なつかげ | |||
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ブランド名 | さくらねこ | ジャンル | ロマンティック屋外アドベンチャー |
発売日 | 2002.10.25 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(165x230x39mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | ゲームディスク : 655.4MB、CD-DAなし おまけCD Special Music Disc : CD-DA=187.6MB、CD-DA9トラック |
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原画 | 田島直 | シナリオ | 関町台風 |
音声 | あり、かわしまりの、草柳順子、長崎みなみ、中瀬ひな、乃田あす実、小田原真武 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 30箇所 | 歌 | あり(2曲、OP・ED) |
おまけ | CG鑑賞、思い出、音楽鑑賞、??? | ||
対象属性 | 純愛、屋外、妹、お兄ちゃん、ピンク髪、ツインテール、幼なじみ、ストレートロング、 眼鏡っ娘、ボブカット、金髪、ウエディングドレス、ストッキング、ガーターベルト、黒髪、 リボン、巫女さん、巫女装束、メイド、エプロンドレス、銀髪、ポニーテール、病弱、ロリ、 お姉さん、ボーイズラブ |
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1プレイ時間 | 約2時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
夏休みのひととき、海山に囲まれた閑静で自然豊かな田舎の町に妹と遊びに 行くことを計画する主人公。しかし、その噂を聞きつけた幼馴染み姉妹や 悪友も加わることになる。その避暑地で、主人公はどんな一夏の思い出を 作るのか……という、ロマンティック屋外アドベンチャー。 屋外アドベンチャーって……(^^; パッケージより「水着 巫女服 昼・夜 海・山 ECT…」……ECTって何?(^^; # ETCって書きたかったのか? |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。 メッセージスキップは既読の判別なし。スキップ動作は高速なのですが、 メッセージが表示されないので、既読判別がないこともあってちょっと 使いづらいですね。 バックログや自動送りの機能はありません。ちなみにメッセージ表示速度の 調整も出来ません。ホントに必要最低限のインタフェースって感じですね(^^; 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。 セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 数としては難易度を考えるとちょっと足りないかなー、という感じです。 システムはごくオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 特筆すべき点は一切無し(^^; |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 朝香美稀(あさかみき)。(CV:草柳順子) 主人公の妹。お兄ちゃんにべったりでとっても甘えん坊。 明るく元気だが、ちょっと恐がり。 結城奈緒(ゆうきなお)。(CV:かわしまりの) 主人公の幼なじみ。大人しい性格で世話好き。真面目で優等生タイプだが、 ちょっぴり頑固。そして恐がり。 結城沙耶香(ゆうきさやか)。(CV:長崎みなみ) 奈緒の姉。非常にあっけらかんとしたオープンな性格。 式守紗空(しきもりさら)。(CV:中瀬ひな) 神社の巫女さん。一見大人しくおしとやかそうだが実はドジで不器用。 伏見宮樹奈(ふしみのみやじゅな)。(CV:乃田あす実) 森の中で見掛けた謎の少女。非常に儚く不思議な雰囲気を持つ。 芹沢悠(せりざわゆう)。(CV:長崎みなみ) 海岸で出会ったメイドさん。真面目で冷静、仕事熱心。主人公には非常に 冷たく接する。 杉下登也(すぎしたとうや)。(CV:小田原真武) 主人公の悪友。黙っていればモテるが喋ると台無し(笑) 絵の方はなかなか可愛らしいのですが……まず、立ち絵のパターンが少ない のが気になりました。ほとんど服装が違うだけで絵は同じ、というものが 多かった気がします。しかもその立ち絵の表情は、なんか真剣というか物憂げ というか、ちょっと暗い感じの表情なんですよね。ちょっとゲームの雰囲気と 合っていない気がします。すっごい怒っている時も、立ち絵の表情は穏やかな ままですし。会話時に出てくるフェイスウインドウは表情豊かなんですけどね。 ただ……立ち絵とフェイスウインドウが同時に表示されているとき、両方を 見比べると結構雰囲気違ってたりするんですよね。 というか、フェイスウインドウの絵、縦長になってないですか?(^^; まあ、一番雰囲気違うのはアイキャッチに入る絵ですけど(笑) つーか、別人かと思いました(^^; キャラクターの方はみんな個性がはっきりしていてわかりやすいです。 妹、幼なじみ、おねーさま、巫女さん、病弱、メイドと、これでもかと言わん ばかりに萌え要素を詰め込んだキャラクターに乾杯(笑) 音声の方はキャラクターとのマッチングもバッチリで、いい感じです。 演技の方も問題なし。紗空が結構雰囲気出ていて好きかも。 声優さんはいろんな作品の出演なさっている方々なのですが、この作品では 音響が違うのかいつもとちょっと違う雰囲気に感じました。気のせいですかね? 音楽の方は、既存のクラシック曲のアレンジが多用されていますね。 多用……というか、BGMは全部クラシック曲のアレンジですかね。 