学らぶ わがままなポニーテイル | |||
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ブランド名 | ANIM | ジャンル | マルチストーリー・エンディング アドベンチャー |
発売日 | 2003.10.31 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(189x236x36mm) | マニュアル | ブックレット |
DISC容量 | Install&GameDisc : 800MB(DVD-ROM)、CD-DAなし I'veオリジナルサウンドトラック : CD-DA=594.0MB、CD-DA14トラック |
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原画 | 本町圭祐、拓人、 藤、おもち、ひめももんが |
シナリオ | 黄支亮 |
音声 | 女性キャラフルボイス、中瀬ひな、草柳順子、金田まひる、鳩野比奈、乃田あす実、 児玉さとみ、球ひよこ、桜井唯、月山かなる、さおり、北川葵 |
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インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 30箇所 | 歌 | あり(1曲、テーマ曲) |
おまけ | CGルーム、回想ルーム、音楽ルーム | ||
対象属性 | 純愛、凌辱、学園物、コメディ、赤髪、ポニーテール、緑髪、眼鏡っ娘、ストッキング、 ガーターベルト、金髪、ツインテール、リボン、紫髪、ボブカット、ヘアバンド、女教師、 オーバーニーソックス |
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1プレイ時間 | 3〜4時間 | お奨め度 | 4 |
レビュー |
概要 |
久しぶりにクラス会で懐かしい面々と出会うことになった主人公。その道すがら、 学生時代のことを思い出す。はちゃめちゃなクラスメイト達と過ごしたあの日。 青春時代の想い出が、今よみがえる……という、マルチストーリー・エンディング アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 草加ちづる。(CV:中瀬ひな) 陸上部の主将で主人公のクラスメイト。いつも威張っていて謙虚さのカケラもない。 やりたいと思ったことはやってしまうし、やるなと言われた事もやってしまう(笑) 将来の夢、「玉の腰」。 # 身も蓋もない夢なうえに誤字(笑) 一番最初の台詞が「よっ、人間の屑!」……こいつ、ぶっとばしていいですか?(^^; # 自分が損しない限り太っ腹。……それは太っ腹というのですか?(^^; 筒井智子。(CV:草柳順子) 主人公のクラスメイトで、運営委員。何故か「委員長」と呼ばれる。 真面目で努力家、心配性の苦労性、頼まれたら嫌と言えず、不幸を背負って 歩いている。 松谷英美。(CV:月山かなる) 主人公のクラスメイト。喜怒哀楽が激しく、思ったことはハッキリ言う爆弾娘。 風祭由希子。(CV:桜井唯) 主人公の親友・風祭晶の妹。 兄のことを第一に考え、心配している。 園田恭子。(CV:鳩野比奈) 主人公のクラスの担任。問題児だらけのクラスを纏め上げている。 新田友香。(CV:金田まひる) 主人公のクラスメイト。感情が全く表に出てこない、何を考えているのか 解らない少女。平然と辛辣なことを言う。恭子の従妹。 頭の中身を全て理数系に振り分けた少女(笑) 香川美紀。(CV:乃田あす実) ボクシング部のマネージャー。主人公の親友・高木幸太のことを慕っている。 明るく元気で健気な娘。 笹本美和子。(CV:児玉さとみ) 主人公のクラスの問題児。売春や薬の密売など、犯罪行為に手を染めていると いう噂も。 荒木浩子。(CV:球ひよこ) 美和子の仲間で、「笹本組」と呼ばれるグループの一員。 美和子ほど悪に徹しきれない気弱な一面も。 絵の方は、色気のある大人っぽい絵柄。Hシーンで魅力が炸裂するような感じ。 ただ、通常イベントとHイベントと立ち絵が、どうもバラバラな印象を受けます。 通常シーンではどちらかというと可愛らしい感じなのですが、Hシーンではとても 大人っぽい感じで、等身も変わってませんか? という感じですね。 あと、メッセージウインドウ横にフェイスウインドウが出るのですが、Hシーンに なると、その顔とイベント絵の顔が、全然雰囲気が違っています。 原画家さんが複数いらっしゃるのですが、いったいどういう分担で作ったのか、 非常に気になるところです。 CGは色使いが派手で、ハッキリした絵に仕上がっていますね。ただ、原色ベタ 塗りという感じで、ややチープさが漂っている気もします。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともになし。ただ、メッセージウインドウ横に 表示されるフェイスウインドウの表情がころころ変わります。 ただ、その表情も今ひとつ会話の内容とピントが合っていないように感じますが。 キャラクターは一癖も二癖もあるようなヤツらばっかり。女性キャラもかなり癖の キツいヤツらばかりですが、男性キャラはさらに濃いです。というか、江戸川先生、 やり過ぎです(笑) あと、チンピラや犯罪に手を染めているようなキャラクターもいて、もはや何でも ありという感じですね。 委員長萌え。不幸っぷりがステキです(^^) 新田もなかなかいいですね。 音声は、キャラクターとのマッチングはそこそこ。英美はちょっと気になりましたが、 それほど問題はないかと。 演技の方ですが、メイン級のヒロインは問題ないんですけど、サブキャラの演技は ちょっと気になりました。英美や由希子、浩子あたりのサブキャラは、かなり物足り なさを感じました。 音楽は静かで穏やかな感じの曲が多めですね。意外ですけど。もちろん、激しい 曲やコミカルな曲もあります。 