Kissing!! -under the mistletoe- | |||
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ブランド名 | Valhalla | ジャンル | 微熱恋愛アドベンチャー |
発売日 | 2003.09.19 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(165x230x39mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | DISC1 : 513.1MB、CD-DAなし DISC2 : 601.0MB、CD-DAなし Original Sound Track : CD-DA=365.0MB、CD-DA21トラック |
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原画 | 川原誠 | シナリオ | 姉御許、こーしゃく太郎、那瀬葉菜留、 こーしゃく華子 |
音声 | 主人公以外男女共にボイス有り | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 1000〜10000箇所 | 歌 | あり(2曲、OP・ED) |
おまけ | アルバム、音楽、回想 | ||
対象属性 | 純愛、萌え、コメディ、幼なじみ、天然娘、裸エプロン、お下げ、眼鏡っ娘、巫女さん、 巫女装束、ツインテール、スクール水着、後輩、ボブカット、先輩、お嬢様、金髪、 ストレートロング、ゴスロリ、黒髪、ヘアバンド |
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1プレイ時間 | 3〜4時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
実家が「聖光舎」というクリスマス専門のイベント会社を営んでいる主人公。 主人公にとって、クリスマスは仕事の手伝いをさせられる日でしかなかった。 これではいけないと思った主人公は、仕事の手伝いをしてくれるキャンペーン ガールを雇おうと提案する。そして、仕事にかこつけてその女の子と仲良く なろうと計画する。 果たして作戦は上手く行くのか……という、微熱恋愛アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 泉水あやか(いずみあやか)。 主人公の幼なじみ。とても優しくいつも主人公に気を遣う、母親のような存在。 塚森智和(つかもりちわ)。 主人公のクラスメイトで学生委員長。ちびっ子で眼鏡っ娘で巫女さんという、 特殊な需要を一手に引き受ける武装を持ったキャラ(笑) 天宮イルマ(あまみやいるま)。 主人公の学園に転校してきた転校生。無口で感情表現に乏しい。 高瀬李音(たかせりおん)。 学園の後輩で梓音と双子。お金持ちのお嬢様で、わがまま放題やっている。 ちょっぴり恐がりの泣き虫。 高瀬梓音(たかせしおん)。 学園の後輩で李音と双子。李音と同じく好き放題やっている。 気が強く意地っ張り。 桜井美久(さくらいみく)。 主人公のクラスメイトであやかの親友。何かと主人公をからかう。 恐ろしいまでの情報網を持つ。 絵の方は、アニメチックなはっきりとした分かり易い絵柄ですね。 とても可愛らしく、どこか愛嬌のある感じがして、親しみやすい感じです。 CGの処理もコントラストのはっきりした発色の良い塗り方で、これまたアニメ 的な感じですね。とても見栄えは良いと思います。 立ち絵は表情変化・ポーズ変化ともに豊か。アクションも大きく、会話内容に ぴったり合った表情・ポーズが採用されていて、感情移入はしやすいです。 そして、画面にはアニメーションがふんだんに取り入れられており、目パチ・ 口パクはもちろん、画面の切替の時にもアニメーションが使われたりします。 無駄に格好いいメカアニメーション(笑)なんかもあったりして、演出には結構 気合い入ってますね。 キャラクターはみんな個性的。特に双子は強烈な個性を放っていますね。 やりすぎなぐらい(笑) あやか萌え。一途で健気でええ娘や(T_T) そして、委員長萌えすぎ。あの展開は反則です。 李音も結構可愛らしくていいですねー。 イルマも梓音もいい感じですし、キャラクターはみんな魅力的です。 # 最初はなーんとも思わなかったキャラが多いですけど(^^; 音声はキャラクターともばっちりハマっていていいですね。演技の方も全く問題 なし。