まじれす!! 〜おまたせ♪ Little-wing〜
ブランド名 すたじおみりす ジャンル カードゲーム+AVG
発売日 2004.07.16 定価 \9,800
パッケージ 紙製パッケージ(192x250x58mm) マニュアル A5ブックタイプ
DISC容量 DISC.1 : 466.7MB、CD-DAなし
DISC.2 : 429.4MB、CD-DAなし
DISC.3 : 429.2MB、CD-DAなし
DISC.4 : 406.0MB、CD-DAなし
原画 みさくらなんこつ シナリオ 紅角羊
D.S.T.、リックドム石橋、武蔵野司、
輔、兵庫舞、岸和田和義
音声 あり、上戸琉綾川りの芹園みや、御苑生メイ、鳩野比奈理多、このかなみ、
金田まひる、一色ヒカル児玉さとみ、飯田空、乃田あす実、青山ゆかり、緒田マリ
長崎みなみ草柳順子、楠鈴音、伊藤瞳子、おぼれ谷リアス、夏木琵琶本条真琴
吉川華生紫苑みやび、文月かな、歌織、夏川菜々美榎津まおカンザキカナリ
一条和矢、原西きひろ
インタフェース ややキーボード操作可 描画 Window・フルスクリーン両対応、
800x600
セーブ箇所 90箇所 あり(2曲、OP・ED)
おまけ Event Graphics、Sound Gallery、Get Card List、Memory、Free Battle
対象属性 ウェイトレス、パロディ、ギャグ、ドタバタ、コメディ、ピンク髪、お兄ちゃん、幼なじみ、
オーバーニーソックス、リボン、人妻、ツインテール、眼鏡っ娘、黒髪、ショートカット、
ストッキング、ガーターベルト、帽子、ナース服、看護婦、緑髪、ボブカット、猫耳、
首輪、関西弁、袴、ストレートロング、金髪、ボクっ娘、紫髪、ふたなり、お下げ、
レズ、ポニーテール、ヘアバンド、ロボット、天然娘、ハムスター、キャプテン翼(笑)
1プレイ時間 8〜11時間 お奨め度 5

レビュー
概要
主人公の兄は、WFL(WORLD FAMI-RES STADIUM)前回大会優勝チームである
「Little-wing」のコーチだった。しかし、その兄が事故で亡くなり、「Little-wing」も
メンバーが替わって、どんどん寂れていった。そして、次のWFL目前というときに、
海外から日本に戻ってきた主人公は、Little-wingのコーチを引き受ける事になる。
果たして、チームはWFLに優勝し、前回優勝の威厳を保てるのか……という、
カードゲーム+AVG。
キャラクター・CG・音声・音楽
キャラクターは以下の通り。

本郷ひかり(ほんごうひかり)。(CV:鳩野比奈)
ファミレス・リトルウイングのウェイトレスで、WFL前回大会優勝時のメンバー。
主人公の兄・丈一郎と結婚しており、現在は妊娠中。そのため、次の大会には
出場できず、丈一郎亡き後、コーチとしてLittle-wingを率いていた。
ちょっぴりおっとりした、マイペースな女性。

深空つばさ(みそらつばさ)。(CV:上戸琉)
リトルウイングのウェイトレス。ひかりの妹。主人公の幼なじみで、丈一郎と
ひかりに憧れ、主人公といつか大会に出ようと約束する。ひたすら前向きで
底抜けに明るい、猪突猛進型ドジっ娘。食欲魔人。物を壊すのが得意。

鈴木みさき(すずきみさき)。(CV:綾川りの)
リトルウイングのウェイトレス。元、老舗ファミレス「浪漫亭」のメンバーで、
引っ越しのためLittle-wingにやってきた。その実力はかなりのもの。
普段はクールで頭の回転も速いが、アツくなりやすい激情家。

森崎早苗(もりさきさなえ)。(CV:御苑生メイ)
リトルウイングのウェイトレス。弱気で小心者で心配性。いつもおどおどして
いる。何かあるとすぐパニックに陥る。

マドゥリー・クリシュナ。(CV:伊藤瞳子)
移動ファミレス(どう見ても屋台)・トラベルクロウのウェイトレス。
自分の店を第一に考えており、人の話を聞かない。

高橋仁菜(たかはしにぃな)。(CV:夏木琵琶)
トラベルクロウのウェイトレス。お金持ちのお嬢様育ちでおっとりしている。

菊池芽玖美(きくちめぐみ)。(CV:おぼれ谷リアス)
トラベルクロウのウェイトレス。看護婦で、栄養面や健康面を第一に考える。
というか、栄養面や健康面しか考えない。

