家庭内調教
ブランド名 Guilty ジャンル 調教シミュレーションゲーム
発売日 2004.01.23 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(155x224x50mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 DISC1 : 421.0MB、CD-DAなし
DISC2 : 507.8MB、CD-DAなし
オナニーボイスCD : CD-DA=352.2MB、CD-DA3トラック
原画 綾風柳晶 シナリオ 卑影ムラサキ with 企画屋
音声 あり、カンザキカナリ、萌原ぷりん、中瀬ひな、下野薫、如月葵、楠鈴音、岡哲也
胸肩腎、本条真琴、鵜乃瀬朱香
インタフェース メッセージ送りのみキーボード可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 30箇所 なし
おまけ CG鑑賞、リプレイ、BGMモード
対象属性 調教、幼なじみ、ストレートロング、スクール水着、ツインテール、お兄ちゃん、
オーバーニーソックス、体操服、ブルマ、首輪、レズ、姉妹丼、ご主人様、ボンデージ
1プレイ時間 4〜5時間 お奨め度 6

レビュー
概要
母親が亡くなり、資産家の実家に引き取られるも、そこの暮らしが嫌で逃げ
出した主人公。施設を出て、学園に通うために生まれ育った町に戻って来た。
そこで、幼なじみの姉妹と毎日を過ごしていた。しかしある日、姉妹の父が
多額の借金を抱えて失踪した。取り立てに怯える姉妹を救うため、主人公は
実家の資産を利用することになる。父親は、借金を肩代わりするかわりに
1つの条件を出した。それは、幼なじみの知美を調教し、「お披露目」を成功
させろということだった。かくして、主人公は幼なじみを調教することになる。
果たして主人公は、調教を成功させ、無事にお披露目をすませて、姉妹を
救うことが出来るのか……という、調教シミュレーションゲーム。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

香山知美(かやまともみ)。(CV:カンザキカナリ)
主人公の同級生で幼なじみ。内気で恥ずかしがり屋で生真面目で泣き虫。
家族をとても大事に思っており、その家族を守るために調教を受ける。

香山智里(かやまちさと)。(CV:萌原ぷりん)
知美の妹で、主人公が家庭教師をやっている生徒。
人なつっこくて甘えん坊で明るく快活。ちょっと我が儘。
主人公のことを「お兄ちゃん」と呼び、懐いている。

上月華憐(こうづきかれん)。(CV:中瀬ひな)
主人公の実家で育てられた女性。主人公に仕えるために学園に転校してくる。
あまり感情を表に出さず、常に冷静。根回しが良く、調教もお手のもの。

絵の方は、目が小さめのややリアル寄りの絵柄。可愛らしさと色っぽさを兼ね
備えたような感じです。
CGは、若干色がべたっとしているように感じる部分もありましたが、基本的に
綺麗だと思います。
立ち絵は、ポーズ変化はありませんが、表情変化は豊富。ただ、変化は小さく
ちょっと解りづらいかもですね。

キャラクターは、恥ずかしがり屋で泣き虫の姉と、明るく元気な妹という対照的な
配置で、そこにクールな華憐が加わって、うまくバランスが取れている感じです。

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方もほぼ文句なし。
調教シーンも臨場感たっぷりに演じてくれます。

音楽は静かでもの悲しげな曲が多め。ゲームの雰囲気をよく表していると
思います。
システム
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログは、最下段に表示されている音声が再生されます。ちょっとわかり
づらいかもですね。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作はやや重め。CPUパワーをフルに使い切っているようです。
ただ、メッセージスキップは結構早いですし、ひっかかりを覚えたりすることは
あまりないと思います。
ただし、1つ調教メニューをこなす度にカレンダー画面に戻るのですが、そこで
ウエイトがかかっているのか、かなり待たされるのはちょっといらいらしました。

