はじよめ☆ | |||
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ブランド名 | Alster | ジャンル | 幼な妻おしおきアドベンチャー |
発売日 | 2003.11.21 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(155x216x32mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | Disc-01 : 491.0MB、CD-DAなし Disc-02 : 498.3MB、CD-DAなし、Alpha-ROM |
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原画 | 川合正起 | シナリオ | saraH、 BB、由比雅雪、吉田しなもん |
音声 | あり、小倉結衣、水城ありさ、冬樹みずほ、佐本二厘、ヘルシー太郎 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 96箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | CG回想、シーン回想、音楽鑑賞 | ||
対象属性 | 萌え、お兄ちゃん、ピンク髪、ボブカット、帽子、凌辱、裸エプロン、幼馴染み、 ツインテール、紫髪、リボン、オーバーニーソックス、猫耳、触角、ドジっ娘 |
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1プレイ時間 | 3〜5時間 | お奨め度 | 4 |
レビュー |
概要 |
商店街のくじ引きでバリ島旅行をあてた両親は、2週間の海外旅行に行くことに なる。両親が留守の間の2週間、1人で暮らすことになった主人公。しかし両親が 出かけた直後、以前、家庭教師をしていた娘・ハルカが、主人公の世話をする ためにやってくる。さらに、幼馴染みのユウカまでやってきて、主人公の世話を する。しかし、困ったことにみんな家事は下手だった。失敗をした娘にお仕置き しつつ、どたばたの同居生活が始まる……という、幼な妻おしおきアドベンチャー。 ……いつから妻になった?(^^; |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 百瀬遥。(CV:小倉結衣) 主人公が以前家庭教師をしていた娘。会社社長の一人娘でお嬢様。 大人しく控えめ。イチゴが嫌い。 木下結花。(CV:水城ありさ) 主人公の家の近所に住み、両親同士が仲の良い、幼馴染みの娘。 気が短く乱暴。和菓子屋の娘なのにあんこが嫌い。 岡野茉莉。(CV:佐本二厘) 主人公と同じ学部の4年生。素直で優しい娘。マイペースでバカ正直。 ちなみに、「バカ正直」は、普通、褒め言葉じゃないと思う(^^; 綾乃。(CV:冬樹みずほ) 主人公の家に転がり込んできた謎の猫耳娘。 絵の方は、めっちゃめちゃ可愛い☆ CGは、コントラストのはっきりした鮮やかな色遣いの塗りですね。 こういうアニメチックな塗りは大好きです(^^) ハルカの「家事失敗」の絵とか、コミカルでめちゃめちゃ好きです。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともに豊富。会話の内容に合わせてころころ 変わる様は、見ていて楽しいです。 ただ、絵はすっごい怒っているのにテキストはちょっと寂しそうな感じだったり、 テキストでは怒っているのに絵はちょっと切なそうだったりと、ややちぐはぐに 感じる部分もありました。 そして、「エプロン姿の」と書かれているのに絵はめっちゃ普通の服だったり、 かと思えば普通の服を着ていたハズなのに突然エプロンドレスになっていたり、 こちらもちぐはぐな印象は拭えません。てゆーか、なんで普段着からいきなり エプロンドレス? いつ着替えた(^^; キャラクターは、大人しく控えめのお嬢様と、短期で乱暴な幼馴染みという 対照的な配置に、ドジっ娘猫耳娘というイロモノ(笑)キャラも入り、みんな 個性的でとても楽しいです。 ただ、言葉遣いの統一がなされていなかったり、ちょっと感情移入はし辛い 面もありました。 とりあえずマリLOVE。そして、当然のようにアヤノLOVE(笑) # ケモノ好きとか言うな(^^; 音声はキャラクターとのマッチングは良好。ただ、演技の方には若干の物足り なさを感じます。