LEVEL JUSTICE -レベルジャスティス-
ブランド名 ソフトハウスキャラ ジャンル 悪の組織SLG
発売日 2003.12.12 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(156x224x35mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 DISK-1 : 599.3MB、CD-DAなし
DISK-2 : 203.9MB+CD-DA=603.2MB、CD-DA27トラック
原画 佐々木珠流、
明音、ちんじゃおろおす、
笠懸えびら、皇征介		 シナリオ 内藤騎之介
音楽 28曲、梶原正裕、荒川憲一、KURANOSUKE、あきづきかおる 歌 あり(1曲、ED)、シエスタ(咲良+長田梢)
音声 あり、羽賀ゆい、紫苑みやび、ダイナマイト☆亜美、春日アン、大波こなみ、植木亨、
はるかめぐみ、三島由紀、立花十四朗、伊藤瞳子、神崎ちひろ、岩泉まい、内野一、
宇佐美桃香、渋谷ひな、金松由花、富樫ケイ
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 200箇所 CG枚数 247枚
おまけ クイズ、CG鑑賞、イベント回想、サウンドプレイヤー、スタッフロール、OPムービー
対象属性 ギャグ、コメディ、凌辱、ショートカット、金髪、ストレートロング、ピンク髪、お嬢様、
触角、巫女装束、ポニーテール、眼鏡っ娘、ツインテール、赤髪、魔女っ娘、ブルマ、
人妻、母乳、うさ耳、ふたなり、ウェイトレス、メイド、エルフ耳、長耳、エプロンドレス、
緑髪、ブルマ、猫耳、尻尾、オーバーニーソックス、お下げ、チャイナドレス、天然娘、
縦ロール、メイド、ご主人様、リボン、看護婦、ナース服
1プレイ時間 4〜20時間 お奨め度 7
レビュー
概要
失業してどうしようかと悩んでいた主人公は、とあるチラシを見かける。
それは、悪の組織「ヴァルキル」の勧誘であった。「住み込み可」という条件に
惹かれた主人公は、自分の才能を活かせるとあって、迷わず応募する。
そして主人公は、自分の知識を活かして怪人を作り出し、世界征服の手始め
として、街の制圧を始める。政府の手先「SAFE」の攻撃をかわしつつ、こっそり
悪事を働け! ……という、悪の組織SLG
# おやつ支給の悪の組織は珍しいかもしんない(笑)
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

冥将シアシア。(CV:ダイナマイト☆亜美)
本名・シア・ルーイー。組織で表向きNo.2の実力者。諜報部をとりまとめて
おり、情報操作などを行う。知的で真面目な女性。

魔将キリッサ。(CV:羽賀ゆい)
本名不明。組織のNo.3。作戦部部長であり、実行部隊の隊長。気が強く、
短気で直情的。思ったことはすぐに行動に移す。

冥界真帝ヘルオー。(CV:紫苑みやび)
本名・鏡名一姫。組織のNo.1。世界征服のためにヴァルキルを操る。
ゲームが好きなお子様。

唐紅葉月。(CV:伊藤瞳子)
SAFEの構成員で、国立戦隊セーフスターのラブリーホワイトスター。
お嬢様学校に通うが、周りのお嬢様っぷりに辟易している。

神代美香。(CV:神崎ちひろ)
SAFEの構成員で、国立戦隊セーフスターのラブリーレッドスター。
お金に目がないアルバイト少女。

涼屋綾菜。(CV:宇佐美桃香)
SAFEの構成員で、国立戦隊セーフスターのラブリーグリーンスター。
花屋の店員。ボケボケ天然娘。

間崎千早。(CV:岩泉まい)
SAFEの構成員で、国立戦隊セーフスターのラブリーピンクスター。
正義オタクでコスプレ好き。

冥獣ウーリン。(CV:春日アン)
主人公が作った怪人で、初めて対話が可能になった画期的怪人。
本名・ウォルフハーゲン。……いや、本名て(笑)

冥獣アーネウス。(CV:大波こなみ)
龍型の怪人。……私にはメイド型にしか見えませんが……(^^;
超絶不器用。

ルトワー。(CV:三島由紀)
敵の司令官。一見ぼけーっとしているが、案外切れ者。
主人公と何やら因縁があるらしい。

空野詩織。(CV:羽賀ゆい)
組織の通信関係の人員。

他、多数。これでも全キャラの半分以下です(^^;
キャラ多すぎ……。

絵の方は愛嬌のある可愛らしい絵柄。表情が活き活きしていていいですね。
ほのぼのとした、見ていて和める感じの絵柄です。
CGの処理も丁寧で、発色のいい鮮やかな色遣いが目を引きます。ちょっと
髪の毛の色とか鮮やかすぎるキャラもいますけど(^^;
立ち絵は