セーブ箇所は30箇所。セーブ/ロードはメッセージが表示されているときは随時
可能です。メッセージが表示されていないとき、つまり、カレンダー画面での
メニュー選択時はセーブできないようです。理由は簡単で、セーブ画面を呼び
出すためには、メッセージウインドウ横のSYSTEMボタンを押す必要があるから
です。メッセージウインドウが出ていないと、押せませんからね(^^;
セーブデータはセーブ日時の他、ゲーム内日付とシーン画像が保存されます。
数としては、エンディングの数がそこそこあり、選択肢もそれなりにあるため、
もう少しあってもいいかな? という感じです。まあ、全く足りないということはない
かと思いますけど。

システムは調教メニュー選択シミュレーション+選択肢決定型のアドベンチャー。
調教メニュー選択は週の頭に1週間単位で行います。1日ずつ、誰に、どういう
調教を施すかを設定します。調教メニューは6種類用意されています。
各キャラクターは6つのパラメータを持っていて、調教を施すとパラメータが上昇
していきます。レベルが上がると、新たなイベントを見ることが出来るように
なります。
そして、各パラメータのレベルで、お披露目の成功/失敗が決まります。
さらに、選択肢の結果によって、エンディングも変わります。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、幼なじみの家庭が崩壊し、それを助けるために主人公が幼なじみの
調教を始めるところから始まります。

最初はひたすら知美を調教していくのですが(華憐にも調教を施すことが可能)、
途中から妹の智里にも調教を施すことが出来るようになります。

ゲームは終始重い雰囲気で、淫靡に進みます。イベントのほとんどが調教に
関係するもので、そうでないイベントも重苦しい雰囲気のものが殆どです。

調教は基本的に1人ずつ行うのですが、華憐がサポートに付くことが多いですし、
条件を満たせば複数人まとめて調教することも可能です。
さらに、姉妹の会話もそれなりに用意されていて、イベントの内容に幅があり、
単調になりがちな調教物を、中だるみなく上手く進めてくれます。

そして、最後は「お披露目」で、調教の結果が判断される、という感じです。
ただ、「お披露目」を受けた後はハッピーエンドっぽい雰囲気なのに、ラストは
「それはハッピーエンドなのか?」と思えるものがあったりするのが(^^;
どうせだったら、そのままハッピーに終わらせてください……。
# いや、もちろんハッピーエンドもあるのですが、どうも手放しでは喜べない
# ものが多いような……。

特筆すべきは調教していく過程の描写。知美は恥ずかしがり屋で泣き虫のため、
最初は調教を恥ずかしがって嫌がったりするのですが、それが徐々に積極的に
なっていく過程などがよく描かれています。
そして、「お披露目」の内容は結構酷いものもあるのですが、調教が徐々に
ハードになっていって、その延長線上に「お披露目」があるような作りになって
いるため、結構すんなり入ることが出来ました。
調教の達成度を、一緒になって確認できるという感じです。

そして、姉と妹を二人とも調教可能なわけですが、姉を先に調教して妹を後に
調教した場合と、妹を先に調教した場合では、同じイベントでもテキストが
微妙に違っているなど、細かいところにも気が配ってありました。
まあ、一部調整し切れていない部分もありましたけど。
# 姉のお尻を先に奪ってるのに、妹が先みたいな言い方をしたり。

逆に、気になったのは、テキストとCGの差異。
人間燭台の試練、その体勢ではぜってー腹には蝋燭置けないと思います(^^;
というか、絵的に蝋燭が欲しいところですが……。
他にも、華憐の奉仕調教も、あの体勢ではどうあがいても奉仕は出来ないと
思うんですけど。姉妹調教では明らかに違うシーンの絵が表示されたりしますし。

H度はかなり高め。各キャラクターとも複数回用意されていますし、複数人が
絡むものも多数あり。尺もたっぷりで、描写も濃厚です。バリエーションも
豊かで、キャラクターによって調教の傾向が違いますし、レベルが上がれば
上がるほど、より過激でHな内容になっていくあたりは、かなり見応えがあり
ました。恥ずかしがりながらも淫らな行為に没頭していく様が良く描かれて
おり、声優さんの演技も相まって、かなりエロいと思います。

テキストは、誤字はほとんど気にならないのですが、ところどころ、読点の打ち
方がおかしい所とか、全く読点がなく、だらだら長い文などが見受けられました。
「お兄ちゃんの教え方がうまいからだよお兄ちゃんに家庭教師をしてもらって
助かっちゃった」とかは、さすがに読みづらいと思うのですが……。
# 「思いっきり辱めてあげmしょう……」なんかは、いくらなんでもねぇ。
##ローマ字入力ということはわかりました(笑)

