うたわれるもの | |||
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ブランド名 | Leaf | ジャンル | AVG+SLG |
発売日 | 2002.04.26 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(158x220x40mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | Disc1 : 554.8MB、CD-DAなし Disc2 : 526.4MB、CD-DAなし Disc3 : 21.1MB+CD-DA=631.0MB、CD-DA24トラック、SafeDisc |
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原画 | 甘露樹 | シナリオ | 菅宗光 |
音声 | なし | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 100箇所 | 歌 | あり(2曲、ED・挿入歌) |
おまけ | 画像鑑賞、音楽鑑賞、シーン回想、PIECE転送、戦闘練習、ベンチマークテスト | ||
対象属性 | ファンタジー、萌え、ほのぼの、コメディ、感動、ギャグ、黒髪、獣耳、尻尾、病弱、金髪、 羽根、銀髪、お下げ、オーバーニーソックス、ポニーテール、ヘアバンド、ショートカット |
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1プレイ時間 | 18〜22時間 | お奨め度 | 8 |
レビュー |
概要 |
怪我を負った主人公は、小さな村の娘・エルルゥに助けられる。主人公は記憶を 失っており、記憶が戻るまでその村でやっかいになる。村長から「ハクオロ」という 名前を貰った主人公は、村の一員として平和な毎日を過ごす。ハクオロの知恵で 豊かになりつつある村。しかし、そのあたり一帯を納める皇は、豊かになっていく 村から厳しい税を取り立てようとする。そして、ある事件をきっかけに、村は戦いの 中に巻き込まれていく。果たして村の運命は。記憶を失ったハクオロの正体とは ……という、AVG+SLG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 エルルゥ。 主人公を助けた娘。村長の元で、薬師の勉強をしている。 優しくて控えめな娘だが、やきもち焼きで結構おてんば。 アルルゥ。 エルルゥの妹。人見知りで無口だが、心を許した人にはひたすら甘える。 主人公のことを「おと〜さん」と慕う。 ソポク。 村に住む優しくおおらかな女性で、エルルゥ達を妹のように可愛がっている。 ユズハ。 病を患っており、目の見えない娘。病のため、ほとんど外に出してもらえずに 過ごしてきたため、世間知らず。 ウルトリィ。 中立の部族・オンカミヤムカイの皇女。平和を監視する名目で、主人公の元に やってくる。 カミュ。 ウルトリィの妹。明るく元気な娘。いたずらっ娘。 カルラ。 戦闘部族の生まれで、凄腕の剣奴。妖しい色香を振りまく。 クーヤ。 クンネカムンの皇。ハクオロに興味を持ち、頻繁に会いに来る。 トウカ。 クッチャ・ケッチャの戦士。義に篤く、信念を貫くためなら死をも厭わない。 真面目で一直線な性格。でも、うっかり者(笑) サクヤ。 クーヤの侍女かつ友人。戦闘部族の出身だが、ドジでおっちょこちょい。 絵の方はとても可愛らしく、綺麗に整った絵ですね。ほとんどクセもなく、 広く受け入れられる感じの絵柄だと思います。 CGの処理も非常に丁寧で、原画の持ち味をうまく活かしていると思います。 立ち絵は表情変化・ポーズ変化ともあり。表情変化はアクションが大きく、 感情がダイレクトに伝わってくる感じです。 そして、このゲームはSLGパートなどでちびキャラが出てくるのですが、その ちびキャラがしっかりアニメーションしているのが凄いです。 走り去るところや崖を駆け下りる所などが、ちびキャラでしっかり描写されて おり、見ていてとても楽しいです。 ちびキャラだけで話を進めることも出来そうなぐらいですね。素晴らしい。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。基本的に大人しく、控えめなキャラクが 多いのですが、そういったキャラでも、自己主張はしっかりしており、決して 埋もれていないのは素晴らしいです。どのキャラクターも魅力的で、活き活き しているのは好感が持てます。 そして、女性キャラだけでなく、男性キャラがかなりいい味を出しており、 話をとても盛り上げてくれます。 どのキャラクターもお気に入りで誰か1人を選ぶのは難しいですが、やっぱり エルルゥが一番でしょうか。とっても健気で可愛らしかったです。 ユズハも儚げで可愛いですし、カルラもいい味を出していて好きですが。 クーヤもサクヤもトウカもアルルゥもウルトもカミュもソポクもドリィ・グラァまでも みーんなお気に入りですけどね(^^) # なにげにムックル萌え(笑) 音楽は独特の雰囲気を持った曲が多いですね。