キャラクターは個性豊か……というか、クセの強いキャラが多め。
特筆すべきはキャラクターの数。ヴァルキルとSAFEだけで10人ぐらいいて、
それ以外のキャラ(街の娘とか(^^;)もいっぱいいます。全キャラ見るだけでも
大変かも。

音声は……微妙。メイン級のキャラはそこそこあっているとは思うのですが、
ヘルオーはちょーっと無理があるような気がしないでもないです。
そして、キャラクターの数が多く、兼ね役や音声の使い回しが結構多いため、
ちょっと合っていないと思えるキャラが多いですね。
演技の方は特に問題なし。明るく楽しくおバカな会話が楽しめます。

音楽は戦闘シーンが多いため、勇ましく激しい曲が多め。ほのぼのまったり
した曲も結構あります。シーンによく合った曲が使われていて、雰囲気を盛り
上げてくれるのですが、同じようなシーンを何度も見る関係上、いつも同じ
曲を聴いている印象があるのは残念。

ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。
歌はなし。ちょっぴりジャジーな雰囲気のある、でもどこかで聞いたことのある
ようなアップテンポの曲ですね。
絵の方ですが……うっわ、すげぇ面白い。非常にコミカルで、それでいて綺麗で
なかなかよく動いており、見ていてとても楽しいです。各所に小技が使われていて
面白く、これだけでも笑えました。結構丁寧に作られていて、お気に入りです。

エンディングは歌あり。ただし、ファイナル作戦をきっちりクリアした、正式な
エンディングの時のみのようです。
歌はポップで明るい爽やかな歌。クリア後の気分をすっきりさせてくれます。
絵の方はオープニングの絵をベースにしていて、コミカルさも健在。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
強制スキップ、バックログ搭載。バックログはマウスのホイール機能に対応して
おり、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。ただ、各所に
演出が入るので、ちょっと待たされることも多々ありますね。
設定である程度OFFにすることは出来ますけど。

セーブ箇所は200箇所。セーブ/ロードは本部でのみ可能。
セーブデータはセーブ日時の他、経過日数、怪人総数、戦闘員総数、支配率、
各コインの数とレートが保存されます。進行状況が一目で分かっていいですね。
数としては、まあこれだけあれば足りるでしょう。

システムは、地域制圧型のシミュレーション。
リーダーとなる怪人を選んで出撃し、10ある地区から攻撃する地区を選び、
マップ上の土地を制圧していきます。土地を制圧するとき、資材などがあれば
それが手に入り、敵がいれば戦闘になります。
戦闘は、5種類の攻撃方法から3手分の攻撃を選び、相手の攻撃と比較して
勝敗を決める形式です。それぞれの攻撃方法には、相性のいい攻撃と悪い
攻撃があり、それに戦闘力を加味して勝敗が決まります。必殺技や総攻撃など
特殊な攻撃をする場合は、怪人の行動力を消費します。
まあ、早い話がちょっと凝ったじゃんけんです(笑)
そして、土地をどんどん制圧していくと、その地区の支配度が上がります。
攻撃を終えて本部に戻ると、手に入れた資材などをコインに換金し、それを
各部署に分配します。コインを分配することによって、様々なイベントが発生
します。

他に、本部では怪人を作成したり、部下を訓練したり、作戦会議を開いて
実行する作戦を決定したりすることが出来ます。
怪人の作成は怪人の元となるES(イブシード)を使用して行います。そこに
コインを追加することによって、より強力な怪人を作れます。

全地区の平均支配率が80%を超えるか、特定の条件を満たしてファイナル
作戦を終了するとエンディングとなります。
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、職を失った主人公が、悪の組織ヴァルキルに入り、知識を
活かして怪人を作り、街を征服していくところから始まります。
# ビデオの録画が出来、3時間のCMカットにも耐えられる怪人(笑)

様々な怪人を作って街を攻撃したり、怪人を作るための元となるESを集め
たり、コインを各部署に分配することで様々なイベントを見たりしながら、
着々と作戦を遂行していく……という感じです。

ゲームは基本的にコミカルでおバカな雰囲気で進みます。
ヴァルキルは市民に愛される悪の組織(笑)ということで、活動内容もどこか
間抜けなものが多く、見ていて微笑ましいです。
# 悪の組織のクセに活動の大半がカツアゲ(笑)
##でも、それって市民に愛されてないと思う(^^;

条件を満たすとエンディングに突入するのですが、その展開はかなり急で、
それまでの流れを無視した感じになるので、ちょっと唐突に感じることが
多かったです。

気になったのは、ウーリンやアーネウスといったヒロイン系の怪人が中盤から
出てくるのですが、その時点で今まで使っていた怪人が凶悪に強くなっている
ため、もはや使い道がないというのがなんとも(^^;

