| チェリーボーイにくびったけ | |||
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| ブランド名 | ACTRESS | ジャンル | アドベンチャー |
| 発売日 | 2003.04.11 | 定価 | \8,800 |
| パッケージ | 紙製パッケージ(168x23040mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
| DISC容量 | DISC1 : 639.0MB、CD-DAなし DISC2 : 237.0MB+CD-DA=455.8MB、CD-DA17トラック |
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| 原画 | 千葉千夏 | シナリオ | 大隈晃洋 |
| 音声 | 女の子のみフルボイス、深井晴花、乃田あす実、飯田空、MI-KO、みる | ||
| インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
| セーブ箇所 | 60箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
| おまけ | CG、回想、音楽、おまけシナリオ | ||
| 対象属性 | 学園物、ラブコメ、純愛、黒髪、お下げ、義母、浴衣、ポニーテール、セーラー服、 リボン、義姉、ストレートロング、ピンク髪、お兄ちゃん、ウエイトレス、スクール水着、 ツインテール、先輩、体操着、ブルマ、オーバーニーソックス |
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| 1プレイ時間 | 約2時間 | お奨め度 | 4 |
| レビュー |
| 概要 |
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交通事故で母親を亡くした主人公。その後父親は再婚したが、その父親も 交通事故で亡くなってしまう。後に遺された義母・義姉たちと仲良く暮らす 主人公だが、ひょんなことから姉たちと同じ学園に通うことになってしまう。 部活の先輩や妹のように可愛がってきた娘も加わり、ドタバタの学園生活が 始まる……という、ドタバタ青春ラブコメディアドベンチャー。 |
| キャラクター・CG・音声・音楽 |
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キャラクターは以下の通り。 羽田麻衣(はねだまい)。(CV:飯田空) 義母。しとやかで上品。非常に落ち着いた雰囲気のある女性。 羽田未来(はねだみき)。(CV:深井晴花) 義姉。男勝りで横暴で、いつでも自分のペースを崩さない。結構子供っぽい。 羽田愛音(はねだあいね)。(CV:乃田あす実) 義姉。ちょっと恥ずかしがり屋さん。物静かで控えめ。麻衣や未来に強い コンプレックスを抱いている。 早坂彩乃(はやさかあやの)。(CV:みる) 喫茶店Rapidのマスターの娘。父親同士が友人だった関係で、小さい頃から 兄妹のよいに接してきた。主人公のことをお兄ちゃんと呼び慕う。 長田まりも(おさだまりも)。(CV:MI-KO) 部活の先輩。ボーっとしたロリ顔にモデル体型。しかし性格はいたって マイペース。むしろ天然。何事にも一生懸命。 絵の方は非常に可愛らしい……のですが、なんか胸が不自然な気が。 普通に制服を着たら、そーんな風には突き出さないと思うんですけど……。 なんだか服が胸にぴったりまとわりついているような感じ。 もしかして、わざわざ胸を強調するような制服なのか!? # いや、普段着でも、浴衣でさえもそんな感じですが(^^; 立ち絵は表情のパターンが少なく、表情自体も今ひとつピントが合っていない ような感じで、どうもしっくりと来ませんね。 ポーズが変わっても表情が全く同じ場合も多々ありますし、かなり違和感を 覚えます。圧倒的に表情パターンが足りてませんね。 イベント絵にしても立ち絵にしても、CGの処理は綺麗でいいのですが……。 # 主人公の親友・丈太郎だけはやたら表情変わっていたような(^^; キャラクターは彩乃を除いてみんな年上……なのですが、あーんまり年上と いう感じがありませんね。特にまりもなんてどう見たって年下に思えます。 どのキャラクターも魅力的なのですが、彩乃のお兄ちゃん好き好きパワーは なかなかです。ツボにハマると萌え転がれることでしょう。 何げに麻衣さんもいい味だしてます(^^) 音声の方ですが、どのキャラもどうもイメージと合っていない気がします。 原因は簡単で、絵に表情が乏しいため絵と音声がちぐはぐに感じるのです。 すました顔でハイテンションな演技されても……。 特にまりもは見た目と設定と声が全てバラバラな感じでかなり違和感が。 どのキャラも演技は問題ありませんし、まりもの「うにぃ」はかなり破壊力 デカいんですけどねぇ。Hシーンでまでうにうに言わんでも(笑) 絵とマッチさえすればかなり感情移入出来そうなだけに残念です。 音楽はほのぼのとした優しい曲がほとんどですね。非常にBGMらしい曲が 使われており、雰囲気を出してくれています。 ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。 歌の方は……なんか微妙(^^; ゆったりとした穏やかな曲……なのですが、 どうも薄っぺらいというか、ボーカルだけがやたら響いて演奏が表に出て こないために、すっごい不思議な雰囲気になってます。歌自体もちょっと アレですし(^^; 絵の方はキャラクター紹介にシーン紹介という感じでほとんど静止画。 特に目新しい点はありません。 |
| システム |