世界観を上手く表しており、 単体で聴いても充分通用するクオリティの高さだと思います。 そして、効果音も的確に使われていて、テキストを見なくても効果音だけで 何が起こっているのかわかるような場面もありました。 さらに、物語終盤で挿入歌が流れるところがあるのですが、この使いどころが 絶妙で、引きずり込まれるような感じでした。 ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。 歌はなし。しかし、曲はとても雰囲気のある曲でいい感じです。 絵の方は、動きまくりで、まさに「アニメーション」という感じ。 下手なテレビアニメのオープニングより良くできてるかも。見応え充分です。 序盤が終わると、中オープニングアニメーションが流れます。 こちらは歌あり。しっとりとした歌……というか、子守唄で、とても穏やかになる 感じですね。 絵の方は歌に合わせて、派手な動きのない静かな感じの絵で、とても雰囲気が 出ています。 エンディングも歌あり。こちらもしっとりとした曲で、余韻が残る感じですね。 切ない中にも力強さがあって、とても雰囲気のある歌です。 そして絵の方は、今までのイベントを順番に流しているような感じなのですが、 それまでのことが走馬燈のように思い出される感じで、なかなかいい演出だと 思いました。それぞれのイベントを思い出しながら、うるうるしてました。 |
システム |
このゲームはSafeDiscによるプロテクトが施されています。ですので、誤爆の 可能性は考慮しておきましょう。毎回CDチェックに時間がかかるのは不快です。 インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定など、 アドベンチャーパートはフルキーボードで操作可能なのですが、シミュレー ションパートはマウスが必要となります。まあ、仕方ないかも知れませんけど。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ搭載。 バックログはマウスのホイール機能にも対応しています。 ただ、シーンが切り替わるとログはクリアされてしまうため、やや不便かも。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作は比較的軽快。 一部、スキップできないエフェクトがあって若干待たされるところがありますが、 演出上必要な感じですので、それほど気にはならないでしょう。 セーブ箇所は100箇所。セーブ/ロードは戦闘の前後以外は随時可能です。 基本的に、ちびキャラが表示されているときはセーブ/ロード出来ないと考えて おけば良いかと思います。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とレベルが保存されます。 数としては、これだけあれば充分でしょう。 システムは移動場所選択型のアドベンチャー+シミュレーションRPG。 シミュレーションパートは、最初に誰を出陣させるかを選択し、あとは普通の 戦略シミュレーションとなっています。特徴としては、敵に攻撃をするとき、 タイミング良くマウスのボタンを押せば、連続して攻撃をすることが可能です。 ただし、2撃目以降は威力はかなり落ちますけど。そして、技のポイントが 最大になっていて、気力がMAXのときに連撃に成功すると、必殺技が発動 します。必殺技はかなり強力なものが多く、何より表示される絵がかっこいい ので、出来るだけ使うようにしたいところですね。 戦闘が終わると、参加したキャラクターにボーナスポイントが割り振られます。 主に敵を倒した数で決まるようです。このポイントを、技や攻撃力などに割り 振ることによって、能力を上げていきます。キャラクターによって、能力値を 上げるのに必要なポイントは異なります。先に技を上げて必殺技を覚えたり、 ひたすら攻撃力だけを上げたり、自由な育て方が出来るようになっています。 そして、それとは別に敵を倒したときなどに入る経験値で、レベルも上がって いきます。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、記憶を失い、怪我をして倒れている所を助けられた主人公が、 村の一員となるところから始まります。 助けて貰ったお礼として、知識を活かして作物を作ったり鉄を作ったりしつつ、 貧しいながらも平和な毎日を暮らしていきます。 しかし、徐々に豊かになっていく村に、国からの圧力がかかって、ある事件を きっかけとして、平和を守るために立ち上がることになります。 シナリオは、ほのぼのとしたコミカルな日常と、シリアスで緊迫感溢れる戦闘が 交互にやってくる感じで、とてもメリハリがあり、中だるみせず最後まで楽しむ ことが出来ました。 # 「殴ってもいいか、コレ」(笑) 日常シーンは、キャラクターの魅力がたっぷりで、会話もコミカルで楽しく、 何より女の子達が可愛くて、萌え転がることが出来ました(^^) ラストは、主人公の正体なども絡め、壮大で意外な展開で、ドキドキしながら 読み進めていました。