DAパンツ!!
ブランド名 Cadath ジャンル スカートめくりADV
発売日 2003.01.31 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x230x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 DISC-1 : 287.2MB、CD-DAなし
DISC-2 : 592.5MB、CD-DAなし
原画 なつかわさらさ シナリオ 斑津須木太郎
音声 あり、松永亜夜、芦澤友美、関口なつみ、鈴堂弓香、文月かな、山田智巳
インタフェース ほぼフルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 209箇所+オートセーブ1箇所 歌 あり(2曲、OP・ED)
おまけ しーじーモード、おんがくモード、かいそうモード、ぱんつカタログ
対象属性 パンツ、パンチラ、パンモロ、バカゲー、萌え、純愛、ツインテール、リボン、
オーバーニーソックス、妹、お兄ちゃん、ウエイトレス、ロリ、貧乳、幼馴染、
赤髪、ポニーテール、巫女装束、ピンク髪、黒髪、ストレートロング、お嬢様、
ヘアバンド、看護婦、ナース服、青髪、ボブカット、後輩、体操着、ブルマ、
先輩、ご主人様、緑髪、お下げ、眼鏡っ娘、女医、白衣、しましま、義妹、
1プレイ時間 2時間弱 お奨め度 6
レビュー
概要
パッケージより。

今パッケージの裏をしげしげと眺めているそこの君! 君は女の子を見た時
「あぁ、この子今日はどんなパンツをはいてるんだろう、ハァハァ」
なんて思ったことはないか!?
この「DAパンツ!!」はそんな君の欲望を叶えてくれる唯一無二のゲームだ!
スカートめくりシステム搭載によってキャラクターとの会話中は「スカート
めくりボタン」を押せばいつでもスカートめくりが可能っ!
しかも「おろしボタン」の採用によりめくりにくいスカートやブルマなども
おろしたりでき、いつでもパンツが見放題だ!!
しかも女の子は毎日ちゃんとパンツを穿き替えている!
毎日同じパンツを穿いてて興ざめなんて事はない!
おかげでこのゲームに出てくるパンツの種類は50種類以上にものぼったぞ!!
さあ、そこの君! 迷ってないでこの箱を持ってレジにGOだ!

……というスカートめくりアドベンチャー。もう勢いだけです(笑)
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

加賀ちはや。(CV:松永亜夜)
主人公の妹。明るく元気でのーてんき。人間国宝級のバカ(笑)
# 「子供ぉ名前、考えないといけないし! ……えっと『男爵』」
# ……それは名前なのですか(^^;
##「女の子なら……『クイーン』」「横文字かよ!」(笑)

桜井三緒。(CV:芦澤友美)
主人公の幼馴染みでお隣さん。
ちょっぴりドジでおっとりな女の子。転びのプロ(笑)
# 「痛くないように介錯するね」「峰打ちでお願いします」
##……それ、介錯になってないし(^^;

高崎永奈。(CV:関口なつみ)
主人公の幼馴染みで神社の娘。明るく元気で乱暴者(笑)

大瀬良舞羽。(CV:鈴堂弓香)
主人公のクラスメイトでお嬢様。物静かで世間知らず。
# カニの肉でパンを挟んだサンドイッチ……(^^;
##豪華なのかどうか微妙ですね(^^;

久住利香。(CV:文月かな)
ちはやの親友で主人公の後輩。内気で大人しい。
しかし、一度妄想し出すと止まらない爆裂の〜みそ娘(笑)
妄想は両親からの遺伝で、家族3人で妄想して1日終わることもあるらしい(^^;
# 「有ること無いこと自慢しよっと♪」「無いことはダメっ!」(笑)

須藤恵美。(CV:山田智己)
最近入ってきた保健医。手癖が悪く、二十三にもなって男日照りと言われて
いる(笑) 23で博士号を持っている。飛び級したらしい(^^;
# 「何故こんなところに」「童貞がたくさんいるからよ」(笑)
##「そのうち教職免許取り上げられますよ……」(笑)


絵の方はとっても可愛らしくていいですね〜。CGも綺麗でいい感じです(^^)
たまーに若干崩れることもありますが、さほど気になることもないでしょう。
立ち絵も表情変化に富んでいて見ていて楽しいです。ただ、ポーズの種類は
やや少な目なので、ちょっと残念ですね。でも、会話も非常に楽しいですし、
特に問題なしです(^^)

キャラクターはみんな主人公のことをラブラブで、素直で可愛らしいですね。
とっても健気で素敵です(^^)
ちょっと足りてないとかイッちゃってる思い込みの激しい娘が多いですが(^^;
ちょっぴりドジでおっとりした一途な幼馴染み、ピンク髪ポニーテールで
強気で意地っ張りな素直になれない幼馴染み(巫女さん)、黒髪ストレート
ロングなお嬢様(看護婦志望)、青髪ボブでオーバーニーな後輩(ブルマ着用)、
明るくのーてんきな妹(ウエイトレス)など、お約束な設定をこれでもかと詰め
込んだあからさまなキャラクター達に乾杯(笑)