とても作品を盛り上げてくれます。特に双子との会話は、同時に喋ったり 掛け合いが非常に楽しかったです。 音楽は明るいコミカルな感じの曲が多めですね。ただ、シリアスなときは静かな 曲が、緊迫感のあるときは激しい曲が流れるなど、きっちりシーンと合った曲が 使われていていい感じです。曲単体でも充分聴ける、なかなか良くできたBGM だと思います。 プロローグが終わると、オープニングアニメーションが流れます。 歌の方はノリの良いヒップホップ系の曲。エレキを効かせた70年代サウンド といった雰囲気ですね。ただ、ボーカルは可愛らしい歌声で、軽い雰囲気が 漂っていますね。もう少し力のあるボーカルでも良かったんじゃないかなー、と 思ったんですが、まあこれはこれでありかな、と。学園天国みたいで(^^) 絵の方はなかなか演出が凝っていて面白いです。若干ばらつきはありますが 絵も綺麗ですし、見応えはありますね。 エンディングも歌あり。こちらはちょっと落ち着いた感じの曲で、作品のラストを しっかり締めくくってくれる感じです。 |
システム |
インタフェースはややキーボード操作可。 メッセージ送りや選択肢の決定、バックログの表示などはキーボードで出来 ますし、セーブ/ロード画面などもショートカットキーで出せるようになっている のですが、各メニューの中はキーボードで操作できないようですね。残念。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。描画の方はやや重め。 動作自体はそれほど重くないのですが、画面の切替の時などにエフェクトが 入るため、ちょっと待たされる感じです。エフェクトが自由にON/OFF出来れ ば良かったんですけどねー。 メッセージスキップ時にはエフェクトがかからないのでそこそこ快適です。 セーブ箇所は初期値で1000箇所。設定を変更すれば最大10000箇所まで 増やすことが出来ます。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトル、ゲーム内日付と、自由に 記述できるコメントが保存されます。 数としては、こんなに使い切れるはずがありません(笑) 元々充分すぎるほど用意されているのに、さらに拡張できるという、もはや やりすぎです(笑) いや、別にあって困ることもないのでいいんですけど。 そして、セーブデータは番号やコメントで検索することが出来ますし、 コメントの変更も自由、データにプロテクトをかけて上書きできないように することも可能など、至れり尽くせりな感じですね。慣れるまでは特殊な 機能はやや使いづらいかもですけど。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 シナリオフローが用意されていて、どのルートを通っているかが解るように なっています。また、フローから指定したシーンを呼び出すことも可能です ので、シナリオの回収も楽ですね。 ちなみにおまけの『アルバム』ですが、これはゲーム中に画面をキャプチャ したものを一覧で表示できるというもので、見たCGが自動的に登録される ものではないので注意。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームはクリスマスも近づいてきて、イベントの準備をしなければならない というところから始まります。主人公はキャンペーンガールを雇おうと考え、 心当たりの女の子に声をかけます。 まずこの時点で、誰をキャンペーンガールにするかの選択肢が現れ、そこで 選択したキャラのルートに入ります。選べる女の子は5人。高瀬姉妹は2人で 1セットになっています。……あれ? 美久は選べないんですね(^^; そして、なんとかキャンペーンガールをやって貰うよう説得して(簡単にOK してくれる娘もいますが)、仕事をしつつお近づきになっていく……という 感じです。 前半は終始コミカルに進みます。キャンペーンガールを引き受けてもらう までのドタバタや、仕事をしていく中で出てくる問題などを絡めて、明るく 楽しい日常が繰り広げられます。 中盤でとりあえず主人公とヒロインはある程度仲良くなるのですが、後半は そんな中で色々と問題が出てきて、それを何とか乗り越えるという、やや シリアスな展開になります。心の葛藤やぶつかり合いが丁寧に描かれていて、 なかなか良かったです。 まず特徴的なのはキャラクターの描き方。どのキャラクターもとても魅力的に 活き活きと描かれています。