めい☆ぷる
ブランド名 Sweet Basil ジャンル 純愛AVG
発売日 2002.01.25 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(156x224x50mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 676.0MB、CD-DAなし
原画 橘あかり シナリオ でぇすて
音声 あり、森川陽子、北都南、AKIRA、白井綾乃、木葉楓、藤代奈央、夏野向日葵
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 30箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ グラフィック、イベント、音楽
対象属性 純愛、萌え、感動、学園物、ツインテール、青髪、リボン、メイド、エプロンドレス、
お兄ちゃん、オーバーニーソックス、触角、幼なじみ、巫女さん、巫女装束、先輩、
ポニーテール、ピンク髪、セーラー服、ロボット、黒髪、ストレートロング、お下げ、
緑髪、ショートカット、羽根
1プレイ時間 5〜6時間 お奨め度 8

レビュー
概要
幼い頃に事故で母親を亡くした主人公。ロボット技術者の父親と二人
暮らしをしていたが、ある日父が身よりのない少女をメイド代わりと
して引き取り、3人で暮らしていた。その少女、美桜は主人公と歳が
近かったこともあってすつしか妹のような存在になっていた。
そんなある日、父が1人の少女を連れてくる。その少女は試作型の
メイドロボットで、試験のためにしばらく家で家事をさせると言う。
そして、主人公を取り巻く環境が動き始める……という純愛AVG。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ。バックログ搭載。
音声のリピートなども全てキーボードで操作できるようになっており、
クイックセーブ/ロードなどもファンクションキーに機能が割り当てられ
ていて、ほとんどストレスのない優れたインタフェースだと思います。
バックログはマウスのホイール機能にも対応しており、マウスでの操作も
快適だと思います。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作は比較的軽快です。

セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブしたときの日付とゲーム内時間、画像が登録されるため、データの
判別もし易いですね。数としてもまあ問題ない数だと思います。
通常のセーブ/ロードとは別に、クイックセーブ/ロードが1つ用意されて
います。移動場所選択の時などになかなか便利です。
通常はこのクイックロードだけで事足りますね。ただ、移動場所選択の
マップが表示されている時などには使えないのが辛いですけど。

システムはマップ移動場所選択型のアドベンチャー。
移動できる場所には「☆」マークが付いていて、そこに誰かがいる場合は
☆が黄色くなっています。ただし、誰がいるかまではわかりませんけど。
重要なイベントが発生するところは☆が赤く表示されています。

そして、下校時は誰と帰るかを選択することになります。
イベント中で、選択肢を決定することもありますね。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

森咲美桜(もりさきみゆう)。(CV:森川陽子)
主人公の家で働くメイド。ただし表向きは妹ということになっている。
明るく元気で頑張りやさん。ウサギマニア(笑)

穂々月柚香(ほおづきゆか)。(CV:AKIRA)
主人公の幼馴染みで、神社の巫女さん。謎のお守りマニア(笑)
料理研究会所属。しかし破壊的なまでに料理が下手(^^;
人間だけでなく、空気までも引く弁当(笑)
# あまりに限度を超えた個性は奇異って言うと思う(笑)
##直視できない弁当ってなんだ? てゆーか、弁当にモザイクかかってるん
##ですけど?(笑)

彩蕗まゆら(あやぶきまゆら)。(CV:木葉楓)
クールで頭の切れる優等生。
コンビニで変なおにぎりを買ってきて試食大会をするのが好き(笑)
# ワサビとカラシとトウバンジャンが入っているおにぎり……何か
# 間違ってるだろ、それ(^^;
##つーか、おにぎりの具に鮒寿司って何さ(^^;

森咲梨乃(もりさきりの)。(CV:北都南)
メイドロボット。最初は感情に乏しいが、徐々に感情が豊かになってくる。

華宮涼音(はなみやすずね)。(CV:白井綾乃)
道ばたでビデオデッキの修理をしていたおねーさん。メカマニア(笑)

桐生若葉(きりゅうわかば)。(CV:藤代奈央)
初めて逢ったのに主人公や梨乃のことを先輩と呼んでくる女(笑)
……えーっと、フラグの整合性、とれてませんね?(^^;
つーか、お兄さま先輩ってなんだよ(笑)

