まるコン | |||
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ブランド名 | DaNCO | ジャンル | 戦術級シミュレーション+ 伝奇アドベンチャー |
発売日 | 2004.06.11 | 定価 | \8,800 |
パッケージ | 紙製パッケージ(163x228x36mm) | マニュアル | A5ブックタイプ |
DISC容量 | 3.74GB(DVD-ROM) ORIGINAL SOUNDTRACK MUSIC FOR MARUCOM : CD-DA=673.7MB、CD-DA22トラック |
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原画 | 安陪鐘楼 | シナリオ | 見えない小人3号、スミヒロセツ、 弾光一郎 |
音声 | 女性キャラのみ、金田まひる、とろ美、みきプル〜ン、まみや鈴、理多、MI-KO | ||
インタフェース | メッセージ送りのみキーボード可 | 描画 | Window・フルスクリーン両対応、 800x600 |
セーブ箇所 | 32箇所 | 歌 | あり(1曲、ED) |
おまけ | シーン回想モード、音楽鑑賞モード、ステージセレクト、ネットワークランキング | ||
対象属性 | 伝奇、コメディ、緑髪、ツインテール、義妹、お兄ちゃん、女教師、ポニーテール、 幼馴染み、赤髪、ショートカット、ボクっ娘、羽根、ストレートロング、銀髪、猫耳、 尻尾、ボブカット、金髪、眼鏡っ娘 |
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1プレイ時間 | 8〜12時間 | お奨め度 | 4 |
レビュー |
概要 |
主人公はある日、道ばたで不思議な棒きれを拾う。時を同じくして、主人公の クラスに転校生がやってきたり、猫が家に住み着いたりする。そして、街には 魔物などが姿を現すようになる。果たして主人公の運命は……という、戦術級 シミュレーション+伝奇アドベンチャー。 |
キャラクター・CG・音声・音楽 |
キャラクターは以下の通り。 団野ひよこ。(CV:とろ美) 通称・ピヨ。主人公の義妹。主人公の事を「お兄ちゃん」と呼ぶ。 明るく元気いっぱいで、お兄ちゃん大好きっ子。 伊集院麗子。(CV:理多) 学園の国語教師。ほんわかした雰囲気の優しい女性。 真道さくら。(CV:金田まひる) 主人公の幼馴染み。寺の娘で、魔物払いなどもやっている。 天童朱羅(てんどうしゅら)。(CV:みきプル〜ン) 主人公のクラスに転校してきた女性。人をバカにしたような態度を取る。 ベル。(CV:MI-KO) 道ばたで出会った魔物の女の子。世間知らずのわがまま娘。 みけ。(CV:まみや鈴) ある日主人公のベッドで眠っていた、猫耳・尻尾の生えた女の子。 絵の方は安定性に欠け、構図やバランスもあまり良くない、やや見劣りのする 絵柄ですね。たまに可愛い絵もあるのですが、いかんせんばらつきが大きすぎ。 CGの処理も、線の処理からして雑で、塗りもチープ。一般的なレベルから比べ ると、低いと言わざるをえないですね。 立ち絵はポーズ変化・表情変化ともにあり。あまり頻繁には変化せず、表情も ややピントのずれた感じのものが多いです。 キャラクターはとっても電波なキャラクター揃い。突然突拍子もないことを言わ れて戸惑うこともしばしば。まあキャラクターだけのせいではないと思いますが。 音声はキャラクターとのマッチングはよく、演技の方も良好。 ただ、元々が違和感バリバリのキャラクター満載なため、音声もそれに引き ずられる形で、浮いているような印象もあります。 音楽は全部で44曲という、なかなか壮絶な曲数が用意されています。 曲はバラエティに富んでおり、そのシーンのためだけに作られたような曲が 多いため、シーンにもよく合っています。ただ、やや音色などからチープさが 感じられてしまうのは勿体ないかも。 |
システム |
インタフェースはメッセージ送りのみキーボード可。 強制スキップ、ヒストリー、オートモード搭載。 ヒストリーはマウスのホイール機能に対応しており、音声の再生も可能です。 画面の右下にマウスカーソルを持っていくとメニューが出てくるようになって いるのですが、これが結構鬱陶しいです。右クリックでもメニューを出せる ので、それだけで充分と思うのですが……。 描画はWindow・フルスクリーン両対応。画面サイズは800x600です。 動作はやや重め。ただし、初期状態ではかなりハイスペックのマシンに向けた 設定になっているようで、設定を変えれば軽快に動くようになります。 セーブ箇所は32箇所。セーブ/ロードは随時可能です。ただし戦闘中にセーブ した場合は、戦闘の最初に戻ります。 セーブデータはセーブ日時の他、シーン画像とメッセージの一部が保存されます。 数としては、戦闘の前にセーブする程度で事足りると思いますので、これだけ あれば充分かと思います。 システムは戦術級シミュレーション+アドベンチャー。 シミュレーションパートは、マップ内を行動ポイントの続く限り行動していく、 ターン制のシステムになっています。行動ポイントのある限り、移動や攻撃、 魔法を使ったりします。また、戦闘シーン以外でもこのシミュレーション部に 入ることがあり、そこでは魔法で女の子を捕らえることによって、イベントを 見ることが出来ます。 注意しないといけないのは、右クリックで魔法を発動させるようになっている ため、行動をキャンセルしようと思って右クリックすると、魔法を暴発させる ことになってしまいます。ちなみに、行動のキャンセルは出来ないので、気を つけましょう。 特徴としては、ネットランキングが挙げられます。これは、ネット接続が可能な 環境で、シミュレーションパートの結果を送信し、ランキングに参加することが 出来るというものです。特に参加する必要はないですしランキングはゲームの 内容には影響しませんが。 ディスクレス起動可。バックグラウンドでの動作は不可です。 |
