メイド嗜好〜恥辱の館〜
ブランド名 MAGI black ジャンル 調教・陵辱AVG
発売日 2004.10.29 定価 \8,800
パッケージ 紙製パッケージ(168x233x42mm) マニュアル B5用紙横2つ綴りの4つ折り
DISC容量 GAME DISC : 647.5MB、CD-DAなし
MUSIC DISC : 117.9MB、CD-DAなし
原画 真木八尋 シナリオ 新・極天紅、長谷焔、万李由果乃、
TEAM地獄門 悪想麺、D・KAWAKAMI
音声 あり、金田まひる、緒田マリ児玉さとみ一色ヒカル
インタフェース フルキーボードサポート 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 36箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ CGモード、シーン回想、音楽モード
対象属性 メイド、館物、陵辱、調教、鬼畜、エプロンドレス、メイド服、黒髪、ガーターベルト、
ストッキング、眼鏡っ娘、金髪、ボブカット、リボン、お兄ちゃん、幼馴染み、首輪、
ツインテール
1プレイ時間 4〜5時間 お奨め度 6

レビュー
概要
主人公は大会社の社長の息子。妾の子ということで自由気ままに暮らしていたが、
本妻の息子が病死し、跡継ぎとして指名されてしまう。学園を卒業するまで待って
もらった主人公だったが、父が病に倒れ、余命幾ばくもないという。その知らせを
受け、仕方なく館にやってきた主人公は、跡継ぎとなる資質を確かめるため、用意
された花嫁候補達から花嫁を選び、思うがままに操ることを要求される。果たして
主人公は、誰を花嫁として選ぶのか。花嫁候補達の運命は……という、調教陵辱AVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

早瀬信乃(はやせしの)。(CV:一色ヒカル)
父の秘書で、主人公を館に連れてきた張本人。主人公のお目付役、かつ教育係。
クールで知的、どんな仕事でもてきぱきとこなす。

喜多見香帆(きたみかほ)。(CV:児玉さとみ)
花嫁候補の1人。強気でわがまま。無理矢理館に連れてこられたため、主人公に
対して反抗的な態度を取る。

祐天寺美羽(ゆうてんじみう)。(CV:緒田マリ)
花嫁候補の1人。明るく元気いっぱいで自由奔放、無邪気で純粋無垢なロリっ子。
主人公のことを「お兄ちゃん」と呼び慕う。「むるー」が口癖。

華原七海(かはらななみ)。(CV:金田まひる)
花嫁候補の1人。主人公の幼なじみ。やや控えめだが、明るく優しい女の子。
一途に健気に主人公に尽くす。

絵の方は若干クセはありますが、可愛らしく魅力的な絵柄。ただ、シーンによって
ややばらつきが見られます。ただ、可愛い絵はすっごく可愛かったりするので、
なかなか侮れません。
CGはこちらもやや独特の塗りですが、原画の雰囲気を上手く活かした感じ。
常に頬を染めている感じなのはやりすぎな気もしますけど。
立ち絵はポーズ変化、表情変化ともにあり。どちらもアクションが大きく、コミカルな
表情なんかもあったりして、見ていて楽しいです。

キャラクターは明るくて主人公に懐いているキャラと、クールで主人公とは距離を
置いているキャラに分かれます。それぞれややキャラが被っている印象があって、
ちょっと勿体ないかも。
美羽が飛び抜けて個性的で、印象に残りました。明るく健気でええ娘や(T_T)

音声はキャラクターとのマッチングも良く、演技の方も問題なし。
陵辱シーンの臨場感もたっぷりで、感情移入しやすいです。
美羽の「むるー」という独特の口調も、上手く雰囲気を醸し出していると思います。

音楽は澄んだ綺麗な旋律の曲が多め。静かな曲が多いです。作品の雰囲気を
落ち着いたものにしてくれています。
効果音については、やたら大げさで、ちょっとピントがずれている気がして、やや
気になりました。スパンキングの音が、布団を叩いているような音だったり。
# 処女膜が破れる効果音って何だよ(笑)

ゲームを開始するとオープニングアニメーションが流れます。
歌はしっとりした力強い曲で、なかなか渋い感じですね。
絵の方は、キャラクター紹介・シーン紹介的なもの。演出はそれなりに凝っては
いますが、目を引くような点はなし。
ただ1点。途中でセリフが入る部分があるのですが、それがメイド達が陵辱される
時の声で、歌の上に被さるために、せっかくのいい雰囲気をぶち壊してしまって
いる気がしてちょっと残念です。
あと、歌にちょっとノイズが乗っている気がするのですが、CODECの問題でしょう
かねぇ。

エンディングも歌あり。落ち着いた静かな歌で、心に染み入ってくるような感じです。
システム
インタフェースはフルキーボードサポート。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートシナリオ搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。
バックログモードに入った時、一番先頭の音声が自動的に再生されます。
通常のメッセージ送りもホイールで可能。
次の選択肢に飛べたり、既読は自動的にスキップできたり、細かな設定が出来
たりと、なかなか使い勝手の良いインタフェースですね。
音声の個別設定があればもっと良かったのですが。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
動作は軽快。スキップ動作も高速です。