浦辺友(うらべゆう)。(CV:カンザキカナリ)
FS公式アナウンサー。FSと聞きつけたらたとえ山の中でも参上し、その場に
FS用特設スタジアムを召還する能力を持つ。……人間じゃねぇ。
実況に情熱を注いでおり、WFL会長よりも実況の方を大事にする。

沢田ねね(さわだねね)。(CV:金田まひる)
浪漫亭のウェイトレス。巨乳好きで、貧乳を公然と差別する。いつも着ぐるみを
着ている自称ジャンガリアンハムスター。日向のペット。

藤堂日向(とうどうひなた)。(CV:理多)
浪漫亭のウェイトレス。大雑把でさっぱりとした性格の嘘くさい関西弁娘。常に
ハムスターのみりすを連れている。料理人としてそれはどうよ。ねねの飼い主。

若島津まどか(わかしまづまどか)。(CV:このかなみ)
浪漫亭のウェイトレス。時代がかった言葉遣いと言動のなんちゃって武士。
持っている刀は包丁なのでしょうか。間違いなく銃刀法違反。

若林静歌(わかばやししずか)。(CV:芹園みや)
リトルウイングのウェイトレス。前回大会後ドイツに渡っていたが、WFL直前に
日本に戻ってきた。感情表現に乏しく、無口。しかし突っ込みは厳しい。

井沢久美(いざわくみ)。(CV:夏川菜々美)
裏ウェイトレス組織「ブラック・ブレス(通称:BB団)」のウェイトレス。
自己中心的で鼻っ柱が強いが、基本的に素直で、思ったことがすぐ顔や口に
出てしまう。可愛いものに目がなく、我を忘れる。

三上純(みかみじゅん)。(CV:一色ヒカル)
ブランドピエロのウェイトレス。ひかりを越えるのは彼女だけと言われた天才。
気が弱く、とても控えめな女の子。

新田都(にったみやこ)。(CV:児玉さとみ)
ブランドピエロのウェイトレス。プライドが高く、人を見下したような言動が目立つ。

佐野緑(さのみどり)。(CV:飯田空)
ブランドピエロのウェイトレス。徹底してマイペースで、言いたい事ははっきり言う。

松山弥生(まつやまやよい)。(CV:長崎みなみ)
港屋レストランのウェイトレス。おっとりぼけぼけマイペース、超絶天然ボケ娘。
思いこみが激しく、1つのことが頭にあると、それが頭から離れない。おかげで
周囲の人からは避けられ、誰もマトモに取り合ってくれない。

松山葉月(まつやまはづき)。(CV:草柳順子)
港屋レストランのウェイトレス。弥生の妹で、姉のボケに手を焼いている。

小田香南子(おだかなこ)。(CV:楠鈴音)
港屋レストランのウェイトレス。弥生のボケの振り回され、いつも周りの人に
謝りまくっている可哀想な娘。

滝ゆかり(たきゆかり)。(CV:歌織)
極東攻略特選実行部隊ブラック・ブレス参謀、人呼んであやかしの黒いバラ。
……ネーミングセンス最低の、自己中娘。

橘小夜(たちばなさよ)。(CV:青山ゆかり)
パールズのウェイトレス。主人公の兄に育てられているため、小さくてもその
実力はかなり高い少女。背が低いことを悩み、子供扱いされると怒る。
明るく元気いっぱいな女の子。

橘日和(たちばなひより)。(CV:乃田あす実)
パールズのウェイトレス。小夜の双子の妹。姉とは逆で、物静かで控えめな
女の子。スカイラブハリケーンを使うかどうかは不明である。

次藤洋子(じとうようこ)。(CV:緒田マリ)
パールズのウェイトレス。橘姉妹の母親的存在で、「ママ」と呼ばれている。
優しく包み込むような雰囲気の女性。

来生了(きすぎりょう)。(CV:榎津まお)
黒息吹飯店のウェイトレス。もちろん、BB団の一員。完全自己中で、嫌な
ことはやらず、面白いことだけをやるわかりやすいわがまま娘。

