淫奉の聖女 The Nuns of Sexualministrant | |||
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ブランド名 | Tinker Bell | ジャンル | シスターエロエロ陵辱アドベンチャー |
発売日 | 2004.07.16 | 定価 | \9,240 |
パッケージ | 紙製パッケージ(163x230x39mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 596.4MB、CD-DAなし、Alpha-ROM | ||
原画 | みどり葵 | シナリオ | ZEQU |
音声 | 女性のみフルボイス、比未子、涼森ちさと、天天 | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 50箇所 | 歌 | あり(1曲、OP) |
おまけ | ALBUM、MEMORY、MUSIC、VOICE ACTOR | ||
対象属性 | シスター、陵辱、調教、ストレートロング、お姉さん、ボブカット、ストッキング、 ガーターベルト、金髪、ショートカット、失禁、ご主人様 |
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1プレイ時間 | 約3時間 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
主人公は見習い悪魔祓い師。初めての悪魔祓いに失敗し、悪魔に取り憑かれて しまう。悪魔に取り憑かれたことによって、女性を犯したくなるという発作を頻繁に 起こすようになった主人公は、なんとか悪魔を祓おうとするのだが……という、 シスターエロエロ陵辱アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 楠木ほのか(くすのきほのか)。(CV:比未子) 主人公が勤めている教会のシスターで、身寄りのない主人公を引き取ってくれた 司祭の娘。幼い頃から主人公とずっと一緒に育ってきたため、姉的存在。 優しく落ち着いた雰囲気の女性。 神宮寺静音(しんぐうじしずね)。(CV:天天) 教会のシスター。けだるい雰囲気の色気が漂う女性で、主人公をからかったり、 誘惑したりする。 ニナ・フォン・ナインリッヒ。(CV:涼森ちさと) 日本に留学してきている女の子。主人公の養父である前司祭に憧れを抱き、 同じ悪魔祓い師である主人公も尊敬している。真面目で一途な女の子。 絵の方は可愛らしさと色気の両立した魅力的な絵柄。身体のラインがとても 肉感があり、フェロモンをまき散らしている感じです。 CGはそこそこ丁寧に処理されており、原画の持つ丸味や肉感などは上手く 活かしていると思います。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。アクションは大きいのですが、 それほどコロコロ変わる感じではなく、また、若干シーンとは合っていない ように思える表情などもあって、ちょっと今ひとつ。 キャラクターは優しい義姉、明るく元気な留学生、そして色ボケシスターと いう配置。主人公は義姉にほのかな思いを寄せているということもあって、 ちょっと特別扱いされている感じですね。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も特に問題なし。 陵辱シーンなども臨場感たっぷりに演じられています。ただ、通常シーンは 静かな演技が多いのに対して、Hシーンでは声を張り上げるようなシーンが 多いため、ちょっと音量の設定が難しいところですね。 通常シーンに合わせるとHシーンがやかましく、Hシーンに合わせると通常 シーンが聞き取りづらいという感じ。特に、ニナは張ったときの声がかなり デカいので、油断しているとびっくりします。 音楽はいろんなタイプの曲が用意されていますが、おどろおどろしい感じの 曲と、静かでもの悲しい雰囲気の曲が目立ちます。 ゲームを起動すると、オープニングアニメーションが流れます。 歌は、アップテンポでパンチの効いた格好いい歌で、スピード感があっていい ですね。歌声も力強く、迫力があって素晴らしいです。 絵の方は、キャラクター紹介、シーン紹介的なもの。こちらは特筆すべき点は 特になし。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。ただ、微妙に使いづらいですけど。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。動作は比較的軽快。 スキップ動作はそこそこ高速ですが、描画で若干引っかかります。 セーブ箇所は50箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージが保存されます。 数としては、それほど選択肢も多くないため、これだけあれば充分でしょう。 