鬼爪〜陵辱の宴〜 | |||
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ブランド名 | PonyTail | ジャンル | 閉鎖的陵辱極限ADV |
発売日 | 2003.10.03 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(154x216x32mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 561.4MB、CD-DAなし、Alpha-ROM | ||
原画 | Maruto! | シナリオ | 雑音ラジオ、砂木理子 |
音声 | 女性のみフルボイス、 高橋夕稀、しまだかおり、唯川みき、桜井薔子、桐山みなえ、野中くるみ |
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インタフェース | ほぼキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 32箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | メモリー、グラフィック、オンガク | ||
対象属性 | 鬼畜、陵辱、学園物、ダーク、インモラル、委員長、ウェディングドレス、ご主人様、 首輪、紫髪、ヘアバンド、ストッキング、猫耳、緑髪、関西弁、眼鏡っ娘、白衣、 ガーターベルト、首輪、ショートカット、ブルマ、ふたなり、バニー、うさ耳 |
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1プレイ時間 | 3〜4時間 | お奨め度 | 4 |
レビュー |
概要 |
目覚めると見知らぬ古びた廃校舎にいた主人公達。そこから生きて脱出する ことの出来るのはたった1人だけだという。水も食料も殆どない極限状態の中、 さらに『鬼』がいつどこから襲ってくるかわからないという状況にあって、皆は 生き残るために必死になる。主人公は、この『鬼』の役だった。 仲間達を遅い、陥れ、追い詰める。果たしてこのイベントの目的は? 勝者と 敗者の運命は? 主人公はどうなるのか……という、閉鎖的陵辱極限ADV。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 石立蕗乃(いしだてふきの)。(CV:高橋夕稀) 委員長。真面目で優等生。自分のことよりも周りの人のことを考える。 木立ルス(こだちるす)。(CV:しまだかおり) 裕福な良家のお嬢様。頭の回転が速く、プライドが高い。 葦原圭那(あしはらけいな)。(CV:唯川みき) お調子者。よく構造の解らない髪型をしている(笑) 薪川瑞柄(まきかわみずえ)。(CV:桐山みなえ) 主人公の担任の国語教師。言動の全てにおいてトロい。 川岸夏凛(かわぎしかりん)。(CV:桜井薔子) 保健医。一見真面目でお堅い感じだが、胸の奥に何かを秘めている。 滝川琴音(たきがわことね)。(CV:桐山みなえ) 跳ねっ返りの不良娘。人の言うことにことある毎に反発する。 森涼(もりすず)。(CV:野中くるみ) ふたなり少女。気が弱く控えめ。 絵の方はやや丸っこい可愛らしい絵柄ですが、構図やCGの処理などで淫靡な 雰囲気が良く出ていると思います。 CGの処理も丁寧で、絵の魅力を引き出していると思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化はありませんが、メッセージウインドウ横に フェイスウインドウが用意されており、その表情は会話内容に合わせて変わり ます。 キャラクターは個性のはっきりしたキャラクターが多め。追い詰められた状況の 中で、様々な人間模様が描かれています。特に圭那は異彩を放っている感じ。 つーか、何も考えてないだろ、お前(笑) とりあえずルスLOVE☆ どういう理由でこの名前なのか知りませんが(^^; # ハーフなのか? 音声は……微妙(^^; ルスや夏凛は特に問題ないのですが、他のキャラはやや声が浮いて聞こえます。 演技の方も襲われた時の緊迫感などがあまり出ておらず、物足りなさを感じます。 音楽は重苦しいドロドロしたものや、静かで不気味な感じの曲が多め。 曲単体で聴くと結構完成度は高いと思います。ちょっと楽器(音色)の使い方が 独特で、好みは分かれるかも知れませんが。 ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。 歌は静かながらもパンチの利いた渋い曲で、すっごい格好いいですね。 雰囲気が良く出ていて痺れました。 絵の方は基本的にキャラクター紹介、シーン紹介的なもので、特に目新しい点は ありませんが、絵の方はなかなか綺麗で見応えはありますね。 # 「それでも私、信じてるからね」……あっさり裏切られるわけですが(笑) |
システム |