ミカ・エル。(CV:夏川菜々美)
アメリカ代表のリーダー。一見おっとりしているが、結構激情家。

ハーシー・ジャック。(CV:本条真琴)
アメリカ代表。粗暴乱暴暴れん坊なじゃじゃ馬娘。思い込んだら一直線。

ゲルティース。(CV:カンザキカナリ)
アメリカ代表。まるでロボットのような冷静さ、精密さ、計算能力を持った
女性。まあ、あからさまにロボットなわけですが。なんか羽根生えてるし。

李麗鳳(りれいほう)。(CV:理多)
中国代表。プライドが高く、狡猾で、鼻っ柱も強い。長いものには巻かれる。

李麗蘭(りれいらん)。(CV:吉川華生)
中国代表。麗鳳の妹。プライドが高く、狡猾で、鼻っ柱も強い。つーか、性格
似すぎ。

屡恵(るうえい)。(CV:児玉さとみ)
中国代表。「神の舌」を持つ、料理の申し子。その味付けは超一流。
しかし、四川出身のため、味付けは全て辛く、デザートは苦手。

レナーテ・ミューラー。(CV:本条真琴)
ドイツ代表。がっしりした巨体の持ち主で、常に冷静で無口。

ロッテ・カルツ。(CV:文月かな)
ドイツ代表。軽いノリのお気楽な性格。快楽主義者。

マリー・シュナイダー。(CV:紫苑みやび)
ドイツ代表。静歌とは知り合いで、チームを組んでいたこともある。
真面目で堅物だが、情に厚い一面も。

つーか、キャラ多すぎ(^^;

絵の方は体つきがやや独特ですが、可愛らしく魅力的な絵柄。ただし汁多すぎ。
ありえないぐらいの量だったり、ギネスに載りそうなぐらいの飛距離を誇ったり、
もはやなんでもあり状態。凄いや。
CGは過剰なまでの汁表現を見事に演出し、その破壊力は絶大。もはや画面が
汁で埋め尽くされているぐらいの威圧感があります。やりすぎ。
立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。表情は会話にあわせてコロコロ
変わり、見ていて楽しいです。また、立ち絵が表示されていないキャラが喋る
ときは、フェイスウインドウが出てきて、そこに表情が表示されます。その表情も
コロコロ変わります。最大で6キャラ同時の会話があり、なかなか壮観。

キャラクターは、とにかく数が多く、個性豊かな濃い面々ばかり。
自己主張が強く騒がしいキャラが多いため、ドタバタにも程があるというぐらい、
もはや収拾がつかない状態になっています。
ねねや弥生など、圧倒的な個性を放つキャラの会話は、もはや未知の領域。
ただ、あまりにもキャラクターが多いため、特に後半になって出てくる海外の
選手なんかは出番が少なく、ほとんどセリフすらないキャラもいます。

音声は、非常に数多くの声優さんが出演されていて、演技の質も様々。
非常に安定した演技でキャラクターにぴったりな方もいれば、あからさまに
キャラから浮いていたり、演技力に物足りなさを感じる方もいます。
ただ、メイン級のキャラ以外は出番も少ないため、そーんなに気にはならない
かと思います。ただ、メイン級であるつばさや早苗がちょっと微妙ですけど。

音楽はアップテンポな勇ましい感じの曲が多め。他にも、コミカルな曲や
ゆったりほのぼのした曲、ちょっと切ない雰囲気の曲など、数多く取りそろえ
られており、クリアなサウンドはなかなかクオリティも高いと思います。

ゲームを開始すると、短いプロローグの後に、オープニングアニメーションが
流れます。というか、ゲームは章立てて進み、各話の最初にアニメーションが
流れるようになっています。
歌はポップで軽い感じの曲なのですが、歌声がちょっと重いというか、抑揚に
欠けているように聞こえるため、いまひとつ弾んだ感じが伝わってきません。
絵の方は、テレビ画面の中にアニメーションが流れるような形になっていて、
テレビアニメのオープニングを意識したような作りになっています。
内容はキャラクター紹介・シーン紹介的なもの……なのですが、めちゃくちゃ
キャラクターが多いため、1キャラあたりの表示されている時間は一瞬。
文字なんか読んでいるヒマありません(^^;
まあ、絵としては結構動いてますし、演出も凝っていて見応えはあります。
ただ、左上に出ている時間表示がちょっとウザいです。
ちなみに、途中から放送時間が午後7時からになります。ゴールデンタイム
進出ですね(笑) 歌も歌詞が変わり、絵もちょっと変わります。

