なないろ 〜恋の天気予報〜 | |||
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ブランド名 | FILM SOFTWARE | ジャンル | お天気SLG型恋愛ADV |
発売日 | 2002.10.25 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(224x154x50mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | DISK1 : 480.3MB、CD-DAなし DISK2 : 655.1MB、CD-DAなし DISK3 : 4.5MB、CD-DAなし あるてぃめっとディスク : 559.2MB、CD-DAなし |
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原画 | 松下まかこ、GT | シナリオ | 原人、P-kuro、テル |
音声 | フルボイス、さくら子、森田みのり、姫嶋ルキオ、カンザキカナリ、綾川りの、MI-KO、 成瀬未亜、本田裕之、渡部薫、神原真人、はにわ |
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インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 1000箇所 | 歌 | あり(1曲、OP&ED) |
おまけ | CG MODE、SCENE、SOUND、OMAKE | ||
対象属性 | ラブコメ、学園物、純愛、萌え、感動、女神、ストレートロング、触角、猫耳、ボクっ娘、 緑髪、ツインテール、お兄ちゃん、ポニーテール、リボン、セーラー服、幼馴染み、 ピンク髪、カチューシャ、黒髪、ボブカット、浴衣、眼鏡っ娘、お下げ、巫女さん、黒髪、 巫女装束、お下げ、裸エプロン、ドジっ娘、ヘアバンド、オーバーニーソックス、 ロリ、ななちゃい(笑) |
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1プレイ時間 | 4〜5時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
三度の飯より女好きの主人公。そんな主人公の家に、ある日突然三人の女神 (とおまけの1匹(笑))が降ってきた。その女神は天気を司る女神で、天気運の 悪さは筋金入りだった主人公は女神の力を使って天気を操作しつつ日々を 過ごす。果たして女神達の行く末やいかに……という、ドタバタハートフルラブ コメディアドベンチャーです。 |
システム |
まずインストール作業ですが……。インストールに40分(Pentium III -1GHz)、 その後インストーラが復帰して来るまで5分の、合計45分ほどかかりました。 ……何やってるんでしょうね(^^; もーちょっとなんとかならんか……。 インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 ただし、ウインドウ内にマウスカーソルが入っている必要があります。 メッセージ速度の調節は出来るのですが、最速にしてもたらたらと流れる ためにちょっとストレス溜まりますね。 メッセージスキップは強制スキップのみ。しかも、私の環境では一度 スキップを開始すると二度と止められなくなりました(^^; # Ctrlキーを押せば止まることを発見。 バックログもありますが……なかなか大胆なインタフェースのバックログ ですね(^^; 過去のメッセージをテキストで垂れ流すだけですか……。 誰のセリフかもわからないのはちょっと……。 他に気になるのは、システムメニューはゲーム画面内にしか描画されないので、 ウインドウの下の方でメニューを開くと画面外に出る部分は切れてしまうこと。 もう少し考えて欲しいですね(^^; 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作の方はかなり重いです。CPU利用率自体はそんなに高くないので、内部で 変な処理してるんでしょうね。メッセージの表示も遅いですし、画面効果のせい もあってかなり重く感じます。 メッセージも画面効果も最速にはしたんですけどね……。 セーブ箇所は1000箇所。セーブ/ロードはお天気選択シーンと選択肢決定シーン 以外は随時可能です。……ダメじゃん(^^; セーブ/ロードウインドウは完全に別窓で開くタイプ。閉じるボタンがないので 何もせずに閉じたい場合は「×」ボタンを押さないといけないというちょっぴり イカした仕様になっています(笑) 数としては……やりすぎです(笑) 全シナリオの全選択肢でセーブしても余ると思います(笑) システムはお天気決定&選択肢決定型のアドベンチャー。 まず週の始めにどの日をどの天気にするかを決定します。天気を操作する にはその天気を司る女神の力を使うのですが、女神が力を使いすぎていると 天気を操作できないので調整しながら進める必要がありますね。 