聖(セント)マリエス学園 〜イカせて! お姉さま〜 | |||
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ブランド名 | LiLiTH | ジャンル | 女学園潜入アドベンチャー |
発売日 | 2004.07.30 | 定価 | \1,980 |
パッケージ | DVDタイプのトールケース(136x192x15mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 193.6MB、CD-DAなし | ||
原画 | 箱入猫子 | シナリオ | 七央結日 |
音声 | あり、金松由花、カンザキカナリ、春日アン、根岸なお | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応 |
セーブ箇所 | 19箇所 | 歌 | なし |
おまけ | CG鑑賞モード、アニメ鑑賞モード、シーン回想モード | ||
対象属性 | お姉ちゃん、学園物、純愛、コメディ、先輩、黒髪、ストレートロング、お嬢様、 オーバーニーソックス、金髪、ツインテール、リボン、ボブカット、ショタ |
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1プレイ時間 | 2時間弱 | お奨め度 | 5 |
レビュー |
概要 |
主人公は、幼い頃に面倒を見てくれたお姉さま・榊原優美香に憧れていた。 しかしある時、主人公はアメリカに引っ越し、お姉さまと離ればなれになって しまう。しかし、遠く離れていても、お姉さまを思う気持ちに揺るぎがなかった 主人公は、高校を卒業後、日本に戻り、お姉さまの通う学園に入学することに する。しかし、お姉さまの通う学園は女学園だった! 背が低く、女っぽい外見 であった主人公は、女生徒に扮して学園に通うことになる。果たして主人公は、 憧れのお姉さまと無事結ばれるのか!?……という、お嬢さま学園潜入AVG。 ……めちゃくちゃ強引な導入ですね(^^; つーか、犯罪だろ、それ。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 榊原優美香(さかきばらゆみか)。(CV:カンザキカナリ) 主人公が憧れるお姉さま。優しく清楚で上品なお嬢様。ピアノが上手く、 コンクールで賞を取るほどの腕前。誰からも好かれる優等生。 松平穂乃香(まつだいらほのか)。(CV:春日アン) 主人公が編入したクラスのクラスメイト。男嫌いで可愛い女の子が好き。 外見は可愛らしい主人公を狙い、親しく接してくる。明るく元気な女の子。 朝比奈あきら(あさひなあきら)。(CV:根岸なお) ひょんな事から知り合った先輩。優美香の友達。あっけらかんとしていて 明るくさっぱりした性格。男も女もOKで、頭の中はエロいことオンリー(笑) 絵の方はややクセはありますが、活き活きとした魅力的な絵柄。たまに目の 周りがやたら太くなるのですが、それさえ気にしなければ充分可愛らしい絵柄 だと思います。 CGはやや粗く思える部分もありますが、原画の雰囲気は上手く活かしていると 思います。 立ち絵はポーズ変化はなし、表情変化はあり。表情変化は大きくて判りやすく、 感情移入しやすいです。 キャラクターは優しい優等生の優美香、元気いっぱいの穂乃香、さっぱりした 性格のあきらと、バランスの良い配置。まあ、穂乃香とあきらは、主人公をひた すら狙ってきたりするわけですが。 あきらが、すっごくさっぱりとした性格で気持ちよくて好きかも。 # 主人公萌え、というのはお約束で。 音声はキャラクターとのマッチングは良く、演技の方も問題なし。 主人公も音声ありで、個別にON/OFFは出来ないので注意。主人公が喋るのが 苦手な人には辛いですね。主人公の声は可愛らしい感じで、良く合っているとは 思いますけど。 音楽はBGMらしいBGMで、あまり自己主張はしてこないのですが、曲数が少なく、 いつも同じ曲が流れているような印象があります。 通常シーンのゆったりした曲、激しい曲、そしてHシーンの曲にピアノの曲と、この ぐらいしかないのでは。 オープニングやエンディングにはアニメーションはないのですが、ゲーム中には 何箇所かアニメーションが入っています。 |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。セーブ/ロード画面などは、マウス カーソルのキーボードエミュレーションで操作が可能になっています。 自動読み進めのみ搭載。ええ、スキップやバックログはありません。 EnterかSPACEを押しっぱなしにすれば、メッセージは流れていきますけど。 ですが、何故かマウスのホイール機能でメッセージ送りは出来るようになって います。……そこまでやるなら、バックログも搭載してください(^^; あと、音声再生中にメッセージを送る場合、1回目のクリックで音声の再生を 止めて、2回目のクリックでメッセージを送る事になるのでちょっと煩わしい ですね。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。描画がかなり遅く、CPU利用率も100% 近いです。 セーブ箇所は19箇所。……やたら中途半端ですね(^^; セーブ/ロードは選択肢の出ていないところでは随時可能です。……使えねぇ。 セーブデータは章番号と場所・時間帯、シーンタイトルが保存されます。 セーブ日時は保存されないため、ちょっとデータの判別はしづらいですね。 