シスターマリヤの桃色聖歌 | |||
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ブランド名 | ふぇちっしゅ | ジャンル | ちょっぴり萌えるドキドキシスター ふぇちっしゅラブコメディー |
発売日 | 2004.09.24 | 定価 | \4,800 |
パッケージ | DVDタイプのトールケース(136x190x15mm) | マニュアル | B6ブックタイプ |
DISC容量 | 514MB(DVD-ROM) Original Single Disc : CD-DA=99.6MB、CD-DA3トラック |
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原画 | 大泉だいさく、ほたかたまごろー | シナリオ | 端本つくす |
音声 | あり、榎津まお、佐藤里美、天野ひかる | ||
インタフェース | フルキーボードサポート | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 60箇所 | 歌 | あり(1曲、ED) |
おまけ | CGを見る、回想を見る、音楽を聞く | ||
対象属性 | シスター、コメディ、ギャグ、レズ、陵辱、金髪、ストレートロング、ふたなり、ピンク髪、 ショートカット、黒髪 |
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1プレイ時間 | 3〜4時間 | お奨め度 | 6 |
レビュー |
概要 |
半年前に神父が亡くなり、1人で教会を切り盛りしていたシスターマリヤ。 ある日、新しい神父様がやってきて喜び勇むが、そこに学生時代の先輩で あるシスターが押しかけてきたり、地上げ屋が押しかけてきたりと、波瀾 万丈な毎日が始まる。果たしてシスターマリヤは、教会はどうなるのか…… という、ちょっぴり萌えるドキドキシスターふぇちっしゅラブコメディー。 # ちょっぴりしか萌えないらしい(^^; |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 阿部・マリヤ・マリア(あべ・まりや・まりあ)。(CV:榎津まお) 桜崎教会で働くシスター。半年前に親代わりでもあった神父が亡くなり、1人で 教会を切り盛りしていた。明るく元気でちょっぴり……かなりドジ。 ひとたび暴走を始めるとノリノリになって抑えが効かなくなる。 菊池桜子(きくちさくらこ)。(CV:天野ひかり) よく教会に立ち寄る女の子。明るく元気でちょっと口は悪い。 シスターマリヤに憧れを抱いている。 小倉・テレジア・由真(おぐら・てれじあ・ゆま)。(CV:佐藤里美) シスターマリヤの先輩で、大きな教会で働くシスター。新しい神父の視察という 名目で、桜崎教会に居着く。自信溢れた態度(高慢ちき(笑))のお姉さま。 # 「相変わらず頭が不自由だなぁ」……バカってことですか、それわ(笑) 絵の方はほんわかした雰囲気の可愛らしい絵柄。描き分けはきっちりされて おり、シスターテレジアは色っぽくて良いです。小さくなった時、バランスが 若干崩れている気もしますが、さほど気にならないでしょう。 CGは原画の雰囲気を活かした、柔らかい塗りになっています。ちょっとシスター テレジアの塗りはどぎつい印象もありますけど。他のキャラがほんわかした感じ なのに対して、シスターテレジアはキツめの色遣いですからね。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。会話に合わせてころころ変わるので、 見ていて楽しいです。 キャラクターはほんわかマイペースのシスターマリヤと、いたずら好きで横着な シスターテレジア、そこに暴走一直線娘の桜子が入るドタバタな面子。 女性キャラがあまりにもアクが強いため、ちょっと男性キャラが押されている 感じですね。神父様なんてかなり扱い酷いですし。 なお、このゲームはシスターマリヤの視点から描いた、女性ヒロイン主人公の 作品となっています。 音声は、シスターマリヤはなんかちょっとイメージ違うような。見た目大人しい 感じなんですけど、声はやたら元気で明るいんですよね。ただ、キャラクター 自体は元気系キャラですから、どちらかというと絵とキャラクターにギャップが あるような感じでしょうか。それ以外のキャラは問題ないかと。 あ、わんこさんの声は、微妙すぎ(^^; 見た目大型犬なのに、やたら可愛い声 なんですけど……。 演技の方は問題なし。特にシスターマリヤは、色んなシチュエーションが用意 されているのですが、シーンに合った演技がなされていて良いです。 音楽は静かな落ち着いた雰囲気の曲が多め。ただ、よく流れているのはほの ぼのした雰囲気の曲が多いです。 エンディングは歌あり。可愛らしいほのぼのとした歌で、作品の雰囲気をよく 表した、和める感じの歌ですね。ただ、ちょっとエフェクトをかけすぎか、 歌声がすっごい微妙に聞こえるんですけど(^^; |
システム |
インタフェースはフルキーボードサポート。ショートカットキーで全ての操作が 可能になっています。 既読スキップ、強制スキップ、バックログ、オートモード搭載。 バックログはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 通常のメッセージ送りもホイールで可能、音声のリピート再生も可能です。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作は比較的軽快。ただし、CPU利用率はべったり100%なので、非力なマシン ではちょっと辛いかも知れません。スキップ動作は高速です。 セーブ箇所は60箇所。セーブ/ロードは随時可能です。 セーブデータはセーブ日時の他、何日目かと時間帯が保存されます。 ちょっとデータの判別はし辛いですね。 数としては、それほど選択肢は多くないですし、これだけあれば足りるでしょう。 