感情の表現が今ひとつちぐはぐで、怒っているのか拗ねて いるのか判りづらかったり、喜んでいるのか嫌がっているのか判りづらかったり。 もちろんテキストと絵が合っていないからというのもあるんですけど、もう少し 感情を掴みやすくして欲しいところです。どっちとも取れる演技が多いですね。 もう1つ気になったのは、後半、ユウカの音量がいきなり下がることがありました。 ハルカは普通の音量なのに、ユウカはどこか遠くで話しているようになって、 これはちょっと気になりました。 音楽はほのぼのとした感じの穏やかな曲が多め。軽いノリの、コミカルな曲が 目立ちます。 ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。 歌はポップでノリのいい明るい歌。歌声がややハスキーで、突き抜けるような 感じではありませんが、力強い感じでこれはこれでいいかな、と。 絵の方は基本的に静止画のキャラクター紹介、シーン紹介的なものですが、 演出は結構見ていて面白かったです。 |
システム |
このゲームは、Alpha-ROMによるプロテクトが施されています。誤爆注意。 サポートの対応は非常に早く、好感が持てましたけど。 起動にはCDが必須となります。 インタフェースはフルキーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、メッセージ送りもホイールで 可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はやや重め。CPU利用率自体は低いのですが、メッセージ速度を5(最速)に しても一瞬では表示されないのと、画面の描き換えで若干もたつく感があり、やや 苛つくかも知れませんね。スキップ動作も遅めです。 セーブ箇所は96箇所。セーブ/ロードは随時可能です。ただし、エンディングに 向かうストーリーに突入すると、セーブ出来なくなるようです。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と何日目のどの時間帯かが保存 されます。数としては、選択肢の数はそれなりにあるものの、それほどセーブ・ ロードが必要な作品とは思えませんので、これだけあれば充分でしょう。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 1日は朝・昼・夕・夜の4つのパートにわかれていて、朝と夜は自宅で家事の監視、 昼と夕は大学に通う、という感じです。 朝と夜は、ハルカかユウカ(かアヤノ)の家事の様子を見に行って、失敗をしたら お仕置きをするかどうか、成功したらご褒美をあげるかどうかを選択します。 お仕置きやご褒美は、まあ、Hになるわけですが。 誰とどれだけHしたかと選択肢の結果によって、エンディングが変化するようです。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公の所にハルカとユウカがやってくるところから始まります。 マトモに家事の出来ない2人を、お仕置きしたりご褒美をあげたりしつつ、両親の いない2週間を過ごす……という話です。 ゲームはどたばたでコミカルに進みます。ただ、失敗したときのお仕置きは、やや ダークな雰囲気になることもありますが。 で、まず気になったのはこのお仕置きシーン。 コーヒー豆の扱いを知らないハルカに対して、「豆の扱い方を教える必要がある みたいだな。ハルカの可愛らしいお豆でコーヒー豆の扱い方の練習をしてみよう」 ……待てこら、そこの性犯罪者(^^; 何の前振りもなく、いきなりそこに行くのか? もしかして、家庭教師時代もそんな エロエロなお仕置きを毎日のようにやっていたのか? 羨ましいぞこんちくしょう。 # 論点ズレてます。 主人公とハルカの関係が今ひとつ鮮明でないため、かなり唐突に感じました。 ハルカも初めてじゃないっぽいですし……。 それと、めっちゃ隣にユウカがいると思うんですけど?(^^; このシーンに限らず、家の中には他の女の子もいるわけで、そんなところで これだけお仕置きしまくる主人公は、ある意味勇気があると思います(^^; そして、会話シーンも気になる点が。主人公とハルカ、ユウカの3人で話して いても、基本的に1対1で話していて、その間残った1人は存在感すらなくなる ことがしばしば。もう少し、会話の幅が欲しいところですね。 さらに、ヒロインの口調に統一性がありません。砕けた話し方をしていたかと 思ったら突然敬語になったり、雰囲気を阻害しているように感じます。 