おめがねティーチャー -Valentine Plan-
ブランド名 すたじおみりす ジャンル ショートAVG
発売日 2003.02.14 定価 \3,800
パッケージ DVDタイプトールケース マニュアル B6ブックタイプ
DISC容量 295.6MB、CD-DAなし
原画 流木念 シナリオ 双葉晶
音声 あり、鳴海エリカ、金田まひる、榎津まお
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応
セーブ箇所 20箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ CG鑑賞、音楽鑑賞、シーン回想
対象属性 ラブコメ、純愛、ギャグ、眼鏡っ娘、先生、女教師、妹、お兄ちゃん、緑髪、
幼馴染み、ストレートロング、女王様(笑)
1プレイ時間 1時間弱 お奨め度 5

レビュー
概要
両親が海外に赴任しているため、妹と二人暮らしをしている主人公。
その主人公のことを密かに思う主人公の担任教師。そして幼馴染み。
しかし主人公は卒業後は海外に留学してしまう。卒業まではあと僅かと
なったバレンタインデー。それぞれの思いを胸に、熾烈な抗争が始まる
……という、ショートAVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

櫻井沙耶(さくらいさや)。(CV:鳴海エリカ)
先生。24歳独身。名門のお嬢様で世間のことに多少疎い。
主人公の前では冷静さを欠いているためかなりドジ。

坂崎亜美(さかざきあみ)。(CV:金田まひる)
主人公の妹。DNA鑑定までしたんだから間違いない(笑)
天才少女で極度のブラコン。テンションかなり高め。

高見沢薫(たかみざわかおる)。(CV:榎津まお)
主人公の産婦人科時代(産まれる前)からの幼馴染み。
非常におっとりしていて恥ずかしがり屋で引っ込み思案。
しかし、運動神経はやたらいい、らしい。


絵の方はかなり個性的な絵柄でちょっと好みが分かれるかもですね。
CGの方もあまり丁寧さは感じられず、一部線の処理などで粗いところも
見受けられました。まあさほど気にならないかも知れませんが。
私も最初はこの絵はちょっと……と思っていたのですが、実際にプレイ
してみると案外愛嬌があって可愛らしく、ギャグ顔なんかはかなり好みな
感じだったので、全然問題なしでした。

立ち絵の方はポーズ変化こそほとんどないものの、表情変化は多彩で
アクションも大きいため見ていて楽しいです。

キャラクターはみな個性的なのですが、中でも妹の亜美の個性が光って
います。眩しいぐらいです。てゆーかやりすぎです(笑)
薫もお約束なキャラながらなかなかいい味だしていますね。

音声はキャラクターとも合っていて演技の方も良好。
亜美のハイテンショントークや一人芝居など、かなりイケてました。
薫の妄想もステキです。
# 沙耶のざ〜ますも(笑)

音楽は静かな曲からアップテンポな曲、コミカルな曲と非常にバラエティに
富んでいます。ちょっと曲数少な目ですけどね。

ゲームを開始すると短いプロローグの後にオープニングアニメーションが
流れます。歌は非常に清涼感のある歌声と曲で聴いていて心地よいです。
絵の方はキャラクター紹介とシーン紹介的なものですが、なかなか面白い
演出がされていて結構楽しめました。ちょっと画質粗いけど。

エンディングも歌あり。こちらは非常にしっとりとした静かないい曲ですね。
ただ、ボーカルと曲のバランスが悪いのか、ちょっと歌が聞き取りづらい
のは勿体ないですね。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
各機能はファンクションキーにも割り当てられており便利です。
マウスでの操作も各機能がメッセージウインドウ上部にアイコンでまとめ
られていますので、操作しやすいと思います。
未読スキップ、既読スキップ、過去ログ回想、オートモード搭載。
過去ログ回想はマウスのホイール機能にも対応しています。
システム設定もそこそこ細かく設定できますし、非常に快適ですね。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作の方は比較的軽快。
若干画面表示で引っかかる感がありますが、設定で「画像表示を素早く
表示」の設定にすればほぼ問題なしです。
メッセージスキップをするときはやや引っかかる感じですが。