システムは選択肢決定型のアドベンチャー。選択肢によってイベントが分岐し、 フラグによってエンディングが決まるようなタイプでしょうか。 フラグが立っていないキャラに関する選択肢は出てこなかったりします。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。 主人公の名前は「阿部・マリヤ・マリア(シスターマリヤ)」固定です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは桜崎教会に新しい神父様がやってくるところから始まります。そこに 後を追うようにシスターテレジアがやってきて、ドタバタな毎日が始まります。 ドタバタの元凶は、主にシスターテレジアですけど。 ストーリーはほぼ終始ほのぼのと、ちょっとエロエロに進みます。 シスターマリヤが色んな人に振り回されつつ、自分もちょっと暴走してみたり してドタバタな毎日を過ごす様が、面白おかしく描かれています。 会話もコミカルなものが多く、ギャグやパロディ満載です。シスターマリヤは とてもノリが良く、ボケも突っ込みも一人ボケ突っ込みもなんでもこなすので、 会話から独り言から妄想まで、ほとんどが漫才になってしまいます。 ラストは、それまでの雰囲気をさらっと無視したかのような、あまりにも唐突な 展開の応酬。いきなりがらっと雰囲気が変わるので、置いてけぼりを食らった ような感じです。 そしてそのままの勢いでエンディングになだれ込むのですが、なんだか大事な ことは全てさらっと流された、ひどくご都合主義でうやむやな感じの終わり方で、 今ひとつ後味はすっきりしません。 特筆すべきはシスターマリヤのキャラクター。ノリが良く、他のキャラクター との会話のみならず、独り言や妄想までも面白く、作品の雰囲気を上手く作り 上げている感じです。 基本的にのーてんきで、たとえ陵辱されても悲観することなく、むしろ復讐を 誓ったり、手玉に取ってみたりと、それほど悲壮感はありません。 H度はやや高め。各ヒロインとも複数回用意されています。尺の方はやや短い 感がありますね。描写も比較的あっさり目で、あまり淫靡な感じはありません。 陵辱シーンも用意されているのですが、それほどねちっこい描写がされている 訳ではありませんので、苦手な人でもなんとか耐えられるかな? といった感じ でしょうか。 テキストは誤字がちらほら見受けられますが、それほど気にはならないかと。 ただ、ちょっと読点が少なめで一文が長く、やや読みづらい印象があります。 さらに、変なところで改行が入っていることもあったのは気になりました。 # パッケージ裏のゲーム紹介を見れば、読点の少なさっぷりは確認出来ます。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は約1週間。エンディングによってはそれ以前に終わります。 1日ずつプレイしていくタイプです。 ワンプレイは3〜4時間。短めのイベントがテンポ良く続くため、ほとんど 時間を感じることはありませんでした。ややあっさりめな印象ですね。 難易度はやや高め。選択肢の数はそれほど多くはないのですが、キャラに よってイベントの優先度があるようで、そのキャラのイベントを全部見たハズ なのに、バッドエンドになってみたり、ちょっとエンディングの条件が見つけ づらいです。 |
総評 |
お奨め度ですが、ほのぼのコメディが好きな人にお奨め。 若干陵辱シーンなども用意されているのですが、シスターマリヤは基本的に のーてんきなキャラのため、それほどドロドロすることはありません。 お話はテンポ良くサクサク進みますし、システム面でも特に問題はないので、 とてもプレイしやすくお手軽に遊べるかと思います。 ただ、ラストでいきなり雰囲気が変わったり、唐突な展開になったり、そこ までの話をうやむやにして終わったりと、ちょっと乱暴な感は否めません。 もう少し丁寧に、きっちりまとめて欲しかったな、と思いました。 あと、コメディものの宿命ですが、ノリが合わない人にはかなり厳しい内容に なっていると思います。特にシスターマリヤのノリは独特ですので、合わない 人には徹底的に合わないでしょうし。 そして、ボリューム面でもちょっと物足りなさを感じます。エンディングは 複数ありますし、イベントも豊富ではあるのですが、基本的にストーリーは ほぼ一本道で、ラストのイベントはほとんど共通になっています。 バッドエンドも含めればある程度バリエーションはあるのですが、それでも やや弱い感じですね。 まあ、定価は安めに設定されていますし、インタフェースも良くてサクサク 手軽に遊べますので、雰囲気が気に入った人はどうぞ。 ただし、壮大なストーリーとか、深い設定とかは求めないこと。んなものは ありませんので(笑) あと、女性主人公な作品が苦手な人とか、テンションの高いコメディタッチの 作品が苦手な人は、お奨め度から盛大に減点しておいて下さい(^^; 最後に。パッケージより。「ボリュームなんと、120%アップ(当社比)!!」 ……えーっと、「ふぇちっしゅ」さんって、新ブランド……ですよね?(^^; # 何と比較して120%なんですか?(^^; ちょいネタバレなつぶやき。別に見ても問題ないでしょうけど。 ストーリー重視な作品じゃないですし。 シスターマリヤがいきなり二挺拳銃取り出した時はどうしようかと思いました(^^; しかもモーゼルですよ奥さん!(笑) さらに峰打ちて。拳銃で? わけわかんねーよ!!(^^; あと、紅いキャンディー蒼いキャンディーとか、聖餅とか、何なんでしょうね(^^; つーか、蒼いキャンディーで子供になってのHシーンはヤバくないっスか(^^; # 研吾くんはアウトだろう(^^; それと、あれだけ「わんこ」がフィーチャーされていて、獣姦の1つもないとは 何事だ! ……いや、別にいらんけど(^^; ところで、容量500MBちょいの作品を、DVD-ROMで出す意味って……(^^; |