夜想文化祭
ブランド名 PEACH ジャンル 純愛陵辱AVG
発売日 2001.03.23 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 Disk1 : 512.2MB、CD-DAなし
Disk2 : 0.8MB+CD-DA=546.7MB、CD-DA29トラック
原画 OMITAKA シナリオ 米倉俵、米倉ねずみ
音声 ヒロインのみあり、
如月美琴芹園みや、MOCO、深井晴花、秋山夕子、静野百香、人見はるか
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 50箇所 あり(2曲、挿入歌)
おまけ CG ROOM、MUSIC ROOM
対象属性 純愛、凌辱、学園物、幼なじみ、リボン、触手、エプロンドレス、お嬢様、
ストレートロング、眼鏡っ娘、お下げ、関西弁、ショートカット、人形、ロリ、
お兄ちゃん、羽根、触角、悪魔、先生、白衣
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 5

レビュー

マニュアルはA5サイズのブックタイプ。
オールカラーでいい感じ。

パッケージの中にペラ紙が入っていて、不具合に対する対処が書いてあります。
特定のシーンでSEの再生をOFFにしているとゲームが強制終了するらしい(^^;
Webサイトで配布されている修正ファイルを入れれば直るそうで。
# まあ、私はSEを切ってプレイはしていませんが…。


インタフェースはキーボードフルサポート。
一部マウスでしか操作できないように思える部分もあるのですが、そういう
場面ではマウスカーソルのキーボードエミュレーションによってキーボードでも
操作が可能になっています。こういう配慮は嬉しいですね。
ただ、このマウスカーソルのキーボードエミュレーションが他のウインドウに
フォーカスが当たっているときも機能するために、他のウインドウでカーソル
キーを触ると、マウスカーソルが「うにょ〜ん」と動いて気持ち悪いです(笑)
まあ、実害はあまりありませんけどね。

描画はWindow・フルスクリーン両対応で、動作は軽快。
文字も大きめで読みやすく、既読メッセージスキップ・メッセージ履歴機能も
搭載しており、各種細かい設定も用意されていて、インタフェース面ではほぼ
文句なしですね。

ただ、セーブをするときにキーボードではファイルメニューからセーブを
選ぶわけですが、ALt+Fでファイルメニューを開こうとすると、いきなり
画面表示がフルスクリーンになって焦りました(^^;
ALt+Fにはフルスクリーン化が割り当てられているらしい(^^;
まあ、さほど問題ではありませんが、ちょっとびっくりしました。
# Shift+S/Lにセーブ/ロードは割り当てられてますしね。

セーブ箇所は50箇所。充分な数でしょう。てゆーか、こんなにいらないかも(^^;
セーブ/ロードは随時可能です。


ゲームの方は、1年前に双子の兄を亡くした主人公。ある日、その兄が夢の
中に出てくる。そしてその人から、主人公は毎晩変な夢を見るようになる。

そして、学園では、ひょんなことから主人公は文化祭の実行委員をやる
ハメになり、忙しい毎日を送る。

昼は学園で実行委員の仕事をしながら、夜は夢の中で学園を徘徊する。
そんな主人公の行く末は…という話。


システムは移動場所選択型&選択肢決定型のアドベンチャー。

移動場所には誰がいるか表示されているのですが…何度か逢っていないと
表示されないキャラがいたり、夜のパートでは表示されないので、少し注意が
必要です。最初私はこのせいでヒロインの半分にしか逢えませんでした(笑)


絵の方はなかなか良いですな。香澄萌え。あゆみ萌え(笑)
# ゲームをプレイしたら実は珠代萌え(笑)

このゲーム、ヒロインのみボイスありで主人公は名前の変更が可能ですので、
呼びかけ部分をどう処理するのかと思っていたのですが、非常に上手く
呼びかけ部分を処理しているので、全く違和感がありませんでした。

あと、園子は声が綺麗という設定でどんな声だろうと思っていたのですが、
声優さんは芹園みやさんで、見事に綺麗な声でした(^^) 設定とぴったりですね。
これですっごいアレな人が声をやっていたらどうしようかと思いました(笑)

