保母さんのエプロン〜ゆずりは保育園奮闘記〜
ブランド名 ACTRESS ジャンル ほのぼのコメディAVG
発売日 2004.05.21 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(167x230x40mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 game disc : 691.5MB、CD-DAなし
SOUND TRACK CD : CD-DA=303.1MB、CD-DA17トラック
ORIGINAL DRAMA CD : CD-DA=570.3MB、CD-DA3トラック
原画 しかとみよ シナリオ 永里しの、小沢伝七
音声 あり、小蝶、内野ぽち、姫宮まりな、みすみ、木村あやか
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 60箇所+クイックセーブ1箇所 あり(1曲、OP)
おまけ VIEW MODE(CG、回想)、MUSIC MODE
対象属性 保母さん、ほのぼの、コメディ、純愛、赤髪、ツインテール、リボン、義妹、お兄ちゃん、
オーバーニーソックス、黒髪、ボブカット、猫耳、尻尾、ご主人様、ウェディングドレス、
裸エプロン、金髪、天然娘、未亡人、触角、ボクっ娘
1プレイ時間 4〜5時間 お奨め度 7

レビュー
概要
主人公はある日、女性とぶつかって怪我をさせてしまう。その女性は、主人公と
昔付き合っていた彼女で、今は保母さんをやっているという。彼女を病院に行か
せた主人公は、荷物を届けるため保育園にやってきた。そこで主人公は、新人
保育士と間違えられて働かされることに。そして、彼女の怪我が治るまでの間、
保育園の仕事を手伝うことになってしまう。果たして主人公は、どうなってしまう
のか……という、ほのぼのコメディアドベンチャー。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

加佐凪夕(かさなぎゆう)。(CV:木村あやか)
主人公の義妹。明るく元気でちょっぴりわがままな女の子。料理研究会に所属
しており、日々、新しい破壊的なレシピを研究している。何か間違ってる(^^;
主人公のことを「にいちゃん」と呼び慕う。

鈴代春音(すずしろはるね)。(CV:小蝶)
主人公と昔付き合っていた女性。子供が大好きで、保母さんをやっている。
柔らかい雰囲気を持つ優しい女性で、家は結構お金持ちのお嬢様。

七塚なのか(ななつかなのか)。(CV:内野ぽち)
保育園の保母兼調理師。さっぱりした性格で、主人公のことをよくからかう。
料理の腕は一流。

日高稲穂(ひだかいなほ)。(CV:姫宮まりな)
保育園の園長さん。おっとりぼけぼけマイペースな女性。細かいことは気に
しない、おおらかな人。よーするに天然。

浅葱夢美(あさぎゆめみ)。(CV:みすみ)
保育園のそばで行き倒れていた女の子。行く所がないことと、食事を貰った
お礼として、保育園で働くことになる。言葉少なでぶっきらぼうだが、感情
表現は豊か。精神年齢が近いためか、子供と仲がよい。大食い。

絵の方は、やや丸っこく、愛嬌のある可愛らしい絵柄。
CGは綺麗で丁寧。とても安定しており、安心して見られます。
立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせてコロコロ変わる
ので、見ていて楽しいです。

キャラクターは個性豊かな面々揃い。春音以外はみんな押しが強く、かなり
自己主張強いです。キャラクター同士の会話も多く、各キャラクターがとても
活き活きしていていいですね。
萌黄ちゃん萌え。←保育園児です(^^;
……えー、おほん。夕萌え。←やっぱロリかよ
# ちゃうねん! 一途で健気で素直ですげぇ可愛いねん! 貧乳だし! ←墓穴

音声は、キャラクターとのマッチングは良し。どのキャラクターもイメージ通り
という感じですが、中でも七塚なのかは凄い自然でハマってていいですね。
夕もなかなかいい感じです。
演技の方もほとんど問題ないのですが、春音はやや物足りなさを感じることも。
でも、そんなに気にするほどではないと思います。充分安心して聴けるレベル
かと。

音楽はしっとりとした切ない感じの曲が多め。ただし、通常は軽いノリのやや
コミカルな曲が多用されています。

ゲームを起動するとオープニングアニメーションが流れます。
歌はポップで爽やかな歌。聴き心地がよいです。
絵の方はキャラクター紹介・シーン紹介的なもので、動きもほとんどないため、
特筆すべき点はなし。

エンディングは歌なしの曲のみ。絵の方は、基本的に1枚絵固定なのですが、
写真の部分だけ絵がコロコロと変わるようになっています。ただ、その上を
スタッフロールが過ぎていくため、絵が見づらく、文字が通過するときに色を
変えているのがちらついていて、さらに見づらさを増しているように感じます。
どうせだったら、文字とかぶらないところに絵を出して欲しかったかも。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、自動再生搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
スキップは、通常のスキップの他に次の選択肢までジャンプすることが出来、
前の選択肢に戻ることも可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は比較的軽快。

セーブ箇所は60箇所+クイックセーブ1箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像と自由記述可能のコメントが保存
されます。数としては、それほどセーブ/ロードの必要なゲームとも思えません
ので、これだけあれば足りるでしょう。

システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。特筆すべき点は
特になし。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公が昔付き合っていた彼女と再会し、ひょんなことから
彼女が勤めている保育園で働くようになるところから始まります。
個性的な面々に囲まれて、流されつつもドタバタな毎日を過ごしていく、と
いう感じです。

前半はコミカルに進みます。慣れない仕事で、子供達や保母さん達にも振り
回されつつ頑張る主人公が、面白おかしく描かれています。
各所にギャグやパロディ、小ネタが挟まれていて、読んでいて面白いです。
# 「園児がカポエラ使いだった場合の対処法」……そんな園児いるのかよ(笑)
##「味覚の等価交換について」「破壊的調理法の手順としくみ」……これの
##どこが「普通の料理の本」なんだ?(^^; 主人公、感覚麻痺してるぞ……。

後半は、ヒロインや保育園が抱えた問題を絡めた、ちょっとシリアスな展開。
ただ、それほどドロドロした感じではなく、あっさり描かれているため、さほど
キツくはないです。逆に、ちょっとご都合主義に感じるかもですけど。
# 春音の父親、物わかり良すぎ(^^;

ラストはすっきり爽やかな終わり方。でもエロエロ(笑)
かなり強引でご都合主義も目立ちますが、プレイ後の気分は爽快です。
# 夢美の扱いは、ちょっとおざなりかも。

特筆すべきはなんと言ってもキャラクター同士の会話の楽しさ。個性豊かな
面々が揃っていて、主人公とヒロインだけでなく、ヒロイン同士の会話や
ヒロインと園児の会話なども多く、複数人が絡むイベントが多数用意されて
いるため、アットホームなほのぼのとした雰囲気が漂っています。

問題点としては、若干整合性が弱いところが見受けられました。結構重大な
イベントが起こったのに、その後何事もなかったかのように進んだり。
さっきまでハイソックスだったのに、いつの間にかオーバーニーになってたり。
「仰向けに倒れている夢美ちゃんの背中に馬乗りになって勝ち誇る孝太くん」
……待て。仰向けに倒れているのに、どうやって背中に乗るんだ?(^^;
# それはマウントポジションじゃないのか?(笑)

H度は高め。各ヒロインとも複数回用意されており、尺もそこそこ長め。描写も
濃いめで、シチュエーション・バリエーションも豊かです。一部、かなり唐突な
展開も用意されていますが、それはそれで良し。
ただ、作品の雰囲気から、ラブラブ和姦ばかりかと思っていたら、寝取られ
……まではいきませんが、第三者が入ってくるシーンもあったりして、ちょっと
びっくり。苦手な人は注意が必要です。
# 風呂に入っていてそのままHするのに、わざわざ一度服を着る主人公萌え。

テキストは、誤字もほとんど気にならず、ノリが良くて読みやすいと思います。
表現もわかりやすくて、すんなりゲームの世界に入っていけます。
プレイ時間・難易度
ゲームは4月9日の金曜日から始まります。ゲーム期間は約3週間。
前半は1日ずつプレイしていきますが、後半はイベントのある日だけをつまんで
プレイするような形です。イベントのある日でも、一瞬で終わったりしますが。

ワンプレイは4〜5時間。テンポ良く進むので、プレイしやすかったです。

難易度は低め。選択肢は効果のわかりやすいものが多く、条件も甘めに
なっているのか、多少間違えてもエンディングにはたどり着けるようです。
あと、途中までは複数キャラを並行して進めることも可能なようです。
総評
お奨め度ですが、ほのぼのした雰囲気のコミカルな作品が好きな人にお奨め。
個性豊かなキャラクター達が繰り広げるドタバタ劇は、なかなか楽しいです。
H度もなかなか高く、充分楽しめるかと思います。ただし、一部ハードな設定を
持ったキャラや厳しい展開もあったりはしますので、ひたすらほのぼのまったり
したい人は注意。

そして、ほのぼのしたゲームでは仕方のないことかも知れませんが、今ひとつ
メリハリがなく、1周4〜5時間程度のなかで、大きな山は1つだけという感じで、
やや盛り上がりに欠ける感はありますね。でもまあ、日常描写は明るく楽しい
ですし、Hシーンもラブラブな感じのものが多いので、作品の雰囲気としては
統一されていていいと思いますけど。
所々にほろっとするようなシーンもあったりして、なかなか良いと思います。

システムもそこそこ快適で、絵も魅力的、音声も良く合っていて、音楽も
上手く作品を盛り上げてくれます。これといった欠点の見あたらない、良く
まとまった作品だと思います。
ちょっとアクセントはありますが、基本的にほのぼのまったりしたコミカルな
作品が好きな人には是非。

最後に。萌黄エンドきぼー。←黙れこの犯罪者
# いや、園児プレイ(笑)はあるにはあるんですが(^^;


通販特典の小冊子などで強烈なインパクトを誇っていたダンダ(伝田?)画像が、
本編では使われていなくて残念なことこの上ないです(笑)

しかし、4月27日まで桜満開ってのはすげーな(^^;
# 八重桜かも知れませんが。
##実は、物語の舞台が初音島?(笑)



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