雨に歌う譚詩曲[A rainbow after the rain] | |||
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ブランド名 | emu | ジャンル | 純愛ノベルアドベンチャー |
発売日 | 2002.02.01 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(156x225x50mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | Disc1 : 34.6MB+CD-DA=449.4MB、CD-DA17トラック、SafeDisc Disc2 : 458.5MB、CD-DAなし Disc3 : 679.2MB、CD-DAなし |
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原画 | 甲斐 | シナリオ | 門司 |
音声 | あり、草柳順子、綾瀬まゆ、西田こむぎ、かわしまりの、長崎みなみ、吉川華生 | ||
インタフェース | ほぼフルキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 30箇所 | 歌 | あり(1曲・OP) |
おまけ | Picture、Recollection、Music | ||
対象属性 | ギャグ、コメディ、帽子、ストレートロング、お嬢様、オーバーニーソックス、赤髪、 ロリ、お兄ちゃん、猫耳、尻尾、体操着、ブルマ、ピンク髪、ツインテール、緑髪、 女医、ポニーテール、白衣、ショートカット、幼なじみ、看護婦、リボン、大道芸人(笑) |
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1プレイ時間 | 3〜4時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
両親と死別し、親類にあたる伊藤千夏の家で暮らす主人公。そんなある日、 医師である千夏が自分の担当する患者3人を連れてくる。そして二週間一緒に 暮らすことになる。患者である女の子達とのふれあいの中で、主人公も過去の 過去の傷を癒していく…という、一見癒し系に見えるコメディです(笑) |
システム |
まずインストール作業ですが、インストール中画面には漫画が表示されていて、 インストール作業中はそれを読んで楽しめます。こういう配慮は嬉しいですね。 問題はその後。早速起動しようとすると、延々とCDを読みに行ったかと思うと エラーダイアログが出て終了。何度か試すと、今度はシステム自体がフリーズ して再起動を余儀なくされる。何度か再挑戦しているとようやく起動。だいたい 起動確率は5回に1回ぐらい、20%程度ですね。 …製品CDでひっかかるようなクソプロテクトなんてやめてください。迷惑です。 正規ユーザがプロテクトに引っかかる、それはつまりちゃんと製品を買った人を 泥棒呼ばわりしているのと同じ事ではないでしょうか。 正規ユーザに不利益のないプロテクトならいくらかけて戴いても構いませんが、 正規ユーザが不利益を被るなんて本末転倒もいいところです。 ゲームを始める前からかなり気分悪いです。 とりあえず、気を取り直してレビュー続行。 # ゲームによっては、この時点でキレてプレイをやめた可能性もあり。 インタフェースはほぼフルキーボードサポート。メッセージ送りや選択肢決定は キーボードで可能なのですが、設定メニューやセーブ画面はキーボードでは 操作出来ないようです。残念。 あと、タイトルメニューのメニュー選択ですが、Extra Modeから下に行くときと Exit Gameから上に行くときは何故かキーを2回押す必要があるのが謎です(笑) 未読/既読判別メッセージスキップ、バックログ搭載。 スキップ動作は高速で快適です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。 セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 数としては充分すぎるでしょう。何せ、1回のプレイで出てくる選択肢は軽く 両手で数えられますから(^^; ヘタすると片手で足りるかも。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。ただし、個別シナリオに入って しまえば、選択肢はほとんどなくなりますけど。 ほぼノベルと言ってしまっても差し支えないでしょう。