知っている曲がBGMとして流れてくるとあらかじめ持っている曲のイメージも あるので、ちょっと雰囲気に合ってないように感じることも多々ありました。 ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。 歌は明るくポップなノリのいい曲。爽やかで可愛らしい印象ですね。 絵の方は基本的に静止画を利用したキャラクター紹介。絵の切り替えなどは なかなか綺麗に演出されていていいですね。歌とのマッチングもばっちり。 エンディングも歌あり。しっとりとした曲で、作品を上手くまとめていると いう感じですね。しかし……無茶苦茶キー高いですね(^^; |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、みんなで田舎町の避暑地に来たところから始まります。 みんなとそこで過ごし、さらに現地で出会った人達も交えて、一夏の思い出を 作り上げていく……という、青春ストーりーです。 前半は基本的にほのぼのと進んでいきます。キャラクター同士の掛け合いも 楽しく、キャラクターの関係が上手く描かれていますね。 そして現地でキャラクターと出会うわけですが……。 「ここが迦桜羅(かるら)神社です」……めっちゃ吹き出してしまいました(^^; どうやら私が奉られている神社らしい(笑) ところで、「かるら」の「る」が「桜」になってるんですけど……(^^; # あ、その後に出てきたときはちゃんと「楼」になってた(笑) ##でも、音楽鑑賞の曲名は「迦桜羅の姫」になってる(^^; いや、まさかこんな所でダメージ受けるとは思いませんでした(^^; 眼鏡をなくした人が、そのままの状態で眼鏡を探して見つかるとも思えないの ですが……って、見つけてるよ!(^^; そして後半、雰囲気は一転してシリアスになります。 それぞれのヒロインが抱えている問題を、主人公と共になんとか乗り越えて いくという王道な展開。 ……なんか話が駆け足で進んでいっているような気が……。 もう少し丁寧な描写があってもいいのではないでしょうか(^^; 展開としては結構盛り上がるような展開も用意されているのですが、非常に あっさりと流されてしまうので感動している余裕もりあません(^^; そして、Hシーンになるといきなり野獣になる主人公。……おーい、この 作品って純愛物じゃないのかー(^^; ちなみにHシーンですが、メインヒロインとのHシーンは殆ど屋外です。 こいつら、露出狂です(笑) Hシーンは各ヒロイン2〜3回。個々の内容はやや薄めでしょうか。 あんまり屋外ということを活かし切れていない感じ。 ところで、某バッドエンドですけど……あれはいくらなんでもヤバくない ですか?(^^; # お兄たま〜って(^^; そして、某トゥルーエンド。……いきなり飛び道具持ってきましたか(笑) 見たときは爆笑してしばらく動けませんでした(^^; 詳しくは最後に。 それと、ゲームをクリアするとそのヒロインの声優さんからのメッセージが 聴けるようになるのですが……なんか聴いていてちょっと切なくなって しまいました(笑) そんなめちゃめちゃ素のトークを繰り広げんでも(^^; # いや、すっげー面白かったですけど(^^) さらに、おまけCDの内容もなかなか。サラウンドになっていて音が前後左右から 聞こえるようになっています。ヘッドホン推奨(笑) # そーにゅー(笑) |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは8月1日から始まります。ゲーム期間は約2週間。 ワンプレイは約2時間。後半の展開がかなり駆け足なので、非常にサクッと 終わるような印象があります。 難易度ですが、かなり高いです。少し選択肢を間違えただけですぐにクリア 出来なくなってしまいます。しかも、選択肢の効果は判りにくいものが多く、 間違っていてもそれがわかるのはかなり後になってからですのでどこで 間違ったのかなかなかわかりません。 あと、バッドエンドも全て回想に登録されますので、コンプリートしようと 思うとかなりの労力が必要になると思います。 |
総評 |
お奨め度ですが……純愛屋外H物が好きな人にお奨め。 キャラクターは活き活きしていて可愛らしいですし、絵が気に入った人なら 行ってもいいかな、と。ただし、以下のことは頭に置いておくべし。 まず、シナリオ薄いです(^^; 前半はなかなかキャラクターも活き活きしていていいテンポで進むのですが、 個別ストーリーに入ってからの展開があまりにも早すぎ。 もう少し丁寧に描写してくれれば感情移入も出来るんですが、あまりにも あっさり流されてしまうので今ひとつ感情移入できません。 「あ、あれ? 今って泣き所だったの?」という状態です(^^; そして、何よりこの凶悪な難易度。選択肢の効果が判りづらい上に、ちょっと 間違えただけでクリアできなくなったり、もとよりシナリオに入る条件すら ほとんどわからないキャラもいたりして、もはや苦行です。 しかもバッドエンドも回想に登録されますから、コンプリートするためには バッドエンドも全部見ないといけないわけで。 あと、インタフェースも必要最低限で、何度も繰り返しプレイすることが 必要になるこの作品ではちょっと物足りないというか、不便ですね。 もう少し難易度と繰り返しプレイを考慮した作りにして欲しかったです。 それと、難易度が高いためにトータルのプレイ時間としては結構かかるの ですが、すんなりクリアすると8時間はかからないと思いますので、やや ボリューム不足も感じますね。個々のシナリオが短いというのが大きな 要因でしょうけど。 ということで、絵や雰囲気以外の部分に関してはちょっと弱い気がします。 絵に関しても立ち絵のパターンが少ないなど、問題もありますが……。 ただ、おまけCDのドラマ、こいつはぶっちぎりお奨め。 もうむっちゃくちゃ面白かったです。はっきり言って、これだけで満足と いう感じです。みんな、弾けすぎ(笑) 声優ファンなら必須アイテムです(^^) 最後に。「でも……やさしくしてくれよ?」(爆笑) # 新境地開拓(笑) 登也トゥルーエンド(大爆笑) |