ことり。(CV:夏野向日葵)
突然現れた謎の少女。つーか主人公、ちょっとは驚けよ(^^;


キャラクターの名前、読みづらい人多いですね(^^;
てゆーか、美桜を「みゆう」とは普通読めんだろ(^^;


絵の方は激烈可愛いですね〜。もうめっちゃくちゃ好みです。ツボです。
立ち絵でちょっと首が細すぎるだろとか細かいところではいろいろあるには
あるんですけど、それを補ってあまりある可愛さ!
彩色も非常に私好みで、もう文句無しって感じです。
まゆらの流し目とか呆れた顔とかすっごい好きかも。
日が変わるときのデフォルメキャラもむっちゃくちゃ可愛いですし(^^)
立ち絵も表情豊ですし、仕草もころころ変わるので見ていて非常に楽しいです。
照れてフードを被ったときの柚香がとってもらぶりー☆
……すみません。私こういうタッチの絵が非常に好きなので。愛は盲目。

キャラクターの方はみんな性格付けがはっきりしていて、非常に活き活き
してますね。キャラクター同士の会話も多く、好感触。
まゆら萌え。←サブキャラかよ(^^;
若葉もすっごい好きなんですけどねー。←それもサブです(^^;
メインキャラではやっぱ美桜でしょうか。でも、梨乃も後半めっちゃくちゃ
萌えるんですよねー。涼音さんもいい味だしてますし、ええい、ことりも
柚香も恵介も(え?(^^;)まとめてみんな萌えー(笑)
いや、ホントキャラクターがみんな活き活きとしていて可愛くて魅力的で
誰か1人を選べというのは私には酷ですよー。

音声の方はキャラクターにばっちり合っていて、キャラクターが非常に活き
活きしています。演技の方も全く問題なし。特に梨乃の感情の起伏のない
やや無機質な声なんかもきっちり演技されていて素晴らしいです。
まゆらのちょっと醒めた感じの、でも暖かい声がすっごい好きかも。

音楽の方は基本的に明るくほのぼのとした音楽が多く、和みます。
しかしシリアスなシーンではきっちり静かな曲を使ってくるなど、雰囲気を
盛り上げてくれますね。

プロローグが終わるとオープニングアニメーションが流れます。
歌はアップテンポでビートの効いた格好いい系の歌。……ちょっと作品の
雰囲気から外れているような気がしないでもないですが……(^^;
まあ、歌としてはなかなかいいと思います。
そして映像の方ですが、キャラクター紹介やプロローグ的な物が含まれた
内容ですが、演出が非常に凝っておりなかなか見応えがありました。

エンディングも歌あり。こちらもアップテンポなビートの効いた曲で、
やや作品の雰囲気とは外れている気もしますけど、まあエンディングを
ぴしっとまとめるにはちょうどいい感じかも知れませんね。
映像の方もただスタッフロールが流れるだけでなく、絵も効果的に使わ
れていて、文字の表示にも工夫があって非常に好感が持てました。
てゆーか、なんか文字が画面外にこぼれ落ちて行ったんですけど?(笑)
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、妹のようなメイドとメイドロボット、それぞれと接して
いくうちにそれぞれが抱えた問題と直面し、それを解決していく……と
いう、まあ純愛ものに良くあるパターンですね。

前半は学園生活がメインになります。
良く言えば自由、悪く言えば放任主義の学園。……あまり悪く言ってない
気がするのですが(^^; せめて、「ほったらかし」とか「野放し」とか(笑)

この部分は基本的にコミカルで、明るくほのぼのとした日常という感じ
ですね。キャラクター同士の掛け合いも非常に楽しく良かったです。

個人的にお気に入りは主人公に出される宿題の数々。
この学園、きっと長くはないな、と想いました(笑)
# A君が自宅で稲光を見てから雷鳴を聞くまでにかかった時間は
# 15秒でした。落雷地点までの電車賃はいくらでしょう?(爆笑)
##全然関係ないやん(^^;

