こんねこ | |||
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ブランド名 | ま〜まれぇど | ジャンル | ドタバタ萌えエッチアドベンチャー |
発売日 | 2004.10.29 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(232x168x41mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | DISC1 : 617.0MB、CD-DAなし DISC2 : 592.0MB、CD-DAなし |
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原画 | みけおう | シナリオ | 瀬尾じゅん、鈴木慎次郎 |
音楽 | 26曲、浅野彰 | 歌 | あり(2曲、OP&挿入歌・ED)、榊原ゆい |
音声 | 女性のみフルボイス、成瀬未亜、北都南、榎本みなも、韮井叶、大波こなみ、須本綾奈 | ||
インタフェース | ややキーボード操作可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 50箇所 | CG枚数 | 78枚 |
おまけ | CG鑑賞、音楽鑑賞、イベント鑑賞、おまけシナリオ | ||
対象属性 | 純愛、萌え、ドタバタ、コメディ、幼なじみ、ピンク髪、リボン、オーバーニーソックス、 触角、しましま、メイド、エプロンドレス、ご主人様、ストッキング、ガーターベルト、 黒髪、眼鏡っ娘、ストレートロング、女教師、白衣、天然娘、金髪、ツインテール、 お兄ちゃん、帽子、お嬢様、スクール水着、体操服、ブルマ、緑髪、ショートカット |
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1プレイ時間 | 7〜8時間 | お奨め度 | 8 |
レビュー |
概要 |
幼い頃に両親を亡くした主人公は、従姉の川原瑞葉に引き取られ、瑞葉の妹 訪花と3人で暮らしていた。訪花は突然記憶を失うという症状を持っており、 2年前に入院したが、退院してきてまた3人での暮らしが始まった。そこに、 アメリカからやってきた自称幼なじみや、学園で出会った少女なども加わり、 ドタバタな毎日が始まる。そんな中、主人公は忘れかけていた過去の記憶を 徐々に取り戻し、女の子達との絆を深めていく。果たして主人公と女の子達の 運命は……という、ドタバタ萌えエッチアドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 川原訪花(かわはらとうか)。(CV:成瀬未亜) 主人公のいとこで幼なじみで同居人。突然記憶を無くしてしまうという症状を 持っている。トロくて要領が悪いが、一途で健気で素直で純粋な女の子。 持ち前の明るさと人懐っこさで、誰とでもすぐに仲良くなれる。 川原瑞葉(かわはらみずは)。(CV:大波こなみ) 主人公の従姉で訪花の姉。さっぱりした性格で、細かいことは気にしない 豪快な女性。主人公の通う学園の教師で、教師としては非常に優秀。ただし、 家事はからっきし。主人公をからかうのが大好き。世界を狙えるデコピンを持つ。 # ライトニングデコピン……ふっとぶ訪花がらぶりー(笑) 桜井真奈(さくらいまな)。(CV:韮井叶) 主人公の中学時代からの腐れ縁の委員長。やや無口で、男のような口調で話し、 感情をあまり表に出さない。成績は学園ぶっちぎりトップだが、一般の人から 大きく逸脱した言動で、学園はじまって以来の天才かつ変人と言われる。 天衣無縫の料理を披露する。悪い意味で(笑) # 両手でシャーペンを持って2つの問題を同時に回答する女(^^; 立原一音(たちはらかずね)。(CV:須本綾奈) 主人公のクラスの担任。おっとりマイペースの天然娘。 つーか、教師を「立原」と呼び捨てる主人公と真奈はどうかと思う(^^; # 本人を前にして「一音ちゃん」と呼ぶ菜子や実樹もどうかと思いますが(^^; 南野七海(みなみのななみ)。(CV:北都南) 突然主人公の前に現れた自称幼なじみ。世界的企業の社長令嬢。超絶お嬢様。 明るく元気いっぱいで、いつも主人公にべったり。しかし、気に入らない人に 対しては野生の虎のように牙をむく。主人公のことは「お兄ちゃん」と呼び慕う。 悠木菜子(ゆうきなこ)。(CV:榎本みなも) 街で偶然出会った女の子。放送部員。ガラス細工作りが大好きで、ガラス細工 作りのアルバイトもやっている。思いこみが激しく、結構暴言吐き。 喜怒哀楽が激しく、ちょっとおっちょこちょいな女の子。照れたり怒ったりすると どこからともなくピコピコハンマーを取り出し攻撃してくる。 主人公には「キナコ」と呼ばれる。 # 「カレー粉たくさん入れちゃえば、なんでもカレー味になるからっ!!」 # 「そんな力任せな料理はイヤだっ!!」(笑) 桐原実樹(きりはらみき)。(CV:須本綾奈) 菜子のクラスメイトかつ親友で、放送部員。明るくさっぱりした性格で、主人公達 ともすぐにうち解ける。 絵の方はとても可愛らしい絵柄。表情だけでなく、全身で感情を表現している ような感じで、躍動感に溢れ、活き活きしています。 CGはとても綺麗で丁寧で、雰囲気も良く出ていて素晴らしいですね。