イワ(神様)を指定すれば、ランダムに天気が決まるようです。 天気によって、発生するイベントの内容が変わったりするようです。 ちなみに女神に力を使わせすぎると、縮んでしまいます(笑) それ以外はごくオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 選択肢の数もそれほど多くありませんし、中身も素直ですね。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 コロナ。(CV:さくら子) 主人公の所に転がり込んできた晴を司る女神。 非常に優しく明るく朗らかで、まるで女神のような女の子。←女神です(^^; 雨音。(CV:森田みのり) 主人公の所に転がり込んできた雨を司る女神。 強気で勝ち気、いつも主人公に突っかかる。 風。(CV:姫嶋ルキオ) 主人公の所に転がり込んできた曇りを司る女神。 甘えん坊でちょっぴりお子様。主人公をお兄ちゃんと慕う。 三上杏(みかみあん)。(CV:カンザキカナリ) 主人公の幼馴染みでクラスメイト。いつも明るくさっぱりした性格。 天野夕菜(あまのゆうな)。(CV:綾川りの) 主人公の家の隣に引っ越してきた転校生。最初の出会いが最悪だったため、 主人公に対して冷たい態度をとる。いや、ある意味当然ですが(^^; 秋月かなた(あきづきかなた)。(CV:MI-KO) 無口で物静かな女の子。 イワ。(CV:はにわ) 3人の女神の上司にあたる神様……らしい。全く神様として扱って貰えない 様は見ていて目頭が熱くなります(笑) 絵の方はとっても可愛らしくていいですね。アニメ調な塗りは私の好みなので いい感じです(^^) 立ち絵の表情も多彩で見ていて楽しいですね。 ただ、立ち絵とイベント絵で別人のように見えることが多々ありました。 画面効果も非常に大きく、演出に一役買っています。……その分ちょっと 動作は重くなってますけど(^^; セリフがメッセージウインドウだけでなく吹き出しのように出ることがあるのも 楽しくていいですね。……ちょっと見づらいですけど(^^; # そのまま気付かずにスルーしてしまうこともあったりして(^^; キャラクターはみんな個性的で、非常に活き活きしています。 ちゅーかさ! 杏、めっちゃ萌えるねん! ←なんで関西弁(^^; コロナもすっごいいい娘ですよねー。 # でも、本当に萌えなのはイワ……(笑) 音声はキャラクターとのマッチングもまあまあ、演技もまあ問題なし。 若干シーンによってちょっと違って聞こえたり、演技の方もやや物足りない 所もあったりはしますけど。 # 女神様はもう少し頑張って(^^; あと、録音レベルがバラバラで、キャラクターやシーンによっては非常に 小さく聞き取りづらかったり、逆にやたら大音響で流れることもありました。 特に男性の音声はデカめだったような。 かなたの声はもはやほとんど聞こえませんし……。 もう少し聞きやすいように工夫して欲しかったところですね。 音楽はシーンによく合った曲でシーンを盛り上げるのに一役買ってますね。 基本的にほのぼの・コミカルな感じの曲が多いです。 ただ、たまに効果音の冒頭部分がリピート(ラップ)することがありました。 一時的に高負荷になって正常に再生されていないような感じですね。 マシンパワーがあればそーんなに気にならないのかも知れませんが。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが 流れます。歌の方はポップでちょっとビートの聴いた曲に乗せて伸びの ある歌声でなかなかいい感じです。……ちょっと作品の雰囲気とは合って いないような気もしますけど(^^; 絵の方は800x600フルサイズのムービーになっています。基本的には 静止画のスクロールや切り替えなんですが、それでもマシンパワーのない 環境ではちょっと厳しいかもですね。まあ、私の環境(PentiumIII-1GHz)で 問題なかったので、そーんなに気にすることはないかも知れませんが。 絵の方はゲーム中の画像が主に使われていて、非常に綺麗ですね。 もう少し動きが欲しいかな? とも思いましたけど、切り替えのタイミング など演出はしっかりしていたのでOK。 エンディングは基本的には曲のみ。 ただし、あるエンディングでのみ歌が流れるんですが……これがいい。 歌自体はオープニングと同じ歌なんですが、なんというか、プレイ後の 爽快感を引き立ててくれるというか、最初からこのエンディングのために 作られたような感じです(^^) |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は主人公の家に3人の女神(とおまけのイワ(笑))が主人公の家に 降ってきたところから始まります。天井をぶち抜いた女神達に、代償として 主人公が任されている(押しつけられている(^^;)喫茶店で働いて貰うことに する。女神達は天気を司っていて、力を使うことで天気を操ることが出来る ため、主人公はそれを利用して天気を自由にしながら日々を暮らしていく…… という話。 前半はひたすら明るく楽しいコミカルな展開。