音声はキャラクターとのマッチングもバッチリで、演技の方も申し分なし。
ちはやの舌っ足らずな喋り方とか、永奈の意地っ張りな所とか、利香の妄想
シーンとか、ばっちり演じきられてますね(^^)

音楽は明るくコミカルなものが多いです。シーにはよく合っているのですが、
それほど印象には残りませんでした。BGMらしいBGMと言いましょうか。
……というか、歌のインパクトが強すぎてあんまり覚えてないっス(^^;

ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れる…の…ですが……。
なんちゅーか、こう、馬鹿?(笑)
画面にはパンツが乱舞してますし、歌詞もパンツパンツですし、コーラスや
合いの手もパンツだらけ。見てしばらく呆然とした後、爆笑しました(^^;
ただ、冷静に見てみると、絵の方は綺麗で構図とか演出もよく考えられていて
結構動きもありますし、曲の方もノリがよくてかつ流れるような綺麗な旋律の
なかなかいい曲なんですよね。歌も非常に清涼感のある歌声で心地よいです。
これだけしっかり作られたいいオープニングなのに、テーマがパンツなだけで
どうしてこんなお馬鹿になってしまうのでしょうか(笑)
でも、個人的にはこーいうのはすっごい好きです(^^)
# 「今日はノーパン」「穿けよ!」(爆笑)

エンディングも歌あり。こちらはオープニングに増して頭悪いです(笑)
てゆーか、パンツ音頭っていったい……(^^;
感動とか余韻とかそーいうのとは無縁の開き直ったエンディングがとっても
ステキです(笑)
システム
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。
既読スキップ・未読スキップ・バックログ・オートモード搭載。
スキップには「次の選択肢へ」と「選択肢までジャンプ」という2種類が用意
されています。
バックログはマウスのホイール機能にも対応し、音声の再生も可能です。
バックログと後述するスカートめくりシステムはキーボードで操作できない
ようです。ちょっと残念。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作の方は若干重めですが、設定で「名前を顔で表示する」をOFFにして、
「画面表示を素早く表示」にすれば軽快に動作するようになると思います。

セーブ箇所は209箇所+オートセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブした日時とそのシーンの画像が登録されます。
数としてはもう充分すぎるぐらいですね。これを全て使い切ることはないと
思います。というか、私は1/3も使いませんでした(^^;

システム的な特徴としては、何と言ってもスカートめくりシステム。
女の子との会話中にいつでもどこでもスカートめくりが出来ます。
めくり方も、パンチラかパンモロかを選択できる親切設計。
しかも、日によってルートによって穿いているパンツが違うという徹底ぶり。
……馬鹿だ……(笑)
# かぼちゃパンツやら紐パン、ふんどしまで完備(笑)
##ふんどしは果たしてパンツなのか……(^^;

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
会話の途中でスカートめくりが出来る以外はごくふつーのAVGです。
シナリオ・プレイ感
タイトルメニューから「はじめてのパンチラ」を選ぶとゲームを開始する
ことが出来ます。……なんかヤな感じです(^^;
ちなみに「つづきからやる」を選ぶとセーブしたデータから始められる訳
ですが……なんとなーくこれも嫌な感じです(笑)

ゲームは、パンツ好きの主人公が、スカートめくりをしまくる所から始まり
ます。……いい年こいた男がスカートめくりすんなよ……(笑)
そして主人公は、突然悪のパンツ「チュパンツ・カブル」と戦うことになり、
そのために開発された対生体兵器用パンツ「DA・パンツ」を穿くことになる。
チュパンツ・カブルと戦うためには、女性の穿いているパンツを見ることに
よってパンツパワーを高めないといけない。
ということで主人公はさらにスカートめくりをしまくるのだった(笑)

ということで、コンセプトからしておバカな作品ですから、シナリオの方も
当然おバカ。特に前半部分はコミカルなシーンの連続です。

後半にはいるとちょっぴり恋愛ストーリーも絡んできて、おバカ加減はやや
控えめになるのですが、まあ主人公が根本的にのーてんきなので、やっぱり
コミカルな展開になりますけど。

そしてラストは……なんちゅーか、こう、出鱈目な展開ですね(笑)
どっから湧いてきたよそんな設定、という感じの無茶で強引なラストです。
というか、今まで信じてきた基本設定を根本から覆すようなダイナミックな
展開に開いた口がふさがりません(^^;
それまでの私の努力はなんだったんだ、という感じです。努力していたか
どうかはともかくとして。……まあいいか。バカゲーだし(笑)