明るく コントラストの強い色遣いで、キャラクターが際立っています。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。どちらも非常にアクションが大きく、 会話に合わせてコロコロ変わるうえ、演出や特殊効果も凝っていて、見ていて 非常に楽しいです。コミカルな表情も多数用意されていていいですね。 ただ、部屋にいたはずなのに背景が台所になっていたりとか、ショッピング モールのハズが商店街の背景だったりとか、テキストとCGの差違はちょっと 気になりました。 服を脱いでいく時とかも差分は少なめですし、全体的にCGの枚数に物足り なさを感じます。CGを表示したり、切り替えたりするタイミングの問題かも 知れませんが。 キャラクターは個性豊かな面々揃い。どのキャラクターも活き活きとしていて 非常に魅力的で、会話も楽しくいい感じです。 菜子はものすげーキャラ掴みにくいですが(^^;、でも好き(^^) 音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技も文句なし。 元気いっぱいの演技から、切なくしんみりした演技まで、見事に演じられて いて、感情移入もしやすいです。 音楽は明るくポップな曲が多め。次いで、静かでちょっと切ない感じの曲が多い です。どの曲もクリアなサウンドで聴き心地が良く、作品を盛り上げてくれます。 ゲームを開始すると、プロローグの後にオープニングアニメーションが流れます。 歌はアップテンポでスピード感のある爽やかな曲。澄んだ歌声がとても聴き心地 良く、聴いていて気持ちいいですね。かなり好み。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介……というよりも、イメージムービーに 近い形でしょうか。作中の絵を使いつつ、ゲームの雰囲気を上手く表現している と思います。演出がなかなか凝っていて、動き自体はあまりないのですが、結構 見応えはありますね。 # タイトルメニューで放置してもオープニングは流れるようです。 エンディングも歌あり。歌はとても綺麗で、心に染み入ってくるような曲。 ラストの雰囲気とも相まって非常に心地良いです。 一部、挿入歌的にオープニングの歌が使われるところがあるのですが、これも なかなか効果的に使われていると思います。ちょっと流れている時間が短いのは 残念ですが。どうせなら、そのままエンディングに突入とかすれば、綺麗だった かも知れないですねー。というか、そうなると思ってました(^^; # まあ、同期を取るのが難しいでしょうから、仕方ないですかねー。 |
システム |
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー ボードで出来ますが、移動場所選択や各種メニュー操作はキーボードでは出来 ないようです。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 ただし、オートモードは本来の仕様とは異なるため保証外らしいです。 # 体験版を公開した際に要望が多かったので、急遽入れたそうで。 バックログはマウスのホイール機能に対応し、音声は自動的に再生されます。 ところで、メッセージウインドウの消去がSpaceキーで出来るのですが、たまに Windowモードが切り替わることがあるのですが……(^^; 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作の方は若干重め。描画のタイミングで一瞬待たされます。画面エフェクトを 「一瞬」に設定すれば、ちょっとマシになりますが、それでも若干待たされます。 スキップ動作は比較的軽快です。 セーブ箇所は50箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルとシーン画像、そして選択した アイコンが保存されます。 数としては、選択肢の効果が明確で、あまりセーブ/ロードは必要ないかと思い ますので、これだけあればなんとかなるかと。 ちなみに、シーンタイトルには場所や時間帯が入っていたりするのですが、 自宅でセーブしたのに「教室」になっていたりとか、あまりアテにはなりません(^^; システムは移動場所選択+選択肢決定型のアドベンチャー。 移動場所選択はどこに誰がいるのか表示されており、誰に会いに行くかを決定 するような感じです。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「片瀬有羽(かたせゆう)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームの方は、入院していた訪花が退院してきて、また主人公と瑞葉の3人で 暮らし始めるところから始まります。そこに、自称幼なじみや腐れ縁、新たに 出会った学園生なども加わって、ドタバタの毎日が始まります。 前半から中盤にかけては、明るく楽しいドタバタコメディが展開されます。 各キャラクターと出会ったり、遊んだりしつつ、毎日を過ごします。 個性豊かなキャラクター達との会話はとても楽しく、どのキャラクターも 活き活きしていて、プレイしていて自然に頬が緩む感じです。 # さよなら、平和な日常。