すぃ〜とし〜ずん -SWEET SEASON- | |||
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ブランド名 | Tarte | ジャンル | 純愛系AVG |
発売日 | 2002.11.29 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(152x215x36mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | INSTALL DISK : 558.9MB、CD-DAなし GAME DISK : 515.2MB、CD-DAなし、SafeDisc |
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原画 | 夕凪二葉 | シナリオ | 神林美里 |
音声 | 女性キャラフルボイス、和田カヨ、吉川華生、乃田あす実、草柳順子、高槻つばさ、 かわしまりの、西田こむぎ |
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インタフェース | ほぼフルキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 135箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | CG MODE、SOUND MODE、H SCENE MODE | ||
対象属性 | 純愛、萌え、赤髪、天然娘、浴衣、幼なじみ、青髪、ショートカット、金髪、白衣、 先輩、電波娘、リボン、ポニーテール、紫髪、眼鏡っ娘、銀髪、ボブカット |
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1プレイ時間 | 5〜6時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
将棋部の一年生である朝宮佳紀は、犬の散歩をしている女の子に出会う。 他校の女子、しかも自分と同じく将棋をやっているらしいその少女、 神宮司歩未のことが、佳紀はなんだか非常に気になってしまう。 一緒に将棋部の活動に参加したりすることで徐々に歩未との距離は縮まって いく。夏休みが終わったとき、主人公の隣にいるのは……という、純愛系 アドベンチャーゲームです。 |
システム |
インストールしてLet's 起動。……沈黙。SafeDiscプロテクトかよ……。 速攻でメーカに問い合わせ。その日のうちに対応版の実行ファイルを送って 戴けました。ちょっぴり好感度アップ(^^) でも、どうせなら最初からプロテクトかけないで欲しいっす……。 インタフェースはほぼフルキーボード操作可。 メッセージ送りや選択肢決定、バックログやスキップは全てキーボード操作 出来るようになっています。ただ、タイトルメニューやセーブ/ロード画面は キーボードで操作できないようです。あと一歩。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ完備。バックログの途中で音声を 再生することも出来ます。スキップ動作も高速でいい感じ。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。 セーブ箇所は135箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 数としてはこれだけあれば充分すぎます。半分も使わないかと(^^; 「これで足りないとは言わせない」という意気込みが伝わってきます(笑) 全キャラで全選択肢セーブなんてことをやったら足りないでしょうけど、 そもそもそんなにセーブ/ロードが必要なゲームじゃないと思います(^^; そのシーンのサムネイル表示、セーブ日時とゲーム内日付、ユーザが自由に 設定できるコメントなどもあって、セーブ周りは充実ですね。 ……キーボードで操作できればね(笑) システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 特筆すべきは将棋パートでしょうか。このゲームは所々で将棋の対局を行う シーンがあるのですが、実際に将棋を行うわけではなく、将棋に関するクイズ に答える、という感じになっています。 内容は結構真面目な詰め将棋とかもあったりして、本気で考えてクリアしよう と思うとちょっと頭使います。まあ、三択なのでセーブ/ロードを使って当たる までてきとーにやればいいんですけど(笑) 途中でバックギャモンをする場面もあるのですが、そこでもバックギャモンに 関するクイズを答えていくだけです。……私は知ってますからいいですけど、 知らない人、けっこーいると思うっす……(^^; |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 神宮司歩未(じんぐうじあゆみ)。