セーブ箇所は36箇所。セーブ/ロードは随時可能です。
セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像、何日目のどの時間帯か、誰の
イベントかが保存されます。
数としては選択肢の効果が非常に明確で、セーブ/ロードの必要はほとんど
ないため、これだけあれば充分でしょう。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー。殆どは選択肢決定というより、誰の
ところに行くかを選ぶだけです。実際の選択肢は数えるほど。
また、ゲーム中いつでもキャラクターの状態を見ることが出来、恥辱の度合いと
調教状態、調教の内容を確認することが出来ます。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。
主人公の名前は変更可能ですが、変更しても音声では「陸人(りくと)」と呼ばれ
ます。……何のための名前変更ですか(^^;
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公が館にやってくるところから始まります。そこに、花嫁候補の
女の子達がやってきて、10日の期限内に誰かを花嫁として選ぶ……という感じ。

前半はキャラクター紹介的な感じで、明るくコミカルな印象があります。
調教イベントもあるのですが、前半ではまだかなりライトで、それほど悲壮感が
漂うことはありません。

後半は、調教が本格化してきてかなりキツいイベントがあったり、女の子達が
抱えている問題などが出てきて、シリアスで重い展開になります。

ラストは、ちょっと切なかったりほのぼのしていたり、あまりダークでキツい
終わり方ではなく、爽やかに終わる感じです。ちょっと意外。

気になったのは整合性。誰か1人に絞って会い続けていれば、それほど気に
ならないんですが、いろんなキャラにまんべんなく逢ったりすると、見ていない
イベントをさも見たかのように話が進むため、面食らうかも知れません。

H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されています。ただ、全体的に尺は
やや短めのものが多いです。描写は比較的濃厚ですが、基本的に女の子を
いたぶるようなシーンが多いため、純粋なHさはやや控えめかもです。

テキストは、誤字はさほど気にならず、あまりクセもなく読みやすいテキストだと
思います。ただ、「最後」が全て「最期」と記述されているため、ちょっと違和感は
ありました。
# 「最期の一人」……なんか、すぐ死にそうですね(^^;
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は14日間。最初の3日で1人ずつ花嫁候補が来て、全員が揃ってから
10日の期日で花嫁選びが行われます。

ワンプレイは4〜5時間。プレイしやすい長さかと。シナリオは、花嫁候補が揃って
からはほとんどが個別シナリオという感じなので、スキップを使ってもそれなりに
時間はかかります。

難易度は低め。誰と逢うかを選ぶだけのため、悩むこともないでしょう。
総評
お奨め度ですが、メイドを陵辱・調教したい人にお奨め。
花嫁候補達は館のメイドとして働かされており、服装もエプロンドレスなので、
メイド好きな人にはたまらないかも。ただ、全員同じ服装のため、面白みには
欠けるかも知れません。

それと、花嫁にする人は思い通りに操れないということで、花嫁候補達に色々な
調教を施すわけですが……美羽や七海は最初から主人公に好意的で従順な
ため、今ひとつ調教をする必要性を感じませんでした。

そして、主人公は基本的にごく普通のいいヤツで、調教はためらいつつも、いざ
事に及ぶと理性が吹っ飛ぶような感じなので、今ひとつキャラクターが掴みづらく、
感情移入はしにくかったです。
3人を犯せと言われて犯しに行くのはいいんですが、前戯も何もなしにいきなり
挿れる必要はないだろう、と。普段の主人公からしたら、ちょっと考えられない
ような行動がちらほら見受けられて、ちょっと気になりました。
# ビルの屋上から女の子を突き落とそうとしたのは、さすがに気分悪かったです。

さらに、徐々に調教されていく過程が今ひとつ描ききられておらず、1回Hしたら
いきなりエロエロになっているような感じで、ちょっと勿体ない気がします。

各キャラクターはそれぞれ背景があり、それに基づいてシナリオが進むため、
話はわかりやすく、テンポ良くプレイできます。
また、キャラクターも活き活きとしていてとても魅力的で、陵辱・調教物であり
ながら、ほんわかした雰囲気が漂うことがあったりと、ただ陵辱するだけでは
ない、独特の雰囲気が楽しめて良かったです。
陵辱物が苦手な人でも、比較的入りやすいかも知れませんね。いや、たまに
きっつい調教もあったりしますけど。でも、メインは恥辱という感じなので。
逆に、過激な調教や陵辱を求めている人には、ちょっと物足りないかも。
まあ、絵柄や雰囲気が気に入った人は是非どうぞ。

最後に。破瓜の血の表現、いくらなんでもやりすぎ(^^;
# 「処女表現強化!」……って、強化しすぎです(^^;
##お漏らしかよ(笑)


以下、ネタバレ……というか、ネタバレに対する突っ込み。

メーカのサイトのゲーム紹介、ちょっとネタバレしすぎかも。
美羽が不治の病なんてのは、書かない方がいいんじゃないですかねぇ。



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