H度はやや高め。まず、シーンの数がかなり多く、対象となるキャラクターも
様々なため、色んなシチュエーションのシーンを楽しむことが出来ます。
ただ、それぞれのシーンはやや尺が短く、描写もあっさりめのことが多いので
今ひとつ乗り切れないかも知れませんけど。まあ、メインキャラ関係のシーンは
比較的長く描かれていますから、それほど気にしなくてもいいかも知れません。
ただし、1回のシーンで2回戦3回戦があったりするのですが、そのシーンが端折
られていたりすることが多々あるのは残念。
ちなみに、主人公は中出し派で、ゴムをつけてやるぐらいなら1人で自慰行為に
ふけっている方がいいらしい(^^;
# 「避妊とか考えるならヤるなと言いたい」(笑)
##「避妊したければ、女の方がなんとかすれば良いのだ」……無茶苦茶や(^^;

テキストはあまりクセもなく、軽いノリで楽しめる読みやすいテキストだと思います。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間はエンディングの条件が揃うまで。

ワンプレイは4〜20時間。エンディングの条件を満たしたら終わりな訳ですが、
どういった条件を満たすかでかなり変わってきます。そして、どれだけイベントを
見るかでも大きく変わってきますね。1回のプレイで出来るだけイベントを回収
しようと思ったら、平気で10時間越えます(^^;
SAFEが出てくるまではエンディングに入れないのですが、それまでに条件を
満たしていれば、SAFEが出てきてすぐにエンディングになります。

難易度はやや高め。普通にクリアするだけなら特に問題ないと思うのですが、
全てのエンディング・イベントを見ようと思うと無茶苦茶大変です。
というか、エンディングやイベントの発生条件がなかなか解りません。
あんど、全部の怪人を集めるのなんて無理(^^;
さすがに怪人集めは途中で断念してしまいました……。
あと、戦闘に関してですが、最初に強い怪人を作れるかどうかで、序盤の
難易度はかなり変わります。最初に、持っているコインを全部突っ込んで強い
怪人を作ることが出来れば、序盤はかなり楽に奨めることが出来ると思います。
逆に、強い怪人を作れなかった場合、かなり苦しむことになるでしょう。
どんな怪人が出来るかは運なので、最初の怪人ぐらいは満足出来る怪人が
出来るまで粘ってもいいかも。コインを突っ込んだにもかかわらず、めっちゃ
弱い怪人が出来ることもありますし。
ちなみに私は、最初にコイン全部突っ込んで、大型美砕流という、結構強く、
かつ萌えな怪人を作れたので、かなり楽に進められました。
総評
お奨め度ですが、お手軽シミュレーションゲームが好きな人にお奨め。
難易度はそれほど高くなく、最初はちょっと戸惑うかも知れませんが慣れると
結構楽しくて、遊び応えはあると思います。
ただ、支配率を100%にするのは簡単なのですが、そうするとエンディングに
行ってしまうので、他のエンディングを見るためには、支配率を調整しつつ
作戦をこなしていく必要があるので注意が必要です。

そして、全体的に明るくお馬鹿な雰囲気の漂うゲームですので、そういった
作品が好きな人にもお奨め。個性豊かなキャラクター達が繰り広げるドタバタ
劇は、見ていて楽しいです。

ただ、全てのエンディングやイベントを見るのはかなり大変で、何度も繰り返し
プレイする必要があるのですが、繰り返しプレイ時に、プレイ負荷を軽減する
ような機能はほとんどなく、毎回同じ事を繰り返さないといけないために、やや
作業になってしまう感はありますね。
2回目のプレイぐらいまでは楽しめるんですけど、3回目以降になると、もはや
消化しているだけという気分になります。
もう少し繰り返しプレイの時に負荷が減るか、もしくは新たな楽しみが出来る
ようなシステムにして欲しいところですね。
まあ、後半は地区の制圧は簡単になりますけどね。
# たった1回の行動で、1地区を制圧してしまう様は壮観です(笑)
##上手く育てると、ファイナル作戦のボスキャラを瞬殺出来ます(笑)

まあ、それを差し引いても充分楽しめると思いますし、やり応えはあると思い
ますので、シミュレーションゲームが苦手でない人はプレイしてみてはいかが
でしょうか。苦手な人でも、あーんまり難しくはないので慣れれば大丈夫と
思いますけど。ボリューム満点で、たっぷり遊べます(^^)

最後に。「怪人を作れる」という知識は、他の所で使えるのだろうか(^^;
# 何を思ってそんな研究を始めたんだ、主人公(^^;
##さすが「どちらかと言えば天才」(笑)


「ドクター」と呼ばれると、なんだか感情移入度が高まります(笑)


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