オープニングアニメーションなどはないのですが、タイトルメニューバックで テーマソングが流れています。なんというか、とってもI'veくさい歌です(笑) |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、メッセージ送りもホイールで 可能になっています。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は軽快。ただし、初期状態では描画のエフェクトがやや遅いので、気になる 人は設定で「瞬間」にしましょう。 セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、章のタイトルが保存されます。 ……まあ、章のタイトルって、その章のヒロインの名前なのですが。 数としては、それほど選択肢も多くありませんので、これだけあれば足りるかと 思います。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 選択肢の結果によって、その後のシナリオが変わってくるタイプです。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、クラス会に行く前の主人公の回想で始まります。 というか、ゲーム自体がほとんど過去の回想なのですが。 ゲームは章立てて進みます。各章ごとにヒロインが決まっていて、そのキャラを 中心に話が展開していきます。……まあ、たまにそのヒロインが絡まないような 話になったりしますけど。 ゲームは基本的にコミカルなノリなのですが、美和子やちんぴらなど、明確な 悪役がいて、そいつらが絡んでくると結構ハードな展開になります。 選択の結果によっては、かなりダークな展開になったりもします。 まず気になった点は、このゲームって、パッケージやサブタイトルからメイン ヒロインはちづるだと思っていました。しかし実際には、章ごとにヒロインが 違っており、ちづるがメインを張る話は1つだけです。これにはちょっと拍子 抜けでした。もっとちづるの傍若無人ぶりを見せて欲しかったです。 そして、ちづるの傍若無人ぶりと言いましたが、実はこのちづる、結構ヘタレ です(^^; 相手が弱い人ならわがまま放題傍若無人ぶりを発揮するのですが、 相手が知らない人だったり自分より強い人だと、いきなり軟弱になります。 そのギャップが面白いのかもしれませんが、私には物足りませんでした。 もっと活き活きして欲しかったです。 さらに、一応主人公は決まっているのですが、主人公が各ヒロインと結ばれる 話ではなく、各章のヒロインは別々の男性キャラと結ばれます。したがって、 主人公が絡むHシーンは非常に少ないです。ですので、寝取られ……までは 言いませんが、主人公以外のキャラとヒロインが結ばれるのが苦手な人には 向かない作品になっていますね。もっとも、他者に凌辱されるシーンもあったり しますので、そもそもそういう人には向かないと思いますけど。 さらにこのゲーム、クラス会に行く時の主人公の過去の回想です。ですので、 既に結末が見えている話なんですよね。なので、どうしてもストーリーの幅が 狭く、今ひとつ面白味に欠ける気がします。 H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、純愛系・凌辱系共にあり。 シチュエーションも様々で、尺も長め、描写も非常に濃厚です。 さすがに官能小説原作というだけあって、この充実ぶりは凄いですね。 ただ、全体的に見ると、数は無茶苦茶多いというわけではありません。 テキストは誤字等もさほど気にならず、読みやすいですね。ただ、クセのある キャラクターが多いので、セリフまわしはかなり独特ですけど。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。まあ、そもそも過去の回想ですし(^^; とりあえず、全4章となっています。 ワンプレイは3〜4時間。だいたい1章1時間と考えれば良いかと思います。 プレイしやすい感じですね。まさに小説を読み進めるようにプレイ出来る 感じです。 難易度は低め。選択肢が少なめで、結果も想像しやすいものが多いため、 それほど悩むこともないと思います。そして、おまけのシーン回想では マウスカーソルを枠に合わせると、まだ見ていないシーンでもどういうシーン なのかの説明が出ますので、それを頼りに攻略することも出来ると思います。 |
総評 |
お奨め度ですが、お手軽エロエロストーリーが好きな人にお奨め。 原作が官能小説ということで、Hシーンは濃厚。シチュエーションも様々で、充分 楽しめるかと思います。絵の方もとても色っぽくエロいですし、音声の方も臨場感 たっぷりですので、エロ目的であれば満足は出来るでしょう。 まあ、シーンの数自体はそれほど多くはないのが唯一の難点でしょうか。 質で勝負、という感じで。 そんな感じで、エロだけを見れば良く出来た作品だと思うのですが、それ以外の 点を見ると、いまいちな所が多いです。 まず、絵の統一性がなく、シーンによって全く別人に見えることもしばしば。 CGの処理もややチープで、今ひとつ丁寧さが感じられません。 そして、ヒロインが章ごとに違っていて、結ばれる男性キャラも違うなど、やや 感情移入はし辛い感じですね。 さらに、てっきりメインヒロインかと思っていたちづるが、実は単なるヒロインの 1人だったり、事前に思っていたものとちょっと違った印象を受けました。 何より、過去の回想話ですから、結末は決まっていて、マルチストーリーでは あるのですが、やはり話の幅は狭く、若干面白みには欠ける感じですね。 まあ、キャラクターは非常に個性的で愉快なヤツが揃ってますし、会話内容も なかなかぶっ飛んでいて面白いですし、何よりH度は高いので、絵のばらつき 等をあまり気にしない人ならば突撃しても良いかと思います。 ただし、男性キャラクターがかなり目立っていて、しかも濃いヤツらが揃って いますので、むさくるしい野郎を見たくない人は避けたほうが賢明です。 最後に。「将来の夢 : 妹と結婚する」……風祭くん、ステキ(笑) |