……ちょっと抽象的で解りづらかったり、かなり強引な 設定だったりもしますけど(^^; ところどころほろっとするようなシーンもあったり、非常に感情移入度が高く、 ぐいぐい引き込むようなシナリオでした。 ただ、ちょっと戦いがご都合主義というか、強引に思えるところはありました。 ものすごい劣勢だった所に、数人が加わっただけで簡単に形勢が逆転したり、 ちょっと緊張感がないところもありますね。 そして、参加するユニットが多くても10程度なので、あまり大規模な戦闘と いう感じがせず、ちょっとした小競り合い程度に感じてしまうことも。 まあ、ユニットの数が100とか200とかになったらそれはそれで嫌ですが(^^; H度は低め。数も少なく、どのシーンも尺が短くあっという間に終わってしまい ます。主人公、早すぎです(笑) 描写の方もそれほど濃くはなく、あっさりしている印象ですね。 なくても別に問題ない、おまけのような感じでしょうか。 テキストは誤字もほとんど気にならず、丁寧な印象があります。ただ、独特の 読みをする漢字が出てきたり、地名や人名、固有名詞などもかなり変わって いるものが多いため、慣れるまではちょっと戸惑うかも知れません。漢字には ちゃんとルビが振ってあるためそれほど心配はいらないと思いますけど。 # 用語辞典も付いてますし、ね。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。結構経っている気がします。 ワンプレイは18〜22時間。音声がないため、テキストを読む速度で変わって 来ると思いますが。そして。SLGパートでどれだけ時間を費やすかでも大きく 変わってきますね。ワンプレイは結構長いですが、基本的に1回クリアすれば 終わりという感じなので、全体的なボリュームとしては普通かと。 難易度は低め。アドベンチャーパートは特に意識しなくても全てのイベントが 見られるようですし、SLGパートもよっぽどおかしな編成で、偏った育て方を しない限りは、何も考えず力押しでもクリアできる程度です。 従ってかなり余裕がありますので、育て方の自由度は高いですね。 |
総評 |
お奨め度ですが、シミュレーションゲームに拒否反応のない人ならお奨め。 細部まで拘って丁寧にしっかり作ってあり、キャラクターもみんな活き活きと していますし、メリハリの利いたシナリオはぐいぐい引き込む力がありますし、 CGも音楽もかなり高いレベルで安定していて、ほとんど文句なしです。 シミュレーションパートも比較的簡単になっていて、よっぽど苦手な人や 拒否反応を示す人でなければクリアできると思いますし、幅広い人にお奨め 出来る作品だと思います。 基本的にほのぼのとした雰囲気の作品ですので、殺伐とした作品が好きな人 にはあまり向かないかも知れませんけど。 でも、戦闘シーンなどは結構迫力あったりしますし、キツいイベントも用意 されていますので、楽しめないということはないかと思います。 結構、辛く、切ない展開もありますし。 これと言った欠点の見あたらない、とても良くできた作品だと思うのですが、 唯一弱点を上げるとしたら、H度の低さでしょうか。 どのシーンも短く、あっさりと終わるので、あまりHシーン自体を楽しむことは 出来ないと思います。Hシーンのないキャラも多いですし。 ただ、Hシーンに入るまでの流れもあまり違和感ないですし、なくても困らない けど、あっても邪魔じゃないという感じで、マイナス要素にはなっていない と思いました。 あとは、ワンプレイ時間はそこそこ長いものの、1回クリアすれば全ての イベントを見ることが出来ますので、ちょっと物足りなさを感じる可能性が あるぐらいでしょうか。キャラクターの育て方に自由度があるので、何度か プレイしてみたい感じなのですが、さすがに同じシナリオをもう一度プレイ するのはキツいですからねぇ。 ただ、シナリオが最初から最後までよく計算されていて、クリアしたときの 達成感・満足感は大きいと思いますから、これで充分だと思いますけど。 非常に丁寧に作られていて、細部にまで拘ってあるのが伺える、これといった 欠点の見あたらない良くできた作品だと思います。 キャラクターが魅力的で、かなり萌えることも出来ました。 SLGが苦手な人、ほのぼのした雰囲気が苦手な人、H度が高くないと嫌な人、 何度も繰り返しプレイしたい人でなければ、お奨め度は 9 と考えて貰っていい ぐらいです。 そのぐらい完成度は高いと思いますので、是非一度プレイして欲しいですね。 最後に、「……ハクオロさん、男の子が好みなんですか」(笑) # 喜んで!(笑) アルルゥやクーヤ、サクヤといった魅力的なキャラクターに、Hシーンがない のはちょっと残念かも。……いや、アルルゥはヤバいかも(笑) カルラは、なんとなく親近感が沸きますね。名前的に(笑) 戦闘ではひたすら攻撃力ばかり上げたので、どんな敵でも一撃で滅殺する 破壊神になってましたけど(笑) 相手が皇であろうと、必殺技を発動させれば一撃の下に切り捨ててしまう 様は、見ていて清々しいと共に、身も蓋もなく感じます(笑) # 逆にアルルゥは防御力ばかり上げたので、敵の攻撃はほとんど抜けない # けど、こっちの攻撃もほとんど抜けないという状態に(^^; で、どうせ音声付けてコンシューマ移植するんでしょ?(笑) ←禁句(^^; |