ラストオーダー〜Last Order〜 | |||
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ブランド名 | 13cm | ジャンル | ファミレス陵辱AVG |
発売日 | 2003.12.26 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(236x164x36mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 2.42GB(DVD-ROM) | ||
原画 | 九尾(108) | シナリオ | 朝凪軽、元長柾木 |
音楽 | 17曲、U-ma、高瀬一矢 | 歌 | あり(1曲、OP&ED)、KOTOKO |
音声 | あり、紬叶慧、涼森ちさと、朝咲そよ、佐々木あかり、田中美智、杏露花梨 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 32箇所 | CG枚数 | 72枚 |
おまけ | CG Mode、Playback Mode、BGM Mode | ||
対象属性 | ウェイトレス、陵辱、眼鏡っ娘、緑髪、触角、お下げ、リボン、黒髪、ストレートロング、 ボンデージ、首輪、茶髪、ツインテール、金髪、オーバーニーソックス、紫髪、縦ロール、 天然娘 |
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1プレイ時間 | 2〜6時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
主人公は、ファミレス「フロレアール」でバイトをしている。フロアチーフを任されて おり、事実上、店を動かす立場にあった。そして主人公はその立場を利用して、 女性スタッフに近づき、毒牙にかけていくという裏の顔を持っていた。果たして、 ウェイトレス達の運命は。主人公の思いとは……という、ファミレス陵辱AVG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 近藤真奈美(こんどうまなみ)。(CV:佐々木あかり) ウェイトレス。主人公と同じ大学で、同じ学部・学科・ゼミ。 主人公を大学に連れ戻すため、バイトを始めた。 緒方香苗(おがたかなえ)。(CV:朝咲そよ) ウェイトレス。フロアのトレーナー。主人公の奴隷となっている。 プライベートな時は、口調も性格も変わり、主人公を「パパ」と呼ぶ。 鷺元春菜(さぎもとはるな)。(CV:紬叶慧) 新入りのバイト。大人しく控えめな性格だが、作業は丁寧で的確。 苫原なつき(とまはらなつき)。(CV:涼森ちさと) 新入りのバイト。明るく元気いっぱいだが、注意力散漫でちょっとドジ。 御影諒子(みかげりょうこ)。(CV:田中美智) 他店から来たヘルプ。常にマイペースなトラブルメーカー。 いつでもラストスパート(笑) 高柳倫子(たかやなぎともこ)。(CV:杏露花梨) 「フロレアール」に新たにやってきた店長。本社のお偉いさんの娘。 世間知らずで、おっとりぼけぼけした天然さん。 絵の方は、可愛らしく、色気のある絵柄ですね。 CGの処理も丁寧で綺麗です。ただ、ちょっと色遣いが鮮やかではっきりして いるため、一部服や髪の毛などが浮いているように感じることも。 立ち絵は表情変化・ポーズ変化はありませんが、メッセージウインドウ横に 表情が表示されており、そちらはそれなりにころころ変わります。 ただ、立ち絵も表情絵も、今ひとつ会話内容と合っておらず、ピントがズレて いるように感じることもありました。 照れているはずなのに満面の笑みだったり。 キャラクターは大人しいキャラと弾けたキャラではっきり分かれている感じ ですが、どのキャラクターも多かれ少なかれどこか壊れており、その思考は かなりぶっ飛んでいるところがあります。 諒子が結構好きかも。かなりムカつく奴ですけど(笑) 音声はキャラクターとのマッチングはほぼよし。ただ、倫子だけはちょっと 浮いているようにも感じましたが。 演技の方は特に問題なし。陵辱シーンなども緊迫感たっぷりです。 あと、伏せ字の部分には「ピー音」のかわりにノイズが入っているのですが、 これが結構耳障りです。「ピー音」の方がいいかも……。 音楽は澄んだ音色の綺麗な曲が多めですね。陵辱シーンなどには激しい 曲もありますが、基本的には静かで落ち着いた感じの曲が多いです。 その陵辱シーンの曲ですが、ちょっと自己主張しすぎていて耳につくような 感じで、ややシーンに集中出来ませんでした。もう少し控えめでもいいかも。 Chapter1が終わると、オープニングアニメーションが流れます。 歌はスピード感のあるハードな曲で、歌もかっこいい感じです。 絵の方は基本的にキャラクター紹介・シーン紹介的なものですが、演出が なかなか面白く、楽しむことができました。 |
システム |