あと、一部、メッセージがループするところが見受けられました。特に実害は
ないんですけど。
プレイ時間・難易度
ゲームは4月22日から始まります。ゲーム期間は7月26日のお披露目までの
約3ヶ月。パッケージには「2ヶ月後」って書かれてますけどね(^^;
# まあ、調教を開始するのは5月の頭からですが……。

ワンプレイは4〜5時間。プレイしやすい長さだと思うのですが、なにぶん内容が
濃厚なため、最後まで一気に進めると疲れるかも(^^;

難易度は低め。1人ずつ調教するならかなり期間に余裕がありますし、複数人
一度に調教する場合も、まんべんなくメニューをこなしていけばそれほど苦労
することなく、お披露目はクリアできるかと思います。
また、エンディングの分岐も今まで選んだことのない選択肢を選んでいくことで
辿り着けることが殆どですし、それほど攻略には悩まず、ひたすらHシーンを
楽しむことが出来ます。
総評
お奨め度ですが、簡単お手軽エロエロ調教物が好きな人にお奨め。
難易度は低めで、攻略はあまり気にしなくてもいいですし、調教していく過程は
上手く描かれていて、達成感がありますし、何よりHシーンの描写が濃厚で、
色んなシチュエーションを楽しむことが出来、これだけでも充分満足度はある
かと思います。

H重視でストーリー性は薄めですが、知美や智里が両親をどう思っているか
などがストーリーに組み込まれていて、きっちりストーリー性は出ています。
他にも、主人公の家庭環境や華憐の信念なども描かれていて、単なる調教物
だけでは終わっていないあたりに好感が持てます。

ただ、複数人調教の部分だけは、気になることが多々ありました。
まず、先にも書きましたが、姉妹調教ではテキストと絵の差異が目立ちます。
そして何より、音声なしというのはどういうことでしょうか? おまけ的な要素で
あとから追加したため、音声の収録が間に合わなかったとか、そういう理由
でしょうか? 折角の複数人プレイも、これじゃありがたみが薄れますね。
おまけとして割り切るしかないのでしょうか。

さらに、ひたすら複数人調教を施してパラメータを上げて、その状態で個人
調教をした場合、そのレベルまでのイベントを一気に見せられることになり
ます。レベル2の状態から複数人調教を繰り返し、レベル5にして個人調教を
した場合、レベル2・3・4・5の4つのイベントを一気に見せられます(^^;
さすがにこれはちょっと……。散々複数人調教でこなしたメニューを、今更
嫌がったり、一日で一気に調教完了状態になっているように感じたりなど、
とにかく違和感バリバリです。
どうも、複数人調教は後から無理矢理入れて、そのしわ寄せでこんな事に
なっているように思えて仕方ないです。
実はこれが最初からの狙いだったとしたら、センスを疑います。
姉と妹の調教の関連性などはとても上手く調整されているのに、どうして
ここだけこんなにちぐはぐなのか、理解に苦しみます。

ちなみに、おまけのリプレイは調教メニュー毎にしか指定できず、指定した
メニューの1レベルのイベントから順番に連続して見せられることになります。
つまり、本編でもこれと全く同じ事が行われるわけで(^^;
# この回想モードの仕様も、どうかと思うんですけどね……。

まあ、H度が非常に高く、簡単お手軽に様々な調教を楽しむことが出来ますし、
調教していく過程も丁寧に描かれていてとても楽しめると思います。調教の
達成感もあって、なかなかいいですね。
テキストが若干読みづらいことや、複数人調教で出てくる様々な問題を差し
引いても、充分楽しめると思います。調教物が苦手でない人は是非どうぞ。

最後に。どこらへんが「家庭内調教」?(^^;
てっきり、家族や身内を調教するのかと思っていたのですが……。
# もしかして、家の中で調教するから? それって家屋内調教……(^^;
##生活の中で調教するから、というなら、家計内調教とか……(笑)



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