このゲームはAlpha-ROMによるプロテクトが施されています。CDのチェックは インストール時の1回だけで、それ以降はCDチェックがないため、インストール さえ出来れば問題なく起動できます。……インストールが出来れば(^^; インタフェースはほぼキーボード操作可。 メッセージスキップや選択肢決定、各メニュー内の操作はキーボードで出来る のですが、肝心のメニューを出す事がキーボードでは出来ないようです。残念。 既読スキップ、強制スキップ、メッセージ履歴表示、自動送り搭載。 メッセージ履歴はマウスのホイール機能に対応しています。 メッセージ送りもホイールで可能ですね。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作はやや重め。 通常はそうでもないのですが、シーンの切替の時がちょっと引っかかります。 セーブ箇所は32箇所。セーブ/ロードは移動場所選択シーン以外で可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルが保存されます。 数としてはエンディングがそれなりにあるものの、移動場所選択シーンでセーブ 出来ないのでセーブするポイントがあまりないと思うので、これだけあれば充分 足りるかと思います。 ちなみに、修正ファイルを入れないとスロット16にはセーブできません(^^; システムはマップ移動場所選択型のアドベンチャー。 まず、標的7人の中から誰を襲うかを決定し、続いて「観察」「襲撃」「陵辱」の どれを行うかをマップ上から選択します。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、主人公達が見知らぬ廃校舎に連れてこられる所から始まります。 そこでここから生きて抜け出すことの出来るのは1人だけだと知り、みんな必死に 抜け出す方法を探すという感じです。 主人公は『鬼』の役で、標的を追い詰めて精神的に破壊し、脱落させるために 行動します。 ゲームは終始重苦しい雰囲気で進みます。まあ、ひたすら陵辱物なので、明るく なりようがないですが。……圭那絡みのイベントだけは、やたらのーてんきかも ですけど(^^; エンディングも後味の悪い、ハッピーエンドとは言えないものがほとんど。 ……いや、当人はハッピーなのかも知れませんが(^^; まず気になるのは整合性。以前目の前で酷い行為を見たのに、さも初めての ように振る舞ったり、さっきまで一緒にいた人を、長いこと逢っていないように 言ったりとか。 極めつけは、さっき壊したキャラが、次に襲った別キャラのイベントに平然と 出てくること。こいつ立ち直ってるじゃん! 脱落してないよ!(笑) # 「ルスちゃんに聞いたわ」って、あんたの目の前でやってただろーが(^^; そして、廃校舎の中という閉鎖された空間に9人の人間がいるにも関わらず、 誰かを襲うときに他のキャラが出てくることはほとんどありません。 絡んできたとしても1人がせいぜいです。 もう少し他のキャラもイベントに絡ませて、鬼(主人公) vs 標的達という図式を 作っても良かったのではないでしょうか。今ひとつ広がりがありません。 それと、主人公は標的を追い詰めるために「観察」「襲撃」「陵辱」の3つの 行動を取るのですが……ひたすら「観察」を続けていても、標的は勝手に 壊れます。……主人公の存在意義を全く感じないのですが(^^; 「鬼ごっこ」がベースになっていると思いますから、もう少し積極的に参加 しましょうよ(^^; H度は高め。各ヒロインとも5つのイベントが用意されていて、シチュエーションは 様々。尺もそこそこ長めで、描写も濃厚です。ただし、ほとんどが陵辱シーンの ため、耐性のない人は注意。 テキストは誤字が目立ちます。「私にに」とか「私のの」なんてのは日常茶飯事。 夏凛のイベントなのに、「蕗乃は鬼の手に落ちた」なんてメッセージもあったり。 読点も少なく、ちょっと読みづらいテキストですね。 # 「足蹴」を「あしげり」と読んでいるところもあったりして。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は1週間。1日4回行動することが出来ます。 ただし、エンディングの条件を満たせばそこで終わります。 ワンプレイは3〜4時間。前置きが長いため、実際に本編が始まる所からプレイ すれば、2〜3時間程度で終わります。結構サクサク進む感じですね。 難易度は低め。最初は何をどうすればいいのか全然わからず、若干戸惑うかも 知れませんが、1度クリアすれば、何をすればいいのかが明確になると思います ので、あとは簡単です。 |
総評 |
お奨め度ですが、女の子を精神的に追い詰めて行くのが好きな人にお奨め。 キャラクターによって追い詰められたときの行動に差があり、いろいろな反応が 楽しめると思います。ただし、ずっと「観察」をしているだけでは全然追い詰めて いる雰囲気が味わえないので注意。 気になった点としては、最初と最後。まず、何故このメンバーが集められたのか、 どうやって集められたのかという説明がほとんどありません。 なので、うやむやのうちにゲームが始まっている印象を受けます。 連れてこられた当人達はそういう感覚なのでしょうけど、主人公は主催者側の 人間ですから、もう少し情報が欲しいところですね。 そして最後、非常にあっけなく終わります。対象となるヒロイン以外(主人公含む) がその後どうなったかという描写がほとんどありません。 なので、これまたうやむやのうちに誤魔化されてしまった感じです。 まあ、実際に主人公は誤魔化されているわけですが……。 ということで、途中はいいのですが、最初と最後がうやむやのため、全体的に どうも締りがない印象を受けます。 過程だけを楽しむゲーム、という感じですね。もう少しきっちり設定を消化して 欲しいところです。 # まあ、その「過程」も、整合性無茶苦茶な訳ですが(^^; あと、プレイするときはメーカのサイトで配布されている修正ファイルを入れて おいた方が良いでしょう。入れておかないとおまけのシーン回想で止まります。 まあ、本編には特に問題はないようですが。 # 使えないセーブスロットがあったりはしますけど。 最後に。ところで、高原隆也の存在意義って?(^^; # ほとんど話に絡んでこないのですが……。誰だよ、こいつ連れてきたの(^^; ##こいつが最後に残ったら、どうするつもりだったんだ? 主催者よ……。 |