インタフェースはマウスカーソルのキーボードエミュレーションによって、フル キーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 あと、前の選択肢に戻る機能が搭載されているのですが、戻れるのは選択肢 だけで、移動場所選択シーンには戻れないので注意が必要です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は軽快。メッセージスキップも高速です。 ただ、2画面CGのスクロールはちょっと遅くていらいらするかも。 セーブ箇所は32箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、何章かとゲーム内日付が保存されます。 数としては、エンディングが複数あり、分岐がやや複雑なため、もうちょっと 欲しいところですね。 システムは移動場所選択&選択肢決定型のアドベンチャー。 移動場所選択はどこに誰がいるのかは表示されず、行ってみないとわかり ません。まあ、移動箇所は6箇所だけですが。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは「フロレアール」に新たに2人のバイトと1人のヘルプが来るところ から始まります。その3人と関係を持ちつつ、以前からのバイトとも関係を 続けていくという感じ。 ゲームは基本的にシリアスで淡々と進みます。諒子や倫子が絡んでくると ややコミカルになったりもしますけど、それほど弾けていると言うほどでは なく、アクセント程度ですね。 基本的にバイト達を次々と毒牙にかけていくという感じの展開なのですかが、 実際に毒牙にかけるのはひどくあっさり終わります。 むしろ、それから主人公の気持ちがどう動いていくか、というところに重点を 置いて話がすすむ感じです。 そんな感じで、主人公の思想や過去が中心となって話が進むため、全体的に やや小難しく、解りづらい描写が目立ちます。 エンディングもなにやら哲学的に終わるものが多く、なし崩し的に流れていく 感じのものも多く見受けられます。 終わった後も今ひとつ釈然とせず、しばらくしてから「……で?」と問いかけ たくなるようなものも多々。すんなりと楽しむことは出来ませんでした。 H度は高め。どのキャラクターも複数回用意されており、中でもメインヒロイン である春菜はぶっちぎり多いです。尺の方もそこそこ長く、描写も丁寧なため、 感情移入もしやすいです。陵辱的なシーンも多く、行為のバリエーションも様々 なため、かなり楽しめると思います。かなりキツい陵辱シーン(輪姦など)もある ため、苦手な人は注意。 テキストは、行頭に「。」が来ることが多々ありました。 テキスト自体はそれほど読みにくくもないのですが、内容が抽象的で小難しい ため、すんなりと理解はしづらいテキスト、という感じですね。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは5月6日の月曜日から始まります。 ゲーム期間は約1ヶ月。ただし、エンディングの条件を満たすとそこで終了に なります。 ワンプレイは2〜6時間。これもどこでエンディングに入るかによって、大きく 変わってきます。最後の章までプレイして6時間弱というところでしょうか。 難易度はやや高め。エンディングがどんにな風に分岐するのかがやや解り辛く、 選択肢を1つ間違えるだけで全然違うエンディングに行ったりするので注意が 必要です。ただクリアするだけならそんなに苦労はしないと思いますが、狙った エンディングを見るとか、コンプリートするのはやや手間かもです。 |
総評 |
お奨め度ですが、落ち着いた雰囲気の陵辱ものが好きな人にお奨め。 主人公はあまり人と関わりたがらず、ただ肉欲を満足させるためだけに、 女性を陥れたり、陵辱したりしています。ある意味ストイックで、感情的に ならないため、淡々と進む印象が強いですね。 そして、ベースには主人公の過去や、自由に対する思想など、結構小難しい テーマが流れているため、そういったテーマ性のあるしっかりとしたゲームが 好きな人にもいいかもですね。 逆に、何も考えずに素直に楽しみたい人には、ちょっと向かないかもです。 全体的に今ひとつ盛り上がりがなく、ラストもなし崩し的なものが目立ちます けど、テーマを理解してしまえばその上にしっかりとストーリーがくみ上げら れていることが見え隠れするという感じです。 ……まあ、ちょっと感情移入はしづらいかもですけど。 ともあれ、結構しっかりとした作りの作品ですので、ただぼけーっとプレイ するだけのゲームに飽きた人はどうぞ。 おまけの「ダンジョンクラッカー」もかなり遊べますし、ね。 # というか、こっちの方がゲームとしては楽しめたかも(^^; 最後に。「霊が見えるとか、実は霊だとか! そんな平凡な人生で面白いの?」 ……実は霊だったら、もう人生終わってると思う(^^; |