まお〜っ娘クライシス | |||
---|---|---|---|
ブランド名 | Scramble HOUSE | ジャンル | 魔王っ娘恋愛シミュレーション |
発売日 | 2002.03.15 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(168x231x38mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 607.1MB、CD-DAなし、Ring | ||
原画 | 南誠 | シナリオ | 垣ノ木啄茂、東八千代 |
音声 | 一部あり、草柳順子、吉川華生、綾瀬まゆ、西田こむぎ、長崎みなみ | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 30箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | Hシーン回想、CG鑑賞、音楽鑑賞 | ||
対象属性 | 純愛、ピンク髪、オーバーニーソックス、紫髪、眼鏡っ娘、お下げ、エプロンドレス、 ショートカット、ヘアバンド、お兄ちゃん、幼なじみ、巫女さん、巫女装束、黒髪、 ストレートロング、金髪、お嬢様、タカビー |
||
1プレイ時間 | 4〜5時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
まだやりたいことがなくてワザと浪人して予備校通いしている主人公。 毎日をのんびり過ごしている主人公の前に一人の女の子が現れる。 そしてその女の子は主人公に向かって、頬を染めながらこう言った。 「わたし、魔王なんです。この世界、滅ぼしていいですか?」 かくして、主人公と魔王の、世界の運命を賭けた同居生活が始まった… という、魔王っ娘恋愛シミュレーション。 |
システム |
インタフェースはややキーボード操作可。 メッセージ送りや選択肢決定はキーボードで出来るのですが、アイテム選択や スケジュール選択はキーボードで出来ないようですね。 メッセージスキップはありますが、未読/既読の判別はありません。 そして、選択肢までスキップ動作が続くのですが、スケジュール決定の選択肢は 選択肢と認識されないようで、スケジュールを決めた後もスキップ動作が続く ので注意が必要です。スキップ動作自体は高速。バックログは無し。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は若干重め。 セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 数としては……難しいところですね。ゲーム期間などを考えると、これだけ あれば足りるような気もするのですが、ゲームの難易度を考えるとこれでは ぜーんぜん足りません。真面目に攻略しようとしたら、3倍ぐらい必要かも。 システムはまず一日の最初に世界殲滅アイテムを誰に渡すかを決定して、他の アイテムは「ふつーの箱」「つかっちゃダメ箱」「隠し箱」の中に収納します。 隠し箱の中に入れたアイテムは使われることはありませんが、ふつーの箱に 入れたアイテムは簡単に使われてしまいます。 アイテムには金・銀・銅に色分けされていて、使われたときの地球平和度の 低下値が異なっています。金色のアイテムは使われると一気に地球平和値が 下がるので、早めに処分した方がいいでしょう。 アイテムの管理が終わると、午前・午後・夕方の3回、行動を選択します。 ここでは逢ったキャラクターと会話などのイベントが発生します。 そして、アイテムを渡す設定をしたキャラと逢うと、そのアイテムを処分 してくれます。逆に言えば、アイテムを渡す設定をしても、そのキャラに 逢えなければアイテムは処分されないということになるので注意が必要です。 そして夜は、条件を満たしていれば美羽とのHイベントが発生します。 以上のような流れで、地球平和度を維持しつつ、ヒロインの好感度を上げて いくというシステムになっています。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 美羽。魔王。 本名はミウ=ディ・バーズ・パトロエル・ジーク・ラウレリア・ファンデルトゥス ・ミラーダ・ル・クローディ・ブリンデンファーゲン・ヨハイッチ・ミシェル クリスティン・サボリナ・…長いわっ(^^; # 32個の名前があるらしい(^^; フローラ。美羽の下僕。破壊が趣味の危険なヤツ(笑) 古池なゆか。主人公の従妹。ロボットフェチ。 天源佐代子。主人公の幼なじみ。巫女さん。 鷹月弓奈。お金持ちのお嬢様。 絵の方は、やや丸っこくて特徴のある絵柄ですが、可愛らしくていいですね。 塗りはちょっとべたっとしている気もしますけど、私は基本的にこういう塗りは 好きですので問題なし。 やっぱ美羽萌えっしょ? 基本っしょ?(^^) フローラは最初突っ走っていてちょっとウザかったんですけど、最後の方は なかなかいい感じになりましたね(^^) 音声はキャラクターに合っていて良いですね。 