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 伊藤千夏。主人公の親戚・同居人。精神科医のマッドサイエンティスト(笑) 趣味:トラップ(笑) 家中にブービートラップを仕掛けるクセがあるらしい(^^; # そんなクセ、嫌です(^^; 倉石悠。千夏が担当する患者。 過激派のリーダーのような変な風格を醸し出している(笑) 平気で人を殺す殺す言ったり、無言でナイフを突きつけたりするお嬢様(^^; # 「悠で結構です。本当は様をつけてもらうところですが、特別に呼び捨てで # かまいません」「悠」「気安く呼ばないで下さい」(笑) ##どうしろと(^^; 小笠原美佳。千夏が担当する患者。 主人公のことをお兄ちゃんと慕い、誘惑する(笑) 森永みつき。千夏が担当する患者。 落ち着いた雰囲気の物静かな女性。平たく言うとぼーっとしてる(笑) 道のど真ん中で寝たり、コンロの火を見たまま寝る(^^; 春木七菜子。主人公の彼女。みかん好き。 趣味:みかん、得意技:みかん、好きなもの:みかん全般というのは…(^^; # てゆーか、得意技がみかんって何だ(^^; 野村今日子。とっても優しい大道芸人。物乞いNo.1(笑) 新聞紙と毛布にくるまりセンチメンタルな夜を過ごす(笑) # 別名、野菊シヅ江(笑) 豊島紀子。千夏と同期の看護婦。ショタ(笑) 絵の方はなかなか可愛いんですけど、ややバランスが崩れてる絵もところ どころ見受けられますね。そんなに気になるほどではないですが。 塗りは私好みでいい感じ。明るい感じの絵ですね。 コメディタッチのがくがくゆすってる絵とかめっちゃ好き(^^) 絵的には美佳萌えなんですけど、キャラクター的には今日子LOVE(笑) てゆーか、今日子さん美味しすぎます(笑) # もはや人間として扱われていない(^^; 声の方はキャラクターに馴染んでいてなかなか良いのではないでしょうか。 ただ、雨が兼ね役なのはちょっと気になりましたが(^^; 結構重要な役割を持っているキャラですからねぇ……。 演技の方も問題なし。キレた演技もなかなかのモノです。 感情の起伏が激しいキャラクターが多いのですが、声の演技でそれを見事に 表現されていますね。特に今日子のテンションの高さはステキです(^^) 音楽の方はシーンに合った曲が使われていて良いのではないでしょうか。 あまり印象には残っていませんけど。 1日目が終わったところでオープニングアニメーションが流れます。 …あのー、ここまで既に1時間以上プレイしてきたわけですが、もしかして 今まで全部プロローグだったんですか?(^^; なんか最後はちょっと意味不明気味でしたが…。 歌の方はちょっと切ないいい歌ですね。もうちょっとパーカッションを抑え たらいいのに、と思ったんですけど、I'veじゃ無理か(笑) 絵の方は基本的に静止画の移動ですね。まあ綺麗ですが特筆すべき点はなし。 ただ、歌詞に合わせて文字が出るあたりは上手く作ってるな、と思いました。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、突然3人の女の子と同居することになった主人公が、あまりにも 個性の強い女の子達に振り回されつつ、徐々に距離を縮めていって、お互いの 傷を癒し合っていく…という、まあ展開としては王道のストーリー。 話は基本的にドタバタコメディで進みます。キャラクター同士の会話は非常に 楽しく、何度も笑えました。特に今日子絡みのイベントでは、腹抱えて笑い ました。今日子さん、ステキ過ぎます(笑) # 「お姉さんはたぶん死んじゃうぞー」(笑) ##何だかよくわからんが、ノリの良い女の最期だった(笑) ただ、ギャグのシーンから突然シリアスな過去の回想とかに入ったりするのが 唐突で、ちょっと馴染めませんでした。最初のうちはあまり説明もされていない ために、意味もよくわかりませんでしたし。 そして後半、個別シナリオに入ると一転してシリアスな雰囲気になります。 …一部とあるキャラクター(どう考えても今日子(笑))がシリアスな雰囲気を ぶちこわしたりもしていますが(^^; 各キャラクターが持っている過去が描かれて、それをいかにして癒していくか という展開になるわけですが、かなりイタかったです。 過去に起こった出来事はほとんどテキストで描写されるだけなのでそれほど キツくはないですが、これを絵付きで詳細に描写されていたら、私はかなり ヘコんだことでしょう(^^; ただ、ラストの展開、急ぎすぎ。個別シナリオに入ってからがあっと言う間で、 各キャラクターとも重い設定があるにもかかわららず、それを完全に消化 しきれないまま終わってしまった、という感じですね。 もう少し時間をかけて丁寧に描いても良かったのではないでしょうか。 