こんにちは、屈辱の日々(笑) 後半は、主人公の過去や各ヒロインの抱えた問題を絡めた、ちょっとシリアスな 重い展開になります。お互いを思いやる心や、気持ちのすれ違い等が描かれて おり、切なくもどかしく、でも温かい気持ちになれるようなストーリーが用意されて います。 ラストは、手放しでハッピーとは言い難いものもありますが、綺麗にまとまって いて、プレイ後はとても爽やかな気分になれると思います。 特筆すべきは、なんといってもキャラクターの描写。個性豊かなキャラクター 揃いなわけですが、性格付けや設定が上手くなされていて、それがシナリオに 上手く利用されていて、どんどん引き込むような感じです。 どのキャラクターも活き活きしており、会話もとても楽しく、また気持ちが痛い程 伝わってくるような感じで、どのキャラクターもお気に入りになるぐらいでした。 演出も凝っていて、立ち絵が動いたりパタパタ切り替わったり、コロコロ表情が 変化したりと、とても感情移入しやすいです。 H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺もそこそこ長くて、 描写も純愛ものとしては濃いめです。 内容は、基本的に純愛ものですので、あまりハードなものはありませんが、 それでも器具を使ったりとか2回戦突入などもありますので、頑張っていると 思います。まあ、2回戦以降が端折られていることもありますが……。 テキストは、若干誤字は見受けられますが、それほど気にはならないかと。 「幼なじみ」と「幼馴染」という表記が混在していたりはしますけど。 ただ、テキストと音声が違っているところがいくつか見受けられました。 テキストでは「豪華ディナー」と書かれているのに、音声では「豪華ランチ」に なっていたり。まあ、昼食ですから、ランチが正解なんでしょうけど。 他には、「あんまりに楽しみで」が「すっごく楽しみで」になっていたり。 # 「誇りまみれ」って(笑) ##風が指すように冷たかった?(^^; それと、「ふみぃ〜」だの「へあっ」だの「きゅ〜ん」という、変わった口調の キャラクターが多いので、受け付けない人はいるかもですね。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は3〜4週間。ただし、これは実際にプレイする日数で、途中何日か 飛んだりすることはあります。 ワンプレイは7〜8時間。やや長めですが、前半から中盤にかけては共通部分が 多いので、2周目以降はプロローグをスキップして、メッセージスキップも使えば、 半分以下になるかと思います。 難易度は低め。基本的に移動場所選択で誰に会いに行くかでシナリオが決定 するような感じです。選択肢は明確なものが多く、多少間違えても問題ない事も 多いですので、それほど苦労することもないでしょう。 ちなみにこのゲーム、普通にプレイしているだけではTRUE ENDは見られません。 TRUE ENDは七海シナリオをクリアしたら見られるようになる、おまけシナリオの 中でしか見られないので、クリア後に必ずおまけの方で見ておきましょう。 このおまけシナリオで、初めて本当のハッピーエンドになるという感じですから。 また、全キャラをクリアした時にもシナリオが増えますので、見逃さないように。 |
総評 |
お奨め度ですが、ドタバタコメディほのぼの純愛物が好きな人にお奨め。 魅力的なキャラクターが織りなす楽しい会話やドタバタ劇と、各ヒロインが 主人公に寄せる想いや葛藤などが丁寧に描かれており、笑えて、泣けて、 温かい気持ちになれる作品だと思います。 それほど派手な展開はありませんし、そーんなに大きな盛り上がりもある わけではないのですが、キャラクターが活き活きしており感情移入しやすく、 気持ちが伝わってきてとても楽しくプレイできるかと思います。 ラストの方で、ちょっと伝奇的な要素が出てきたり、TRUE ENDがおまけの中に 入っているなど、人によっては嫌がられるかも知れませんが、私は特に気に なりませんでした。 絵は可愛らしく、音声もよく合っていて、キャラクターは非常に魅力的で、 シナリオは笑いあり涙あり感動ありで感情移入しやすく、プレイしていて 温かい気持ちになれる、全体的に良くまとまったいい作品だと思います。 興味を持たれた方は是非。 ただ、前述の通り、派手な展開や大盛り上がりがあるわけではないので、 ほのぼのした雰囲気の漂う作品が苦手な方は、お奨め度から-1して戴ければ。 ちなみに、七海シナリオが「こんねこ」の根幹になっているシナリオなので、 最後にプレイした方がいいかも知れませんね。 # 訪花シナリオは、主人公の過去にまつわる話のメインなんですが。 最後に。なんか、マナーモードになっている携帯が「鳴って」いますが……(笑) それ、マナーモード違うし。そこは、効果音間違ってるだろ(^^; # というか、ちらほらと効果音がピントズレてるようなところが見受けられますね。 # テレビのリモコンがやたら電話っぽい音だったり。 どうやら私は「手紙」に弱いらしい(^^; 最後に手紙とか日記とかを読むシーンがあると、間違いなく泣きますからねー。 で、立原エンドきぼー……って書こうと思っていたのですが、まさかおまけ シナリオにあるとはね(^^; 他にもハーレムがあったり、このおまけシナリオ、 なかなか侮れねぇ……つーか、おまけシナリオがメイン?(^^; |