Sweet 〜半熟な天使たち〜
ブランド名 シルキーズ ジャンル AVG
発売日 2001.12.14 定価 \8,800
パッケージ DVDタイプトールケース マニュアル B6サイズ四つ折り
DISC容量 disc1 : 643.9MB、CD-DAなし
disc2&主題歌音楽CD : CD-DA+546.7MB=612.7MB、CD-DA3トラック、CD-ROM XA
原画 Jun Satoh シナリオ Shinya Nagatomo、Shingo Tamura、
Masahiro Makiyama、Teruaki Usuki、
Masanobu Sugiyama
音声 あり、Minami Nagasaki、Kayo Wada、Junko KusayanagiHaruka Nagami
Rino Kawashima、Masako Kurihara、Kanako Shiina、Kana Yoshikawa
Tomoki Ikeda、Yukihiro Misono、Hiroshi Iwanami、Kaoru Sakamoto、
Masato Takaoka
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 30箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ CG Gallery、Sound Gallery、Voice Gallery
対象属性 看護婦、純愛、鬼畜、凌辱、紫髪、ショートカット、金髪、白衣、女医、緑髪、
眼鏡っ娘、リボン、オーバーニーソックス、ストッキング、ツインテール、ロリ、
赤髪、幼なじみ、お兄ちゃん、ストレートロング
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 5

レビュー
概要
新米医師である主人公は、叔父が院長を務める病院に研修医として赴任する。
そこで出逢う見習い看護婦たちと、どのような未来が待っているのだろうか…
という、正統派看護婦物です(笑)

「主題歌音楽CD封入!」…ゲームディスクと一体になってるし(^^;
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
メッセージスキップはありますが、未読/既読の判別はありません。
しかも、メッセージ速度をスキップに設定するとずっとスキップしっぱなしに
なるので、いまいち使い勝手が悪いです。まあ、Ctrlキーを使えばいいんで
しょうけど…。メッセージバックログはなし。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方はやや重め。
最初は比較的軽快だと思ったんですけど、どんどん重くなってる感じ…。
なんか凄い勢いでメモリリークしてませんか? クリアしたとき、メモリ残量0に
なってたんですけど…。

セーブ箇所は30箇所。セーブは1日の終わりにのみ可能です。
このゲームにはなんとイベント回想モードがありませんので、それを考えると
セーブ箇所は少なすぎますね。まあ、1日の終わりにしかセーブできないので
それほど数はあっても仕方ないのかも知れませんが、もう少し欲しいでしょう。

システムはマップ移動場所選択型のアドベンチャー。
マップにはそこにいるキャラが表示されていますので、誰にも会えないという
ことはないでしょう。
ちなみに、スケジュール表を見るとどの時間帯に誰がどこで何をしている
かがわかるようになっているのですが、これって何の意味があるのでしょう(^^;
誰がどこにいるかなんて、スケジュール表なんか見なくてもわかる(^^;

ちなみに、主人公には「知識」と「技術」の2つのパラメータがあって、
知識は薬剤室に、技術は手術室に行けばそれぞれ上がります。

このパラメータがエンディングにも影響してきますので、目的のキャラが
いないときは出来るだけマメに通った方がいいかも。
特に手術室はいつでもOKというわけではありませんので。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

森崎綾乃。看護学校生のみならい看護婦。
元気で明るく、いつも笑顔を絶やさない。
弟がこの病院に入院している。

園田栄美子。看護学校生のみならい看護婦。
無邪気で威勢がよく、あわてん坊でそそっかしい。

鵜飼希。看護婦。
医者と結婚して玉の輿を狙う。
大雑把で細かいことには拘らない。てゆーか、拘らなさすぎ(笑)

和佐田尋子。外科医師。
クールで厳しい凄腕の医師。しかしその実態は…。

金澤瑞穂。看護婦。
真面目で優等生。ただし主人公に対しては無愛想。

織下郁美。入院患者。
大人しく、物静かで優しい娘。
主人公の幼なじみで、主人公のことをお兄ちゃんと慕う。

高取順子。看護主任。
看護婦達のまとめ役。真面目で責任感がある。

渕上信子。看護学校の先生。
見習い看護婦を厳しくしつける先生。栄美子には特に厳しい(笑)

横山節子。薬剤師。
一見おっとりのほほんとしているが、その実態は…。


絵の方は綺麗で可愛くて良いですね。私はこういう塗りが大好きだ!(笑)
キャラクターもみんな活き活きしてますし、特徴も良く出ていて
言うことなしだと思います。

栄美子萌え。…皆まで言うな…(^^;
もちろん郁美も基本です(笑)
節子さんも抑えておかないといけませんし、綾乃もいいよね(^^)
ええい、みんなまとめて萌え(笑)


音声の方も、キャラクターとばっちり合っていて、特徴を上手く活かした
キャスティングになっていると思います。
演技の方も全く問題なし。安心してプレイできますね(^^)


