花園の娘 | |||
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ブランド名 | Dark Side | ジャンル | 本格派凌辱アドベンチャー |
発売日 | 2004.06.11 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(162x230x38mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | GAMEDISC : 640.3MB、CD-DAなし MUSICDISC : 160.1MB+CD-DA=362.8MB、CD-DA12トラック |
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原画 | 村上真 | シナリオ | 永沢壱朗 |
音声 | 女性のみフルボイス、ダイナマイト☆亜美、楠鈴音、野神奈々 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 36箇所 | 歌 | なし |
おまけ | 画像閲覧、淫行回顧、音楽鑑賞 | ||
対象属性 | 凌辱、館物、ミステリー、サスペンス、茶髪、ストレートロング、リボン、狐耳、尻尾、 金髪、眼帯、ボンテージ、黒髪、ご主人様、首輪 |
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1プレイ時間 | 7〜8時間 | お奨め度 | 7 |
レビュー |
概要 |
恋人に裏切られ、会社で怒鳴られた主人公は、何もかもが嫌になって、自殺を するため樹海深くに入っていった。そこで足を滑らせ崖下に転落した主人公が 目を覚ますと、そこは見知らぬ館で、三人の姉妹と家政婦が暮らしていた。 傷が回復するまでそこでやっかいになることになった主人公だが、その館には 秘密があった。果たして主人公の運命は……という、本格派凌辱アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 御巫まりえ(みかなぎまりえ)。(CV:ダイナマイト☆亜美) 館に住む3姉妹の末っ子。周りから「鬼っ子」と蔑まれている。 大人しく控えめな性格で、いつも物憂げな表情をしている。 御巫響子(みかなぎきょうこ)。(CV:楠鈴音) 館に住む3姉妹の次女。姫巫女として崇められ、特別扱いされている。 我が侭、高慢、高飛車、自分勝手、激情家。でも純粋で一途で根は無邪気。 御巫早百合(みかなぎさゆり)。(CV:野神奈々) 館に住む3姉妹の長女。物静かで感情表現に乏しく、常に冷静。 絵の方は色気たっぷりの絵柄。目がくりっとしたアニメ調の可愛らしい絵では なく、目が小さいリアル寄りの絵ではありますが、可愛さと色気がにじみ出て いる感じでなかなか良いです。イベント絵は複雑な構図が多く、パッと見では やや判りづらいこともありますが、エロさは良く出ているかと。 CGは比較的落ち着いた感じの色遣いで、淫靡な雰囲気を醸し出しています。 立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。変化は大きくないのですが、 立ち絵自体が大きく表示されているのと、変化が的確でわかりやすいため、 感情移入はし易いです。 キャラクターは長女と三女が静かで、次女が元気いっぱいという感じですが、 響子の個性があまりにも強くて、他の2人がちょっと食われ気味ですね。 あと、家政婦のきぬ江もかなり強烈な個性を放っています。 音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技も問題なし。 通常シーンはもとより、凌辱シーンやキレた演技も臨場感たっぷりで、感情移入 しやすいです。 それと、きぬ江は早百合役の声優さんが兼ねているのですが、とても同じ人が 演じているとは思えないぐらいです。ぶらぼー。 音楽は静かでおどろおどろしい感じの曲が多め。通常シーンで流れるタンゴ調の 曲が印象的です。 プロローグが終わるとオープニングアニメーションが流れます。 歌はなしで、ビートの効いたハードな曲。雰囲気が良く出ていると思います。 絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的な物。特筆する事はないのですが、 かなり多くのCGが使われています。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能です。 次の選択肢までジャンプしたり、既読メッセージを自動的にスキップしたり、 前の選択肢まで戻ったりと、機能面では文句なし。 マウスのボタン機能などかなり細かいところまで設定可能なのはいいですね。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600。 動作は軽快。スキップ動作も高速です。 セーブ箇所は36箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルとシーン画像が保存されます。 数としては、それほど選択肢は多くないですし、分岐も明確なため、これだけ あれば充分かと思います。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。 ディスクレス起動可、バックグラウンドでの動作も可能です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公が樹海に迷い込んで崖下に転落し、まりえに助けられる所 から始まります。怪我が治るまで館に滞在することになった主人公は、3姉妹と 接しているうちに、館の秘密を知っていくことになる……という感じです。 ストーリーは終始怪しげな雰囲気で進みます。訳もわからず迫られたり、変な 薬を飲まされたり、儀式と称してHなことをさせられたりと、非日常的な会話が どんどん展開され、独特の雰囲気を醸し出しています。 