あと、珠代は関西弁なわけですが…ちょっとアレ(^^;
今日日あんな言葉を使う人ってほとんどいない気がします(笑)
まあ、ゲーム的演出ということで。


とりあえずゲームを開始する。まあ最初は順当に第一印象が良かった香澄を
狙って進めてみる。文化祭実行委員の仕事なんてほったらかして(笑)、
ひたすら香澄の手伝いをする。夜のパートはほとんど無視(笑)
そしてめでたくハッピーエンド。

………このゲーム、ホントにこれでいいのだろうか…(笑)
実行委員の仕事をほとんどしていないにも関わらず、ゲーム中ではそれなりに
やっているような話になってますし(プレイヤの見ていないところで密かに
仕事していたのか?(笑))、夜のパートは結局何の意味があったのか全然わかり
ませんでしたし、最初にとっても意味ありげに出てきたお兄ちゃんが、結局
全然シナリオに絡んできませんでしたし(^^;

疑問に思った私は、まあっちこっちを歩き回りつつ、夜のパートも真面目に
プレイしてみることにする。そこでわかったこと。
私は最初のプレイではヒロインの半分ぐらいにしか逢ってない(笑)
移動場面でキャラが表示されていないところで逢えるキャラもいるのね…(^^;
しかも、夜のパートでしか逢えないキャラもいるし(^^;

そして、夜のパートの選択次第で、凌辱系のイベントが見られます。
…まあ、言うほど鬼畜くないような気もしましたけど(^^;

で、そのまま調子に乗って夜の世界でノリノリ(死語)でプレイを続けていると…
なにやらバッド系のエンディングに辿り着きました(^^;
昼の世界でも頑張って先生に甘えていたのですが(笑)
# しかし、何故か文化祭では園子を手伝っていた(爆)


全体的にまず感じたことは、イベントの数が少なすぎ。
オンリープレイに徹していると、同じイベントが何度も出てきます。
自動スキップをONにしていると、結構清々しいです(笑)

ちょっとイベントボリュームに比べてゲーム期間が長すぎる感じ?
ただ、夜のパートのイベントを全て見ようと思ったら、このぐらいは必要かも
知れませんので、難しいところですね。

これだけ余裕がありますから、もしかしたら複数キャラの平行プレイも可能かも。
最後は一番好感度の高いキャラを手伝うことになるんでしょうけど。


それに、イベントの数が少ないためか、イベントの整合性に若干の問題がある
ように感じました。たとえば、特訓して結構料理が上手くなってきているのに
初心者向けの料理の本を買いに行ったりとか、既に小道具は出来ているのに
材料を買いに行ったりとか…。このあたりはもう少し工夫が欲しかったです。


そして、夜のパート(夢の世界)と昼のパート(現実の世界)との関連が薄いこと。
一部のキャラは密接に絡んでますし、夜のパートでしかクリアできないキャラも
いますけど、ほとんどのキャラは夜はなーんにもしなくてもクリア可能です。

夜のパートでの対応で若干反応が変わったりもしますけど、それもごく一部。
もうちょっと昼と夜とを関連づけても良かったのではないでしょうか。

最初に夢に出てきたお兄ちゃんも、ほとんどのシナリオで絡んできませんし、
この夢の苦悩をもう少し前面に押し出しても良かったのでは。
「夢と現の狭間を漂う、彼の運命は如何に……?」と言いながら、夢の方は
なかったことにしても話が進むというのはどうも…。


ゲーム期間は27日間。ワンプレイは2〜3時間ほど。
自動スキップをONにしておけば、2時間切るかも知れませんね。


お奨め度ですが、手軽に純愛系のシナリオを楽しみたい人にはお奨め。
途中かなりの中だるみはありますが、最後はなかなかに萌える展開なので、
絵が気に入ったのならそれなりに楽しめるでしょう。

逆に、鬼畜系は期待してはいけません(^^;
どうも、鬼畜系のシナリオはおまけのように感じました。エンディングも
1つしかありませんし…。
一応純愛と凌辱の両方が楽しめるというのが売りだったと思うのですが。

まあ、システム的にはほとんどストレスはないと思いますし、難易度も
さほど高くないと思いますので、ぬるゲーマーにお奨めです(笑)


最後に。クッキーで臨死体験をさせる香澄、恐るべし(笑)



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