システムはオーソドックスな選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢によって イベントが分岐するタイプです。特筆すべき点は特になし。 起動はインストーラからしか出来ず、毎回CDチェックが入ります。したがって、 ディスクレス起動不可。バックグラウンドでの動作は可能です。 主人公の名前は「楠木浩司」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは主人公が悪魔に取り憑かれるところから始まります。女性を犯したく なる発作に苛まれつつ、なんとか悪魔を祓う方法を探す……という話。 ストーリーは終始重苦しく、淫靡な感じで進みます。悪魔の発作に苛まれ、 近くにいる女性を襲いつつ、なんとか悪魔を祓う方法を探します。 周りにいる女性達は、主人公の身を案じて、襲いかかられても突っぱねる 事は出来ず、嫌がりながらも受け入れていく、という感じです。 # 1人、むしろ楽しんでいるヤツもいますけど。 ラストは、救いのないダークな終わり方が多め。ただ、明確に終わることは 少なく、なんだかうやむやのうちに終わったような印象を受けることが多々 ありました。ちょっとすっきりしない、後味の悪い終わり方ですね。 まず気になったのは、イベントとイベントの間の描写不足。イベントが終わって 次のイベントが発生するまでに平然と2〜3日が経過していたりするのですが、 その間に悪魔を祓う方法を見つけていたり、そのための準備が進んでいたりと、 端折っている部分でストーリーが進展していることが多く、プレイヤーは置いて 行かれたような感じになっています。 ですので、「悪魔を祓う方法を探す」という実感が無く、感情移入し辛いです。 他には、整合性が怪しいところもちらほら見受けられました。 昼に帰ってくると言っていた人とのイベントが午前中に起こったり、後ろの 初めてっぽい描写が2回あったり、ややちぐはぐさが見られます。 H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されており、描写はそこそこ、 尺の方もそれなりに用意されています。ただ、ほとんどが悪魔の発作により 主人公が襲いかかるシーンで、バリエーションは少なく、内容も似たり寄ったり という感じで、数の割にはやや物足りなさを感じました。 それと、数は少ないながら主人公以外と絡むシーンもありますので、寝取られ 的要素が苦手な人はご注意を。いや、主人公がやらせてるんですが。 テキストは若干誤字は見受けられるもののそれほど気にならず、あまりクセの ない読みやすいテキストだと思います。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は2週間程度? ぽんぽん日が飛び日付の経過も描写されないので、 意識する必要はないでしょう。……これを意識させないと、悪魔に乗っ取られ ていく過程とか、もう時間がないという緊迫感も薄れる気がするんですけどね。 ワンプレイは約3時間。プレイしやすいですね。 難易度は低め。選択肢の数は両手で数えられるほどで、選択肢のほとんどが イベントの分岐になっている感じなので、全ての選択肢をしらみつぶしにして いくだけで自然とクリアできるでしょう。 |
総評 |
お奨め度ですが、簡単お手軽シスター陵辱物が好きな人にお奨め。 ワンプレイは短めで気軽にプレイできますし、内容はHシーンの連続で手軽に 陵辱が楽しめますので、まだるっこしいストーリーなんて要らないという人には 向いているでしょう。 逆に言えば、ストーリーがおざなりで、ストーリー性重視の人には辛いですが。 徐々に悪魔にむしばまれ、衝動的に周りの女性に襲いかかってしまうことに 焦り、悩み、不安を覚える主人公や、襲われ、嫌がりながらも主人公のために 受け入れていく女性達の心が描かれていて、なかなか見応えはあります。 しかし、いかんせん通常パートの描写があまりに薄く、そういった焦りや苦悩が 今ひとつ活かされていないのは勿体ないですね。 メインであるHシーンも、キャラ毎に差はあるものの、似たようなシーンが多く、 やや盛り上がりに欠ける気がします。 # ニナだけは、やたらいろんな要素が入ってたりしますけど。 狙い所はいいんですけど、ちょっと中途半端で物足りなさの残る、勿体ない 作品に感じました。ややボリューム的にも薄いですし。 最後に。静音は「淫奉の性女」だと思う。絶対。 以下、ちょっぴりネタバレだけど、知ってても別に影響なさそうな突っ込み。 最後、男らしくスパッと決断したらバッドエンドで、逃げ腰になってうじうじ したらハッピーエンドってのは納得いかないんですが(^^; # ヘタレ推奨? しかし、ほのかが持ってる薬、あれだけあからさまに伏線張ってたら、もはや バレバレですよね(^^; 主人公も、そこまで見ることを拒まなくても……。 で、結局あの薬は一体何だったんでしょうか(^^; |