(CV:和田カヨ) 公園で出逢った女の子。「〜っす」という口調が独特ですね。 性格は、無邪気というか、脳天気というか、何も考えてないというか……(笑) でも、とっても優しくてすっごくいい娘です(^^) 嘉禄祐(かろくたすく)。(CV:吉川華生) 主人公と家が隣で、学園もずっと一緒の腐れ縁な幼なじみ。 主人公のことを気にかけてやたら突っかかってくるむっちゃくちゃわかり やすい典型的な幼馴染みです(笑) 楠木こずえ(くすのきこずえ)。(CV:乃田あす実) 将棋部の先輩で副部長。常に何か「見えている」電波系(笑) 無口で発する言葉も冷たいが、どこか憎めない。というからぶりー。 笹本マヨ(ささもとまよ)。(CV:かわしまりの) 学園の養護教諭。将棋部の顧問でもある。主人公に変に絡んでくる。 浅理佑奈(あさりゆうな)。(CV:草柳順子) 歩未の友達。歩未らぶらぶ(笑)で、主人公が歩未と仲良くするのを快く 思っていない。主人公に対しては容赦なく暴言を吐く(笑) # 「背ぇ低いクセに」(笑) ソーニャ・ソビンスカヤ。(CV:高槻つばさ) ロシアからホームステイにやってきた謎の少女(笑) 主人公にひたすらつきまとう。 朝宮由霞子(あさみやゆかこ)。(CV:西田こむぎ) 主人公の母親。非常にマイペース。主人公をからかって楽しんでいる。 # 「息子を励ましているのですかやっつけようとしているのですか」(笑) 絵の方は髪の毛がちょっと重たく感じますが、可愛らしいです(^^) もう少し髪の毛の塗りが軽ければもっと良かったんですけどねー。 立ち絵は表情のパターンも多く、会話中にもころころと表情が変わるので 見ていて非常に楽しかったです。驚いたときなんかはホントに目が点に なってますし(笑) ただ、ソーニャの変な顔はちょっと馴染めませんでしたけど……。 あと、メッセージと絵が一致していない所がちらほら見受けられました。 畳の上に座ってるはずなのに、絵はめちゃめちゃフローリングだし(^^; 腕折ってるはずなのに、立ち絵ではめちゃめちゃいつも通りだし(^^; いくら他の人に気を遣わせたくないとは言っても、包帯ぐらいはして おきましょうよ(^^; # 「神宮司さんも浴衣姿だ」……いや、めっちゃ普段着ですが(^^; キャラクターはみんな個性的で非常に魅力的です。 歩未らぶ☆ ホントいい娘すぎ……(T_T) こずえや祐もなかなかいい味だしてますけどねー。 # なにげに由霞子さんも好き(笑) 音声はキャラクターイメージぴったり。ソーニャはかなりクセの強いキャラ ですが、声もなかなか合っていて良かったです。 演技の方も問題なし。歩未の独特の口調もとっても可愛らしく表現されて いました。由霞子さんの落ち着いた柔らかい演技も凄い好きかも。 ただ、「学園」と書かれているところをセリフは「がっこう」だったりする こともありましたが(^^; 他にも、「起きてきたのね」が「起きたのね」になっていたり、微妙に音声と メッセージが違っている部分が何ヶ所かありましたね。 「してませんよ」というメッセージが出ているところで、なんで「海に捨てる のだって、村に捨てるのよりはいいじゃないですか」という音声が出てくる ですか(^^; 音楽はシーンにマッチした曲が使われていて、シーンを盛り上げてくれます。 ただ、やや曲数が少な目で、同じ曲をしょっちゅう聴いているような印象が ありました。 あと、1箇所効果音がその後ずーっと鳴りっぱなしになることがあって、 これはちょっと感じ悪いです(^^; # 一度終了して再起動しないといけない……。 タイトルメニューからOPENINGを選択すると、オープニングアニメーションが 見られます。絵の方は基本的にキャラクター紹介的なもの。主に静止画が 使われているのですが、構図や演出がなかなか上手くハマっていてGOOD。 表情の変化が楽しいですね。……ソーニャの表情はどーだろ(^^; 歌の方はポップで爽やかな感じの歌ですね。ちょっと軽すぎて薄っぺらい 印象があるのが勿体ないですが。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、夏休みに入り、将棋部の部活に行くところから始まります。 無理矢理将棋部に入れられ今ひとつやる気のない主人公が、ひょんなこと からやる気を出して、将棋界の星になるまでのサクセスストーリー。 # 最後のは嘘です(^^; 公園で犬に襲われた主人公。その犬を連れていた少女・神宮司歩未と出会い、 彼女が自分と同じ将棋部だと知る。主人公と意気投合した歩未は、主人公の 学校の将棋部に夏休みの間だけ参加することになる。そして彼女と手合わせ した主人公は、彼女との実力の差を思い知る。そして、少しでも彼女に近づく ため、努力を積み重ねていく……という話です。 # 犬に噛まれるのが得意技な主人公(笑) 前半はキャラクターの日常を描きつつ、歩未が現れることによって徐々に その日常が閉架していく所が丁寧に描かれています。 基本的にコミカルな展開で、キャラクター同志の掛け合いが楽しいです。 