Sollunea -ソルネア- | |||
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ブランド名 | studio Luchs | ジャンル | ファンタジックADVノベル |
発売日 | 2002.01.25 | 定価 | \7,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(169x228x44mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 547.0MB、CD-DAなし、CD-ROM XA | ||
原画 | むらやまたかひろ | シナリオ | スギ、田中蛙 |
音声 | なし | ||
インタフェース | キーボード不可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 10箇所 | 歌 | あり(2曲、OP・ED) |
おまけ | CGリプレイ、シーンリプレイ | ||
対象属性 | 純愛、鬼畜、凌辱、冒険物、ピンク髪、ストレートロング、ヘアバンド、ショートカット、 青髪、エプロンドレス、ウェイトレス、オーバーニーソックス、お兄ちゃん、お下げ、 ロリ、巫女さん、黒髪、レズ、金髪 |
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1プレイ時間 | 2〜3時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
平和な村で暮らす主人公・ブリッツ。傭兵であるブリッツは、この平和な 暮らしに退屈し、旅に出たいと思っている。そんなある日、村人が盗賊団に 襲われ、連れていた少女が誘拐されたという。ブリッツはその少女を救出 するべく、盗賊団のアジトに向かう。そしてブリッツ神官のミューズと 出会い、運命の歯車が動き出す…という、ファンタジックADVノベル。 |
システム |
まずインストール作業ですが…setup.exeが535MBというのはなかなか大胆な 作りですね…(^^; 全部1ファイルにまとめたんかい。 実行開始がめちゃめちゃ遅いっちゅーねん(^^; それに、インストーラも「参照」と「戻る」が両方ともショートカットに Alt+Bが割り当てられていたり、なんかちょっとアレ。 # まあ、これは結構良くあることですけど…。 インタフェースはキーボード不可。ヤな感じです(笑) メッセージスキップはありますが、未読・既読の判別はありません。 バックログも搭載されておらず、ちょっと物足りないシステムですね。 あと、シーンが切り替わったとき、メッセージが出ていないにも関わらず メッセージ送り動作をしないと次に進めないのはどうかと…。 # 固まったのかと思ったよ(^^; あと、メッセージ速度の調節は出来るのですが、ゲームを起動するたびに リセットされるようで、毎回調整し直さなければならないのはちょっと…。 メッセージ表示はセリフ以外は全画面表示で、セリフはメッセージウインドウ 内に表示されるようになっています。 このシステムは視線の移動が多くなるのであまり好きではないのですが。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方はやや重め。 セーブ箇所は10箇所。セーブは随時可能ですが、ロードはタイトルメニュー からしか出来ません。まあ、セーブ/ロードがそれほど必要な作品とも思えま せんから、これはこれで構わないかも知れませんが。 セーブ箇所はやや少な目ですね。選択肢の分岐でバッドエンドに直行したり するので、もう少し欲しいところかも。 問題は、セーブは随時可能ではあるのですが、どこでセーブしても特定の セーブポイントまで戻されてしまうこと。盛り上がるシーンの手前でセーブ したとしても、ロードするとそのはるか前からやり直させられます(^^; システム的には選択肢決定型のアドベンチャー。 選択肢の数は少な目で、メッセージが全画面表示されたりもしますし、 謳い文句にもあるとおりノベルと言ってしまって問題ないでしょう。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 ミューズ。盗賊団にさらわれた神官。ちっこくて可愛らしい和み系キャラ。 # 「その赤い髪の少女をこちらにわたしてもらおうか…」…いません。 # ピンク髪ならいるけど(笑) クレナ。盗賊団の女首領。いつも主人公に突っかかってくる強気に元気な娘。 …えーと、主要キャラは以上(^^; ルッカ。村長の孫娘。 モーリン。盗賊団の一員。ロリっ娘。 マヤ。盗賊団の一員。何故か巫女装束(笑) アニタ。盗賊団の一員。同性愛者(笑) ソミュア。いつの間にか名前がわかっていた謎の女性(笑) ティア。同上(笑) 絵の方は、非常に躍動感があり、ポーズやアングルもかなり凝っていて、 肉感などは非常に良く出ていると思います。丁寧ですね。 キャラクターの魅力を見事に引き出していると思います。 特にHシーンはそのポーズやアングルも相まって、かなりHです。 ただ、シーン毎のばらつきが若干あるような気がします。 クレナは結構安定しているんですけど、ミューズは場面が変わる毎に顔も 変わっていたような気が(^^; 面長のミューズはちょっと…。 なんか、ミューズは描きにくかったのかな? とか思ってしまったり。 # ゲーム本編の絵よりマニュアルのキャラクター紹介の絵の方が好きかも(^^; とりあえずクレナ萌え。普段は強がってるけど本当は…という、なかなか お約束なキャラです(^^) # 実は大人ミューズ萌え(爆) ただ、会話ウインドウの横に表示される表情絵は安定して可愛らしいですね。 その時の心情に合わせて表情もころころと変わって、なかなか楽しめます。 その分、立ち絵のバリエーションは少ないような気がしますが…。 それと、枚数の方がちょっと少なく感じますね。 