硝子の館 〜キミがいない夜〜 | |||
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ブランド名 | Liddell | ジャンル | マルチエンディングサスペンス アドベンチャー |
発売日 | 2002.07.26 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(154x218x32mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | DISC-A : 314.3MB+CD-DA=563.4MB、CD-DA8トラック DISC-B : 343.6MB、CD-DAなし |
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原画 | きみづか葵 | シナリオ | 招き猫 |
音声 | あり | ||
インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 50箇所 | 歌 | あり(2曲、OP・ED) |
おまけ | CG鑑賞 | ||
対象属性 | 館物、ミステリー、サスペンス、凌辱、眼鏡っ娘、ヘアバンド、触角、赤髪、メイド、 エプロンドレス、金髪、ストッキング、おにいちゃん、オーバーニーソックス、レズ、 ツインテール、お団子頭、黒髪、ボブカット |
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1プレイ時間 | 30分〜1時間 | お奨め度 | 2 |
レビュー |
概要 |
ドライブの途中不慮の事故により離ればなれになってしまった主人公と彼女。 主人公は彼女を探し求め、やがてある館へと辿り着く。そこで彼女の姿を 見た主人公は館の中を調査させて貰うことにする。しかし、館の主人はその 条件としてとんでもないことを提示した。果たしてこの館は何なのか? 館の主人の正体は? 行方をくらました彼女の運命は? 館で働くメイド達の 存在とは? という、マルチエンディングサスペンスアドベンチャーです。 |
システム |
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 まず特筆すべき点は、メッセージ速度の調節がありません。常にたらたら メッセージが流れます。……軽くブルー。 メッセージ表示中にボタンを押せば最後まで一気に表示されますが、間違って 読み飛ばしてしまったらバックログがないので辛い気持ちになります(^^; メッセージスキップは既読スキップのみ。既読メッセージの色を変えて表示 することが出来ます。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 セーブ箇所は50箇所。セーブ/ロードはマップ移動画面以外で随時可能です。 数としては普通にプレイするには充分な数ですが、このゲームにはイベント 回想モードが用意されていないので、見たいイベントを全部保存しておくと なると、ちょっと足りないかもですね。 システムはMAP移動場所選択型のアドベンチャー。 イベント中で選択肢決定を迫られるシーンもあります。 MAP移動はどこに誰がいるのかは表示されているので空振りに終わることは ありませんが、誰も表示されていない所に行かないと話が進まなかったり しますので、結局は総当たりになってしまうのでは……。 まあ、移動個所はそんなに多くないのであまり問題ではありませんが。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 葉山みはる。最初に選択できる主人公の恋人の一人。女子大生。 おとなしい文学少女タイプ……のハズですが、けっこーキツいことを言う(^^; 梓千尋。最初に選択できる主人公の恋人の一人。女子大生。 溌剌とし、自由奔放。金持ちのお嬢様タイプ……というか、金遣いが荒く、 わがままで短気で乱暴者なタカビーお嬢様(笑) 早瀬菜月。館のメイドの一人。真面目で素直。 サリナ・ジュデダリア。家事以外では有能なメイド。……家事以外のメイドの 仕事って何ですか?(^^; 天城雫香。館の主、天城先生の養女。可愛い顔して言うことはキツい(笑) しずく。館に現れた謎の少女。……正体バレバレ(笑) 吉野瑠希。メイド長。館内でほとんど見かけることのない謎の存在。 てゆーか、最初のプレイでは出て来すらしませんでした(^^; 絵はなかなか可愛らしくていいのですが……なんちゅーか、こう、立ち絵の 線の処理粗い?(^^; 髪の毛の線とか、かなりヤバい感じになってる気が するんですけど……。 まあ、イベントCGはそこそこ綺麗だとは思いますが、それでも今ひとつ 丁寧さに欠けているような気もします。 原画が精細なために余計に感じてしまうのかも知れませんけど。 音声の方はキャラクターに合っていて感情移入しやすいです。 演技の方も安定していて、安心してプレイできますね。 音楽の方は、ミステリータッチの作品ですので比較的暗い感じの曲が多い です。あまり印象には残っていませんが、作品の雰囲気には合っていると 思います。 ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。 曲はアップテンポななかなか格好いい曲なんですが……ボーカルが若干曲に 置いて行かれているような気がします(^^; 可愛らしいボーカルに格好いい曲の組み合わせはいいと思うんですが……。 絵の方は静止画のスクロールがメインなものの、なかなか格好いい演出が 入っていたりしていい感じ。ただ、400x300のムービーを800x600に引き延ば して表示しているのでちょっと粗く見えてしまうのは勿体ないですね。 それと、ムービーは必ずCDから読み込むようで、パワーの足りない環境では カクカクしてしまうことが予想されますね。 