Present for you 〜わたしをあ・げ・る☆〜 | |||
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ブランド名 | Nail | ジャンル | AVG |
発売日 | 2003.04.11 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(154x224x50mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | DISC1 : 677.0MB、CD-DAなし DISC2 : 698.0MB、CD-DAなし celebrate : CD-DA=293.7MB、CD-DA15トラック |
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原画 | 椎咲雛樹 | シナリオ | DEEZ |
音声 | あり、野神奈々、理多、あおい和紀、成瀬ゆら、富樫ケイ、紫苑みやび、 内野一、立花十四朗 |
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インタフェース | ほぼフルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 34箇所 | 歌 | あり(2曲、OP・ED) |
おまけ | CGモード、BGMモード、回想モード | ||
対象属性 | 純愛、学園物、萌え、ツインテール、後輩、先輩、紫髪、リボン、オーバーニーソックス、 黒髪、ボブカット、触角、幼なじみ、金髪、ストレートロング、ヘアバンド、銀髪、巫女さん、 巫女装束、スクール水着、セーラー服、看護婦、ナース服、ストッキング、浴衣、メイド、 エプロンドレス、ガーターベルト、婦警さん、裸エプロン、体操着、ブルマ |
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1プレイ時間 | 8〜10時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
主人公・真田俊輔は美術部員で文化祭のために絵を描いていた。テーマは 過去に1度だけ出逢ったことのある名も知らぬ少女。その笑顔が忘れられず、 成長した姿を思い浮かべて描いていた。 そんなある日、母親から「お姉さんをプレゼント」してあげると電話がかかって くる。何かの間違いだろうと流す主人公。 そして文化祭が終わり、自宅に帰るときに主人公は一人の女性に声をかけ られる。見るとそこにいたは、自分がずっと描き続けてきた想い出の中の 少女にそっくりな女性だった。その女性は幼い頃に決められた主人公の 許嫁で、教育実習の期間中主人公の家で暮らすという。果たして彼女は 本当に想い出の中の少女なのか。そして主人公と彼女との生活の行方は ……という、純愛アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 平良理沙(たいらりさ)。(CV:成瀬ゆら) 美術部の後輩。明るく元気で主人公を事を「先輩」と呼び慕っている。 ただしあまり先輩とは思っていない。 毎日明るく楽しくハッピーに生きている。見た目は幼くても中身は利発。 # 「先輩…、鬼畜ですね」(笑) 源本留美(みなもとるみ)。(CV:理多) 主人公の幼なじみ。明るく大雑把な性格。主人公とは気の置けない間柄で 軽口や冗談を言い合っている。 # 「まどかってね…、大きいんだよ」「何が?」「乳輪」…こいつ最低や(笑) 藤原まどか(ふじわらまどか)。(CV:あおい和紀) 主人公のクラスメイト。学園ナンバー1美女にして天才ヴァイオリニスト。 非常に優しく落ち着いた雰囲気を持っている。 立花千春(たちぱなちはる)。(CV:野神奈々) 主人公がずっと描いてきた想い出の少女と瓜二つの女性。 主人公の許嫁らしい。教育実習のためこの町にやってきて、主人公の家で 暮らすことになる。春のような暖かい雰囲気を持った優しく穏やかな女性。 # 「ああ〜っ、してもらいたいしてもらいたい! もう一回千春に『めっ』して # もらいたい〜っ!」