シナリオ・プレイ感 |
ゲームは、主人公が謎の棒きれを拾うところから始まります。不思議な力が 使えるその棒を拾った頃から、主人公の周りで魔物達が姿を現すようになって いき、主人公は魔物達の陰謀に巻き込まれていくことになります。 それと、ゲームは章立てて進みます。 前半はコミカルではちゃめちゃな展開。ただ、平然と生物を殺したりという キツめのシーンもたまに出てきますので注意が必要ですが。 後半はやたら話のスケールがデカくなり、緊迫感のある展開になります。 ここではコミカルさもなりを潜め、怒濤の展開という感じです。 ラストはあまりにもご都合主義的ではありますが、まあ爽やかに終わるので 良しとしましょう。 # 「まるコン」がそういう意味とは知らんかった。……すげー無理矢理(^^; まず気になるのは圧倒的な描写不足。ほとんど何の説明も前振りも伏線もなく、 突拍子もない設定を突きつけられたりするので、ついていくのがやっとです。 イベント間の繋がりも弱く、そもそも会話が繋がっていないように感じる事も。 おかげでどのキャラクターもとっても電波な感じで、自分勝手にどんどん先に 進んでいくような状態です。 メーカサイトのゲーム紹介を見ると、意図的に取り留めもない展開にしている ようですが、これはちょっと酷いでしょう。 # 何の前振りもなく、いきなり「実は私、魔法少女なの☆」とか言われたら、 # 主人公でなくても引くぞ、ふつー(^^; H度は低め。複数回あるヒロインもいますが1回しかないヒロインもいて、 Hシーンの多くは前半の街マップで捕まえた女の子のイベントになっています。 尺は短く、描写もやや淡泊で、今ひとつノリきれませんでした。 導入も唐突なことが多く、これまた何の前振りもなしにいきなりHシーンが 始まったりしますので、置いてけぼりを食らうことも。 テキストは、誤字等はそれほど気にならないものの、先述した描写不足もあり、 理解しがたい会話の連発で、かなり読みづらいです。 |
プレイ時間・難易度 |
ゲーム期間は不明。前半は日付が出ているのですが、後半は日付表示がなく なります。まあ、後半は1日2日程度で終わってるような気もしますけど。 ワンプレイは8〜12時間。シミュレーションパートをどれだけすんなりとクリア 出来るか、前半のシミュレーションパートでどれだけ女の子を捕まえてイベントを 見るかで、かなり変わってきます。後半は、1回の戦闘で30分とかかかることも ありますので、すんなりクリアできないとかなり時間がかかります。 難易度はやや高め。大抵の戦闘は力押しでなんとかなるのですが、一部やたら 難易度の高いマップがあります。ダメージを1ずつしか受けないキャラクターを 盾として配置し、本体はそこからちょっと離れて突き進む、という作戦が必要に なることもあります。何かから逃げるときなんかは、たいていこの作戦でなんとか なるかと。まあ、結局最後は力押しなんですが(^^; 他に、クリアするのにちょっとしたコツ……というか、ポイントのある面なんかも あったりして、なかなか攻略性は高いです。最後の方のステージは、攻略法を見つけ ないと、なかなかクリア出来なかったりもしますし。 あと、コンプリートしようとしたら、前半のシミュレーションパートで女の子を捕ま えてイベントを見ないといけないので、ちょっと面倒です。 隠しステージ的なものもありますし。 |
総評 |
お奨め度ですが、伝奇チックなストーリーのシミュレーションゲームが好きな 人にお奨め。色んなタイプのミッションがあり、ネットランキングなどもある ため、このシミュレーションパートだけでも充分楽しめます。 ……というか、シミュレーションパート以外、ほとんど楽しめません(^^; 唐突で繋がりの薄いストーリー、レベルが低いと言わざるをえないCG、おまけ 的な印象の強いHシーンなど、全体を見るとまとまりのない、物足りなさの強い 作品になってしまっていると思います。 後半のストーリー展開は、良く言えば「意外な展開」なんですが、あまりにも 描写が不足しているため、単なる「電波な内容」になってしまっているように 感じました。ネットランキングとかやる前に、もう少しこのあたりにも力を入れて 欲しいところですね。 ストーリーとかは二の次で、とにかく戦術級シミュレーションを楽しみたいと いう人は楽しめると思いますが、そうでない人には苦痛かも。 まあ、シミュレーション好きな人には、シミュレーションパートもやや物足り ないかも知れませんが、ネットランキングで1位を狙ったり出来ますしね。 美少女ゲームとしては微妙ですけど、ゲームとしてはそこそこ楽しめるかなと。 ただし、修正ファイルを入れないと、特定のイベントで固まったりしますので 注意が必要です。 最後に。道ばたで女の子を捕まえてHシーン……って、それ、犯罪だから(^^; 以下、ネタバレ。 道ばたで女の子を捕まえて襲いまくるのは、まるで悪魔のような所行ですが、 まさかホントに主人公が魔王だとは(笑) |