整合性の面でもおかしなところがありますね。 夕方に「卒論が進んだ」と言っていたのに、夜には「今日は筆が進まなかった」 と言ってみたり。イベント1つ1つが独立している感じで、見ていないイベントを 見たかのように語ったり、ところどころ話が食い違います。 # ユウカ、その格好(へそ出し、ホットパンツ)で寒いと言われても、説得力が(^^; そしてこのゲーム、どのヒロインも、途中に1回キツいイベントがあるのですが (ルートによってはないこともありますけど)、このイベントが一体何のために 入っているのか全く解りません。 作品の雰囲気とかけ離れていて唐突ですし、その後全くその話題に触れられ ないという。なくても別に困らないというか、邪魔なだけな気がするのですが。 せめて、その後に何か関係するイベントを出すとか、話題に上るぐらいのことは あってもいいのではないでしょうか? 何の前振りもなくイベント出すだけ出して、 その後は完全になかったことにするというのはどういう了見でしょう。 ストーリー上意味のあるシーンならまだしも、全く意味がないように思えます。 こんなイベントを入れた神経を疑います。 私がキツいイベント苦手だというのも多分にありますけど、それを差し引いても この扱いは酷いと思います。 H度は並み。各ヒロインとも複数回用意されており、描写もそこそこ丁寧では あるのですが、どうも今ひとつ盛り上がりきりません。メリハリがないというか、 単調な感じがしますね。 シチュエーション自体は色々用意されてはいるのですが、同じようなパターンの シーンが多く、幅が狭く感じます。 そして、Hシーンの序盤は立ち絵のまま進み、中盤からやっとイベント絵が表示 されるような感じで、やや枚数に物足りなさを感じます。 全く違うイベントなのに、CGは同じCGのバージョン違いということも多々あって、 物足りなさに拍車をかけています。 さらに、シーンの最後が背景CGだけになって終わることもあったりして、もう少し 絵を増やして欲しいところです。使い回しも多いですし、ね。 テキストは、ちらほら誤字が見受けられますね。「意外」がことごとく「以外」に なっているのはちょっと。正しく書かれているところの方が少ないような気が……。 そして、禁則に気を遣って改行しているところが見受けられるのですが、その後に 続く文章がさらに改行されたところから始まっていることが多く、ちょっと読み辛く 感じました。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は2週間。1日ずつプレイするタイプです。 ワンプレイは3〜5時間。どれだけお仕置き・ご褒美を与えるかによって所要時間は かなり変わってきます。お仕置きやご褒美を一切与えなければ、Hシーンがばっさり なくなりますので、3時間かからず終わります。逆に、毎回必ずお仕置き・ご褒美を 与えれば、5時間強ぐらいかかると思います。 難易度は高め。普通にクリアするだけならば、狙った女の子をお仕置きしまくって いればいいんですけど、他のエンディングを見ようと思うと、お仕置き・ご褒美の タイミングや選択肢にも気を遣う必要があり、難易度が跳ね上がります。 さらに、そもそも出すのが難しいヒロイン(アヤノですが)もいたりして、コンプリート するのはなかなか大変だと思います。 |
総評 |
お奨め度ですが、らぶらぶお仕置きゲームが好きな人にお奨め。ただ、途中に かなりキツいシーンが入ったり、ダークなお仕置きシーンもあったりするので、 純粋にらぶらぶの甘ったるい作品を求めている人は避けた方が賢明です。 幅のない会話シーン、繋がりの薄い個々のイベント、当たり前のように繰り広げ られるお仕置きH、何の脈絡もなくその後のフォローもなく挿入されるきっつい イベント、意味もなく高い難易度、繰り返しプレイの辛い重いシステム、CG使い 回しの多いHシーン、テキストと食い違うCGなど、欠点ばかりが目に付きます。 絵はとても可愛らしく、こんな可愛い娘達とらぶらぶHが出来るのかと思って 期待していただけに、かなり残念です。 せめてもう少し整合性をきっちりとって、イベント間の繋がりを考慮した構成に して欲しいところですね。これじゃあただ家事を失敗したヒロインを、ひたすら 意味もなくいじめるだけのゲームです。 まあ、そういうゲームが好きな人にはいいのかも知れませんが。 いたるところにちぐはぐなところが見受けられる、残念な作品でした。 最後に。「じゃあ一緒にお風呂に入るかわりに、愛液で洗顔してくれるかな?」 ……お前、バカだろ?(笑) |