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インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 メッセージ速度の調節は3段階で可能なのですが、「速い」の設定にしても 一瞬では表示されないためややストレスが溜まるかも。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方はメッセージの表示が 遅いためにレスポンスが悪く感じます。 セーブ箇所は60箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時と自由に記述できるコメントが格納されます。 数はまあこれだけあれば足りるかと思います。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 選択の結果によってルートが変わるタイプです。 |
| シナリオ・プレイ感 |
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ゲームの方は、夏休み前から始まります。夏休み前の期末試験のための 勉強などをめぐって、主人公とその周囲を取り巻く人々との間で関係が 徐々に変わっていき、主人公は次第に1人の女性に惹かれていく…… という、たったこれだけでストーリーが語れるような内容です(笑) 雰囲気は基本的に明るくほのぼのとしたものですが、後半若干シリアスな 雰囲気になりつつも、最後はハッピーエンド……という、単純明快な話です。 一部後味の悪いイベント・エンディングもありますけどね……。 ヒロイン達は基本的に最初から主人公に好意を持っていますので、きっかけが あればすぐに仲良くなれる状態ではあるのですが、それでもその部分の描写が ちょっとあっさりしすぎな気がします。特に麻衣・未来・愛音は義理の家族な訳 ですから、もう少しそれを利用して背徳感を出してくれればなぁ、と思いました。 一応悩んでるっぽいシーンがあるにはあるのですが、いまひとつ伝わって こないんですよね。 あと、セリフでは「未来姉」「愛姉」「麻衣さん」と呼んでいるのに、モノローグの 時は「未来」「愛音」「麻衣」とめちゃめちゃ呼び捨てなのはちょっとどうかと。 義理とはいえ母親を呼び捨てですか(^^; Hシーンはそこそこ濃いめ。一応純愛物なわけですが、複数回用意されて いますし、各シーンの尺もそれなり、バリエーションはやや欠けるものの ルートによって別のシーンが用意されているなど、結構力入ってますね。 まあほとんどここがメインという気がしないでもないですが。 しかし1つだけ疑問が。この主人公、かなり慣れた感じなのですが…… だとするとタイトルの「チェリーボーイ」ってのは何ぞ? もしかしてあれですか? 主人公の親友・丈太郎のことを指してますか?(笑) # 誰が丈太郎にくびったけなんでしょうね(^^; テキストの方ですが……禁則処理って何ですか? と言わんばかりに行頭に しょっちゅう来る「。」「、」「」」「?」「!」がもはや清々しいです。 誤字等はほとんど見あたらなかったのですが、これはちょっと……。 |
| プレイ時間・難易度 |
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ゲーム期間はシナリオによって違いますが、だいたい1〜2週間といった ところでしょうか。日付は全く意識することなく、後半はイベントが発生 する日だけをプレイする、という感じです。 ワンプレイは約2時間。非常にサクサク進む印象です。 共通部分をスキップすると、1時間程度で終わるのではないでしょうか。 プレイはしやすいですね。 難易度はやや高めかも知れません。結構引っかけの選択肢があり、間違うと バッドエンドに直行したり別のシナリオに入ってしまったりします。 特にいやらしいのがまりも。私は全ての選択肢で引っかかりました(^^; |
| 総評 |
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お奨め度ですが、ほのぼの青春ラブコメHストーリーが好きな人にお奨め。 一部ほのぼのとしていないイベントもありますが(^^;、基本的に可愛い娘と いちゃいちゃするのがメインの話ですので、そういう話が好きな人は楽しめ るかと思います。プレイ時間も短めなのでプレイしやすいと思います。 一度結ばれて以降のHシーンはなかなかラブラブっぷりがでていて、頬が 緩んでくるような感じですね。 ただ、大きな問題が。先にも書きましたが、絵とシーンが合っていない場面が 非常に多いです。そして音声も絵とかけ離れているため、感情移入がし辛い です。はっきり言って、絵と音声とテキストが全てちぐはぐで、どれも浮いた ように思えてしまいました。 絵もテキストも音声も、それぞれ単体で見ると出来はいいのですが、それを くっつけると違和感で溢れかえります。 なんか、各パートがそれぞれ自分の作りたい物を好きなように作っている ような感じで、パート間の連携が全く取れていないという印象を受けました。 絵とテキストと音声と音楽がぴったりとハマって初めてキャラクターが活きて くると思っていますので、これでは感情移入どころではありません。 それぞれのクオリティは結構高いと思うので、非常に残念ですね。 あ、いや、テキストの禁則処理はかなり気になりましたが、これすらも シナリオとシステムの連携が取れていないためのような気がしますし。 そしてもう1つ。このゲームはヒロインのほとんどが年上で、さらにこの タイトルですからてっきり主人公がお姉さんたちに色々優しく教えて貰う、 という感じの作品かなーと思っていたのですが、実際にはほとんど年上と 感じがせず、むしろ同年代の友達とか年下のように思える部分も多かった です。さらに主人公はHシーンではやたら慣れているように思え、逆ヒロイン 達はほとんどが初めてという状態。思っていたものと随分違っていました。 まあこれはそうだと解っていればさほど問題ではないとは思うのですが、 この設定にこのタイトルだと誤解されるような気がします。 絵とテキストと音声がちぐはぐなのもそうですが、そもそも設定やタイトルと 実際の内容からしてちぐはぐという、全くまとまりのないバラバラな作品と いう印象が拭えません。もう少しきっちり全体を統一して欲しかったです。 最後に。主人公が女顔だという設定、ほったらかしですか?(^^; |