最後の方は、まさに息もつかせぬ展開で、強烈なイベントが連続しており、 狂気に包まれた壮絶な展開になります。 ハッピーエンドと呼べるようなものはほとんどなく、後味の悪い終わり方が ほとんどです。まあ、この設定や展開で、諸手をあげたハッピーエンドに なったら、それこそ嘘くさいですけど。 特筆すべきはなんといってもその異常性。館の中には独特のルールが存在し、 主人公もそれに流されていくのですが、冷静に考えるとあり得ないような、 無茶苦茶な理論がまかり通っています。 その理由付けや信念が明らかになってくる後半は、ぐいぐいと引き込むような 展開になっています。 そして、なんと言っても響子ときぬ江の強烈なキャラクターが目を引きます。 前半はひたすらきぬ江が絡んできて、ヒロイン達よりも出番多いのではなか ろうかというぐらいですし、インパクトも強烈です。 そして響子は常に話に絡んで来るような感じで、響子がいないイベントでも 後々響子との会話でそれが出てきたりと、常に響子の影がちらついている ような感じです。 まりえと早百合は、やや控えめなキャラクターということもあって、ちょっと 押されてる感じですね。 気になったのは、やや整合性の取れていないところがあること。 一度も浣腸なんかしたことないのに「浣腸されてたときも苦しそうだったけど」 とか言い出したり、今から脱がせようというときに絵では既に脱いでいたり。 まあ、それほど気にすることはないかと思いますが。 # 真新しい死体の手から、何故腐臭が?(^^; あと、主人公(プレイヤー)の知らない所で色々と話が動いていることが多く、 ちょっと疎外感を感じることもあるかもですね。 まあ、わざと暗躍させていることが多々ありますけど。 H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されていますし、尺も長めで描写も濃厚。 様々なシチュエーションがバリエーション豊かに用意されています。 凌辱やお仕置き系のシーンが多いのですが、純愛っぽいシーンもあったりと、 幅広く楽しめます。同じシーンでも主人公がちょっと態度を変えるだけで全く 別の内容になったりと、プレイヤーが介入できる要素もあって、なかなか楽しめ ると思います。 ただし、水責めなどのかなりハードなものもあるため、耐性のない人にはちょっと キツいかも。 それと、1シーンあたりのCGの枚数がやや少な目で、まだ行為に及んではいない のに絵では既に真っ最中だったり、ちょっとズレが気になりました。 ただ、シーンの数自体が多いので、全体的なCG枚数として充分な数があるとは 思いますけど。 テキストは、若干誤字が目に付くのと、行頭に『。』や『」』が来ることが何度か ありました。誤字と言うより、消し忘れが多い感じですね。いや、まあ、それも 誤字と言うんでしょうけど(^^; テキスト自体は、とても良く雰囲気が出ていて、引き込む力のあるテキストだと 思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は約10日間。ただし、プレイする日にちが10日というだけで、10日目が 数ヶ月後だったりすることもあります。 ワンプレイは7〜8時間。結構長めですが、息もつかせぬ展開の連続で、それほど 長くは感じませんでした。 難易度は低め。選択肢が明確でわかりやすいため、それほど苦労することはない でしょう。スキップ動作も高速なので、繰り返しプレイも楽ですね。 |
総評 |
お奨め度ですが、異常な環境で強烈なキャラクター達が繰り広げる、狂気に包ま れたストーリーが好きな人にお奨め。非日常的なイベントの連続で、プレイしていて どんどん感覚がマヒする感じです。 Hシーンも多く、描写も濃厚なので、倒錯した独特のHシーンが楽しめます。 主人公は最初ちょっぴり善人ぶったりするんですが、結局最後はノリノリだったり しますし。 ただ、この作品は宗教がベースになっているため、やや引く人もいるかもですね。 キャラクターはみんな宗教ぽっくて、独自の理論で動いているため、常識では 考えられないようなことを平然と行います。かなりイタいです。 ということで、カルトな要素、丁寧に言うとオカルト(かなり違う)な要素がかなり 強いため、苦手な人も多いかもですね。 # オカルト的な要素は、ごく一部のエンディングぐらいですが。 狂信的なキャラクターが暴走する様は、見ていてちょっと引きます。ただ、それ ぞれのキャラクターは自分の信念の通りに動いているので、その背景を知って しまえば、納得は出来るんですけどね。そういう意味では、キャラクターがみな しっかりと個性を持って動いている、と言えるわけで。きっちりキャラクターが 作り込まれているとも言えますね。その方向性が常識から外れているだけで。 # 自分は絶対正しいと信じ切っている人は、見ていてもはや清々しいです(^^; 快適なシステム、色っぽく綺麗で淫靡なCG、臨場感たっぷりの音声・音楽、 個性的なキャラクターに息もつかせぬ怒濤の展開と、とてもよくまとまった 作品だと思います。H度も高く、様々なシーンが用意されていて、充分楽しめる と思います。 ただ、ベースが宗教ネタで、キャラクターも狂信的な無茶なキャラクターが多く、 酷い仕打ちや強烈なシーンもあるため、かなりプレイする人を選ぶ内容になって いると思います。ですので、充分に吟味してから手を出すことをお奨めします。 心構えなく気楽にプレイすると、つらーい気持ちになること請け合い。 私は構えていたにもかかわらず、ちょっとヘコみました(^^; ですので、宗教ネタとか凌辱が好きな人は、お奨め度に +1 して下さい。 作品自体はかなり面白くて、ネックはそのあたりぐらいなので。 最後に。主人公、「殺されるかも」とか心配してますけど、あんたそもそも自殺 しに来たんだろーが(笑) # まあ、本人も自覚してるみたいですけど。 「悪夢」エンド、本気ですげー怖いんですが(^^; マジで夢に出そう……。 つーか、響子さん、あんた何者だ(^^; |