エンディングも歌あり。歌は爽やかな雰囲気の聴きやすい曲ですが、やや
音楽に歌が押されてしまって、今ひとつ馴染んでいない感じがしました。
ちょっと歌声が細すぎるような感じ。
絵の方は、踊り狂うデフォルメつばさがらぶりー。
システム
インタフェースはややキーボード操作可。メッセージ送りや選択肢決定はキー
ボードで、いくつかの機能はファンクションキーに割り当てられていたりしますが、
メニューの中はキーボードで操作出来ませんし、カードバトルパートはそもそも
キーボードで操作出来ません。
既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。
バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。

描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。
初回起動時は必ずフルスクリーンで起動するようです。
動作は比較的軽快……なのですが、カードバトルの思考ルーチンはやたら
重いです。他のアプリも止めるぐらいのCPU占有率は圧巻。

セーブ箇所は90箇所。セーブ/ロードはカードバトルシーン以外は随時可能。
セーブデータはセーブ日時の他、シーンタイトルとシーン画像が保存されます。
数としてはそこそこ選択肢があり、イベントの分岐やエンディングも多いものの、
これだけあればまあ足りるかな、という感じですね。

システムは選択肢決定型のアドベンチャー+カードバトル。
ゲームは章立てて進み、各話にかならず1回バトルがある、という感じですね。
アドベンチャーパートは、選択肢によってフラグが立ち、その後のイベントに
影響するタイプです。
カードバトルは、現在持っているカードでデッキを組み、そのデッキを使って
相手と戦うことになります。
キャラクターを3人選んでフィールド上に配置し、各キャラを動かしつつ攻撃
などをしていきます。各キャラクターには特殊な能力があります。
まず、ドローフェイズでカードを1枚引き、エンチャントカードを装備したり、
カードを捨てることによって勇気を上げたりするセットフェイズがあります。
それが終わると、実際にキャラを動かして、攻撃をしたりするアクティブ
フェイズに移行します。フィールド上にはイベントフィールドがあり、その上に
乗るとイベントが発生します。イベントはハイリスク・ハイリターンの博打性の
高いものが多いので注意。
カードはKitchenやHallなどの属性を持っており、属性が合っていないと使う
ことは出来ません。また、各カードには使用コストがあり、コストが足りないと
使用できません。コストはターンの初めに全回復します。
また、複数のキャラクターが絡むコンビカードがあり、指定されたキャラの
配置やRankなどの条件を満たせば使用できます。コンビカードはかなりの
威力がありますので、上手く使えば有利に進められるでしょう。
そして、勇気を上げることによって、Rankが上がったり、1回の攻撃で使用
出来るカード枚数が増えたり、特殊能力が増えたりします。
攻撃によって、自分のサービス値やバリュー値を100にするか、相手の値を
0にすれば勝ちとなります。
戦いに勝てば、新たにカードを手に入れることが出来、それを組み込んで
デッキを組み直すことが可能です。

ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能ですが、音声の再生は
止まってしまうようです。主人公の名前は「本郷丈太郎」固定です。
# 「ロベルト本郷」にしたいのは、私だけではないハズ。

そして、システム面でのポイントは、修正ファイルを入れないとマトモに遊ぶ事
すら出来ない、ということ。修正ファイルを入れずに進めると、カードバトルで
説明が一切出てこなかったり、カードを使う条件が無茶苦茶だったり、最後は
2話のバトルに突入したところで異常終了したり。
もはやマトモに遊べる代物ではありません。いくらなんでもこれは酷いです。
しかも、修正ファイルは10MBオーバー、さらにサーバが重くてなかなか落ちて
来ない。……泣くぞ?
挙げ句の果てには、修正ファイルを入れても画面外にメッセージがはみ出し
たり、名前の表示がおかしくなったりします。もうどうにでもして。
シナリオ・プレイ感
ゲームは、主人公が日本に帰ってきて、Little-wingのコーチになるところから
始まります。前回大会で優勝した面影は全くなく、ここのところ全敗していて
店も閑古鳥なLittle-wingを、なんとか鍛えて立て直していく……という話です。

話は終始コミカルでドタバタに進みます。個性豊かでアクの強い、騒がしい
キャラクターがこれだけいたら、まあ当然という気もしますけど。
会話はとても楽しく、パロディ要素も満載です。
キャラクターの名前を見れば一目瞭然ですが、キャプテン翼ネタがやたらと
多いです。いっそのこと、つばさの姓は「大空」にしてしまえと。
早苗は当然のように顔面でボウルを受けたりします。ボールは友達ならぬ、
ボウルはコーチだそうです。もはや意味不明です。
# 森崎君はキーパーで、顔面ブロックは石崎では…ってどうでもいいですね。
##「すみませーん。この会場デスマッチルール禁止なんですがー」(笑)
##……つーか、デスマッチルールなんてあるのかよ(^^; 電流爆破FS(笑)