……このバカ主人公が(^^; でも激しく同感であります! ##「わたしを…、あ・げ・る☆」……ああっ、もうっ、いただきます! ←バカ 絵の方はとても優しいタッチの可愛らしい絵でいいですね〜。 千春の穏やかな春のような雰囲気が非常に良く出ていて素晴らしいです。 CGの方も丁寧で、なかなかクオリティは高いと思います。 Hシーンの時だけ千春がやたら色っぽくなるのはちょっと気になりましたが、 まあ雰囲気作りとしての許容範囲でしょう。 なぜか全キャラ触角なのは何かの伏線でしょうか?(笑) 立ち絵は表情のパターンが豊富で、「視線を移す」というメッセージが出たら 実際に絵の方も視線が変わったり、表情も豊かで見ていてとても楽しいです。 特に留美のにやにやした顔が好き☆ ただ、ポーズ変化はほとんどないのがちょっと残念かも。 あと、私の環境では表情変化の時、たまに画像全体がぶれて滲んだように なることがあったのですが、環境設定で「表情のズレを修正する」の設定に すれば問題なくなりました。こういうところまできっちり配慮してあるのはあり がたいと思う反面、いったいどういう描画処理をしてるんだ? とも思います(^^; キャラクターはそれぞれ性格付けがはっきりしていて個性的ですが、中でも 千春は優しく穏やかで暖かい雰囲気が絵やテキストからもにじみ出ていて 素晴らしいです。留美も感情の起伏に富んでいて主人公と本当に仲がいい んだなと思えて良かったです。 そして、ゲームをプレイすると各キャラクターに対する見方がかなり変わり ました。特にまどかと理沙はプレイ前の印象と随分変わりました。 ぶっちゃけまどかは最初全然萌えなかったのですが、プレイしているうちに とっても愛しい存在になりましたし。シナリオの力ですね〜。 非常にキャラクターが活き活きとしていて良かったです。 どのキャラも非常に魅力的で誰か1人を選べと言われると難しいのですが、 シナリオによって大きく点数をアップした理沙が一番でしょうか。 ……ほら、そこ。ロリとか言わない。私は先輩として、可愛い後輩をずっと 見守っていきたいという純粋な(以下削除) ということで、華道部部長萌え。←そこかよ # 「あらあら、朝からお盛んね」(笑) 音声はどのキャラクターも(男性キャラも含めて)イメージぴったりで非常に 良かったです。演技の方も抜群で、どのキャラクターも魅力を引き出した 素晴らしい演技だったと思います。千春のあまったるい声は破壊力絶大。 「めっ」はかなり萌え。 理沙の明るく元気いっぱいな、しかし芯の強い利発な所も良く出ていますね。 まどかも落ち着いたところや物憂げなところが出ていてよかったです。 そして留美。演劇部所属ということで実際に演劇のシーンがあったり、 芝居がかった口調をしたり誰かの物まねをしたりと、非常に多彩な話術を 操るキャラですが、それを見事に演じきっているのは素直に感心しました。 よー喋るやかましいキャラですけど(^^;、憎めないんですよね。 ストーリーを非常に盛り上げてくれます。 BGMはシーンに良く合った曲が使われていて、雰囲気をとても盛り上げてくれ ます。特にほのぼのとした穏やかなシーンで使われる曲はどれも秀逸。 心穏やかになれます。 ちょっと気になったのは効果音。突っ込みの音がなんか人を刺したような音 だったり、観客は1人しかいないのに大勢でしているような拍手の音だったり。 音声やBGMがこれだけ素晴らしいので、これはちょっと気になりました。 2時間にも及ぶプロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌の方は穏やかな春のような暖かい歌で、雰囲気があっていいですね。 ……ゲームの季節、秋ですけどね(笑) まあ、ヒロインの千春のイメージは春ですし、「春を届けに参りました」と 言ってますし、それを考えるとぴったりハマっているかと。 絵の方はほぼキャラクター紹介のみ。静止画のみでやや物足りないかも。 エンディングも歌あり。ただし絵はなし。これはかなり寂しいです。 1枚絵を張りっぱなしでもいいので、何か表示して欲しかったところですね。 |
システム |
