今宵も召しませ☆Alicetale
ブランド名 RUNE ジャンル 調教ロマンスAVG
発売日 2003.09.05 定価 \9,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x229x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 586.8MB、CD-DAなし、Alpha-ROM
MAXIシングル : CD-DA=97.4MB、CD-DA3トラック
原画 赤丸 シナリオ 猫舌あち、燕人、秋谷里夫
音声 あり、葉月ミカ、富永理恵、乃田あす実、まきいづみ金松由花
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 60箇所+クイックセーブ1箇所 あり(1曲、ED)
おまけ 回想(Event、CG、音楽)
対象属性 純愛、調教、ラブコメ、お兄様、吸血鬼、オーバーニーソックス、バニー、ストッキング、
スクール水着、犬耳、尻尾、金髪、ツインテール、ロリ、お兄ちゃん、リボン、猫耳、
尻尾、御主人様、青髪、ボブカット、金髪、眼鏡っ娘、紫髪
1プレイ時間 3〜4時間 お奨め度 7

レビュー
概要
世界中を旅する総合人類学者の母親から、ある日大きなトランクが届けられる。
そのトランクの中には、なんと女の子が入っていた。そして目覚めた女の子は、
主人公の部屋で一緒に暮らすと言う。しかもその女の子は吸血鬼で、人間の
血を食料としていた。しかし頻繁に血を吸いすぎると主人公が死んでしまうため、
代替案として生命力の強く宿った別の体液……精液を食事として与えることに
なる。どうせならその行為自体も楽しもうと、色々なシチュエーションで楽しむ
主人公。果たして二人の関係はどうなるのか……という、調教ロマンスAVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

アリステル・レスデル。(CV:葉月ミカ)
主人公の元に送られてきたトランクの中にいた少女。実は吸血鬼で、人間の
体液を食料としている。
わがままでやきもち焼きの甘えん坊。主人公のことを「お兄様」と呼び慕う。

沖野未育(おきのみいく)。(CV:金松由花)
マンションの大家さんの娘。元気いっぱいのロリっ娘。
主人公のことを「お兄ちゃん」と呼び慕う。

水無瀬綾乃(みなせあやの)。(CV:乃田あす実)
主人公のお隣さん。人と話すのが苦手。

汐月夜(ゆうづきよる)。(CV:富永理恵)
主人公の元クラスメイト。常に学年トップクラスの成績を誇る才女。

ハルモニ。(CV:まきいづみ)
アリステルを付け狙う謎の少女。アリステルと同じく吸血鬼。

絵の方は可愛らしい中にも妖艶さを持ったような、独特の絵柄ですね。
CGの処理も丁寧で、絵の雰囲気を損なっていないと思います。
ただ、ちょっと髪の毛の処理は、手抜きとは言わないまでも安直な感じ。
もっと繊細さを出せたような気はします。
立ち絵は表情変化・ポーズ変化共に豊か。ただ、会話の内容やシーンと絵が
ややずれているというか、ピントが合っていないようにも感じました。
拗ねた表情が悲しそうに見えたりとか、怒ってる表情が無表情に見えたりとか。
ただ、笑顔は無茶苦茶可愛いですけどね(^^)

キャラクターはみな独特。一見普通に見えるキャラクターも実は……という
感じで、なかなか面白いです。
ハルモニLOVE☆ 元気いっぱいの未育も可愛いですね。
アリステルも可愛らしいですし、綾乃も夜も萌えますし、キャラクターはみな
とても魅力的だと思います。

音声はキャラクターとのマッチングもばっちり。アリステルの妖しげな雰囲気
とか、未育の元気いっぱいなところとか、とても良く出ていると思います。
アリステルは思っていたよりトーンが低くて、最初はちょっと合わないかなー
と思っていたのですが、しばらく聴いていると、ちょっと舌っ足らずな感じの
喋り方がめちゃめちゃツボにハマって、破壊力デカかったです。
演技の方も概ね問題なし。物を飲むときの「ごくんごくん」を、ほぼそのまま
発音していたりする人もいたりはしますけど、さほど気にならないでしょう。

音楽は明るいポップな感じの曲が多いですね。シーンとのマッチングはよく、
雰囲気を盛り上げてくれます。しっとりとした曲のピアノの旋律なんかは
なかなか綺麗で、結構聴き応えありますね。

エンディングは歌あり。歌の方はポップで爽やかな感じで、作品の雰囲気を
うまく表現していると思います。ただ、エンディングによっては全然雰囲気
合わなかったりはしますけど……。
システム
このゲームはAlpha-ROMによるプロテクトが施されています。サポートを依頼
したところ、土日はサポートが休みで、月曜に返事が来たと思ったら、ユーザ
葉書を送ってきた人にのみサポートをするとの返答でした。
せっかく発売日に買っても、これではサポートが完了するのに1週間ぐらいは
かかってしまいます。もう少し迅速な対応をお願いしたいところです。
お世辞にもユーザに優しい対応とは言えませんね。

インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートプレイ搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
ホイールの設定やキーボードの設定も変更でき、使い勝手はいいですね。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作は比較的軽快。
日にちの切り替えの時だけはやや待たされますけど。

セーブ箇所は60箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付と章のタイトルが保存されます。
数としてはエンディング・イベントの種類がかなりあるため、ぎりぎりという感じ
ですが、まあなんとか足りるでしょう。
このゲームはクイックセーブが結構ありがたいですね。