セーブ箇所は20箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
数はゲームのボリュームから考えれば充分でしょう。全選択肢でセーブ
したとしても使い切らないのではないでしょうか。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。
特徴としては、ゲームをクリアするたびに眼鏡が増え、ゲーム開始時に
M・C・C・Sモードで沙耶にどの眼鏡を装着させるか選択できるように
なります。装着している眼鏡によって、イベント中のセリフが若干変化
します。ちなみに眼鏡の単位は「メガ」です。……訳わかりません(^^;
シナリオ・プレイ感
ゲームの方は、主人公がバレンタインデーの当日に先生からチョコを
貰い、妹や幼馴染みの妨害をくぐり抜けて結ばれるという話。
……どうしましょう。2行でストーリー語り終わってしまいました……。
いや、だって内容ホントにこれだけですし(^^;

妨害と言ってもそんなたいしたことじゃないですし、基本的にコメディ
ですので明るく楽しいおとぼけな雰囲気で進みますから、ドロドロの
三角関係になったりとか修羅場になったりもしません。
終始コミカルに話が進みます。

Hシーンは若干薄め。シーン自体の尺もやや短く、あっさりしています。
先生は初めてなのですが、あっさり感じるのはお約束ですね。
# 1つだけちょっと長めのH度も高めなシーンもありますけど。

テキストは読みやすくていいのですが、各キャラは結構個性的な性格の
ためかなり暴走したセリフを連発しますのでそれに馴染めるかどうか、
ですね。特に亜美はかなりイっちゃってます。私は全然問題なし、むしろ
良しでしたが。
プレイ時間・難易度
ゲームは2月14日、バレンタインデーから始まります。
ゲーム期間は4日間。非常に短期決戦です。

ワンプレイは1時間弱。めちゃめちゃ短いです。
ストーリーを2行で語り終わってしまいましたが、ホントあれだけです(^^;

難易度は低め。選択肢の数は片手で数えられる程度ですので、総当たり
したとしても大した手間ではないでしょう。
総評
お奨め度ですが、ラブコメ好きの眼鏡好きはいっとけ。
登場人物は全員眼鏡着用です。しかも、先生に至ってはクリアする毎に
増える眼鏡を着せ替えることが可能ですので、さらにお得です(笑)
オープニングロゴではマスコットキャラクターのみりすまでもが眼鏡を
かけているという拘りに脱帽。

シナリオも個性的なキャラが織りなす明るく楽しいおバカな展開で、非常に
テンポも良く楽しめると思います。

惜しむらくは圧倒的なボリュームのなさ。
ワンプレイ1時間未満で、メッセージスキップを使えばコンプリートも3時間
あれば出来てしまう程度のボリュームですので、ちょっと物足りないです。
低価格ですので許容できる範囲かな? とは思いますが、ボリュームがもう
少しあればお得感もあって良かったと思うんですけどねー。
M・C・C・Sで眼鏡を着せ替えたりとか、それによってセリフを変えたりとか、
そういう所に凝るぐらいだったらもうちょっとシナリオのボリュームを増や
して欲しいなー、と思いました。
まあ、そもそもジャンルがショートAVGとのことですので仕方ないのかも
知れませんけどね……。

しかし、サブキャラの亜美と薫はとてもいい味を出しているにも関わらず、
攻略対象外というのは非常に勿体ないです。
亜美は実の妹ですから仕方ないとして(^^;、薫は攻略可能にしても良かった
ような気がするんですけどね〜。
まあ、ゲームのコンセプトが先生と結ばれることであれば仕方ないですが。

ややボリューム不足を感じますが、システムは快適ですしシナリオも明るく
楽しくテンポよく、音声もばっちりハマってますし、何より低価格ですから
この絵に抵抗のない人はプレイしてみてもいいのではないでしょうか。

最後に。亜美、マイラヴ(笑)
# てゆーか、このゲームほとんど亜美が引っ張っていってるような……。



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