音楽の方は、全体的にあまり印象には残っていませんが、シーンによくマッチ
したBGMらしいBGMだと思います。あーんまり激しい曲はありませんが。


ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。

歌の方はポップな感じの歌ですが、ちょっとボーカルが弱めかな。
やや落ち着いた感じになってますね。

絵の方は基本的にはキャラクター紹介と、あとはゲーム中のシーンをいくつか
紹介という感じ。絵の方は非常に綺麗で激烈萌え(^^)
ただ、絵の方でHシーンの紹介もあるんですけど、純愛系のキャラはこの
オープニングでほとんどのシーンが出てるんですけど…(笑)
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、基本的に誰に会いに行くかを選択するオンリープレイ方式。
目当てのキャラと逢い続けていればまずエンディングにたどり着けるでしょう。
…と思って栄美子に逢い続けていたら、なんかさらっとフェードアウトされて
しまったんですけど…(^^;

ストーリーは、みならい看護婦達とドタバタ毎日を過ごしていく中で、誰かと
仲良くなっていく…という感じ。あ、これは純愛系のキャラの話で、ダーク系の
キャラの場合「仲良く」が「従順に」に変わります(笑)

雰囲気的には前半明るくポップ、後半シリアスという感じですが、キャラに
よってまちまちなので、一概には言えませんね…。
# 風水でわざと悪い方向に建てたり、霊能者に麗を読んでもらったお化け
# 屋敷…入りたくねー(^^;
##医療野郎Mチーム…(笑)


プレイしていてまず気になるのは、イベントがとびとびであること。
イベント1つ1つが短くて繋がりもなく、ゲーム期間自体もとびとびなので
非常にイベントが希薄に感じます。

さらに、イベントの整合性うまくとれてませんね。
失踪したイベントの後に平然と病院にいたりとか…。
あと、綾乃との最初のごたごたもうやむやになってますし。


そして、次に気になるのが純愛とダークのバランス。
このゲーム、パッケージには「行動次第では、あのコが壊れてしまう淫らな
展開が訪れるかも知れない…」と書いてありますが、壊れるコは決まってます(^^;

ヒロインは全部で6人なわけですが、3人が純愛系で、3人がダーク系担当です。
…行動次第と言うより、キャラによって、のような気がします…。
# まあ、「誰を選ぶか」というのが行動なのかも知れませんけど。

ちなみに、オープニングを見れば、どのキャラが純愛系でどのキャラがダーク
系かわかってしまいます(笑)
# 希をダークサイドに、郁美を純愛系に〜(T_T)


エンディングはなんとか上手くまとめてはいるのですが、それまで展開が
飛び飛びだっただけに急すぎるという感は否めませんね。なんか無理矢理
まとめた感じ。ぶっちゃけた話、1月2月だけで話が完結してます(^^;
もう少し伏線とかあっても良さそうなものですけどねぇ…。

あとエンディングで1つ言いたいのが、スタッフロール。
英子表記は勘弁して(^^; 項目に書けないじゃんかよぅ。
…ということで、名前は全て英語表記になってます…。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は6月から2月までの約9ヶ月間。
ただし、9〜11月はさらっとなかったことにされますし、他の月も1週間プレイ
すると次の月に飛びます(笑)
…このシステムには何の意味があったんでしょうか? 元々単発イベントの
組み合わせっぽい希薄なシナリオが、日付まで飛び飛びになることによって
より一層薄くなっている気がするのですが…。

ワンプレイは2〜3時間程度。イベントの密度が低くてかなり短い印象です。

難易度はキャラによってまちまち。純愛系のキャラは基本的にそのキャラと
逢い続けていればOKですが、ダーク系のキャラはそもそもシナリオに入る
ために条件があったりして、かなり難しいです。全ての鍵は尋子先生が(笑)

あと、ただ逢い続けているだけではダメで、技術と知識のパラメータも必要に
なるようです。
ちなみに私は、栄美子はどうやらパラメータが足りずにバッドエンド、綾乃は
最後の選択肢を間違えてバッドエンドになりました(^^;
# 綾乃バッドエンドは、けっこーダメージデカかったです…。

エンディングも複数用意されており、イベントも至る所に散りばめられて
いますので、コンプリートするのはかなり大変だと思います。
総評
お奨め度ですが、看護婦属性の人はいっとけ(笑)
いろんなタイプの看護婦さん満載で、絵が綺麗でキャラも可愛いので、絵を
見るだけで楽しめると思います。

ただし、上記の通りシナリオはかなり希薄でイベントも少ないですから、
そういう点ではかなり物足りなさを感じると思います。
絵と声、キャラの魅力でどこまで許せるかが鍵です(笑)
# 看護婦属性のない人は、お奨め度から1点引いておいてください(^^;

あと、システム的には必要最小限という感じで、未読/既読の判別もなければ
バックログもありません。セーブも1日の終わりにしかできませんし、イベント
回想もないという、今となってはかなり物足りないシステムですね。

ということで、絵と声に魅力を見いだせる人はいっときましょう。
ストーリー性や深い設定を期待する人はやめておきましょう(^^;
シチュエーション重視な人なら大丈夫かも知れませんが。

もう少し繋がりのあるイベントを用意してシナリオに幅を持たせれば、
それなりにいい作品になったと思うんですけどねぇ…。
ビジュアル的には申し分ないと思うので、非常に勿体ないです。


最後に。節子エンドきぼー(T_T)



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