誕生日 通い妻(自称)日記
ブランド名 jANIS ジャンル 耳年増妄想爆裂AVG
発売日 2002.11.29 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x232x41mm) マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 Disc1 : 676.0MB、CD-DAなし
Disc2 : 671.0MB、CD-DAなし
初回特典音楽CD : CD-DA=435.8MB、CD-DA17トラック
原画 岩崎考司 シナリオ 嘘屋 佐々木酒人
音声 あり、浅見ちほ、海原エレナ、木葉楓、早乙女かな、白井綾乃
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 60箇所+自動セーブ20箇所+
クイックセーブ1箇所
あり(2曲、OP・ED)
おまけ CG鑑賞、BGM鑑賞、Hシーン鑑賞、ナビゲーションプレイ、ザ・ヘタレまるだし
対象属性 妄想、純愛、オナニー、陵辱、ショートカット、お兄ちゃん、幼なじみ、体操着、ブルマ、
ウエイトレス、オーバーニーソックス、裸エプロン、ツインテール、ショートパンツ、触角、
ピンク髪、リボン、天然娘、ポニーテール、金髪、ボブカット、レズ、ショタ
1プレイ時間 10〜12時間 お奨め度 4

レビュー
概要
主人公、間下みさおはもうすぐ進学を迎える女の子。そんなみさおは近所に
住んでいる幼なじみの「お兄ちゃん」が大好き。成長し、その好意が徐々に
「抱かれたい」という欲求に変わってくるみさお。そのために毎日のように
お兄ちゃんの部屋に通い妻をする。しかし頑固で古風なお兄ちゃんは、全く
みさおの方を振り向いてくれません。募る妄想を週に一度自ら慰めるみさお。
果たしてみさおは、妄想を現実にすることが出来るのでしょうか……という
耳年増妄想爆裂アドベンチャー。……なんスか? そのジャンルは(^^;
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定は
キーボードで出来ますが、セーブ/ロードやスキップ、巻き戻しはマウスで
しか出来ないようです。まあ、そもそもこのゲームの特徴であるVCCCSは
ホイールマウスでしか出来ないんですけど。

既読スキップ、強制スキップ、巻き戻し、オートモード搭載。
……なのですが、未読管理、かなり無茶苦茶です。
既読スキップをしていると……あー、なんか見たことないイベントがサクサク
流れていくのですが?(^^; 未読部分で止まることもあるにはあるのですが、
未読部分をかなり進んでから止まったりします(^^;
さらに、止まった所でまたスキップを開始するとスキップできてしまったり、
未読管理がかなり甘いです。

巻き戻しは音声の再生にも対応しています。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作の方は比較的軽快。

セーブ箇所は60箇所+自動セーブ20箇所+クイックセーブ1箇所。
セーブ/ロードは随時可能です。
数としてはこれだけあれば充分……というか、自動セーブとクイックセーブ
だけでほとんど事足ります。セーブ編集という機能があって、自動セーブ
されたデータから通常のセーブデータに移すことも出来ますので、自発的に
セーブする必要はほとんどない気がします。必要なら自動セーブのデータを
保存しておけばいいので。


システムはマップ移動場所選択&選択肢決定型のアドベンチャー。
移動場所のほとんどは商店街の店で、買い物をするだけです。
何かイベントが発生する場合は対象となるキャラの絵が表示されるように
なっています。

選択肢はお兄ちゃんの好みを決める選択肢と、みさおの行動の選択肢の
二種類が用意されています。
選択の結果はレーダーチャートに表示され、お兄ちゃんの好みと、みさおが
現在どのタイプに属しているかを見ることが出来ます。

あと、みさおの妄想Hシーンで、マウスのスクロールボタンを動かすことに
よってシーンの内容が微妙に変わる、VCCCSというシステムが搭載されている
……ハズなのですが、私の環境では何も違いが見られなかったんですけど(^^;
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

間下みさお(ました・みさお)。(CV:浅見ちほ)
幼なじみのお兄ちゃんが大好きな女の子。
変態オナニー娘。年がら年中発情女(笑)
# 身も蓋もない言われようのヒロインかつ主人公ですね(^^;

呉あのみ(くれ・あのみ)。(CV:海原エレナ)
みさおとは幼なじみで腐れ縁。ケンカ友達の入った親友。
非常にオープンな性格で、行動はおっさんそのもの。
みさおにエッチな情報を吹き込む。

乃美山可憐(のみやま・かれん)。(CV:木葉楓)
小春日和ののんびり少女で、「トロいのヘレン」からへれんと呼ばれる。
どこぞの大阪みたい(笑)