美羽、可愛すぎ(^^) 演技の方も全く問題なく、安心してプレイできます。 ただ、このゲームはフルボイスではなくて、通常のイベントではほとんど音声が ないので、ちょっぴり寂しいですけどね。 音楽の方は、なんかのほほんとした曲が多いですね(^^; ほのぼのとして雰囲気を醸し出す柔らかい曲が印象的でした。 作品の雰囲気には合っていると思います。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れ ます。絵の方は基本的に静止画でキャラクター紹介的なもの。文字も多く出て くるのでそれを追うのが精一杯、という感じですが(^^; で、歌の方ですが…かなり微妙です(^^; 歌っているのは美羽の声優さんだと 思いますが、ほのぼのとした曲の中に漂う破壊ソングの香りが、作品の雰囲気を 上手く表しているのかも知れません(笑) |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、世界殲滅アイテムをフローラに使わせないように処分しつつ、 女の子達と逢って関係を深めていく話。 ……えーっと、冗談で最初の選択肢を選んだら、5分でゲーム終わったんです けど……(^^; ←バカ 気を取り直して進めていく。美羽たちが主人公の家に転がり込んで、目的とか 説明しつつ、他のキャラクターも出てきてプロローグ終了。 ……あのー、プロローグだけで2時間近くかかったんですけど(^^; そして、本編に入ってようやくアイテムを誰かに渡したり行動選択をしたり しながら話を進めていく。とりあえず美羽を狙って美羽に逢い続け、なかなか いい感じで進んでいき……うーんと、「ノークリア」ってなんスか?(^^; もしかして、難しい?(^^; その後何度かやり直してようやくクリア。……条件、シビアすぎ……(^^; 話の方は終始ほのぼのとした感じで進み、最後の方でちょっぴり殺伐としたりも しますけど、基本的には和やかな雰囲気で終わります。あるエンドを除いて。 ストーリーは基本的にコミカルな会話で成り立っているのですが、所々に考え させられるような部分があったり、ほろっとするような所があったりと、なか なかメリハリがあっていいですね。Hのバリエーションも(美羽に限っては)結構 数が用意されていますし、なかなか良いのではないでしょうか。 ラストもほとんど予想通りのお約束な終わり方ながら、きっちりとまとまって いるので安心してプレイできますね。後味すっきりです(^^) |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は約2週間。ワンプレイは4〜5時間。 プロローグが結構長いので、本編から始めれば2〜3時間でしょうか。 まあプレイしやすい長さではあります。 難易度ですが、かなり高いです(^^; 必須イベントを1つ見逃したり、必須選択肢を1つ間違っただけでクリア出来 なくなるというかなり鬼畜い仕様。何度「ノークリア」という文字列を見た ことか……。 行動選択時、誰がどこにいるのかはまあ予測できるのですが、1日3回の行動 のうち、どのタイミングでアイテムを女の子に渡すのかがまず難しいです。 アイテムを渡しに行ったときに、狙った女の子の必須イベントが発生する ことになっていたら、そのイベントは見ることが出来ずにクリアできなく なってしまいます。 さらに、イベント中にたまに選択肢があるのですが、こちらも1つ間違える だけでクリアできなくなったりと、なかなかにシビアです。 まあ、選択肢に関しては常識的に考えれば大抵わかると思いますけど、どの タイミングで誰の必須イベントが起こるのかを把握するまではエンディングに 辿り着くのはなかなか難しく、かなりの労力になると思います。 行動の幅がありすぎて、組み立てが非常に難しくなっています。 もう少しヒント的なものがあっても良かったのではないでしょうか……。 |
総評 |
お奨め度としては、ちょっぴりコミカルなほのぼの恋愛ストーリーが好きな 人にはお奨めかな。 ただし、美羽が好きになれない人はやめておきましょう。美羽以外のキャラは ほとんどおまけみたいなもので、Hシーンも1回2回しか用意されていませんし、 話も取って付けたようなものですから。 美羽に限って言えば、シナリオもなかなか起伏のある内容でしたし、Hシーンも かなり数多く、内容もそれなりに濃くていい感じです。 ただ、問題はシステム。アイテムを渡すにはその人物と逢う必要があり、その 時に他の必須イベントとバッティングしてしまうとクリアできなくなるという 仕様はちょっと厳しい物がありますね。すなり難易度高いです。 なので、何度もプレイすることになると思うのですが、メッセージスキップが 未読/既読を判別してくれないために使いづらい。 もう少しこのあたりの配慮が欲しかったところですね。 全体的にはほのぼのとして可愛らしい雰囲気の漂ういいゲームだと思うので、 この点が残念です。 最後に。フローラエンドきぼー(T_T) |