シナリオの数を考えると、枚数的には決して少なくはないと思うのですが、 どうも絵のある場面が偏っているような感じで、シーンとシーンの繋ぎの 絵が足りないように感じます。シーンが変わるとかなり先のシーンの絵が 表示されていたりして、ちょっと違和感があります。 # まだ入れてないのに絵では既に入ってたりとか(^^; 画面が真っ黒のまましばらく話が進んだりするところもありますし、もう 少し必要な所の絵は追加しても良かったのでは。 # Hシーンの絵はやたらと多いんですけど(笑) 音声はなし。基本的に会話で進んでいく作品なので、ちょっと物足りないかも。 まあノベルということで私はなくても別に構いませんけど。 音楽はシーンにあった雰囲気の良く出ている曲が多いですね。 戦闘シーンなどのアップテンポな曲はかなりお気に入り。 ただ、やや音が薄っぺらいというか、作りものっぽいのが残念。 あと、アップテンポな曲はボリュームデカい(^^; 突然鳴るとちょっと心臓に悪いかも…。 ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。 絵の方は基本的に静止画のキャラクター・シーン紹介的なものですね。 歌の方は、ミューズの可愛らしい絵とは裏腹に、かなり渋めの格好いい歌に なっています。…なんとなく、このゲームに対して抱いていた印象とかけ 離れているんですけどね(^^; # もっとほのぼのとしたコミカルな作品かと(^^; エンディングの方も歌ありで、こちらもなかなか渋めの曲。 …えー、これも作品の雰囲気に合っているか微妙なのですが…(^^; 歌としてはなかなかいい歌なんですけどねぇ…。 |
シナリオ・プレイ感 |
プレイを開始すると、ダークでシリアスなプロローグが流れます。 かなり重苦しい雰囲気で、これからどうなるんだろうとドキドキしながら 先に進めていくと、突然場面が変わってのーてんきな曲が…(^^; このすっとぼけたヤツが主人公なのか?(^^; その後、さらわれた女の子を助けに行って、旅に出て、目的地について、 イベントがあって…え? もう終わり?(^^; なんか、盛り上がりどころがほとんどなかった気が…。 まず、シナリオが飛び飛び。村から目的の街まで旅をするときも、何か イベントの起こるところだけをつまんで描いてるという感じで、その間の 話が全くないためにどうやってどこまで進んだのかがわかりません(^^; もう少し途中の過程も描いて良かったのでは…。 何もないところをだらだら描かれるとだれますけど、ちょっと端折りすぎ。 # 実は、飛んでいる部分はRPGにする予定だったとか?(笑) シナリオの展開の方も全体的に急ぎすぎな感がありますね。 ロクに説明もないまま新たな設定を出されても、ついていけません…。 もう少し腰を落ち着けて読めるシナリオにして欲しかったです。 それと、私はこの作品のヒロインはミューズだと思っていたのですが、 シナリオをプレイしているとなんかミューズっておまけ(^^; シナリオは盛り上がりないし、クリアしても謎はほったらかしですし、 Hシーンも1つだけで非常に淡泊ですし…。 クレナの方が、よっぽど盛り上がりもありましたし、Hシーンも数多くて 話もすっきりまとまっていたと思います(^^; でも、クレナシナリオでは何故か三人組が全然出てこないんですよね…(^^; # もっと活躍すると思ってた…。 あと、ミューズシナリオをクリアすると、途中で選択肢が増えるようで、 そこから新たなシナリオに入ることが出来ます。 …どうも、このシナリオがメインのようですね。謎とか一応きっちりと 解決してますし。…もしかして、ミューズってばこのための踏み台?(^^; |
プレイ時間・難易度 |
ワンプレイは2〜3時間。テンポがいい…というか、シナリオがかっとんで いるのでもっと短く感じます(^^; 難易度は低め。普通に選択肢を選んでいればエンディングにはたどり着けると 思います。選択を間違えるとバッドエンドへ直行する場合が多々あるのですが、 その時もCGが用意されていることが多いので、コンプリートするためには どうせ通らないといけないので無駄ではありませんし。 とりあえず、選択肢出ているところではセーブしておいた方がいいかも。 ちなみに、バッドエンドはかなりの確率で鬼畜いです(^^; 鬼畜・凌辱嫌いな人は、バッドエンドは見ないようにしましょう。 私はこんなにキツいバッドエンドはいらなかったと思うな…。 というか、何の脈絡もなくいきなり凌辱されてるのはどうよ(^^; |
総評 |
お奨め度ですが…難しいですね(^^; 簡単お手軽冒険活劇物が好きな人にはお奨め…と言いたいところですが、 実はあーんまり冒険してないんですよね(^^; 村から目的の街まで行ったら、あとはそこでちょこちょことイベントが あるだけですし…。 まあ、主人公とヒロインの会話なんかはなかなかコミカルで楽しいですし、 クレナシナリオはそこそこメリハリもあって楽しめるかとは思いますけど。 このノリと勢いにどこまで馴染めるかが全ての鍵でしょう。 とにもかくにも、展開を急ぎすぎて説明が不足し、盛り上がりきらないまま エンディングになだれ込んでしまうシナリオが全てでしょう。 定価は若干安めに設定されていますが、それを差し引いてもボリューム不足。 絵の方もやや枚数少な目に感じて、それに拍車をかけています。 システム的にも必要最低限という感じで、物足りませんし。 もう少し期間をかけて練り込んで作り込めば、面白くなる要素はあると 思えるだけに、ちょっと残念ですね。まあ、デビュー作と考えれば、何とか 合格点はあげられるかな? といった所です。次回作に期待ですね。 ちなみに、確かにシナリオは薄めですけど、決してつまらなかったわけでは ありませんので、念のため。クレナシナリオとかもう1つのシナリオは結構 楽しめましたし。主人公がわかりやすい奴なので感情移入もしやすいですし。 もし最初のミューズシナリオだけで評価するなら、お奨め度3だけどなっ(笑) # 一番話に盛り上がりのないヒロイン(笑) 最後に。大きくなったルッカを見せろ〜(爆) |