寺元織絵(てらもと・おりゑ)。(CV:早乙女かな)
ひたすらマイペースな不思議系少女。謎な発言、爆弾発言のオンパレード。
みさおを見る目がちょっと怪しい。修羅場のプロ(笑)
# カラオケで歌う歌がステキすぎます(^^;

的小夜子(いくは・さよこ)。(CV:白井綾乃)
画廊を経営するキャリアウーマン。お兄ちゃんの才能を見いだし、スカウト
しようとする。


絵の方はやや童顔のロリ系の絵ですっごい可愛くていいですね。
イベントCGは綺麗で可愛くてとてもいい感じです(^^)

立ち絵やフェイスウインドウもそこそこバリエーションがあるのですが、
やや感情と合っていない絵が表示されている気もしました。
あと、立ち絵とかフェイスウインドウで後ろ姿が多いのはちょっと……。

キャラクターはみんな非常に個性がはっきりしていて、それぞれの個性を
活かしてきっちりと描かれていると思います。
……まあ、基本的には万年発情女のみさおがメインですが(笑)

個人的には織絵がキャラクター的にすっごい好き(^^)
へれんがすっごい可愛いんですけどねー。
あのみもすっごいいい味だしてて好きー。
……みさおは?(笑)
# いや、可愛いのは可愛いとは思いますよ。妄想がなければ(^^;


音声の方はキャラクターとのマッチングもばっちりで、演技の方も全く問題
なし。みさおの妄想シーンも、モノローグや突っ込みなども交えられていて
なかなか面白かったです。


音楽は……なんかいつも同じ曲が流れていたような気が(^^;
まあ似たようなシーンばかりだからと言ってしまえばそれまでなんですけど、
もう少しバリエーションが欲しかったかも。なんか、洗脳されそうです(笑)

あと……妄想シーンでBGM代わりに(というか、BGMとともに)喘ぎ声がずっと
バック流れてるのはなんとかなりませんか?(^^;
ものすごい気になるんですけど……。しかも、他のウインドウにフォーカスを
切り替えたとき、BGMや音声は止まるんですけどこのあえぎ声だけはずっと
響き渡っているのでなんかちょっとアレです(^^;
# VCCCSの合図なんですか、これ……。


プロローグが終わるとオープニングアニメーションが流れます。
……び、微妙な歌ですね……(^^; ハマると危険そうです(笑)
絵の方は基本的にキャラクター紹介的なものですが、結構動きがあったり
絵の切り替わりも多いので、視覚的にも楽しめます。
シナリオ・プレイ感
ゲームはみさおがひたすらお兄ちゃんにアタックして、結ばれるまでの話。
最初から目的や主旨が非常に明確です。

内容は、ひたすらお兄ちゃんのお世話をして、週に一度妄想を爆発させて
自分を慰めるだけ(^^;
あとは友達と会話をして妄想のネタを集めたり(笑)、友達の恋の行方を
見守ったり、という感じです。

話は基本的にほのぼのラブコメタッチで進みます。友達との会話は非常に
楽しく、妄想シーンはもはやギャグだったりしますけど。

1日の流れとしては、朝お兄ちゃんの部屋に行く、学校で友達と話す、
夕食の買い物をする、お兄ちゃんの家で夕食の準備などをする、という
このサイクルの繰り返しです。

特筆すべきはこの夕食の準備パート。「今日は○○にしよう」という表示が
出ますので、それに必要な材料を店で買うことになります。
# 必ずしも指定されたメニューを作る必要はないのですが。

「察するに、きょうの夕餉はチャーハンですかな?」……何故タマネギを
買っただけでチャーハンだとわかるんだ!?
「玉子と言ったらチャーハンよねぇ」……お前らはエスパーか!?

これが、ゲーム期間中ほぼ毎日続くので、はっきり言ってかなりだれます。
もうひたすら作業です……。もう少しこのあたり、どうにかならなかったの
でしょうか? いくらなんでも回数多すぎです。

平日は基本的に上記のサイクルで過ぎていくわけですが、日曜の夜は週に
一度の妄想タイム。その週に起こった出来事を元に妄想を膨らまし、自らを
慰めます。その時の妄想が面白いのなんの。
かなり愉快な方向にぶっ飛んでいて、もはや興奮するよりも笑ってしまいます。
おーい、誰かこの変態妄想女をなんとかしろー(笑)
# みさおHシーンの8割ぐらいは妄想オナニーですし(^^;

こんな感じで一週間を1サイクルとして章立てて話が進んでいきます。
後半はかなりショッキングな展開があったりとなかなか面白いのですが、
どんなにシリアスになってもみさおの妄想はぶっ飛んでいるので(^^;、
今ひとつ感情移入は出来ませんでした。そもそも主人公が女性なので
感情移入はし辛いのですが。

