め。
登場キャラクターはみんなそれなりに年齢はいっていると思うのですが、
みんな恋愛初心者っぽくてみょーに初々しいです(笑)
最後の方は結構萌え転がれる展開もあったりなんかして。

ただ、プレイ時間のほとんどは喫茶店経営パートに持って行かれてあまり
ストーリーに集中できませんし、そもそも経営パートをすっ飛ばした場合
プレイ時間が30分程度になるというシナリオボリュームですから、あまり
深い描写や設定もなく、非常にあっさり終わるという印象ですね。

あと、その経営パートですが、クリア後に手に入るオプション機能で飛ばせる
とはいえ、やはりプレイ時間の5/6を占めるというのはさすがにかったるいです。
最初のうちは結構面白かったんですけど、最後の方はダレてました(^^;

さらに言えば、この経営パートはオプション機能ですっ飛ばせることから
わかる通り、エンディングにはほとんど影響しません(^^;
いや、経営パートを真面目にプレイした場合、余りにも評判が低いとクリア
出来ないキャラがいるかも知れませんけど、まあ普通にプレイしていれば
そんなに評判が低くなることもないでしょうし…。
そもそも、経営パートすっ飛ばせば、そんなこと気にすることなくクリア
出来ますしね。

これは一体何のための経営パートなのでしょうか。プレイ時間の5/6を
持って行ってまで入れる必要のあったものなのでしょうか?
システム的にはなかなか面白いですし、メニューの選択を考えたりする
ゲーム的要素は確かにありますけど、エンディングにほとんど関係ない
というのは意味を感じないのですが…。
# 歩のあるイベントを見るためには経営パートが必要ではありますが。

ということで、売りである喫茶店経営パートがストーリーへの感情移入度を
下げ、かつゲームのテンポも崩しているという、本末転倒な印象がありました。
せめてもう少しシナリオとの関連づけが欲しかったところです。


最後に。初体験の次の日にマラソン大会はキツいと思う(笑)
# 何故1位なんだっ(^^;



ロビーに戻る  レビュートップに戻る