漆黒の華 | |||
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ブランド名 | BLACK PACKAGE | ジャンル | ゴシックロマンAVG |
発売日 | 2003.01.31 | 定価 | \5,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(154x215x32mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 349.9MB+CD-DA=536.9MB、CD-DA10トラック | ||
原画 | 蓮 | シナリオ | 三波雄、春日晶 |
音声 | 女性キャラクターのみフルボイス | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 36箇所 | 歌 | なし |
おまけ | cg mode、replay、music mode | ||
対象属性 | 凌辱、館物、調教、ボンデージ、SM、金髪、ストレートロング、お嬢様、メイド、 エプロンドレス、オーバーニーソックス、ボブカット、黒髪、眼鏡っ娘、リボン、 ストッキング、ガーターベルト、レズ |
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1プレイ時間 | 1〜2時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
主人公はある貴族との賭けに勝ち、その貴族から館を一つ、その館の中に あるもの全てを含めて譲り受ける。もちろん館に住む人達も含めて。 そして主人公は、執事として館に入り込み、館の住人達をその毒牙にかけて 行く……という、ゴシックロマンAVG。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 マリア・ローズベリー。 館の持ち主であった貴族の娘で、館毎主人公に売り渡される。 純真無垢で世間に疎い。人を疑うことを知らず、すぐに信用してしまう。 ベル。 館の専属メイド。無口で感情表現に乏しい。 セレン・グランデ。 マリアの家庭教師。聡明で知的、常に落ち着いている大人の女性。 クレイア・リュッツバーグ。 マリアの従妹。マリアのことを慕っている純粋無垢な娘。 絵の方は大人っぽい絵と可愛らしい絵の描き分けがしっかり出来ていて いいですね。イベントCGは一部若干粗い絵も見受けられますが概ね綺麗。 立ち絵は若干表情変化やポーズのバリエーションが少ないですね。まあ、 元々それほど動きのあるシーンはないので、さほど違和感は感じません。 立ち絵の方はイベントCGと違ってちょっとクオリティのばらつきが大きい 気がします。 キャラクターは性格付けがしっかりされており、設定も上手く利用され いるため感情移入はしやすいですね。やっぱマリア萌え(^^) 音声はキャラクターともマッチしていていい感じです。 演技の方も問題ないのですが、全体的に落ち着いた静かな雰囲気で進む ような感じなので、若干メリハリに欠けているようにも思えました。 凌辱シーンなどはもっと絶叫するなどしても良かったのでは。 ちょっとおとなしめですね。 音声で1つ気になったのは、主人公は名前が可変なため名前の部分は 「執事さん」と呼ばれるのですが、これはちょっと違和感あるかも。 このゲームは名前固定にしちゃっても良かったんじゃないかなー、と 思いました。19世紀のイギリスという限定された舞台設定ですし。 あと、メッセージは「セレン先生」と表示されているのにセリフは 「グランデ先生」と言っている所なんかもあったり。 音楽は静かな重い感じの曲が多いです。非常に雰囲気がありシーンにも 合っていると思います。BGMらしいBGMという感じですね。 歌やムービーの類はありません。まあ低価格ソフトだと仕方ないですか。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、自動モード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に割り当てられており、音声の再生にも 対応しています。他の機能も右クリックやESCキー押下で出るメニューの他、 ウインドウメニューやショートカットキーでも実行可能になっており、 主な機能はウインドウ右下にアイコンでもまとめられていて、マウスでも キーボードでも操作性は抜群です。各種設定も非常に細かく指定することが 可能で、殆ど隙のないシステムですね。 メッセージ送りもスペースキーとEnterキーに対応、キャンセル動作もEsc キーと0キーにも対応しているなど、非常に操作しやすいです。