システムは選択肢決定型&調教メニュー選択型のアドベンチャー。
昼間は通常イベントで選択肢が発生し、夜はアリステルとどういうHをするか
のメニュー選択となります。調教パートは3つのパラメータが用意されており
(パラメータの中身は章によって異なります)、3つのメニューがそれぞれどれ
かのパラメータに対応しています。
そして、パラメータが上がると特殊なメニューが実行出来るようになります。
どのパラメータを上げるかによって、シナリオが分岐しているようです。
シナリオ・プレイ感
ゲームは主人公の所にでっかいトランクが届けられ、中からアリステルが
出てくるところから始まります。行くあてもないアリステルと仕方なく同居する
ことになった主人公は、必要に駆られて(笑)毎晩アリステルとHな行為をする
ことになります。そこに、主人公の周りにいる女性達も絡んできて、様々な
ことが起こる、という感じです。

話は基本的に明るくコミカルに進みます。我が侭全開のアリステルや、元気
いっぱいの未育との会話などは、とても面白いです。拗ねたアリステルが
とっても可愛いです(^^)
# 「お兄様を下僕にしたい」「超OK!」……ステキな母親ですね(笑)

ラストの方は若干シリアスな展開になったりもしますけど、基本的には明るく
楽しいドタバタ劇という感じで、気軽に楽しめるかと思います。
一部、切ない展開があったり、ちょっとキツい設定があったりはしますけど。

特筆すべきはキャラクター達の関係。最初は1人1人バラバラだったヒロイン
達が次第に顔を合わせることになり、そこに思いも寄らぬ設定が出て来たり
して、絶妙に絡み合っていきます。その過程は非常に面白いです。
まあ、必ずアリステルはやきもちを焼くわけですが(笑)

ちょっと気になったのは、昼間のイベントが夜までかかった時、夜パートに
入るときに一度夕焼けになってから夜になるのは違和感があります。
基本的に昼のイベントと夜のイベントに関連性がないんですよね。
このあたりはもう少し気を遣って欲しかったかも。

H度は高め。シーンの数も多く、描写も丁寧です。ただ、CGが1シーンにつき
ほぼ1枚しか用意されておらず、パターンもほとんど用意されていないため、
ちょっとテキストとの差が気になります。シーンの途中で下着を下ろすのに、
絵では最初から脱いでたりとか。1回目のメニューでは全裸なのに2回目の
メニューでは服を着ていたりと、若干不整合も見られます。わざわざ着たの
かも知れませんけど(^^; 他には……破瓜の血が白かったりとか(笑)
あと、音声ですが、ピー音は入っているものの、ほとんどまる聞こえです。
てゆーか、ピー音が全く入ってないところもあったんですけど……。
# テキストでは伏せてあるのに(^^;

テキストは誤字もあまり気にならず、ノリも良く読みやすいですね。
プレイ時間・難易度
ゲームは7月1日から始まります。ゲーム期間は3週間強。1日ずつプレイして
いくタイプです。

ワンプレイは3〜4時間。1周の時間は手ごろでプレイしやすい感じですが、
内容はたっぷり詰まっていて、やり応えがあります。

難易度は高め。クリアするだけなら適当にプレイしていてもOKなのですが、
エンディングやイベントの数がかなり多く、全て見ようとするとかなり大変
だと思います。基本的には各章でどのパラメータを上げるかでシナリオが
分岐するのですが、分岐の数がかなり多く、全てを網羅しようとすると一体
何回プレイすることになるのやら……という感じです。
総評
お奨め度ですが、ドタバタラブコメちっくな調教ゲームが好きな人にお奨め。
基本的にはひたすらアリステルとHしまくる作品なのですが、調教というより
いろんなことをしながらいちゃいちゃしているだけという感じで、殺伐とした
雰囲気は全くありません。むしろ、ほのぼのとした感じです。
アリステルもHに対してオープンで、あまり恥ずかしがったりせず、積極的に
参加してきます。主人公は、そんなアリステルを何とかして恥ずかしがらせ
ようと頑張るわけですが(笑)
そして、設定やストーリーもなかなか面白く、「そう来たか」と思わせられる
こともしばしば。
かなり突拍子もない設定が突然出てきて、やや説明不足気味ではありますが、
なぜかそういうものだと受け入れられてしまう感じでした。勢いで押し切った、
とも言えるかもしれませんが(^^;
でも、それだけ感情移入はしやすいかと思います。

あと、やたらニーソックスにこだわったシーンが多いので、ニーソックス好きな
人にもお奨め。なんせ、風呂に入ってもニーソックスは穿いてますから。
# ニーソックスに射精ってあんた(^^;
##そして、ニーソックスに嫉妬するアリステル(笑)
他にも、眼鏡フェチだったりお尻好きだったり、主人公はなかなかマニアックな
趣味を持っていて、侮れません。
# メガネコキっていったい……。

全体的に見ると、特にこれといった欠点の見当たらない、上手くまとまった
作品だと思います。ひたすらほのぼのラブコメな雰囲気で、若干インパクトや
メリハリに欠ける感と、何度も繰り返しプレイすることになるためやや作業に
なってしまう感はありますが、ノリがいいためあまり気になりませんでした。
一つだけ気になるとしたら、1シーンのCG枚数がほぼ1枚だけで、パターンも
殆どない、ということぐらいでしょうか。ただ、シーンの数自体が多いですから、
ボリュームは充分かとは思います。あと、若干シーン間の不整合もありますが、
こちらもそれほど気にならないでしょう。
絵柄や雰囲気が合う人であれば、充分楽しめるかと思います。
ただ、アリステル以外のキャラはホントおまけのような扱いですので、アリス
以外のキャラがお気に入りの人はご注意を。

最後に。「包皮セーフティ解除! 陰核起こせ!」……バカだ、こいつ(^^;


以下、ネタバレな心の叫び。

主人公以外全員人間じゃないのかよ!(^^;



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