部費げっちゅ〜!
ブランド名 West Vision ジャンル 部活少女ご奉仕アドベンチャー
発売日 2002.08.23 定価 \7,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x228x42mm) マニュアル A4用紙2つ折り
DISC容量 254.6MB+CD-DA=502.3MB、CD-DA12トラック
原画 トシぞー、丹下ゲンタ シナリオ 黒崎将弘、鬼影姚二
音声 フルボイス、春野かえる、七瀬凛、高倉あかね、みすみ、大沢みゆき、木村あやか、
ゆうこ、彩乃悠里、元宮花梨、朔真カヲル
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 10箇所 なし
おまけ 音楽鑑賞、CG鑑賞、シーン回想
対象属性 学園物、帽子、幼馴染み、猫耳、エプロンドレス、オーバーニーソックス、黒髪、
ストレートロング、ウェディング・ドレス、お下げ、ピンク髪、眼鏡っ娘、カチューシャ、
紫髪、レオタード、ツインテール、ブルマ、ショートカット、緑髪、ポニーテール、
金髪、スクール水着
1プレイ時間 2〜3時間 お奨め度 4

レビュー
概要
主人公の通う学園は県下でも有数の名門校。しかしその学園には部活動の
予算折衝に関する秘密の伝統があった。査察員を色香で買収し、予算折衝が
うまくいったあかつきには部の代表者を査察員が好きにしていいという伝統が。
それを知った主人公は、友人のつてで査察員に収まることに成功。
予算を割り当てて女の子をGETしろ! ……という、単純明快部活少女ご奉仕
アドベンチャー。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。
メッセージ送りや選択肢決定はキーボードで出来るのですが、査察先決定や
予算の割り当てはキーボードで出来ないようですね。
メッセージスキップは強制スキップのみ。バックログもなし。
スキップの速度も遅く、インタフェース的にはやや貧弱ですね。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。
……ですが、プレイしているとどんどん重くなっていきます。
スゴい勢いでリソースリークしてますね。長時間プレイしていると描画が
出来なくなるぐらいに。…まあ、あーんまり長時間プレイするゲームでも
ないとは思いますけど…。

セーブ箇所は10箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
数としては充分……というか、これでも多いぐらいです。
はっきり言って、セーブ/ロードなんて全く必要ありません(笑)

システムは、まず各部活を回って現在の状態、言い分を聞き、それを参考に
各部の予算割り当てを決めるというもの。
各部を回るのはどの部に行くかを選択するのみ。その後、どの部を優遇する
かを決定し、割り当てられた予算範囲内で予算の決定を行います。
どの部を優遇するかは単純に選択肢決定で、予算の割り当ては割り当てられ
た予算の何パーセントをその部に割り当てるかを決めるだけ。単純です。

特筆すべきはS・S・S(処女セレクトシステム)。……なんで「処女」だけ
日本語やねん、などとは言ってはいけないのでしょう(笑)
このシステムは各キャラクターの処女・非処女を指定することにより、
イベントの内容が変わる、というものです。1粒で2度美味しいってやつ?
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

春日唯。演劇部。どっから見ても小○生(笑)
……主人公の膝に乗ってるCGを見ると、いくらなんでも小さすぎる気が(^^;

服部由紀子。料理研究会。のほほんおっとりとしているが、実は結構強か。

藤山絵美子。美術部。絵の才能に優れた天才だが、何を考えているのか
わからない。

波原真実。写真部。行動力・教養を備える切れ者。侮れないヤツ。

柊沙希。新体操部。主人公のクラスメイトで顔を合わせると喧嘩する。

森里薫。バレー部。主人公のクラスメイト。一年の時からの腐れ縁で
しょっちゅう軽口を叩きあっている。

織村穂澄。弓道部。大資産家のお嬢様。

鈴宮純。空手部。天気がいいとどこかで丸くなっている(笑)

仲岡ひとみ。テニス部。あがり症で、人の目があると実力が全く出せない。

畑倉ミオ。水泳部。水泳の技量は一級品だがストイックで近寄りがたい。
# 「可哀想な子を見るよーな目つきも出来れば止めてくれ」(笑)


絵の方は顔だけ見るとなかなか可愛いんですが、全身で見るとちょっと
下半身のバランスが悪いでしょうか。特にパッケージの絵はかなりヤバい
バランスのような気がします(^^;

畑倉ミオ萌え。織村穂澄とか藤山絵美子とか服部由紀子とか波原真実も
好きなんですけどねー。柊沙希や森里薫もいいですし、ええい、みんな
まとめてかかってこい!(笑)


で、声の方ですが……微妙ですね……(^^;
一部どうもキャラと声が合っていないように感じる人がいますし、演技の
方も今ひとつ状況と合致していないシーンも見受けられます。
怒っている声が怒っているように聞こえなかったり、熱弁している声が
とてものほほんとしていたり。
てゆーか、それのどこがつんざくような声なんですか(^^;
もう少しなんとかならなかったのでしょうか……。


音楽の方は……あー、全然記憶に残ってません(^^;
なーんか、いつも同じ曲流れていたような。
まあ、似たようなシーンばかりですから仕方ないかも知れませんが(^^;


ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
独特の曲に乗ってキャラクター紹介がされるんですけど……。
まず、キャラクター名と声優名が表示されているのですが、ゲームをプレイ
する前にこれを見せられてもどっちがキャラ名でどっちが声優名かわから
ないわけで(^^; まあ、ゲームをプレイすればわかりますし、知ってる声優
さんの名前が出てくればわかりますけど……。
# 知ってる声優さんの名前があるか、は別問題(^^;

そして、絵の方ですが、全てのキャラクターはシルエットになっています。
……これは一体何の意味があるのでしょうか? つーか、もはやキャラクター
紹介にすらなってません(^^;
シナリオ・プレイ感
ゲームは、まず各部活の現状を聴いて回り、それを基に執行部に報告して
予算の割当金額を決定し、割り当てられた予算を各部に割り振って、その
結果に応じてお礼が貰える……という感じ。

お礼は2段階あって、予算部試算(これだけ割り当てておけばいいだろうと
予算部が算出した金額)以上に割り当てればそれなりのお礼が、希望申請額
(各部が希望する金額)以上に割り当てれば立派なお礼が貰えます。

執行部に報告する内容によって運動部、文化部、そしてその中のグループ
に対する予算の割り当てが変わってきますので、優遇しないとどうやっても
希望申請額を超えられない部活などもあるので注意。

そして、予算決定後はその結果に応じてお礼を貰って終了。
……って、え? これだけ?(^^;
なんか、予算割り当ててお礼貰ってゲーム終わったんですけど……。

もっと、こう、各キャラクターと親密になるストーリーとか、こんな
馬鹿げた伝統をなんとかしようと燃えたりとか、そういう話は一切
ないわけですかそーですか。……なんかとっても肩すかし(^^;


テキストは比較的読みやすく、誤字等もあまり目に付かないですね。
……まあ、読みやすいのは単純に短いから、というのもあるかもですが。

ただ、シナリオによって主人公のキャラクター(口調とか性格とか)が違って
いるように感じるのですが……。あるシナリオではやたらシリアスだったかと
思えば、別のあるシナリオではやたら軽いヤツだったり。
もう少し主人公の性格付けを明確にして欲しかったかも。

「眼科に広がる淫靡な光景」……ある意味イケてる誤字ですね(笑)
# おいしゃさんプレイですか?(笑)


ところでふと思ったんですけど、室内練習場や室内プールを作るために
部費の増額を希望してきた金額が100万や40万って……出来るのか?(^^;
かと思えば機材の拡充のためだけに50万とか30万要求してくる部活も
あったりして、金銭感覚が狂いそうです(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は全く意識する必要なし。1日で終わってそう(笑)

ワンプレイは2〜3時間。ただしこれはプロローグから初めて全てのグループ
からお礼を場合で、予算配分から初めて2つ3つの部からお礼を貰うだけなら
10分やそこらで終わります(^^;

難易度は低め。執行部に報告したときに優遇した部のエンディングになる
ようですので、狙った部を優遇すればOK。
ただ、イベントはどれだけ希望申請額を反映するかで2段階に分かれ、
それぞれ処女・非処女のバリエーションがあったりしますから、全ての
イベントを見るにはそれなりの手間がかかります。
# 処女・非処女のバリエーションのないイベント(本番なし)もありますが。
総評
お奨め度ですが、何も考えず簡単お手軽Hが楽しみたい人にお奨め。

イベントを見たい女の子のいる部活に予算をたくさん割り当てて、お礼を
貰うだけといういたって単純なゲームで、全く深く考える必要なし。
プロローグをすっ飛ばせばすぐにお礼シーンにたどり着けますので、
非常にお手軽です。プレイ時間も短めですので(短すぎ?(^^;)、何かの
合間に息抜きでプレイするにはいいかも。
# 余計疲れても知りません(^^;

ただし、深い設定だのストーリー性だのゲーム性だのを求める人には全く
もって向きません。
ぶっちゃけた話、部費を巡る駆け引きとかそういうことは一切無く、単に
部費をどのクラブにどれだけ割り当てるか独断と偏見で勝手にを決めて、
誰からどんなお礼を貰うかを決めるだけ……といった感じです。
言ってしまえば、ゲーム自体が全てシーン回想という感じ?(^^;
部費の配分は、結局誰のシーンを見るか決めるだけですからねぇ……。

もう少し、予算配分を決める前に、各部からのアタックがあったりして、
その結果によって予算が変わってくるとかあればもう少し遊べたと思うん
ですけど、その駆け引き部分をすっ飛ばして予算配分から始められて
しまうのでは、もはやゲーム性のカケラもありません(^^;

定価は若干安めになっていますが、それでもちょっと物足りない感が強い
作品ですね。もう少し遊ばせて欲しいです。これじゃ単なる回想集……。

キャラクターは可愛いですし、個性的ですし、部費を巡る争いという
コンセプトは悪くないと思うので、もう少し練り込みが欲しかったです。
新体操部とバレー部の確執とか、弓道部と空手部の対立とか、幼馴染みの
春日唯とか、面白くなりそうなネタはいくらでも転がっているのにそれが
全く利用されていないのは残念でなりません。
もう少しゲーム性やストーリー性も欲しかったです。


最後に。ジョージって、誰だよ(笑)



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