そして感情移入し辛いもう一つの原因、お兄ちゃん。
……みさお、こんなヤツのどこが好きになったんだ?(^^;
# 作中でも言われていることですが……。

頑固で古風なお兄ちゃんが、いきなり豹変する様は見ていて愉快でした。
つーか、いくらなんでもいきなり変わりすぎだろ、それは(^^;

ということで、終始シナリオに置いていかれっぱなしのまま、エンディングを
迎えてしまいました(^^; しかも私が最初に見たエンディングが無茶苦茶くどい
演出がされているエンディングで、プレイ後の爽快感なんてあったもんじゃ
ありません。もう少しなんとかならんか……。
# 他のエンディングはすっきりしていてなかなか良かったのですけど。


テキストの方は、ちらほらと誤字も見受けられますが、そんなに気になるほど
ではないかと思います。
しかし、「亜のみ」はまだいいとして、「あのみ20560」ってのは何ですか(^^;
# 全力失踪でアパートに向かうな(笑)

あと、メッセージウインドウ内にメッセージ全てが収まりきらず、全て読もうと
思ったら巻き戻しを使って見なければならない、ということが何回かありました。
これはちょっとマイナスかも。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は約半年。基本的には1日ずつ進んでいくのですが、何もイベントが
起こらない日はスルーされます。

ワンプレイは10〜12時間。結構長いです。しかも、全イベントを自力で回収
しようと思ったら何度も繰り返しプレイする必要があると思いますので、
かなり長く遊べます。うまくレーダーチャートを調整すれば、1回のプレイで
かなりのイベントを回収することは出来ると思いますけど。

難易度は結構高め。クリアするだけならまあなんとかならなくもないんですけど、
それでも一部シビアな選択肢があって間違えるとGame Overになったりしますし。
1箇所めちゃめちゃ難しく感じるところもありました。
何より、最初はレーダーチャートの意味がわからないと思うので、これを上手く
調整していかないと、イベントが全然集まらないというハメになります。
ええ、全然集まりませんでした(T_T)
あと、サブキャラのイベント発生タイミングは非常に解りづらく、条件もかなり
厳しいものもありますので、全て自力で見ようと思ったらかなり大変です。
ただ、1回クリアした後におまけで「ザ・ヘタレまるだし」を選択すれば、
CG鑑賞とHシーン鑑賞はフル化出来るますが、代償を支払う必要があります。
……ちょっとヤな感じの代償です(笑)
総評
お奨め度ですが、みさおの妄想が気に入った人にはお奨め。
このゲーム、みさおのぶっとんだ妄想がメインで、Hシーンの大半はみさおが
妄想をしながらするオナニーです。そして、この妄想がまた無茶苦茶で、
興奮するより笑えてしまうという代物です。なので、これを許容できるか
どうかがこのゲームをプレイする鍵になると思います。
ですから、体験版をプレイしてみて、みさおの妄想シーンに耐えられたなら
どうぞ、という感じですね。

ただ、やたら難易度が高い、レーダーチャートが解りづらい、メッセージの未読
管理が無茶苦茶、夕食の準備が多くて面倒、結局VCCCSって何だったのさ、
など、システム的な問題がちらほらと見受けられますので、積極的にはお奨め
し辛いです。プレイするときはそのあたりも考慮に入れた方がいいと思います。

あと、このゲームの主人公はみさおで、攻略対象はお兄ちゃんです。
なので、女性が主人公のゲームに拒絶反応を示す人にはお奨め出来ません。
お兄ちゃん以外のキャラに襲われるときなんかはかなりヤな感じです(^^;

そして、このゲームのメインはあくまでみさおですので、それ以外のキャラは
ホントにおまけ程度です。個別シナリオもごく僅かです。
サブタイトルにあるとおり、本当にみさおのみさおによるみさおのための日記
という感じで、言ってしまえばみさおの独りよがりな話です。
ですので、サブキャラにはあまり期待しない方がいいでしょう。サブキャラも
魅力的なキャラが揃っているだけに、ちょっと残念ですね。
もっとも、通常の会話シーンではよく出てきますし、セリフも多く、会話自体も
非常に楽しいんですけどね。みんないい味だしてます。

絵は可愛いですし、音声もばっちりなのですが、システム周りや基本的な
コンセプトから、かなりプレイする人を選ぶゲームになってしまっています。
ただ、ツボいハマればかなり楽しめると思いますので、体験版をプレイして
気に入ったなら是非どうぞ(^^)
みさおを気に入るかどうかがこのゲームの全てだと思います。みさおの妄想が
気に入った人なら、お奨め度に2点ほどプラスしても問題ないと思います。

最後に。「金だ、金だ、全て金で解決するのだ」……一鉢さん、良すぎ(笑)



ロビーに戻る  レビュートップに戻る