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作の方は非常に軽快。 セーブ箇所は36箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブした日時とそのシーンの名前、そしてサムネイル画像が 表示されます。数としてはこれだけあれば充分でしょう。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは貴族から館を奪い取った主人公が、執事として館に入るところから 始まります。早速3人の女性に目をつけ、その晩早々に1人襲います。 ……主人公、節操なさすぎです。 そしてあっさり従順になる女達。……君らも節操なさすぎです(^^; 同様に館の女性達を次々に毒牙にかけていき、狙った獲物を全員従順に して……あのー、終わっちゃったんですけど? 短っ。 6行でシナリオの流れを語り終わってしまいました。どうしましょう?(笑) # シナリオによっては全員を従順にはしなかったりという差はありますが。 とにもかくにも展開が早い。館に着いて、そこの住人について詳しく知る 暇もなくいきなり襲いかかる主人公。頭いいのか悪いのかわかりません。 そして、襲いかかった次のシーンは数日後で、また別の人に襲いかかる という、一連のシナリオの中で美味しい部分だけを抽出してプレイして いくような感じですね。今ひとつシナリオに流れが感じられませんでした。 もう少しシーンとシーンの間を繋がないと、どうしても唐突に感じてしまい ます。ホント、あっという間にみんな従順になりますので(^^; というか、その時間が飛んでいる間にも調教してるっぽいんですけど…… そこを描かないでどうしますか(^^; 1回襲っただけで従順になるというのは、ちょっと趣がないですよねぇ。 一点気になったのは、館には主人公が狙った女性以外にも暮らしている 人がいるのですが、そういう人達の描写が殆どないため話の薄さがさらに 目立ってしまっている、ということ。 他にも住人がいるのなら、もう少しその人達を意識するなり、その人達も 凌辱に参加させるなどすれば、もっと話に奥行きが出たんじゃないかなー、 と思います。元々館の中という閉じられた世界なだけに、登場人物を少なく してしまうとさらに狭く感じますね。 # 一部周りの人の目を気にするような描写があったり、露出プレイのような # イベントもあるにはあるんですけど。 Hシーンは比較的濃いめ。凌辱をベースに、様々なシチュエーションが用意 されていて、シーン1つ1つの尺も結構長めに取られていますので、見応えは あると思います。ただ、挿入するまでの描写は丁寧でなかなかいいのですが、 挿入してからは結構短かい場合が多いです。 ……もしかして主人公、早いですか?(笑) テキストは読みやすいのは読みやすいのですが、前述の通りシーンとシーンの 繋がりが弱いため、いきなり話が飛んでちょっと着いて行きづらい、という ことはありました。誤字等はほとんど気になりませんでした。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。平然と「それから数日後」などという説明が頻発します ので、いったいどれだけの期間があったのやら……。 ワンプレイは1〜2時間。非常にテンポの良い展開も相まって、かなり短く感じ ました。シナリオによってはホントに短いですけど。 難易度は低め。選択肢の数は少なく、片手で数えられる程度。しかも殆どの 選択肢がシナリオの分岐となるツリー型の構造をしていますので、悩む事は ないかと思います。 ……どの選択肢を選んだか、は覚えておかないといけませんけどね。 |
総評 |
お奨め度ですが、簡単お手軽凌辱Hゲームをプレイしたい人にお奨め。 余計な説明や会話シーンをほとんどすっとばし、ひたすら凌辱しまくると いう非常に潔い作りになっています。 その分、ストーリー性は低いですし、キャラクターの心の動きもあまり 伝わってこないのはちょっと残念ですけど。 一番の問題はやはりボリューム。エンディングは結構な数用意されて いるのですが、どれもかなり短く、テンポの速いあっという間に終わる 印象のあるシナリオですから、クリアした後もやや物足りなさを感じます。 まあ、定価が安めに設定されていますので、なんとか我慢できるかなー、 という感じですね。エンディングの数は結構ありますし、Hイベントにのみ 注目すればそこそこボリュームもありますから。通常イベントが決定的に 足りてないんですけどね(^^; Hシーンさえ見られれば満足、という人には充分な内容かと思います。 システムは非常に快適ですし、CGや音声なども問題なしですから、 息抜き程度に気軽にプレイする分にはいいのではないでしょうか。 最後に。「レイ、それは口答えかしら?」……ああっ、女王様っ(笑) # このセリフ、かなり痺れたっス。 |