あと、どこでセーブしても、ロードすると各シーンの先頭から始まるようになって いるのはちょっと。 数としては、選択肢の所でセーブ出来ないうえ、シーンの先頭からしか始められ ないため、ほとんどセーブ必要性を感じないのでこれだけあれば充分かと思い ます。選択肢の数も少ないですし。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。 一部のシーンではアニメーションが用意されており、自動の設定にしておけば 自動的にループ再生されますが、主導の設定にしておくと、クリックすることで 好きなようにアニメーションを再生することが出来るようになります。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作も可能です。 主人公の名前は「本多涼」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公が聖マリエス学園に編入する所から始まります。穂乃香や あきらの誘惑に負けず、お姉さまに逢うために奔走する、という感じです。 ゲームは章立てて進んでいきます。 前半は明るく楽しくコミカルに進みます。穂乃香やあきらに誘惑され、流され つつも、なんとか逃げ回る様が、面白おかしく描かれており、ほのぼのとした 雰囲気が漂っています。 後半は、お姉さまに近づき、お姉さまの悩みを解決していくという、ちょっと シリアスな展開になりますが、それ程ドロドロしたものではなく、あっさり解決 してしまいますけど。 ラストは気持ちよくハッピーエンドという感じで、プレイ後は爽快です。 いや、物足りなさを感じるかも知れませんが。 というか、スタッフロールすら流れず、すぱっとおわっるのはどうかと。 もうちょっと余韻が欲しいところですね。 まず気になったのは展開の唐突さ。ゲームが始まってすぐ、ほとんど説明も なしに主人公は女学園に編入しているのですが、いったいどうやって編入の 手続きをくぐり抜けたのでしょうか(^^; まず、そこから苦難が待っているような気がするのですが……。 他にも、いきなりHシーンに突入したり、突然お姉さまに全てをうち明けたりと、 そこまでの過程がすっぱり省かれているので、ちょっと感情移入はし辛いです。 さらに、主人公は優美香のことを想い、あきらの誘惑はかたくなに断って最後の 一線は固持するのですが、穂乃香とはあっさり一線を越えるのはどーだろ。 なんだか、あきらとの行為を避けていたのがとても虚しく見えます。 H度は低め。穂乃香とあきらは複数回用意されているのですが、最後までいって しまうとバッドエンドになってしまったりするので、実質は1回ですね。 描写はそれなりですが、尺はやや短め。あっさり終わることも多々あります。 テキストはやや誤字が目立ちます。テキストの桁が揃っていなかったり、やや 丁寧さに欠けるように感じます。テキスト自体は、それほどクセもなく、比較的 読みやすいかと思いますけど。 # 「ピアノを引き続ける」……うわー、体力いりそうですねー(^^; |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。1週間ぐらいでしょうか。日付の経過は描写されませんので 気にする必要はないでしょう。 ワンプレイは2時間弱。かなりあっさり、あっけなく終わります。 難易度は低め。誘惑に負けて最後までHしてしまうとバッドエンドになりますが、 それさえ気を付けていれば簡単にクリアできるでしょう。 バッドエンドでもイベントがあるので、どっちみち全部見ることにはなるのですが。 |
総評 |
お奨め度ですが、簡単お手軽ライトHな作品が好きな人にお奨め。 ストーリー性はほとんどなく、かと言ってHシーンの連続というわけでもない、 今ひとつつかみ所のない作品のように感じます。 ひたすら誘惑をかわしつつ、お姉さまへの思いを貫く……割には、あっさりと 他の人とHしてしまったりしますし。ちょっと一貫性に欠けている気がします。 システム周りも、必要最低限の機能のみという感じで、プレイストレスも高く、 短いクセにサクサクとプレイする感じではありません。もう少し、快適にプレイ 出来るシステムが欲しいところですね。 そして、なんと言ってもボリュームのなさ。基本的に1本道のストーリーで、 途中、選択肢でバッドエンドに分岐するだけ。3時間もあればコンプリート 出来てしまいます。まあ、CGの枚数は、ストーリーの長さの割には多い方だと 思いますけど、それだけではねぇ。 定価はかなり安く設定されていますので、それを考えれば妥当かも知れない ですけど、満足にはほど遠く、どうしても物足りなさが残ります。 暇つぶしに、簡単お手軽なゲームがやりたい、という人にはお奨め出来るかと 思いますが、ゲームとして本気で楽しむには内容的にもボリューム的にも、やや 心許ない作品だと思います。絵や声が好きな人はどうぞ、という感じで。 なお、パッケージ版には「お姉さま脱衣タイピング」なるものがおまけで付いて います。これは、まあいわゆるタイピングゲームで、ノルマをこなせばお姉様が 脱いでくれる、というものです。ちなみに、入力した単語はお姉様が直々に読み あげてくれます。出てくる単語は卑猥なものが多かったりします。 ……まあ、「アイゼナムのピアノ」なんて単語もありますが(^^; それと、あくまでおまけなので、CGは1枚だけのようです。 最後に。お姉さまに逢う方法、学園に潜入することしか思いつかない主人公萌え。 ……というか、お前、ぜってー趣味だろ、それ。 |