そんなドタバタ劇の中、FSを繰り返し、徐々に実力を上げていき、全国大会を
勝ち抜いて、世界選手権に出場する……という流れになります。

ラストはやたらあっけなく終わります。「え? それで終わりなの?」と拍子抜けする
ぐらい、すぱっと終わるシナリオも多く、物足りなさを感じました。
もうちょっと引っ張って欲しいところですね。オチが読め読めなのはいいとして。

まず一番最初に気になったのは、このゲームは弱小チームだったLittle-wingを
特訓して徐々に強くし、勝ち上がっていく……という話のハズなんですが、その
「だんだん強くなっていく」という感覚が全くありません。
初期状態のデッキでも、上手く使えば最後までなんとかなったりしますので、
あーんまり「育てている」という実感がないんですよね。
それほど戦いも苦労しませんし、最初からかなり強い感じに思えます。
まあ、元々能力は高い娘達ということなので、それでいいのかも知れませんが。

そして、バトルは4人の中から3人を選んで戦うわけですが、誰を選ぶかによる
差がほとんどなく、あまり選択する意味を感じませんでした。まあ、Hall 1人に
Kitchen 2人とかだと、移動力が低いためにちょっと大変でしょうけど、Hall 2人
Kitchen 1人の配置にすると、早苗と静歌はどちらを選んでも大差ないように
思えます。
もうちょっと、キャラクターの特性を明確にして、差を付けて欲しかったかも。
# 確かに、静歌は調理がぶっちぎり高いんですけどね。

さらに、整合性のなさも気になりました。見ていないイベントをさも見たかの
ように話が進んだり、ブランドピエロが生け贄になってるのに、「浪漫亭の一件
くらい犠牲にしてもいい」とか言いだしたり。
# 「決して大きくないつばさの胸を」……充分大きいように見えますが……(^^;
##しかも、いきなり乳汁たれてますけど?(^^;

H度はやや高め。ヒロインによって回数はまちまちで、複数回あるキャラもいれば
1回もないキャラもいます。尺もまちまちですが全体的にやや短め。描写は比較的
濃厚です。特徴は、なんと言っても汁の多さ。初体験の娘でも最初から乳汁全開。
画面上が汁で埋め尽くされるような過剰な表現もあり、精液なんて飛距離何mだ
というぐらい、真っ直ぐ天に向かって飛んでいたりします。セリフ回しも独特で、
淫語全開。そして、ふたなりキャラが多く、レズプレイ、複数人プレイも多数用意
されています。もはややりすぎというぐらい、好き放題です。
弾ける精液、乱れ飛ぶ淫語、宙を舞う乳汁、そしてふたなり。もう何も言えません。

テキストは、誤字はそこそこあるものの、それほど致命的なものはないため、
あまり気にはなりませんでした。ただ、やたらテンションが高く、独特のノリが
展開されるため、好き嫌いは分かれそうですね。
そしてHシーンのテキストはさらにクセが強く、通常シーンとのギャップが結構
大きくて、まるで人が変わったかのように乱れまくります。
これも、ちょっと人を選ぶかもですね。
# マニュアルのカードバトル部の説明、セットフェイズだけ何故「Set Fase」と
# いう表記なのでしょうか。他の所は「Phase」なのに……。
プレイ時間・難易度
ゲーム期間は不明。ゲームは章立てて進むため、日数は気にする必要は
ないでしょう。全何話かは……まあ伏せときましょう。それなりに多いです。
少なくとも、1クール以上。でも、2クールはないので打ち切り?(笑)

ワンプレイは8〜11時間。カードバトルをどれだけすんなりクリアするかで
かなり変わってきます。また、デッキ構築に時間を費やすと、もっと必要に
なりますね。デッキ構築に時間を使わず、バトルをあっさり勝ち上がって
8時間、といったところでしょうか。やや長めです。
ただ、共通パートがかなり多いため、2周目以降はスキップを使用すれば
かなり短縮できます。ただ、バトルは全てこなさないといけないので、それ
なりに時間はかかりますけど。