インタフェースはほぼフルキーボードサポート。 タイトルメニューのみキーボードで操作出来ないっぽくて残念。 メッセージ送りがスペースキーのみだったり、キャンセルやメニューの表示が Tabキーだったりと、やや直感的出来ないですがまあ許容範囲。 既読スキップ・強制スキップ・バックログ・オートモード搭載。 バックログはメッセージウインドウごと遡って表示する感じで、それほど過去 までは戻れません。バックログ中の音声再生も可能です。 マウスのホイール機能にも対応しており、キーボードでもホイールと同等の 機能が割り当てられています。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作の方は描画でややもたつく感がありますね。普段のCPU占有率は大した ことがないのですが、描画の瞬間だけ跳ね上がるのがなんとも。 セーブ箇所は34箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 ロードメニューには「前回アイキャッチからロードする」というものがあり、 シーンの切れ目まで戻ることも出来ます。 なぜ5*7ページの35箇所じゃないのか謎ですが、おそらくアイキャッチの場所を 保存するために1箇所分使っているのかなー、と。 セーブデータはセーブ日時の他、誰のシナリオかとゲーム内日付が入ります。 数としてはまあ足りなくもないのですが、もう少しあっても良かったかな? という感じですね。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢によって誰のシナリオに 入るかが決定し、どのエンディングに辿り着くかが決まるオーソドックスな タイプです。ただ、それまでの選択の結果によって、選択肢の内容が変わる 部分もあったりします。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは文化祭の前日から始まります。 ……普通は文化祭の準備期間中にいろいろイベントがあるものなのでは? と思いましたが、プレイしてみて納得。この文化祭がきっかけでストーリーが 動き始めるんですね。 文化祭のために想い出の中の少女の絵を描く主人公。 「春色の少女」って、主人公と同い年だったらもはや「少女」と言うには……(^^; ちなみに作中で演じられるミュージカル「ソード〜霊剣〜」ですが、これ、 このゲームを作ったメーカ「Nail」が同人ソフトハウス「Nail Project」時代に 作った同人ゲームですね。知ってるとちょっと「にやっ」と出来るかも。 そして文化祭が終わり、家に帰ると女性から声をかけられる。 その女性・千春は自分が今までずっと描いてきた想い出の中の少女そっくりで、 主人公の許嫁だという。 主人公の両親は父親の栄転のため別の所に住んでおり、主人公は一人暮らし。 千春は主人公の許嫁で主人公の学校に教育実習で来ており、その期間中は 主人公の家で暮らすことになる。しかも千春は主人公に恩返しがしたいと言い、 主人公望みには快く応じてくれる。 # 「あなたに春を届けに来ました」……ごめんなさい、「春を売りに来た」の # 間違いじゃないのか? とか思ってしまいました(^^; ところでこの一連のやりとりでかなり気になった部分があるのですが……。 「どうせ大学になったら家から出るんだし、それがちょっと早くなっただけよ」 ……えーっと、それって今、主人公は高……(ばきっ) しかも、千春は大学三年生で、「この学校の卒業生」って……。 ……まあ、そっとしておきしょうか(笑) # 「文系理系を問わず、古典はセンター試験で必要になる」……(^^; そして昼は千春の授業を受けつつ、夜は自宅でラブラブな生活が始まります。 日本最古のロリロリ妹キャラとして有名なのか? 紫の上は(^^; # 紫式部に謝れ(笑) そんな中、文化祭の時に起きた問題を解決しつつ、前半は基本的に明るく 楽しい雰囲気で進みます。 # 5人1組でしか入れないチケット、平然と2人で受け取ってるんですけど?(笑) その後個別シナリオに入ってからは、各ヒロインの抱えた問題と正対し、 それを解決していく上で絆を深める……という、まあお約束な展開。 