そして後半は各ヒロインの抱えた問題を解決していくシリアスな話に。
ここから個別シナリオに入るわけですが、特定のキャラのシナリオに
入っても他のキャラがしっかり絡んで来るのはなかなかいいですね。
美桜シナリオはプレイしていてかなり鬱入りましたけど(T_T)
主人公、とっととなんとかしてやれよ……。
# 主人公、基本的に鈍すぎです。

そして、その問題を乗り越えてハッピーエンドという、まあある意味お約束な
展開ではあるわけですが、安心してプレイできるので私的にはOK。

エンディングはややあっさり目ながらも綺麗にまとまっていて、プレイ後の
気分は爽快です。


テキストは読みやすく、誤字なども少なくて良かったと思います。
「人気のなくなったとなった教室」とか謎な言葉はありましたけど(笑)

展開も基本的にサクサク進んでいく感じでテンポもあっていいのですが、
放課後のマップ移動画面はいまひとつ意味を感じませんでした。
この放課後のパートって、基本的に一緒に帰った人との好感度が上がる
だけのものにしまいました。一応好感度で発生するイベントが変わったり
してるんですけど、どうしても作業的な印象が拭えません。
それに、半分ぐらいは何もせず自宅に帰ったりしてましたし……。

あと、イベントの整合性に関してですが、同じ説明を2回読まされたりとか、
若葉と最初に逢うイベントを飛ばしても次に逢ったときには知り合いの
ように話してたり、ちょっと不整合が見られますね。特に若葉は初めて
逢ったのにいきなり「お兄ちゃん先輩」とか呼ばれて意味不明でした(^^;
# 4月7日が2回来たこともありましたね(笑)

それと、これだけはどうしても我慢ならなかった点が1つ。
某シナリオの最後、盛り上がっているところで文章が自動送りになる所が
あるのですが……送られる速度が速すぎて全然読めません(T_T)
結構な文章量があるにも関わらず、サクサクと送られていってしまうので
とてもじゃないですが読み終わりません……。
なんでこんなところでこんなことをしたのでしょう? 理解に苦しみます。
折角盛り上がっていた気持ちが、一気に醒めてしまったような感じです。
これ以外の問題は、言ってしまえば些細なことでそれほど気にはならな
かったんですけどね……。
プレイ時間・難易度
ゲームは3月1日の金曜日から始まります。これはこのゲームが発売された
2002年のカレンダーですね。リアルタイムプレイをしろということだったの
でしょうか?(笑)
ゲーム期間はシナリオによって違いますがだいたい1ヶ月強。

ワンプレイは5〜6時間でしょうか。ゲームのテンポはいいのであまり時間は
感じませんでした。ちょっとマップ移動はテンポ崩してくれますけど(^^;

難易度はやや高めでしょうか。キャラによってはそのキャラと逢い続けて
いるだけではクリアできなかったりもしますので、そのあたりの条件に
気付かないとなかなかクリアできないかも。逢い続けるだけで簡単にクリア
出来るキャラもいますけどね。
総評
お奨め度ですが、純愛萌え系の作品が好きな人にはでらお奨め。
なんちゅーか、こう、萌え転がれ! って感じ?(笑)
途中若干ダークな展開が入ったりもするので好みが分かれるところですが、
その後の破壊的な萌えの前には些細なことです(笑)

システムは軽快で機能的にも申し分ないですし、絵の方はもう誰にも文句は
言わせない!って感じですし(笑)、シナリオもツボはしつかりおさえてくれて
いますし、キャラクターは非常に活き活きしていて声優さんの好演もあって
感情移入度も高いですし、キャラクター同士の絡み(エッチな意味じゃなく)
もしっかりしていて、もうほとんど文句なしです。
唯一、ちょっと難易度が高いのが辛いですかねー。
ややラストの展開が弱いというのも若干のマイナスかな、という感じですが。

私は既にこの絵でやられているので(^^;あまり正常な判断は出来ていない
ような気がしますが、それを差し引いてもお奨め出来ると想います。
この絵を気に入ったらとりあえずいっとけ、という感じですね。
いや、この絵を気に入らない人がいたら私が倒す(笑)

最後に。まゆら・若葉シナリオきぼー(T_T)
脇キャラも非常に魅力的でいい味出しているだけに、ちょっと出番が少なくて
寂しかったかも。



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