最初はなんとも思っていなかったキャラクターも、 プレイしていくうちにどんどん好きになっていく感じで、見事に魅力を引き 出されていますね。ただ、このゲームは最初に誰をキャンペーンガールに するか選ぶわけですが、その時点で気になっていない女の子は、普通選ば ないと思うぞ(^^; 高瀬姉妹を選ぶのは、よっぽどのマゾでわ?(笑) イルマなんてちょっと逢っただけですし……。 ちょっとそのあたり、冒頭の展開は強引な感じがしますね。 あやかと主人公の関係も、なんか微妙ですし。普通、幼馴染みだからといって、 平然と胸を揉んだりはしない(笑) # 「ところかまわずモミモミか!! モミモミかよ!! モミモミだよな!!!」(笑) ##「モミモミか! またモミモミなのか!! モミモミなんだよな!!!」(笑) しかし、いったんシナリオが始まってしまえば、どのキャラクターもとても 上手く描かれていて、そんな強引な展開もあまり気になりません。 ただ残念なのは、最初にどのヒロインのルートに入るかを決定してしまうため、 それ以外のヒロインは余り登場しないこと。特に下級生であるイルマや双子は 他のシナリオではほとんど出てきません。そのため、シナリオに今ひとつ幅が なく、ちょっと勿体ないですね。会話が楽しいゲームだけに、もっといろんな 会話が楽しみたかったです。 H度は低め。双子以外は1ルートに1回しかHシーンがなく、内容もやや淡泊。 尺もそれほど長くなく、あっさり終わる感じですね。その分双子ルートでは 複数のシーンが用意されてはいるのですが、それでもボリューム的には余り 大きくなく、やや物足りない感じです。描写はそこそこ丁寧なのですが。 テキストは誤字も少なくノリも良く、読みやすいと思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは11月28日から始まります。ゲーム期間は約1ヶ月。 フローチャートを見れば、いつまでかは一目瞭然なのですが。 ワンプレイは3〜4時間。シナリオによって結構差があります。 難易度は低め。基本的にどの選択肢を選んでも、大抵エンディングには辿り 着けると思います。ただ、双子ルートは全ルートを網羅するがちょっと大変ですし、 あやかルートは選択肢の影響が後日に出たりしますし、智和ルートはある条件に 気付かないとルートを埋めるのは大変かもしれませんが。まあ、クリアするだけ なら簡単だと思いますので。 # 巫女さん好きな人なら智和ルートは問題なしでしょうか(笑) |
総評 |
お奨め度ですが、純愛ラブラブストーリーが好きな人にお奨め。 主人公が女の子とお近づきになっていく過程が上手く描かれており、徐々に 相手の気持ちが分かってくるあたりはとても見応えがあります。 そして、気持ちが分かってくるとどんどんその娘が可愛く思えてきて、感情移入 しやすいですね。 ただ、残念なのは、気持ちを通わせ合って、1つ困難を乗り越えたらもう終わり という感じで、ラブラブになってからはあっさり終わってしまうため、肩すかしを 喰らったような感じになりますね。 欲を言えば、ラブラブになってからをもう少ししっかり描いて欲しかったなー、と 思いました。そうすればHシーンももっと増やしてH度も高く出来たと思いますし。 それと関連して、各シナリオともラストがちょっと急ぎすぎな感じで、ちょっと 駆け足で進んでしまうため、せっかく盛り上がってきた話がいきなり終わって しまうような感じで、今ひとつプレイ後に余韻が残りません。 イルマシナリオなんか、ラストをもう少し上手く持っていけば、もっと泣けたと 思うんですけどねー。ちょっと勿体ないです。 あと、演出がとても凝っていて、各所にアニメーションが取り入れられていて 感情移入はし易いのですが、反面、レスポンスが悪くなっていて、繰り返し プレイしていると、ちょっと辛くなってきます。メッセージスキップをした時は 軽快に表示されるものの、通常時でもエフェクトをON/OFFしたかったですね。 ともあれ、キャラクターの描き方がとても良く、会話も楽しくて感情移入し易い 作品だと思います。どのキャラクターにも萌えることが出来ますし、うるうる できるちょっといい話系のシナリオもあったりして、なかなか楽しめると思い ます。絵柄や雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。絵柄が今ひとつと思う 人も、プレイしたら結構萌えるかも。そのぐらいキャラクター描写は良いです。 最後に。「右に立ってるのが、梓音だろ!」「左に立ってるのが、李音だろ!」 ……冷静に考えたら、どっちも同じじゃん!(^^; |