シナリオはどれも結構シリアスで重いのですが、各所で千春や他のヒロインが 絡んできて上手く話を盛り上げてくれるので、そんなにどろどろした雰囲気は なくプレイはしやすかったです。 最後は綺麗にまとまってプレイ後は非常に爽快な気分になれていいですね。 全体的にほのぼのした暖かい雰囲気に包まれた、優しくなれるような話でした。 人はみんな誰かを幸せにする力を持っている……なかなかいいですね。 千春のほのぼのとした雰囲気がとっても良く出ていて良かったです。 普段はおっとりぼけぼけしていてまったくの常識知らずですけど(^^; 特筆すべきはキャラクター同士の掛け合い。個別シナリオに入ってからも 他のキャラがストーリーに絡んできて、話に広がりがあります。 ただ、主人公の目が移ろいすぎというか、あっちふらふらこっちふらふらで ちょっと感情移入しづらいですね。千春に出会って舞い上がっているかと 思ったら、まどかとお近づきになれて喜んでたり。まあ元々想い出の中の 少女を想いつつ、まどかに憧れていたわけですから仕方ないと言えばそう なのですが、ちょっと切り替えが早いというか、さっきまで千春のことを考えて いたのにもうまどかに走るんかい! という印象があったのが残念です。 一番アレだったのは、彼女が出来たにも関わらず千春との関係は続けて いて平然とキスしたりしているのはちょっとなぁ、と。 あと気になったのは2点。まずは売りであるおねだりシステムですが、殆ど 意味がないような気がします。 千春からの3つの質問に答えるとその内容に沿ったコスプレでお出迎えして くれるというシステムですが、てっきりそのままHになだれ込むのかと思い きや、ただおしゃぶりして終わり。しかもおしゃぶりのCGは顔しか映って おらず、せっかくのコスプレが全く無意味です。 数多い組み合わせの中からせっかく探し出してもこれでは報われません。 しかも、これがクリアのフラグにもなっているようですし、CGをコンプリート するためには全てのパターンを探さないといけませんしねぇ。 もう少し労力に見合ったご褒美が欲しかったです。 そして最も気になったのがシーンの繰り返し。 過去のセリフを思い出すたびに、同じシーン、同じセリフを何度も見せられ、 聞かされるのはちょっと鬱陶しいですね。ここまでやらなくても、軽く言葉で 説明するだけでいいのではないでしょうか。 毎回毎回わざわざCGまで表示してそのシーンを繰り返されるのは辛いです。 そうかと思うとちょっと前にあった出来事を「いつか見た光景」なんて表現が されていたりもするのですが。 あとこれは個人的な意見ですが、理沙の話、オチはいらなかったかなー、とも 思いました。それまでだくだく泣いていたのがなんか台無しにされた気分(^^; やるならもうちょっと引っ張ってからとか、エピローグでやっても良かった んじゃないかなー、と。やや蛇足に感じました。 千春シナリオのラストも同様ですね。千春に至っては最後のHシーンすらいら なくて、キスシーンで終わった方が綺麗だったんじゃないかなーとか思ったり しました。留美やまどかは自然な流れでエンディングに入ったと思いますが。 Hシーンは薄め。シーン1つ1つはかなり短いです。 千春以外のキャラはラストに1回のみ。一応2回戦があったりもするのですが、 それでもやっぱり短いですね。 千春は序盤からHシーン自体はあるのですが、本番はなしで、しかもほとんど 千春が主人公にご奉仕するものなので数は多くても物足りなさが残ります。 テキストは読みやすく、禁則処理なども気を遣ってありますね。 誤字等もほとんど見受けられず、非常に丁寧な印象を受けました。 ただ、強調したいメッセージの上に「・」が付いているんですけど、これが しょっちゅう出てくるために結構ウザいです(^^; セリフやシーンの繰り返しもそうですが、こういうのは本当に強調したい所に だけ付けないと、本当に言いたいことはなかなか伝わらないと思います。 ……って、私のレビューもそうですよね……精進しますです、はい。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲームは11月2日の金曜日、文化祭の前日から始まります。 ゲーム期間は千春の教育実習期間が終わるまでの約3週間。