さらに、確かに絵はなかなかいいんですが、シルエットの絵がちょっと多い ので残念です。なんであんなにシルエットを多用したのでしょうか……。 折角の魅力的な絵が勿体ないです。 エンディングも歌ありなんですが、こちらもなかなか爽やかないい歌ですね。 ……とても作品の雰囲気にあっているとは思えませんけど(^^; |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームを開始すると、まず主人公の彼女を葉山みはると梓千尋のどちらに するか選択します。 まずは千尋を選択してゲームを開始。 どうやら車で道に迷ったらしく、主人公と千尋は喧嘩を始める。 そして「最低!」と言い放つ千尋。おいおい、ゲームが始まっていきなり喧嘩 別れか? と思わせた次の瞬間! 「ねえ、せっかくだからソフトにどう?」 ……えーっと、なんでそこでいきなりカーSEX始めるデスカ?(^^; どうやら回想シーンだったようですが、あまりの脈絡のなさに度肝抜かれ ました(^^; そして彼女を捜していると、ある館で彼女が襲われているところを目撃する。 慌てて館の中に入れて貰い、その部屋を調べるが誰もいない。 納得できない主人公は、館の中を調べさせて貰うことにする。しかし館の主は 条件を1つ提示してきた。「この館にいる3人のメイドを辱めて欲しい」、と。 ……なんでやねん(笑) そして話を進めていくと、菜月の回想シーンに入る。……えーっと、何故に そこでいきなりムービーになるんですか? しかもほとんどムービーである 意味を感じないのですが(^^; そして、千尋シナリオをプレイしているはずなのに、突如として出てくる 「みはる」という名前。……いねー、そんなヤツいねー(^^; みはるシナリオのこのシーンを先に書いてそれをコピーして名前書き直すの 忘れましたね?(笑) そしてエンディング。……人が死にまくってる中、なんでそんなあっさりした 爽やかなエンディングなんスか?(^^; つーか、自分の彼女があんなことになって、しかも他にもいろいろ酷いことが あって、なおかつお前はあの一晩を「良かった」と言えるのか? おめでてーな。 なんかこう、エンディングに辿り着いた瞬間脱力しました。 プレイしているときは、「最後はきっちりまとめてくれるに違いない」と信じて いたのですが、最後まで唐突でした(^^; しかも、「3人のメイドを辱めて欲しい」と言いながら、メイドは2人しか出て こなかったんですけど?(^^; まあ、この作品はマルチエンディング。他のエンディングはきっと綺麗に まとめてくれるに違いないと他のシナリオもプレイ。 最初からやり直すと選択肢が増えて別のルートに入れるようになっているの ですね。そちらでようやく登場の3人目のメイド。きっとこっちが本当のシナ リオなんだと期待を持ちつつプレイ。……オチ、似たようなものでした……(^^; パッケージには「マルチエンディングをクリアーすれば全ての謎を解く [真実の物語]へと続く。」と書かれていたので、期待しつつサクサクと エンディングを見まくる。……いったいいくつエンディングあるねん……。 根性でエンディングを探しまくり、ようやく全てのエンディングを確認。 (したと思う。CGモード埋まったし) ……何も解決してないよ!(T_T) |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は一晩(笑) いや、朝までに彼女を見つけだせというのが条件なもので。 ワンプレイは30分〜1時間程度でしょうか。マルチエンディングなので 何度もやり直すことになりますが、既読スキップを使えば1回あたり10分 程度で終わると思います。 難易度は……やや高めかな? 単純にエンディングに辿り着くだけなら 難しくはないんですけど、全てのエンディングを見ようと思うと条件を 虱潰しに探さないといけないのでちょっと手間です。 |
総評 |
お奨め度ですが、脈絡のない唐突なシナリオが好きな人にはお奨め(笑) ……てゆーか、久しぶりにギャグじゃない部分で笑わせて戴きました。 ストーリー展開ぐちゃぐちゃ、出鱈目な誤字、整合性無視。 主人公の心情表現も乏しく、イベントも唐突。しかしそれにあっさり 順応する主人公。もうどーにでもして(笑) 期待されている絵の方も、確かに可愛いことは可愛いのですが、どうも 雑な印象を受けてしまっていまいち萌えきらない。何のための解像度 800x600なんですか? システムもメッセージ速度の調節すら出来ず、バックログもなし。 既読スキップだけが唯一の救いという感じ。 最初の恋人選択システムも、ただ単にゲームのボリュームを増やすため だけという感じで、あまり意味を感じられませんでしたし。 そもそも主人公と恋人が絡むところなんてほとんどないので、ぶっちゃけ 誰が恋人だったっていいよ(笑) 唯一良かったのが音声ですかね。キャストは公開されていないのですが、 あちこちでよく聴く声優さんが起用されているようで、演技も安定して いてシーンを盛り上げてくれます。まあ、メッセージ3行で終わるような Hシーンを盛り上げたところでたかが知れてますけど(笑) ということで、もう、なんか、どうしたらいいの? って感じ(笑) せめてもう少しイベント間の繋がりとか整合性をしっかり保って、丁寧に 作ってくれれば楽しめたと思うんですけど、この状態ではとても楽しめる ものではありません。ただひたすら脱力するのみです。 絵や音声や設定など、素材はとてもいいと思うので、もう少しきっちり 料理して欲しかったですね。 # いや、設定はかなり突拍子もないけど(^^; とりあえず、絵買いするのは非常にキケンです。購入するときはそれなりの 覚悟をしておくこと。まあ、黒い意味ではいろいろと楽しめましたけどね(笑) # あら探しあら探し(笑) 最後に。つーか、お前らどうせ自殺しに来たんだから今更そんな細かい事で ガタガタ騒ぐな(笑) |