歩未の世間知らずっぷり、ぼけぼけっぷり、のーてんきっぷり全開です(笑) めっちゃくちゃらぶりー。 # 「きんちょう……うん、わかるっすよ。夏だもんね」(笑) ##何故か効果音が打ち上げ花火なんスか(笑) そして後半、ヒロインと主人公の間に何か変化が起こり、それを解決して いく過程でどんどん距離が縮まり……という、まあ純愛物のお約束な展開 なのですが、このヒロインと主人公の間に起こる変化がちょっと唐突。 今までそういうそぶりがなかったのに突然嫉妬したりとか、いつの間にか 主人公のことを気にするようになっていたりとか、そこに至るまでの描写が 弱いため、いきなりな印象を受けます。 もう少し丁寧に描写して欲しかったかも。 しかし、歩未が目の前で怪我したのに、「それはそれとして部活へ」という 選択肢はちょっと神経を疑いました。こんなの選択しないとクリア出来ない キャラなんてクリアしたくないよ……。 ラストは主人公とヒロインとの間の問題を解決して、8月末の将棋大会で 何らかの結果をだしてハッピーエンド、という感じ。 うまく綺麗にまとまっていて、クリア後は非常に爽快です。 ただ、ヒロインと結ばれてラブラブというエンドばかりじゃないものも あるので、肩すかしを食らうかも知れませんけど。 私はこういう終わり方もありかな、と思いますけどね。 Hシーンは純愛物だけに比較的ライト。複数回用意されているキャラもいます。 凌辱っぽいシーンもあったりするのですが、それほど描写がキツくないので それほど気にすることはない……とは思いますが、でもやっぱ違和感(^^; プレイしていて気になったのは、主人公のキャラクター。 主人公は背が低いことをコンプレックスに思っていて、精神的に打たれ弱く 気絶しやすいという設定があるようなのですが、これを理解していないと ただの変なヤツに思えるシーンが多々あります。仮に理解していたとしても 感情移入はし辛いかも知れませんね。後半はそれほど気にすることはないと 思うのですが、前半はこのあたりの設定が多用されますので。 つーか、主人公気絶しすぎ(^^; テキストは読みやすくていいのですが、誤字がちょっと気になります。 特に、キャラクターの名前の食い違いが目に付きました。 「おかしい? あたしと佑奈、いっつも一緒にいて」と佑奈が言うのはどう かと思います(^^; # あたし = 佑奈(笑) こずえ先輩とマヨ先輩……って、をいをいマヨ先生まで先輩かよ(笑) # いや、いちおー先輩にはなるのかも知れませんけど(^^; 他にも、部活の開始まであと三時間なのに、二時間コンビニで時間を潰して 二時間歩き回ってたりしますし。遅刻だろ(笑) # ダックスフットって……ダックスフンドでわ(^^; 「体育学生」と書いて「へいたい」とふりがなが振ってあるのはちょっと イケてます(笑) |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは7月20日から始まります。夏休み初日ですね。 ゲーム期間は1ヶ月強。キャラによりますが基本的に夏休みが終わるまでです。 ワンプレイは5〜6時間。テンポがよくサクサク進むので、あまり時間を意識 することはありませんでした。 難易度は比較的低め……だとは思うのですが、選択肢を1つ変えただけで別の シナリオに入ったりしますし、将棋クイズを全問正解しようとすると結構 大変ですので、全体的に見ると難易度はやや高めでしょうか? 個別シナリオに入る条件が判りにくいキャラもいますしね。 |
総評 |
お奨め度ですが、将棋好きの人にお奨め(笑) 将棋クイズに全て自力で答えましょう(^^) あとは、ほのぼの純愛ストーリーが好きな人にもお奨め……かな。 一部、あんまりほのぼのとしていないキャラもいますし、最後の方では キツいイベントのあるキャラもいるにはいるんですけどね……。 ただ、どのヒロインも途中で大きく心情が変化する所があるのですが、 その前後の説明が少なく繋がりが弱いため、突然に心変わりしたような 印象があるのはちょっと勿体ないですね。 「どうしてそう思うようになったか」という部分をもう少し丁寧に描いて くれれば、もっと感情移入出来たと思えるだけに残念です。 あと、主人公が気絶しまくったりちょっと独特な性格なので、感情移入は し辛いかもですね。 雰囲気はなかなかいいのですが、ちょっと詰めが甘い、勿体ない作品という 感じでしょうか。でもまあ、コミカルな会話などは面白いですし、なかなか 萌える展開もありますので、充分楽しめると思います(^^) システムも快適で繰り返しプレイもプレイストレス殆どないと思いますし。 プロテクトが誤爆したことと、誤字や音声の不一致などでややお奨め度の 点数は低めになっていますが、このあたりを気にしない人なら1点は上乗せ しても問題ないと思います。 最後に。えーっと、乃木さん、ほったらかし?(^^; 結局あれは何だったんだ(^^; # 歩未の手料理とか、ぷよ子とか、ほったらかしな設定多いかも……。 ##Sofmap購入特典のドラマCDを聞けばわかりますがねぇ……。 |