基本的に1日 ずつ進めていくのですが、後半はイベントが発生するところだけをつまんで プレイするような形になります。 ワンプレイは8〜10時間。結構長めです。同じシーンを何度も見せられたり するのでちょっとかったるく感じるかも知れませんね。 あと、共通部分が多いため、2回目以降のプレイではスキップを使えば かなり時間は短縮できると思います。 難易度はやや高め。基本的にはそれほど難しくないのですが、一部個別 シナリオに入りづらいキャラがいますし、選択肢を1つ間違うだけでバッド エンドに直行したり、最後の最後でハッピーエンドに至るための選択肢が 出てこなかったりします。 問題なのは、個別シナリオに入ってからは、選択肢でほぼ100点を取る ぐらいの気持ちでいかなければならないこと。1つ外すと最後の最後で エンディングに至る選択肢が出てこなくなってしまいます。 話が盛り上がってピークに達するところでこれは痛すぎます。 個別シナリオに入ってからは、ほぼ1本道でもよかったんじゃないかなー、 と思いました。シナリオ重視でいくなら。 まあ、さほど難しい選択肢があるわけでもありませんが、選択肢を選んだ 時の効果がわからないのは辛いですね。 |
総評 |
お奨め度ですが、感動純愛ストーリーが好きな人にお奨め。 だくだく泣くところまでは行かないかも知れませんが(いや、私は理沙 シナリオでだくだく泣いていたのですが(笑))、とても穏やかな優しい 気持ちになれるシナリオで、非常に心地よいです。 キャラクター同志の絡みがとても丁寧に描かれていて、個別シナリオに 入っても他のヒロインがシナリオに絡んできたりしますし、特に千春は どのシナリオでも非常に重要な役割を担っていて欠かせない存在ですね。 ただ、この千春の存在が良くも悪くも大きな影響を与えてますね。 まず千春の穏やかで暖かく柔らかい「春」の雰囲気が、CG・テキスト・音声・ 音楽の全てにおいて表現されており、これによって作品の雰囲気がとても 上手く醸し出されていると思います。この雰囲気だけで全てを許せてしまう ぐらい、見事に雰囲気を作り上げています。 そしてどのシナリオにおいても大事なところで千春が出てきて全体を綺麗に まとめてくれるので、プレイしていて非常に爽快です。 反面、主人公に特定の彼女が出来ても夜は千春と関係を持っていたりと、 ちょっと疑問を抱く点もありますし、何より千春の存在が抽象的というか ファンタジックな感じで、そこだけ浮いている印象も受けます。 純粋な学園物として充分に面白いんですから、わざわざ不思議ストーリーな 要素を入れなくてもよかったんじゃないかなー、と思いました。 # ゲームの基本設定を根底から覆すようでアレですが(^^; ##でも、「めっ」で全てを許せます(笑) ←バカ あとプレイしていて辛いのは無駄な長さ。ワンプレイ10時間弱とやや長めの シナリオになっているのですが、シーンの繰り返しなどの無駄な部分が多く、 こういった無駄な部分を取り除けばもっとすっきりとした読みやすい適度な 長さのシナリオになったんじゃないかなー、と思います。 共通部分がやたら多く、かつ難易度が高めなのもマイナスですね。 特に個別シナリオに入ってからの難易度はちょっとどうかと思います。 せっかく盛り上がって泣く準備も出来ている時に、エンディングに至る 選択肢が出てこないと違う意味で泣けてきます。 メッセージスキップがそこそこ高速なのが救いですが、このあたりはもう 少し考えて欲しかったですね。 ただ、気になる所は多々あるのですが、それを差し引いても充分楽しめる 心暖かくなれる穏やかなシナリオは、充分プレイするだけの価値はあるかと 思います。 各所にやや物足りなさや粗い部分も見受けられますけど、何か光るものが ある、プレイすると何かを感じる、非常に好感の持てる作品だと思います。 春のような暖かい雰囲気に身を委ねましょう(^^) ところで、このゲームはCD2枚組+サントラCDなわけですが、インストールに 使ったのはDISC1のみ、それでコンプリート出来てしまったのですが…… DISC2の存在っていったい?(^^; # 中身はムービーやら音楽のようですが。 最後に。主人公に一言だけ言おう。ニーソックスを脱がせるとは何事か! |