ジサツのための101の方法
ブランド名 公爵 ジャンル 妄想心理ノベル
発売日 2001.10.05 定価 \6,800
パッケージ DVDタイプトールケース(135x190x14mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 210.6MB+CD-DA=456.2MB、CD-DA12トラック
原画 貴森裕友 シナリオ 山田おろち
音声 なし
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 7箇所(50箇所) あり(2曲、OP・ED)
おまけ 音楽鑑賞、CG鑑賞、シーン鑑賞、エンディング
対象属性 残虐、鬼畜、陵辱、学園物、義妹、お兄ちゃん、赤髪、リボン、ブルマ、幼なじみ、
ショートカット、黒髪、緑髪、ツインテール、レズ、眼鏡っ娘、ボブカット、先生
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 5

レビュー
ある日から主人公の頭に響くようになったノイズ。主人公が「灰色」と
名付けたそのノイズを聴くようになってから、主人公は妄想の世界に旅立つ
ことが多くなる。現実世界では無気力で生きていく事に価値を見いだせず、
妄想世界では女性を好きに扱う。そして次第に現実と妄想の境界があやふや
になってきて、そこに第3の世界である、夢の世界が入ってくることによって
主人公の運命が動き出す…という、もはや何がなにやらさっぱりわからない
妄想系オカルティックストーリー(笑)


ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
アップテンポの格好いい感じの曲に、これまたテンポのよい絵の切り替わりが
なかなかいい感じなのですが…なんかこの絵、取り込んだ絵を線の処理を
せずにそのまま色塗りました、という感じに見えるのですが…(^^;
意図的にやっているのかも知れませんが、非常にチープに見えます(^^;

あと、歌の方ですが、歌も曲も高音がやたら響いていてちょっとバランス悪い
ような気がします。もう少し低音が響いていれば、もっと格好良くなったと
思うんですけどね。まあ、嫌いではないです。


インタフェースはフルキーボードサポート。
ただ、システムメニューにキーのウエイト処理が入っていないのか、セーブを
しようと思ってEnterを押すと、問答無用で一番上のエリアにセーブしてしまい
ます(^^; なので、キーボードのみでセーブするのはちょっぴりデンジャラス(^^;

あと、メッセージスキップは既読スキップ・強制スキップを搭載しているのですが、
既読スキップを行うためにはメニューを2階層たどってスキップを選択した後に
メニューをキャンセルして消すという動作が必要になります。手間です(^^;
まあCtrlキーで強制スキップは可能なので、必要ならこちらを使う方がいいかも。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は特にストレスはありません。

セーブ箇所は7箇所。…ちょっと少ないですね。それほど分岐が多いというわけ
ではありませんが、選択を間違うとバッドエンドへ直行するような選択肢が
結構あるので、もう少し欲しいところです。セーブ/ロードは随時可能です。
# 修正ファイルを入れることで、セーブ箇所は50箇所に増えます。


キャラクターは以下の通り。

主人公の義妹、早桃。いじめられっ子。

主人公の幼なじみ、神凪紅葉。…影薄い(^^;

月代カンナ。どう見ても緑髪のツインテールだが、黒いストレートの髪らしい(笑)

雲居なたね。宇宙人にレイプされたと言い張る女(笑)


絵の方はかなり独特の絵ですね。あーんまり萌えるという感じではないの
ですが、作品の雰囲気には合っていると思います。
若草ゆき。萌え(爆) ←萌えてるやん。しかもちょい役(^^;

しかし、どのキャラも一筋縄ではいかない強力な設定・個性の持ち主ですね。
特にねたなはイケてます。てゆーか、イってます(笑)

あと、特筆すべき点は、このゲームにはいわゆる「立ち絵」というものがあり
ません。
グラフィックは全て1枚絵で構成されています。これはなかなか面白いですね。
ただ、さすがに全てのシーンに1枚絵を用意するのは大変だったのか、
はたまた演出か、真っ白or真っ黒というシーンも非常に多かったです(^^;


音声はありません。このイカれたセリフに音声が付くとどんな感じになるのか
ちょっと気になります(笑)


音楽の方はゲームの雰囲気にぴったりのどろどろとした曲が多いです。
ただ、ちょっと曲数が少ないのか、いつも同じ曲が流れているという印象が
あります。

あと、効果音はなかなか上手く使われていて、耳に残ります(笑)


システムはメッセージ全画面表示のノベルタイプ。

話の方は…たびたび妄想の世界に旅立つ主人公が、現実世界でも非現実的
な事態に直面し、その異常な状態をどのようにして過ごすか…という非常に
難解なテーマで進んでいきます。

「世界。世界。世界。なにもかもが世界だ。」…初っ端から訳わかりません(笑)

内容は、夢と現実と妄想が入り交じり、現実も非現実な事が起こるので、
もはや何がどうなっているのやらさっぱり(^^;
とりあえず言えることは、気持ちいいぐらいぼろぼろと人が死んだり、
平然と残虐行為が行われているということでしょうか(^^;

なんかもう全然判らないうちに事態はどんどん悪化していって、そのまま
エンディングに突入したという感じ。私は最初、これでゲームが終わったと
思いませんでした(^^; というか、頭が動き出すのに時間が掛かりました(^^;

ちなみに、エンディング曲はやたらいい曲です(笑)
この作品にこんなエンディングありか? って感じです(^^;
# やたら爽やかでポップ(笑)


ワンプレイは3〜4時間。そーんなに長くはないと思うのですが、あまりにも
重苦しく異常なストーリーが展開されるので、プレイしていてかなり疲れました…。

難易度もやや高め。選択肢を1つ間違えただけでバッドエンドに直行します。
もっとも、選択を誤るとすぐにバッドエンドに向かうことがほとんどなので、
それほどいやらしい作りにはなっていないと思いますけど。

ただ…バッドエンド多すぎ(^^; クリアするまでに一体何度バッドエンドを
見ただろうか(^^; …もしかして、バッドエンドが101個あったりしますか?(^^;


お奨め度ですが…イカれた話の好きな人にはお奨め(笑)
あと、鬼畜・陵辱はもとより、残虐シーン上等! という方には大お奨め(笑)
はっきり言って、作品自体が残虐です(笑) そーいうシーンしかないという感じ。

逆にそーいうシーンが苦手な人は絶対やっちゃダメ。
間違いなく気分悪くなります(^^;

ちなみに私はダーク・グロい作品は苦手です。途中で泣きそうになりました(^^;
# いや、「途中で」ではなく、ほぼ最初から(爆)

とにかく、理不尽な「死」や人間の残虐さを余すところ無く描いた狂気に満ち
あふれた作品です。その狂気の描き方は尋常じゃありません。
これだけ残虐シーンを描いた作品はなかなかないと思います。
非常にチャレンジ精神に溢れた興味深い作品ですね。
ただし、激しく人を選ぶとは思いますけど(^^;
# 理解しようとしたら、気が狂いそうです(^^;

ちなみにお奨め度は私がこーいうゲームが苦手なこともあってかなり低くなって
います。残虐大好きな方(笑)はお奨め度に3点ぐらいプラスしてください(爆)


最後に。で、結局最終波動って何よ(^^;
# スタンド?(笑)



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