みつきはいきなり設定が暴露されてはいおしまい、という感じでまだ潔かったの ですが、美佳は短いシナリオの中で設定…というか態度が二転三転するため、 もはや意味不明でした。サブキャラのシナリオも、なんの脈絡もなくいきなり Hに持ち込んだり、設定を詳しく語らないまま終わったり……。 悠シナリオは唯一しっかりと描写されていて、演出とBGMのマッチングも ばっちりで、他のキャラの設定もしっかり説明されているので、かなり 感情移入できました。ただ…シリアスなシーンのオチにそれはどーだろ…。 あと、私が気になったのは、ちょっと「殺す」だの「死ね」だのという言葉を 軽々しく使い過ぎという所でしょうか。 作品として「命」を扱っているのに、こんなにぽんぽん「殺す」と言われたら、 全く重みがありません。もう少し気を遣って欲しかったですね。 まあ、私があんまり「死ね」だの「殺す」だのという言葉を使われるのが好き ではないから、というのもあるでしょうけど……。 それと、誤字が結構多いですね。 「こんな時間に訪れ的な」はちょっとどうかと(^^; 「訪れてきた」と言いたいんでしょうけど…。 # 一瞬悩みました(^^; 水と油、素晴らしい複線だったと思う…「複線」て(^^; 雨の名前も、木野原と木之原の2通りありますしねぇ。 もうちょっと気を付けて欲しかったかも。てゆーか、どうして修正ファイルを 入れたのにまだこんなに残ってますか?(^^; |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は2週間…ですが、後半はイベントのある日だけをプレイする形に なるため、実質はもっと短いです。 ワンプレイは3〜4時間。エンディング直前でセーブしたデータを見ると、 3時間42分だそーです(笑) 難易度は比較的低め。…まあ、選択肢が両手で数えられる程度(実質は片手で 足りると思ふ)しかありませんので、総当たりでも大した手間ではないです。 メッセージスキップも高速であまりストレスないですし。 ただ、選択肢を1つ間違えると違うエンディングに行ってしまったりするので、 狙ったキャラに行くのはちょっと慣れが必要かも。 ところで、クリア後におまけの回想モードを見てみると、見ていないシーン… というか、あり得ないシーンが登録されているのですが(笑) これを見ないとCGモードが埋まらないのね……。いや、私は素で1枚足りなくて 悩みましたけど。 # 某キャラのバッドエンドにCGあったのね(^^; |
総評 |
お奨め度ですが、コメディ好きな人にはお奨め。 キャラクター同士の会話が非常に面白く、ゲームのテンポもいいので爽快に 楽しめると思います。ただし、このゲームに流れるシリアスな部分には余り 期待しない方がいいでしょう。描写不足であっという間に終わります(^^; そして、プロテクト誤爆の危険性も考慮しておきましょう。買ったはいいけど 動かない、という可能性のあるステキ仕様です 前半のコミカルな部分は非常に面白く、何度も腹抱えて笑いましたし、(特に 今日子関連のイベント)、後半も女の子の傷を癒しつつ、主人公も傷を癒して いくあたりはなかなか良かっただけに、描写不足が残念でなりません。 あ、ちなみにこのお奨め度はプロテクト誤爆してむかっ腹立っている分も 含まれていますので、本来なら7は付けてもいい所です。 さらに、雨の話とか3人の病気の話とかを全て無かったことにして、純粋に ギャグゲームとして評価した場合、お奨め度8つけてもいいです。 そのぐらいキャラクター同士の掛け合いは面白く、特に今日子が絡んだ 話では腹抱えて笑いました。 今日子が出てくるとどんなシリアスなシーンでも一瞬でギャグになるという のはもはや伝説です(^^; あるシナリオでは壁に大輪の花を咲かせて以降出てこなくなり(笑)、ある シナリオではクライマックスのシリアスなシーンに乱入したかと思ったら 一瞬で話をギャグにしてしまう、しかもあるシナリオではオチまで持って いってしまうという、もはや何でもありなキャラクター。 はっきり言って、私的にはこのゲームのヒロインは今日子です(笑) # 今日子さんのファンクラブ、入りてー(笑) あと、もしこのゲームをプレイするなら、悠シナリオは最後にプレイする のがいいでしょう。最も描写が丁寧で話も練り込まれており、他のキャラの 設定もきっちり説明してくれるのはこのシナリオだけです。 おそらくこのゲームでやりたかったのはこのシナリオなのでしょうね。 そしてこのシナリオを最後にプレイして、今日子の虜になりましょう(笑) 最後に。……いいもん。大道芸人で食べていけるもん……(笑) # 今日子さん、可愛すぎ(^^) |