キャラクター達がみんな活き 活きしていて、会話も非常に楽しいです。 「非常に言いにくいことなんだけど……お前のを見せろ!」(笑) それが人に物を頼む態度か(^^; そして後半は、一転してシリアスでやや重い話に。前半の至る所で伏線が きっちり張られており、設定も無理なく活かされていて、感情移入度も高い と思います。 ラストは「なないろ」というタイトルともうまくリンクしていて、なかなか綺麗に 終わりましたね。 ただ、ラストはちょっとご都合主義というか、どうしてそうなったのかまでは 描かれていないのがちょっと。まあ、いくらでも解釈は出来るのですが。 シナリオ自体は結構設定とかしっかりしていて、伏線もきっちり張ってあり、 描写も丁寧なので好感が持てますね。コロナシナリオなんかはお約束の展開 ではあるのですが、描写がきっちりしてあるので感情移入できました。 ただ、一部ちょっと矛盾していると感じる部分もないではないです。 例えば、主人公とコロナ達が一緒に住んでいるのは秘密にしようと言って いたにも関わらず、あっさりバラしていたりとか(^^; まあ、仲間内にはバレてもいいのかも知れませんけどね……。 # クラス中が知っていたような気もしますけど(笑) それに、主人公が料理が上手いのが意外のように言われている所があります が……喫茶店で客に出す料理作ってるんですから当然じゃん(^^; テキストは比較的読みやすいのですが、一部誤字・脱字が見受けられますね。 特に脱字が多いような気がします。 あと、一部禁則処理が出来ていないところがあって、『。』や『」』だけが次の 行の先頭に来ていたりすることもあってちょっと気になりました。 # 「謝る」がことごとく「誤る」になっているのはどうかと……。 あと、一部セリフを喋ってる人の名前と実際に喋ってる人が違っている場合が ありました。というか、1つずつズレてる感じ……。 ちょっとメッセージ周りに関しては弱い感じですね。 ところで、大学の入試問題が難しいということは、みなさん高○生と考えて 宜しいのでしょうか?(笑) |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは8月24日の月曜日から始まります。ゲーム期間は約1ヶ月。 ワンプレイは4〜5時間。システムが重いために実際よりちょっと長く感じて しまうかもですね(^^; 難易度は……まあ易しめでしょうか。基本的にオンリープレイに徹すれば 大抵はクリアできます。一部、天気が関係してくることもあるんですけど。 そもそもシナリオの存在に気付きにくいシナリオもあったりしますけどね……。 ただ、CGをコンプリートしようと思うと、天気の上手く操作したりしないと いけませんのでちょっと手間かも。何より、繰り返しプレイがかなり辛い システムですので、苦痛が伴うことでしょう(^^; |
総評 |
お奨め度ですが、ドタバタラブコメちょっと感動な作品が好きな人にお奨め。 絵やキャラは非常に可愛らしいですし、ほのぼのとした雰囲気の中にも ちょっとシリアスな展開やほろっとさせるような展開があったりして、 設定も結構しっかりされていてなかなか良かったです。 キャラや雰囲気が気に入った人ならOKなのではないでしょうか。 た・だ・し、システムには爆弾抱えてます。 まずインストーラ。ヘタすると1時間以上かかります(^^; GCAファイルをひたすら展開しているようですが、ファイル数も尋常でなく、 普通にコピーするだけでもかなりの時間がかかることが予想されます(^^; GCAの展開にはCPUパワーが、大量のファイル書き込みには高速なHDDが 必要になるでしょう。CD-ROMドライブの速度も必要かもですね。 そしてインタフェース。既読・未読の判別のないスキップ、しかも一度 スキップが始まるとなかなか止められないというおまけ付き。 はっきり言って、マトモに使えません(^^; バックグラウンドで動かしているときも、Ctrlキーを押したらいきなり スキップが始まったりするので侮れません(笑) さらに、このゲームの売りでもあるお天気システムですが……なんちゅーか、 ほとんど意味を感じなかったのですが(^^; 一部シナリオのキーになったり、CG回収のポイントになったりはするんです けど、あーんまり効果的に使われているとは思えませんでした。 もう少しこのシステムを活かして欲しかったですね。 ちなみに、私は修正ファイルを当ててプレイしたのですが、これを入れないと ぽこぽこ落ちたり結構悲惨なことになるらしいので、プレイするときは必ず 入れておきましょう。私も最初、パッチが出ていないときにプレイして、 あまりの悲惨さに目を背けてしまいました(笑) # パッチが出てからプレイを再開しました(^^; このシステムの部分に目を瞑れば、絵も声もシナリオも音楽もなかなかいい のでかなり楽しめると思います。……とても目を瞑れるレベルではないです けどね(^^; システムさえ良ければお奨め度に2点は確実に上乗せしていました から、非常に勿体ないです。これさえ無ければかなりの良作なんですが……。 最後に。ななちゃいモードはどうだろう(^^; 七瀬萌え〜(爆) |