雪語り
ブランド名 Tarte ジャンル AVG
発売日 2001.11.16 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(151x215x35mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 DISC-1 : 579.8MB、CD-DAなし
DISC -2 : 643.5MB、CD-DAなし、CD-ROM XA
ORIGINAL SOUND TRACK : CD-DA=360.7MB、CD-DA17トラック
原画 シナリオ 紺野優希、四天
音声 女性のみフルボイス、歌織、草柳順子、かわしまりの、吉川華生長崎みなみ
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 20箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ CG鑑賞、Hシーン鑑賞、音楽を聴く
対象属性 純愛、幼馴染み、赤髪、ボブカット、帽子、オーバーニーソックス、女教師、
眼鏡っ娘、巫女さん、巫女装束、ストレートロング、リボン、黒髪
1プレイ時間 約4時間 お奨め度 6

レビュー
概要
平凡な学園生活を送る主人公。そんなある日、ひょんなことから学園主催の
スキー教室に参加することになる。しかしそのスキー場で、主人公の過去に
まつわる事件から運命が動き出す……という恋愛アドベンチャー。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
未読/既読判別スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。

セーブ箇所は20箇所。セーブ/ロードは随時可能です。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
選択肢は少な目なので、どちらかというとノベルのような印象がありますが。

ただ、メッセージの表示に一つ問題が。表示されているメッセージがセリフ
なのかモノローグなのかがわかりづらいです。たまにメッセージ枠の上に
主人公の名前が出ているにも関わらず状況説明(「めずらしい組み合わせに
高荷も目を丸くしている」とか)が入っていたりして、結構戸惑います。

しかも、誰のセリフかはメッセージ枠上の名前でしか判別できないので、
たまに誰が喋っているのか混乱することもありました。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

海老原睦月。隣の家に住む幼馴染み。非常にテンポが遅い(笑)

青柳千歳。教師。みんなからは「千歳ちゃん」と呼ばれている。威厳ゼロ(笑)

高荷朔夜。主人公のクラスメイト。あまり感情を表に出さず、クラスメイト
ともほとんど話さない。しかし何故か主人公とはよく話す。

新倉明日香。主人公の後輩で風紀委員の剣道少女。
血液型はB型、9月20日生まれの天秤座(笑)
モノローグに突っ込む元気少女。変態ちゃんばら娘。
# 新倉明日香(寒冷地仕様)(笑)
##明らかにいじられキャラ(^^;

来生紫苑。スキー教室で出逢った女性。誰とでもすぐにうち解けてしまう
特技を持つ。


絵の方はなかなか綺麗でいいですね。特に照れているときや慌てている時
などの、動きのある表情が非常に魅力的です。

キャラクターはやや少な目ですがみんな個性的で、会話も非常に楽しくいい
感じですね。どのキャラクターも好きなんですが、第一印象では明日香が
一番好きでした。……でも、いざ出てきたら最初はけっこーウザいヤツで
したけど(^^; まあ、最後はいい感じでしたが。
あとは朔夜ですかねぇ。可愛らしくなった所は激しく萌えます(^^)


音声はまあキャラに合っているのではないでしょうか。
ただ、明日香はちょっとイメージ違うかなー、浮いてるかなーとは思いました。
なんというか、ちょっと演技がいっぱいいっぱい過ぎというか、無理に元気に
振る舞っているように聞こえました。まあ、それに近いキャラクターなので
そういう演技指導があったのかも知れませんが。叫ぶときの声なんかは、
もう少し勢いがあってもいいんじゃないかな、と。
まあ、そんなに言うほど酷い訳ではないのですが、、じっくり聞き込んで
しまう魅力を持った声ですので、逆に気になってしまいました。
# 気に入った声だけに、より上を求めてしまうと言うか。

他のキャラでは、睦月の「あうぅ」は破壊力絶大でした(笑)
朔夜の淡々とした喋りも結構好きですけど。

あと、主人公の名前は可変なのですが、キャラによっては呼びかけ部分は
「あなた」や「彼」などに置き換えられていてきっちり処理されてますね。
ただ、一部置き換えなしに無言になるキャラもいるので、そこはちょっと
違和感ありますけど……。


音楽は今ひとつ印象には残っていないのですが、シーンに合った曲が使わ
れていたと思います。
シナリオ・プレイ感
ゲームは冬休み前から始まります。学園恒例のスキー教室にひょんなことから
参加するハメになり、そこで主人公の過去にまつわる出来事から運命が動き
だす……という感じ。

話は基本的にほのぼのとした雰囲気で進んでいきます。キャラクター同士の
掛け合いも非常に楽しく、プレイしていて和めます。
……いや、明日香絡みのイベントは殺伐としているかも知れませんが(笑)

そして後半、主人公の過去にまつわる話からシリアスな話に入っていくわけ
ですが、問題はこの主人公に関する部分。

ゲーム中で主人公の過去……というか、家庭環境にほとんど触れられていない
ので、どうしても主人公の記憶にまつわる部分が不自然に浮いてしまいます。

そのためラストの展開が非常に唐突で、急な展開に思えてしまいます。
もう少し主人公の周囲の説明が欲しかったところですね。
プレイ時間・難易度
ゲームは12月17日から始まって、ゲーム期間は約2週間。

ワンプレイは4時間ぐらいでしょうか。中だるみもなくプレイしやすい長さ
だと思います。

難易度は比較的低め。ただし、狙ったキャラ以外のフラグも必要になるキャラ
がいますので、完全なオンリープレイに徹してしまうとちょっと躓いてしまう
かも知れませんね。いや、私も引っかかったんですが(^^;
総評
お奨め度ですが、ちょっと切ない純愛ストーリーが好きな人にはお奨め。
キャラクターが活き活きしていて会話も非常に楽しく、らぶらぶな雰囲気を
醸し出すシナリオもあったりして、なかなか楽しめると思います。
ただ、先述の通り最後の展開がやや唐突に感じる点は少し勿体ないですが。

それと、シナリオの共通部分が非常に多く、既読スキップを使うと比較的
短時間でコンプリート出来てしまいます。そのため、やや物足りなさを感る
かも知れませんね。

あと、細かいところをつつけばアラもいくつかありますね。
誤字・脱字はそれほど気にならないながらもいくつかありますし、睦月の
帽子が落ちていたのに睦月と逢ったときは(別の)帽子をかぶっていたり、
そもそもめちゃめちゃ普段着で雪山を歩き回っていたり(笑)
……まあ、こういうことは気にしない方が吉なのでしょうけど……。

ところでこのゲーム、パッケージには「ボーカル曲2曲(OP、ED)」と書いて
あるのですが、オープニングっていつ流れました?(^^;
私、一度も見てないんですけど……。
もしかして何かのタイミングでスキップしてしまったのでしょうか。
さらに、そこで主人公の過去に関する説明があったりするのでしょうか?
謎を残しつつコンプリート……。


最後に。見たらショックが大きいぶつけられた物ってなんだろう(^^;



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