そして、開き直りの極めつけ。ある条件を満たすとゲームを開始する時に
「ちはやを義妹にしますか?」という選択肢が出てきます。
ここで「はい」を選んでちはやを義妹にしてしまえば、ちはやも攻略対象と
なり、H可能になります。なんちゅーか、こう、何でもアリですね(^^;
てゆーか、義妹にするかどうかって、プレイヤーが選ぶようなもんかよ!(笑)


Hシーンは比較的濃いめ。1人のヒロインと複数回あり、シチュエーションも
様々。シーンの長さはまちまちですが、そこそこのテキスト量は用意されて
いると思います。そして特筆すべき点は全てのシーンが着衣!
全裸にするなんて趣のないことはしないぜ! という情熱がかいま見えます(笑)
ただ、Hシーンの途中でもギャグが入っていたりするので、ちょっと集中は
し辛いかも知れませんけどね。パンツに対する愛が全てです(笑)
ちなみに行為が終わった後、精液が流れ出るアニメーションが用意されて
いるのですが、これは別にいらないかも(^^;
まあ、設定でスキップするように出来るので構いませんけど。


テキストの方は誤字・脱字が若干気にはなりますが、比較的読みやすくて
いいのではないでしょうか。ちはやの口調は若干独特なので、馴染めない
人もいるかも知れませんけど。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は約1週間。ゲーム中では日付は出てきませんけどね。

ワンプレイは2時間弱。お手軽にサクサク遊べる長さです。

難易度はクリアするだけなら低め。見回りをする場所によって出会える娘が
違っているので、目当ての娘と会えたらあとはその娘寄りの選択をするだけ。
ただ、エンディングの数が結構あって、全てのエンディングを見ようと思うと
ちょっと大変です。CGをコンプリートするのもやや手間ですね。

あとは、たまにバッドエンド直行の選択肢があるのはご愛敬。
てゆーか、ふつーは選ばねーよ(笑)

そして、全キャラの2種類(?)のエンディングを見た後にタイトルメニューの
パンツをクリックするとおまけが見られるのですが、これに気付かない人は
結構いるかも(^^; CGコンプリートにはこれも必要になりますのでご注意を。
総評
お奨め度ですが、パンツ好きな人にはお奨め。
そしてもちろんバカゲー好きな人にもお奨め。
細かい設定とか話の脈絡とかヤマとかオチとか意味なんて関係なく、ノリと
勢いだけで突っ走れる人なら楽しめると思います(笑)

ただ、冷静に見ると各所でアラが見えてしまいますね。
まず、一番気になるのがこのゲームの売りでもあるスカートめくりシステム。
このシステム、女の子との会話中ならいつでもどこでもスカートめくりが可能、
というシステムのハズですが、これがマトモに機能するのは最初の1日だけ。
それ以降は女の子が勝手にやってくれるパンチラ以外は殆ど見られません。
ちょっとこれは寂しいですね。
てゆーか、パッケージに書いてある「パンツおろしボタン」ってどこにあるの
でしょうか? 私が見た限りでは1箇所しかないような……。

そして、システム的にもいろいろと問題がありますね。
こちらでまず気になったのは既読判定がかなり出鱈目なこと。
スカートめくりをするタイミングによって会話の途中からスカートめくり用の
イベントに入るのですが、この場合その会話シーン全てが既読の扱いに
なってしまうため、次回からスキップするとサクっと飛ばされます。
他にも、「選択肢までジャンプ」を使うとスカートめくりシーンまですっぱり
飛ばされてしまいますので、ちょっと注意が必要です。

あと、選択肢までジャンプを使ってDAパンツを貰うシーンを飛ばすと、パンツ
パワーが以前の値繰り越しになってしまうようなのですが……。
これは仕様なのでしょうか。

他にも、スカートを取られた後のシーンで何故かスカート穿いていたり、
やってもいないチュパンツ・カブル退治をやったことになっていたり、
イベントの整合性にもかなり怪しい部分が見受けられます。

ですので、このあたりが気になってしまう人にはちょっとお奨め出来ないかも
です。ノリと勢いとおバカな設定があればOK。細かいところは気にしない〜
というおおらかな心が必要です(笑)
ということで、ちょっとプレイする人を選ぶ作品になってしまっていますね。
勿体ないです。まあ、私はこーいうノリは好きですけど(^^)

ただ、せっかくこれだけおバカな設定と変なノリの作品なんですから、後半
無理に恋愛物に持っていかずに、最後まで徹底的にバカで貫き通して欲し
かったな、と思いました。コンセプトは非常に良いだけに勿体ないですね。
最後まで前半のノリで行ってくれれば、もっと諸手をあげてお奨めできるの
ですが。
# この作品をそんな力一杯お奨めするのは人としてどうだろう(^^;

プレイするときは必ず修正ファイルを入れてからやりましょう。そうでないと、
ただでさえ怪しいスクリプトの動作や誤字脱字がスゴいことになります(笑)


最後に。「危なく産んでしまうところでした」……戻していいのか? それ(^^;


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