難易度は並。カードバトルは、初期状態のデッキでも、うまく戦えば勝てると
思いますし、デッキを構築してコンビ攻撃や特殊カードを上手く使えば、
かなり有利に進めることが出来ると思います。
全国大会は、接客の低い相手につばさでスマイルを3回も仕掛ければ勝てる
ぐらいですし、世界大会もコンビ攻撃を3回もやれば勝てます。
隊列が組みやすく、Rankの指定がないコンビカードをデッキに入れておけば、
楽に勝てると思います。
もしくは、バトル序盤はひたすら耐えて勇気を上げて、Rank3になった瞬間に、
「S・F・テンペスト」や「スカイウィングドライバー」などの大技で一気にケリを
つける、というのもアリだとは思います。この2つをコンボで出して、耐えられる
ことはまずないと思いますし。
このあたりは、個人の趣味でデッキを組めるので、結構楽しめるかと。
よっぽど無茶な、偏ったデッキ構成にしない限り、勝てると思いますし。
まあ、運の要素もかなり入ってきますけど、ね。
イベントの分岐は多く、エンディングも結構ありますが、条件はそれほど難しく
なく、苦労することはあまりないと思います。
ただ、コンプリートするためには何周もする必要があり、毎回カードバトルを
やらないといけないため、ちょっと面倒ですけど。
総評
お奨め度ですが、パロディ満載のドタバタコメディ好きな人にお奨め。
個性豊かなアクの強いキャラクターが満載で、会話は非常に楽しく、また
パロディ要素もいっぱい詰まった作品です。特に、キャプテン翼が好きな
人には、いろんな意味でたまらない作品だと思います。
あと、カードバトルの好きな人にもお奨めできますね。デッキ構築はかなり
自由度が高く、よっぽど極端な構成にしない限り勝てるぐらいの難易度に
なっていますので、結構遊べます。
ただ、各話にバトルが用意されていて、繰り返しプレイ時も毎回バトルを
する必要がありますので、最後には飽きてくるかも知れませんが。

このゲーム最大の問題は、システム的な問題、ぶっちゃけ不具合でしょう。
修正ファイルを入れないとマトモに遊べないという論外な状態から始まり、
修正ファイルを入れてもメッセージ表示や名前の表示に不具合が残り、
整合性も怪しい所が満載。使用条件を満たしているハズなのにカードが
使えないことがあったり、ちょっとお粗末な印象が拭えません。
もう少しきっちりとデバッグをしてから出して欲しいものです。

そして、ラストのあっけなさも気になりました。基本的にストーリーは1本道で、
最後、各キャラの個別エンドに分岐する、という感じなのですが、その個別
部分が異常に短く、達成感がありません。ラスト前のオチも読めまくりですし、
もう少し最後は盛り上げて終わって欲しかったです。今ひとつ、余韻の残ら
ない終わり方で、ちょっと残念です。

システム面に目を瞑れば、カードゲーム部分はなかなか面白くて、ゲームと
してはそこそこ楽しめると思います。反面、ストーリーは弱く、Little-wingの
メンバー達が徐々に成長していくという感じは全くありませんし、シナリオの
大筋はどのエンドでも同じ、しかもラストはあっけなく終わるなど、ちょっと
パワー不足の感は否めません。
Hシーンはそこそこ濃いものの、独特のノリのためプレイする人を選ぶと思い
ますし、キャラクターの数を多くしたのはいいものの、各キャラの出番は少なく、
また声優さんの演技にもかなりばらつきがあるなど、全体的にややちぐはぐな
印象が拭えません。
もう少しキャラクターは少なくていいので、各キャラクターに焦点を当てつつ、
エンディングはじっくり描いて欲しいところですね。

まあ、カードバトルはそこそこ自由度も高くて、いろんな戦略が考えられると
思いますので、カードバトル好きな人は是非。
そして、独特のセリフ回しや汁表現、巨乳、ふたなりなど、みさくらなんこつ
さんの魅力はたっぷりと詰まっていると思いますので、みさくらなんこつさん
ファンの人も是非どうぞ。
ただし、プレイする前には必ず修正ファイルを入れること。これ、基本。

最後に。衛星軌道上から降ってくる特設ステージ……ZOIDSかよ。しかも/0。
# いや、あれは、降ってくるのはジャッジマンですが。


しっかし、出演声優の「がっちゅみりみり放送局」関係者率高すぎ(^^;
なんか、ほとんどみんな友情出演状態?(^^;
メインキャラ以外、セリフ数も少ないですしねぇ……。



ロビーに戻る  レビュートップに戻る